No.10:グッバイ、サマー
フランス版スタンド・バイ・ミー的冒険青春物語!
監督のミシェル・ゴンドリーの半自伝的映画と言われる、フランス産青春映画となる『グッバイ、サマー』。
言うなれば、ひと夏の冒険を描いた作品で、まさしくフランス版スタンド・バイ・ミーとも言えるような物語です。
2人の少年たちが無謀な冒険に出る様捉えており、忘れかけたあの頃の想いを思い出させてくれるような映画と言える。
淡い恋心、無謀な挑戦、鬱憤からの脱出、自由への渇望、まさしく中学生の頃に抱いていた様々な気持ちをリアルに描き出した作品。
No.9:君の膵臓をたべたい
▶︎彼女の想いが、僕を変えた…
浜辺美波、北村匠海、主演の青春映画。
単純に恋愛映画だと思って観ると痛い目を見る、どえらい感動を誘う切ないラブ・ストーリーです。
原作は、住野よるの同名小説でデビュー作。
主人公は、役名などはないものの、小栗旬が大人の”僕”として物語はスタートする。
そして物語の大部分は高校時代の話で、山内桜良との時間を遡るというのが大筋です。
この映画は、できることならば、前情報なく見ていただきたいので、詳しいことは割愛させていただく。
とにかく、涙腺崩壊覚悟でご覧になることを推奨します。
No.8:レディ・バード
▶︎窮屈な場所からの解放
監督は女優としても高い評価を獲得しているグレタ・ガーウィグ。
主演は、シアーシャ・ローナン。
ティモシー・シャラメなど実力派の若手俳優雨が揃い、現代においてNo.1の傑作との呼び声が高い青春映画とされている作品です。
女性監督が描く、女性らしい観点で、年頃の女の子を魅力たっぷりに写し出した本作は、誘惑がいっぱいある中で自身の将来を選択する難しさをリアルに煌めくように描いた青春映画になっています。
自身の進路を決める時の、リアルな感情の揺れ動きを痛快に、そしてリアルに描いた傑作。
とりわけこの映画は、絶賛を浴びておりアメリカの大手レビューサイト、ロッテントマトでも350件を超えるレビューが寄せられているにも関わらず、未だにその評価が99%を叩き出しているモンスタークラスの高評価となっている作品です。
No.7:私ときどきレッサーパンダ
レッサーパンダが、女の子の心情を暗喩
主要スタッフ全てが女性にて製作された、女性による女性の為の青春映画『私ときどきレッサーパンダ』。
ピクサーによる長編映画で、思春期の女の子の心情をレッサーパンダに見立てた、ディズニーらしい1作。
母親を気遣い、親友達とも楽しい日々を過ごすメイ・リー。
しかし、母親の強い想いを受け、本来の自分を出せないでもいた。
そんな中、メイはある時赤いレッサーパンダになっていた!?
感情が昂ると変身してしまうことが分かる、しかしこの原因は家族にあるのだった…
この不思議な家系、友達との日々、様々な感情が交差する中、メイは本来の自分を見出すことができるのか…
思春期を経験した女性ならば、誰しもが多くの共感を得る、ピクサーの新時代を築く重要な1作です。
No.6:6才のボクが、大人になるまで。
▶︎青春時代を12年間かけて撮影された作品
6歳の少年が、18歳になるまで…
その12年間をひとりの俳優が演じきった作品『6才のボクが、大人になるまで。』。
撮影期間にそのまま12年間を要し、少年だけではなく一家全員、12年かけて撮影に参加。
時間の経過をリアルに、克明に記録した作品。
だからと言って、ドキュメンタリーではなく、しっかり脚本にそって製作された、とても時間と労力のかかる作業をやってのけた作品です。
監督は、ビフォア・サンセットシリーズなどのリチャード・リンクレイター。
こんな事思いついても、実際にやろうとは誰も思わない凄いアイデアを形にした、ひとりの青年の青春時代を切り取った作品です。
No.5:告白
▶︎思春期に抱える複雑な想い‥いわゆる厨二病ってやつ
イヤミスの女王、湊かなえのデビュー小説『告白』の実写映画化となる作品。
松たか子が、主演を務めたミステリー作品。
しかし、この映画を中学生の子供達視点で観た場合…
思春期に抱える想い、あの頃に考えていた独りよがりな自己思想…
まさしく青春映画!
