映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』は、2020年7月3日に公開した恋愛映画です。
監督は、ウディ・アレン、主演はティモシー・シャラメ。
エル・ファニングとセレーナ・ゴメスがヒロインを務め、雨の日のニューヨークを彷徨う中で見つける自分の本当の気持ちを探す様を描いた味わい深いストーリーが見どころ。
そんな本作の魅力を徹底解説!
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』について
アメリカでは、公開中止となってしまっている映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。
これは、映画ではなく、いわゆる#Me too運動の渦中に発覚した様々な問題により、アメリカでは公開ができなくなってしまった作品なのです。
しかしその問題は、内容などではなく、製作陣の問題なので、ストーリーなどは至って普通の恋愛映画です。
しかもその内容は素晴らしい仕上がりになっていて、愛すべき作品のひとつ。
監督は、ウディ・アレン。
1935年生まれの超ベテランの監督です。
近年では、スカーレット・ヨハンソンの女優人生に追いて重要な功績を果たしている監督として有名。
主演は、若手ナンバーワンの人気と実力を兼ね備えているティモシー・シャラメが主人公ギャツビーを演じます。
ヒロインにエル・ファニング、セレーナ・ゴメスも魅力的な役柄を演じ、ジュード・ロウなども出演し、魅力的な物語に華を添える。
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』の作品情報
原題:A Rainy Day in New York
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
出演:ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナ、リーヴ・シュレイバー
公開:2020年7月3日
時間:92分
配給:ロングライド
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のあらすじ
ギャツビーとアシュレーは、仲睦まじい大学生カップル。
片田舎の大学で、アシュレーの大学の課題で、有名な映画監督への取材ができることになり、一路ニューヨークで過ごすことになる2人。
ギャツビーの地元はニューヨーク・マンハッタン。
早々と取材を終え、アシュレーとギャツビーは甘いニューヨークのひとときを過ごすはずだったのだが…
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』がアメリカで公開禁止となっている理由
この映画を手放しに良い映画として、褒め称えるには、避けられない問題が存在します。
それはアメリカで公開禁止となっていること。
正確には、無期限公開延期なのですが…
#MeToo運動は、いわゆる女性のセクハラ問題。
詳しくは、各自で調べてみて下さい。
監督のエディ・アレンは、かつて、付き合っていた女性の養女に性的虐待をして、訴えられていた過去があり、この#MeToo運動により再び槍玉にあげられてしまいます。
しかしそのウディ・アレンの性的虐待に関しては、証拠不十分として不起訴になっています。
ただ、この問題が2017年10月さらに発展します。
出演者の1人、ジョシュ・ルーミス役を演じたグリフィン・ニューマンがSNSを通じて声明を発表。
この『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』に出演したことを後悔し、今後一切ウディ・アレンとは仕事をしないと表明。
それに続いて、レベッカ・ホール、ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメスなども、本作における出演料の受け取りを拒否し、ギャラの全て寄付に回すことを表明。
この騒動を大きくみた配給会社は、アメリカでの公開を延期することを発表。
ウディ・アレンは不服として、訴えを起こし和解。
世界配給はされたものの、本作は現在でもアメリカでの公開は迎えていません。
ウディ・アレンが、性的虐待を行った事実はありません。
不起訴になっているので。
当時付き合っていた女性が、腹いせに訴えた可能性もあるでしょう。
事実、スカーレット・ヨハンソンなどは、エディ・アレンを支持するなど、意見は割れているのが現状です。
とにかく、#MeToo運動の煽りを受けた形となっている作品。
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のあらすじをポイント解説
ここからは、完全なネタバレを含まずにあらすじのポイントとなる魅力を解説していきます。
恋愛映画としても、とても味わい深く、ウディ・アレンらしい綺麗な作品です。
古典的なコメディ的展開もあり、多くの魅力に溢れた映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』を解説します!
