2018年の『ヴェノム』からスタートしたスパイダーマンのヴィランを中心に描く、ソニー・マーベル・ユニバース。
現在公開が決まっているのは、『モービウス』と『ヴェノム2』。
今後はトム・ホランドのスパイダーマンも合流するとされているこの、新ユニバースを紐解いていきます。
そして今後計画されている作品などについても解説!
ソニー・マーベル・ユニバースとは?
マーベル史上最も哀しき血を持つ男『#モービウス』
2020年公開❗️天才的な頭脳を持つドクター<マイケル・モービウス>は治療法のない血液の病を患っていた…
やがて彼はコウモリの血清を使った治療に手を染めるが… その先に待っていたのは大きな代償だった―― pic.twitter.com/HZxe1TRboq
— 映画『モービウス』公式 (@MorbiusMovieJP) January 13, 2020
本記事では、より分かりやすく簡潔に表示させていますので”ソニー・マーベル・ユニバース”という呼称を使っていますが、一部では”ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター”なんて呼び方もされています。
しかしこのどの呼び方も正式名称ではなく、ソニー側の正式発表もありません。
様々な呼び方をされているこの新しいソニー発端のマーベル・ユニバースは、MCUとは少し違います。
ソニーが権利を有しているマーベル作品は、スパイダーマンだけ。
なので、このスパイダーマンだけは、MCUの中でもソニーが配給しているのです。
本来マーベル作品の権利は現在、ディズニーが保有していますのでとても複雑な形になっているのが特徴とも言えます。
ソニーが保有しているスパイダーマンは、1963年に登場し今現在でも変わらずに人気を博しているキャラクターです。
ヒーロー映画の幹を作ったと言ってもいい、映画界の中でもとても重要なキャラクターそれがスパイダーマン。
そして長いこと単独作品としてその人気を維持し続けているだけあって、スパイダーマンの世界は一つの作品でも、大きな世界観を形作っているのです。
そして、その世界観を映画で再現させようと発足したプロジェクトが、ソニー・マーベル・ユニバースなのです。
そのソニー・マーベル・ユニバースは、スパイダーマンを中心に描いたものではなく、スパイダーマンの世界観に登場するヴィランに焦点を当てて描いたシリーズなのです。
現在作品化が進んでいるモービウスも、ヴェノムもスパイダーマンにヴィランとして登場したキャラクターで、本来悪役を担っています。
そんなヴィランを主人公に描いていく、だからこそこのシリーズにスパイダーマンがどう絡んでいくのか、その一挙手一投足が注目されているシリーズなのです。
なぜスパイダーマンの権利だけソニーが保有しているのか?
ここで、事情を知らない方ならば、なぜスパイダーマンだけソニーが権利を持っているのか…
疑問に感じることでしょう。
それは今では全く想像もつかないことなのですが、1990年代後半マーベル社は経営不振に陥り財政難だったのです。
そして経営を立て直すためにマーベルは、キャラクターの権利を売却することで経営を立て直していました。
それがソニーにスパイダーマンを、そしてFOXにX-MENとファンタスティック4を売却しています。
結果、MCUというプロジェクトをパラマウントと行い大当たり。
その結果マーベルがディズニー傘下に入ることを合意し今に至るのです。
そしてFOXはディズニーに合併され、X-MENとファンタスティック4はマーベルに権利が還りますが、スパイダーマンだけはソニーのまま、という形になっています。
ソニー・マーベル・ユニバースとMCUの関係性について
現在このソニーが保有しているはずのスパイダーマンが何故、ディズニー・マーベルの作品に登場しているのか…
それはマーベル側が交渉を重ね、MCUにスパイダーマンを登場させるための契約をソニーと結んでいたのです。
当初この契約には、2作品のみというものでした。
しかしそれが現在では、計4作品のMCUとしてのスパイダーマン映画の製作が決定しています。
現在、それは2作品公開済みなので、残り2作品がMCUの中の作品として登場予定です。
そして、現在ソニーは、独自のマーベル・ユニバースを展開中です。
