2023年11月23日(木・祝)に映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」が公開されました。
SNS上では「映画館で大爆笑が巻き起こっていた」「上映終了後には拍手が沸き起こっていた」といった盛り上がりが伝えられ、普段とは異なる映画館の雰囲気が広がっています。
この記事では、そんな注目の映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」のあらすじとネタバレについて詳しく紹介していきます。
【翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~】の概要
原作・スタッフ・主題歌
原作 | 魔夜峰央「このマンガがすごい!comics翔んで埼玉」 |
監督 | 武内英樹 |
脚本 | 徳永友一 |
主題歌 | はなわ「ニュー咲きほこれ埼玉」 |
- 原作は、「パタリロ!」で一世を風靡した魔夜峰央さんによる同名マンガです。
- 監督、脚本、主題歌は前作の映画「翔んで埼玉」と同じ方が引き続き担当しています。
- 武内英樹監督は、映画「のだめカンタービレ」(2009,2010)、「テルマエ・ロマエ」(2012,2014)、「ルパンの娘」(2021)などを手がけ、人気漫画「はたらく細胞」の実写映画化の監督を務めることが発表されています。
- 脚本の徳永友一さんは、「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」(2019,2021)、「カイジ ファイナルゲーム」(2020)、「ライアー×ライアー」(2021)などの脚本を手がけ、「はたらく細胞」の実写映画化の脚本を担当することが発表されています。
- 主題歌は、はなわさんの「ニュー咲きほこれ埼玉」で、「咲きほこれ埼玉」を本作のために新たにレコーディングされました。この曲は埼玉県への深い愛が込められており、その感情が溢れる素敵な楽曲となっています。
登場人物
麻実 麗:GACKT
埼玉解放戦線のリーダーで、埼玉に海を作る計画を掲げる
壇ノ浦 百美:二階堂ふみ
麗とともに、日本埼玉化計画を推し進めている
桔梗 魁:杏
滋賀解放戦線のリーダーで、通行手形制度の撤廃に向けて活動している
嘉祥寺 晃:片岡愛之助
日本全土を巻き込む恐ろしい計画を企てている
下川 信男:加藤諒
埼玉解放戦線員
おかよ:益若つばさ
麗の家政婦
近江 美湖:堀田真由
京都に潜むゲジゲジ眉毛の滋賀解放戦線員
近江 晴樹:野性爆弾 くっきー!
美湖の兄で妹想いな滋賀解放戦線員
滋賀のジャンヌダルク:高橋メアリージュン
滋賀解放戦線の初代リーダー
内田 直子:和久井映見
さいたま市在住のとある一家の母
内田 智治アキラ:100%
さいたま市在住のとある一家の父
若月 依希:朝日奈央
さいたま市在住のとある一家の娘
和歌山解放戦線員:天童よしみ
豪華絢爛な衣裳を身にまとう和歌山解放戦線員
京都の女将:山村紅葉
“建前”の奥に強烈な本音をひた隠す京都の女将
元大阪府知事:ハイヒール モモコ
大阪都計画を企てた嘉祥寺晃の母親
京都市長:川﨑麻世
京都に絶対の誇りを持つ雅な市長
神戸市長:藤原紀香
ハイカラな街・神戸の妖艶な市長
【翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~】のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
通行手形制度が撤廃され、平穏な日常を手に入れることができた埼玉県人だったが、麻実麗(GACKT)と壇ノ浦百美(二階堂ふみ)はとある問題に直面していた。
その問題は、横の繋がりが薄いこと。
東京へ気軽に行けるようになった埼玉県人たちは、日本埼玉化計画なる大きな目標を置いてもそれには無関心で、現状に満足してしまっていた。
この状況を打破し、埼玉県人の心を再び一つにするべく、彼らは「武蔵野線開通」と「埼玉県に海を作る」という新たな計画を立てる。
埼玉に海を作るには、和歌山にある白浜の白い砂が不可欠。
百美は「武蔵野線開通」計画に携わるために関東に残り、麗と埼玉解放戦線のメンバーは、和歌山を目指して航海することとなる。
しかし航海中に海は嵐で荒れ、気づけば麗は1人、和歌山の浜辺に打ち上げられていた。
そこで出会った滋賀解放戦線のリーダーである桔梗魁(杏)に、和歌山の白浜が今や大阪に占拠されており、ここでも通行手形制度が存在していることを知らされる。
大阪と京都、神戸、芦屋の住人たちは優遇され、手形を持たず侵入した者は強制労働所送り、またはショーの見世物にさせられるという過酷な現実が広がっていた。