ギャツビー
主人公のギャツビーは、親の束縛から離れ、片田舎の大学へと進学を決めます。
ギャツビーは本来ならば、ニューヨークのマンハッタンで、社交界など有力な人たちと交流するほど華やかな上流階級の中過ごしていた人物。
しかし、そんな母親の教育が嫌で田舎の大学へ進学していたのです。
ギャツビーは、そんな家族の中、ピアノは習っていた中でも好きで続けています。
その一方で、ギャンブル好きという一面も。
アシュレーと共にいくニューヨークの資金もギャンブルによって稼いだお金であり、才能もあることがわかります。
取材
ギャツビーは彼女のアシュレーと共にニューヨークに行きます。
ギャツビーは、この日のためにマンハッタンでのプランを組み立てるなど、楽しみにしていました。
その前にまずは、アシュレーの用事である取材を終わらすことに。
取材相手は、ローランド・ポラード。
映画監督で、アシュレーの憧れの人でした。
真面目にインタビューをこなすアシュレーでしたが、質問はいつしかアシュレーのことが中心に…
アシュレー
取材のなかで、ローランド・ポラードの新作映画の試写を一緒に見ることに。
結果、ギャツビーとの約束をさらに遅らせることになってしまいます。
ローランドとの会話の中にも、アシュレーが浮かれ気味なのは随所に伝わり、彼女の人となりが判明していきます。
それは経過を追う毎にあらわとなっていき、とても流されやすい正確であることが明らかになっていくのです。
出逢いとNYの街
ギャツビーは、予定が狂い、とりあえずニューヨークの街を歩き始めます。
アシュレーは、ローランドの映画の試写。
おおよそ3時間は、暇を持て余し時間を潰さなくてはありません。
仕方なく、当初予定していた近代美術館(MoMA)へと1人で行くことに。
その途中、高校時代の旧友と再会するギャツビー。
その旧友は大学の課題で、映画の製作をしていました。
ギャツビーに手伝ってほしいと言われ、撮影に参加することになります。
そこで出会ったのは、チャン。
かつて付き合っていた女性の妹。
2人はキスシーンを撮る。
すると、チャンはどうせするなら、本気のキスをしましょうと言う。
ギャツビーは戸惑いながらも、キスを交わす。
ニューヨークの街並み、撮影を後にするとギャツビーは歩いて見回っている。
すると、雨が降ってきて、思わずタクシーに乗り込みました。
そこに、相乗りの女性。
それは先ほど一緒に撮影をしたチャンでした。
2人は相乗りして、行くことに…
成り行き任せの女
一方、アシュレーはと言うとさらなる事態へと発展。
映画監督のローランドは、まさしくスランプで試写の出来が良くないと、途中で出て行ってしまいます。
アシュレーは、ローランドを追いかけます。
脚本家のダヴィドフは、ローランドの相棒とも言うべき存在で、一緒に探すことに。
もはや、ギャツビーの予定は先延ばしどころではなく、とにかくローランドを見つけなくてはなりませんでした。
ダヴィドフと2人、車中。
アシュレーは、成り行き任せに事態はどんどんと深みへとハマっていくのでした…
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』の魅力
この映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』の最大の魅力は、雨に滴るティモシー・シャラメです。
これ以外ないでしょう。
格好良ければ、イケメンであれば、何をしても格好いいんですから。
もう、ピアノに座るティモテ!
セクシーすぎやん!
と言うくらいに。
もう、ティモシー・シャラメを堪能する作品!と断言してもいいくらいに魅力です。
その他では、日本だとそこまでお目にかかる事もないセレーナ・ゴメスも白眉と言える存在。
セレーナ・ゴメスは、アメリカでは定期的に作品にも出演している女優のひとり。
しかし世界的なヒット作への出演は少なく、ちゃんとした演技活動を見るのは初めてなんて言う人もいるかもしれません。
日本ではNETFLIXドラマ『13の理由』の製作総指揮に名を連ねていたと言うのが有名かもしれません。
そんな彼女の、ナイス&スムースなイケてる演技も必見!
おまけ的になってしまいますが、そんな2人が過ごすニューヨークの街並みもとても魅力的に映るので、この映画を見たらロケ地巡りをしてみたくなる事必須とも言える作品です。
ちなみに、この映画のラストシーンはとても有名な場所。
マコーレ・カルキンの『ホーム・アローン2』にも登場した、とある場所が使われています。
そんなロケ地にも気にしてご覧になると面白い作品です!
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』解説まとめ
セクシーなティモシー・シャラメ、ちょっとウザくてアメリカの田舎臭さもあるけど、とてもキュートなエル・ファニング、都会的でイケてる女性、セレーナ・ゴメス。
この3人が特筆すべき存在の映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。
東京の下高井戸シネマでは9月19日(土)から上映開始となっており、ミニシアターを中心にまだまだこれから劇場で観る事も可能な作品です。
是非とも、劇場で鑑賞してみてはいかがでしょうか?
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』公式サイト
●https://longride.jp/rdiny/
劇場案内は以下のURLにて!
●https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=rainy