2019年に世界最速で日本公開を迎えた、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』。
マーベル映画の世界観を共通したシリーズ、マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ3最後を飾る第23作目となる本作。
MCU版スパイダーマンとしては2作目となり、配給するソニー史上最大のヒットを記録したスーパーヒーロー映画です。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は予告編とはまるで違う内容が展開され、原作の設定を知らない人にとっては面食らう作品として知られています。
そんな本作にまつわる考察を真相と題して、紐解いていきます。
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の概要
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MCU版スパイダーマンの2佐久米となるファー・フロム・ホームは、前作同様に監督はジョン・ワッツ。
ジョン・ワッツは、ホラー映画やスリラーといったジャンルが得意でまだ若い監督だったのですが、MCU版スパイダーマンに抜擢。
この『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ではソニー映画史上No.1ヒットを飛ばし、見事にその手腕を発揮しています。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の作品情報
- 原題:Spider-Man: Far From Home
- 監督:ジョン・ワッツ
- 脚本:脚本 クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
- 原作者:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
- キャスト:トム・ホランド、サミュエル・L・ジャクソン、ゼンデイヤ、コビー・スマルダーズ、ジョン・ファヴロー、ジェイク・ギレンホール
- 公開:2019年6月28日
- 上映時間:129分
- 製作国:アメリカ合衆国
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のあらすじ
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アベンジャーズとサノスの戦いのその後。メキシコでは新たな脅威が早速登場していた。
ニック・フューリーとアリア・ヒルが向かっており窮地を迎える中、緑の煙に身を包む謎の男に救われるのだった。
一歩、ピーター・パーカーはアイアンマンこと、トニー・スターク亡き後自身の在り方について悩んでいた。
スパイダーマンとしてどう振る舞っていくべきか、世間はネクストアイアンマンとしてスパイダーマンの一挙手一投足に注目している。
そんな中、ピーターは学校の同級生たちとヨーロッパ旅行を控えていた。
しかし彼の携帯電話には、ニック・フューリーからの着信があったのだ。
無視を続けてヨーロッパ旅行に向かうのだが、その旅行中に新たな脅威と遭遇する!
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』にまつわる5つの存在
ここでは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』についてさらに紐解いていきましょう!
この映画にまつわる5つの存在と称して、徹底解明していきます。
そしてここからは、ネタバレが多いに含まれますので、了承のもとご覧ください。
予告編の存在
この予告編は完全にミスリードを誘う内容になっています。
ミステリオの原作の設定を知っている方であれば、予感としてはわかる事だと思いますが、いざ本編を観てみると、全くもって内容が違うのです。
単純に予告編だけで判断するのであれば、同級生と共に来た旅行先で、新たな敵と遭遇。
スパイダーマンがついに世界進出!というような、普通のヒーロー映画のように感じます。
しかしこれが、見事なまでに裏切られてしまうのです。
ちなみに余談ですが、この予告編位は本編にも収録されていない未公開シーンが組み込まれているのも必見となる予告編でもあります。
ミステリオの存在
原作などの情報などを入れずに、予告編だけで判断するならば、アイアンマン亡き後に現れたニューヒーローとなるミステリオ。
という流れになり、このミステリオとスパイダーマンの共闘が期待されていました。
しかし、原作でも知られており人気キャラクターとなるミステリオは、本来スパイダーマン作品の中ではヴィランなのです。
そして、完全にネタバレになりますが、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でもミステリオは、まごう事なきヴィランなのです。
そして秀逸なのはヴィランだと判明した、その後の展開になります。
ミステリオのクルーの中に、これまでMCUの中に埋もれていた人物を引き出して魅せるのです。
これぞMCUだと言わんばかりに、細かい部分まで気を配った配慮は素晴らしいの一言。
これがソニー史上No.1ヒットを記録した作品だということが、合点のいく内容です。
ニック・フューリーの存在
ニック・フューリーは今回、ピーターにとってはとても疎ましい存在になってしまいます。
ピーターは、普通の高校生として生活を送りたいけど、ヒーローとしての責任んという部分でとても悩むのです。
ここまで一連の流れで物語を追っていくと、前作のホームカミング同様にピーターパーカーの苦悩を描いています。
しかし、最後の最後に、このニック・フューリーの存在そのものが覆るスペシャルなサプライズが待っているのですが…
それはエンドクレジットの話になるので、ここでは伏せておきましょう。
スパイダーマンの存在
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今回のスパイダーマンは、前作以上に悩みを抱えています。
今まで目標にしていた人物である、トニー・スタークがいないのですから。
その喪失を抱え、スパイダーマンとしての地震の身の振る舞い方に次第に悩んでいきます。
周りは、ポストアイアンマンとして期待を寄せますが、ピーター・パーカーはいくらヒーロだったとしてもまだティーンなのです。
その責任の重さを、ピーターは背負っていかなければなりません。
しかし高校生としての自分の気持ちも捨てきれないのです。
そんな繊細な心の動きも本作の見どころとなっています。
ハッピー・ホーガンの存在
本作で影のMVPともいうべき活躍をしているのが、ハッピー・ホーガンです。
アイアンマンの御付きとしてこれまで、スタークインダストリーを支えてきたハッピーですが、アイアンマンとしての活動をスパイダーマンに引き継ぎます。
ピーターにとってはとても荷が重いのですが、新しいスパイダースーツを作るピーターの姿にどこかトニー・スタークの影を感じ、親心を発揮し、本格的にサポートを決意します。
最後に噂の真相
Much of today’s news about Spider-Man has mischaracterized recent discussions about Kevin Feige’s involvement in the franchise. We are disappointed, but respect Disney’s decision not to have him continue as a lead producer of our next live action Spider-Man film. (1/3)
— Sony Pictures (@SonyPictures) August 21, 2019
トム・ホランド版スパイダーマンには、ある噂が突如として飛び交い、ファンに激震が走りました。
それは、MCU離脱の動きがあるということ。
しかしこれはマスコミの早とちりだということがソニーによって発表となっています。
FOXがディズニーの傘下に入ったことで、これまで以上に多忙を極めるマーベル社長のケヴィン・ファイギ。
それを気遣いディズニーとソニー、双方の合意のもと、ケヴィン・ファイギがスパイダーマンのプロデュースから抜けるという決定がされていたのです。
それを勘違いし、スパイダーマンに関しての交渉が決裂したと勘違いしたマスコミが早々に誇張し、報道されていたのです。
ケヴィン・ファイギの手から離れるというだけで、MCU離脱とはならないのでご安心を。
仮にもし、スパイダーマンがMCU離脱の決定がされたとしたら…
ソニー史上NO.1ヒットを記録したこのシリーズの続編が作れなくなるのですから…それは冷静に見てもあり得ないでしょう。