桔梗は、姿形を変えられてしまった和歌山の姫君や、捕らわれている人々を助けようとしていたが、大阪府知事の嘉祥寺晃に気づかれてしまう。
危険を察知した麗と桔梗は、このままでは安全ではないと判断し、滋賀に一時避難することにした。
甲子園の地下労働施設
関西の通行手形制度を撤廃し、強制労働が行われている甲子園で嘉祥寺を捕える計画を立てた麗たちは甲子園に侵入。
しかし計画が事前に嘉祥寺に漏れていたため、襲撃を受けた麗は無理やりたこ焼きを食べさせられ、嘉祥寺の手中に落ちてしまった。
甲子園の地下施設へ連れていかれると、牢屋に閉じ込められていた埼玉解放戦線のメンバーに再会。
ここでは都会指数の低い人々がひたすら白い粉を運ぶ作業を強いられているようだった。
また、粉もんを食べることで体が大阪人に変わってしまうという衝撃の事実を聞かされる。
埼玉解放戦線のメンバーは、麗だけでも逃げてほしいと懇願し、反乱を起こして監視員の目をかく乱させた。
彼らの奮闘によって麗は牢獄から逃げ出し、京都までたどり着くことができた。
滋賀のジャンヌダルク
追手が京都まで来ていたが、滋賀解放戦線のメンバーである近江(堀田真由)が助けに駆けつけ、さらに桔梗とも合流することができ、再度滋賀へ戻ることになった。
麗が幼いころ過ごしたマイアミビーチでの話をすると、その場所は滋賀のマイアミ浜であったことが発覚する。
そして、そこで麗に子守唄を歌ってくれていた女性は滋賀のジャンヌダルクと呼ばれた滋賀解放戦線の初代リーダーであり、桔梗の母であることが明らかになる。
さらに、実はその女性が麗の母であったことが判明し、麗と桔梗が兄弟であることがわかった。
救世主となって滋賀を救ってほしいという母の言葉を胸に、麗は使命を受け入れる覚悟を感じていた。
琵琶湖の水を止める
百美からの連絡で、野球部が甲子園から帰ってきてからみんなが大阪人化しており、おかしなことになっているという情報が入る。
また、百美の父からの話によると、昔、大阪は都構想を練り全国大阪植民地化を目指していたが失敗し、今は白い粉を使って日本を大阪の植民地にしようとしているとのことだった。
かつて大阪人は人を笑わせ、人情深い人々が住んでいたが、都構想に失敗して大阪府知事が嘉祥寺に変わってから状況が変わってしまったようだ。
麗は、大阪の全国植民地化を阻止し、同志たちを救い、嘉祥寺の悪事を暴露するための計画を立てることになった。
計画の一環として、琵琶湖の水を止め、淀川に水がいかないようにして粉の実が枯れるよう仕向け、それに気づいた嘉祥寺が攻め込んできたところで彼らを迎え撃つという。
しかし、琵琶湖の水を止めるという行動は滋賀が沈む可能性があり、周りからは否定的な意見が相次いでいた。
だが、桔梗がみんなを奮い立たせ、滋賀の犠牲を厭わずに戦いに挑むことを選んだ。
通天閣と行田タワー
滋賀解放戦線のメンバーたちは大阪、神戸、京都の部隊と激しい戦いを繰り広げ、最後には滋賀が沈んでいく光景を見届けた。
麗は地下労働施設にいる人々を解放し、姫君も救うことに成功。
一見終息かと思われた中で、嘉祥寺が発射計画を立てたミサイルに白い粉を積んでいることが明らかになる。
さらに、嘉祥寺が所持する水晶玉には怨念が込められており、その水晶玉によって姫君の姿が変えられていることや、人情深い大阪人が変わってしまった原因もその水晶玉にあるという事実が判明した。
この情報を得た麗は、嘉祥寺の陰謀を阻止するべく水晶玉がある場所へ向かうが、既に嘉祥寺が待ち構えており、通天閣ミサイルの発射のボタンが押されてしまう。
しかし、埼玉にも迎撃ミサイルがあった。
それが田んぼアートを見下ろすために建てられた、行田タワーだ。
無事に行田タワーミサイルを発射し、通天閣ミサイルを打ち落とすことに成功。
全国大阪植民地化の計画に失敗した嘉祥寺は悪事が明るみに出て捕まり、元凶の水晶玉は割られ、姫君の姿が元の姿に戻り、大阪人化していた人々も元に戻った。
滋賀は復興を成し遂げ、無事に白浜の砂を持ち帰ることができた埼玉の日本埼玉化計画は順調に進行している。
くだらない茶番劇がパワーアップして帰ってきた
前作も同様ですが、役者の方々の振り切った演技は本当に素晴らしいです。
大胆なパロディシーンや壮大な演出があり、バカバカしさを感じながらも笑ってしまいました。
凄まじい予算をかけて真剣にふざけに挑んでいる楽しい映画です。
ぜひ映画館で、「くだらないなー」と言いながら鑑賞してみてください!
記事内画像出典:「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」公式HP