中島哲也監督が、狂気的に描いた厨二病をどう捉えるか…
視点を変えると、また面白い見方ができるかも!?
No.4:コーダ あいのうた
聾者の家族の中で唯一の健聴者!
アメリカではAppleTV+で配信されていた映画『コーダ あいのうた』。
日本では、ギャガが配給権を買い取っているので、劇場公開作品となっています。
そんな本作は、2015年に公開した『エール!』のハリウッドリメイクとなる映画です。
2021年のサンダンス映画祭でプレミアを迎えると、賞賛を集め話題となっていた本作。
物語は、聾者の両親と兄を持ち、家族の中で唯一健聴者となる高校生ルビーが主人公。
ルビーは、家族が誰も知らない特技を持っていた。
それは自分すらも知らないもの。
ルビーは、類稀な歌声の持ち主。
好きな人が居るというだけで、合唱の授業を選択する。
そんな不純な動機で人前で歌った事すらないルビーが、家族とアイデンティティの狭間でもがく姿を描く青春映画です。
No.3:ムーンライト
▶︎大切な学生時代の思い出
この映画『ムーンライト』は、小学生から高校生、大人と3世代にわたって描かれる作品で、まさしく青春時代のエピソードを中心とした物語です。
この映画を簡単に言い表すとするならば、同性愛の恋愛映画です。
でも、だからこそ…
ここまで純粋に、凄まじく綺麗に描いた恋愛映画は、これまでに存在しません。
そう、同性の恋愛を描いたからこそ、ここまで綺麗に描けるのです。
異性の恋愛だったら…
ヤキモキしてしまうだろうし、純愛を描くなら…
もっと複雑な境遇にしておかなければ、成立しないでしょう。
こんなにわかりやすい設定で、こんなに綺麗な恋愛を描ける作品、まさしく唯一無二と言える青春映画です。
No.2:時をかける少女
▶︎これぞ青春!タイムリープものの傑作!
細田守監督が独立して、最初の作品となった映画『時をかける少女』。
日本のアニメ映画の中でも指折りの傑作として数えられている本作は、青春映画としても両方の面でとても評価の高い作品です。
本作の原作は、筒井康隆の小説『時をかける少女』ではありますが、このアニメ映画は、そのまま原作を描いたものではありません。
原作から20年後の話となり、アニメオリジナルストーリーが展開。
原作を知らない人に説明しておくと、主人公の真琴が相談にいく叔母である芳山 和子は、原作のヒロインにあたる人物です。
それゆえ、真琴の相談にもしっかりと乗れる訳です。
そんな設定がありつつ、本作独自の展開となっていくストーリーが肝となる作品ですが、その全ての決断は、青春だからこその青さがなんとも眩しい、傑作と言える作品!
No.1:スタンド・バイ・ミー
▶︎想いが残る場所、語り継ぐ時間
青春映画と聞くと、まずはじめに出てくる映画はこれでした。
子供時代なんだかんだ言って1番楽しかったのって、小学生高学年から中学生くらいの頃ではないでしょうか?
子供だからこそできる馬鹿な行為や、大人になりかけている中での微妙な時期。
友達たちと馬鹿やって、特に遊ぶ約束もしていないのに自然と集まる仲間たち。
そんな毎日がいつまでも続くと思っていた、この若き青春時代。
本当に記憶の片隅にある青い時代、そんな想いを呼び起こさせてくれるのがこの『スタンド・バイ・ミー』だったんです。
青春映画ランキングまとめ
皆さんの、青春映画ナンバーワンはありましたか?
本ランキングは、個人的趣味を反映させつつも、他のランキングでは観ることが出来ない面白そうな映画ばかりを集めています。
今日または明日、いや、次の休日に観る映画をこの中から見つけ出してもらえれば幸いです。
あとがき
2022年6月2日に、新たに5作品追加しTOP55になりました。
今回も、洋画、邦画様々な作品を選出しています。
一見、タイトルのイメージだけでは青春映画っぽくないものなども、実は視点を変えれば青春映画だったり、見方を変えると印象が変わるような映画を選んでみましたが、いかがでしょうか?
高校生の頃を思い出す様なものから、厳しい現実の中もがきながらも突き進む様な作品まで、様々な映画を選んだので、今日見る映画選びの参考にしていただければ幸いです。
青春映画はU-NEXTなどで視聴またはレンタルが可能。
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。