2019年の夏には、このソニーとマーベルの間にヒビが入り、全ての計画がなくなり、スパイダーマンはソニーへ帰還、MCUからスパイダーマンが離脱するとの一報が一斉に飛び交いました。
しかし、いったんこじれたとはずのマーベルとソニーは、もう1度その仲が修正されます。
そしてソニーとマーベルの間で新たな契約が交わされ、MCU版のスパイダーマンがソニーのユニバースにも登場するという新たな契約が交わされたのです。
現在このふたつの、マーベルとソニーの関係性はとても良好な関係が築かれ、ファンが待ち望む代行の形で、全ての決着がされていました。
そしてその結果の兆候が、『モービウス』の予告編に現れています。
MCU版の『スパイダーマン/ホームカミング』のヴィランであるヴァルチャーが、『モービウス』に登場することが良k濁編にて示唆されていたのです。
今後、この展開がどうなっていくのか、世界の映画ファンの注目を集めています。
ソニー・マーベル・ユニバースの作品
俺たち#一番似ている二人をアップした人が優勝 pic.twitter.com/DugotsAPCq
— 映画『ヴェノム』公式 (@VenomMovieJP) March 19, 2019
現在公開されている、または公開を控えているソニー・マーベル・ユニバースの映画を紹介します。
今は3作品が公表されており、まだまだ始動したばかりのプロジェクトでもあるソニー・マーベル・ユニバースの大まかな流れがつかめると思います。
ヴェノム
2020年1月現在、唯一公開済みなのは『ヴェノム』だけ。
2018年の秋に公開され、大ヒットを記録した作品です。
圧倒的な好感度を誇る人気俳優、トム・ハーディがヒーロー映画に出演することで大きな注目を集め、その演技力を見事に発揮している作品です。
この映画製作時点では、まだMCU版スパイダーマンとの合流が確定ではなかったので、ユニバース要素はほとんど描かれていません。
しかしエディ・ブロックに寄生するヴェノムの起源が描かれ、今後の根幹となる物語。
モービウス
2020年1月に予告編が公開され、ヴァルチャーの登場に大きな話題を集めたジャレッド・レト主演の『モービウス』。
前作のヴェノムは、ダークヒーロー的なポジションでしたが、このモービウスはどの様になるのか、注目を集めている作品です。
この映画の展開次第で、このソニー・マーベル・ユニバースの今後の展望が明らかになるかもしれない重要作。
公開は2020年公開予定。
ヴェノム2
アメリカでは、2020年の秋に公開日が設定されているヴェノムの続編である『ヴェノム2』。
メインキャストは続投で、監督はアンディ・サーキスが務める。
ヴィランはカーネイジが登場し、その他にもシュリークが出るとされており、スパイダーマンの登場が待たれる期待作です。
ソニー・マーベル・ユニバースの企画段階の作品
現在製作が進んでいるものの他に企画段階ではあるものの、続々とソニー・マーベル・ユニバースも大きな企画になっていくことが予想されています。
企画中の作品は、以下の通り。
- ナイトウォッチ
- クレイヴン・ザ・ハンター
- ブラックキャット
- シルバー・セーブル
- シニスター・シックス
- マダム・ウェブ
計6作品の企画が出されており、このラインナップを見るからに注目となるのは”シニスター・シックス”です。
おそらく、スパイダーマン がガッツリ絡んでくるのはこの”シニスター・シックス”であり、ここに向けての企画が展開されていくものが予想されています。
ちなみに”シニスター・シックス”とはヴィラン版アベンジャーズの様なもので、スパイダーマンを倒すために結成された悪のチーム。
この”シニスターシックス”で重要なのはドクターオクタビアスですが、それと同時にヴァルチャーも関係しているのです。
ドクターオクタビアスはサム・ライミ版でヴィランを務めたこともあり、本企画にはまだ登場予定はない模様。
しかしヴァルチャーも”シニスター・シックス”結成において大きな鍵を握る存在で、ソニー・マーベル・ユニバースでは、そのヴァルチャーの側面から描いていくことが伺えます。
果たしてこのソニー・マーベル・ユニバースは、今後どの様な展開を迎えていくのか。
トム・ホランドがどの様な形で登場するのか…
MCUに匹敵するシリーズとなれるのか、注目となる新ユニバースの続報に期待しましょう!