ドラマ【前科者-新米保護司・阿川佳代-】をネタバレ!3人の登場人物、原作との違いは?

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引用元:https://zenkamono-movie.jp/

WOWOWドラマ『前科者-新米保護司・阿川佳代-』に登場する3人の登場人物、石橋静河や大東駿介らが演じる3人の対象者。
その3人の原作での違いを徹底解説!
漫画とは異なる3人のキャラクターの深い闇を考察します!

『前科者-新米保護司・阿川佳代-』について

WOWOWで放送された、有村架純主演の連続ドラマとなる作品。
罪を犯し刑を償った後、仮釈放などの期間や執行猶予がついた場合などに、生活改善の経過を報告したり、生活改善の手助けをしてくれるのが保護司となる。
その保護司の阿川佳代を描いた作品、それが『前科者-新米保護司・阿川佳代-』。
2022年1月28日には、映画版となる作品が公開となっています。
本作の原作漫画となり、原作が香川まさひと、作画を月島冬二の2人による作品です。
映画ではオリジナルストーリーという触れ込みながら、ドラマ版でもほぼほぼオリジナルに近いない様です。
登場人物などは、ある程度原作漫画に踏襲してはいるものの、物語の進み方などは全く異なるのも特徴です。
そんな原作と実写の違いを、3人の登場人物になぞって『前科者』を解説していきます。

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『前科者-新米保護司・阿川佳代-』に登場する3人

ドラマ版に登場する3人の対象者。
彼らは、原作にも登場する人物です。
しかし原作の漫画とは大きく内容が異なるため、映画とは大きくストーリーも異なっています。
そんなドラマと原作の違いを紹介します。
以下では、それぞれのキャラクターのエピソードを深く切り込んでいきます。
それ故、ネタバレになりますので、ご了承ください。

斉藤みどり

石橋静河が演じる斉藤みどりは、ドラマ版では第1話に登場し、有村架純演じる阿川佳代の最初の対象者となる。
阿川佳代とは正反対の性格で、奔放で自由な性格がとても魅力的な人物だ。
しかし彼女の闇となるのは、母親との確執。
阿川佳代が最初に身元引受人を頼んだ時に、拒否されてしまう。
その後、阿川佳代の幼少期に助けになった宗教の教会の神父さんが引き受ける。
仕事はデイサービスの職員で、初日に遅刻し乱闘騒ぎを起こしてしまう。
そんなみどりが罪を起こした原因も、職場での出来事。
新しく始めた事業で、思い入れのある仕事だったが人に恵まれず、最低な人間を暴行してしまったとのこと。
そんな彼女でも、真摯に保護司として、1人の女性として佳代が接した結果、2人は友情関係を築いていく…

原作の斉藤みどり

原作での斉藤みどりは、2巻で登場する。
最初のケースではない。
相違点としては、阿川佳代と母親の面識は原作では描かれていない。
身元引受人を断られたことは、のちに描かれるものの、斉藤みどり登場のエピソードで着目されるのは、彼女ではない。
斉藤みどりが海岸で出会った女子高生を中心にエピソードが描かれていくのが大きな特徴。
その女子高生は、心に闇を抱えており、彼女の表情からそれを読み取り、深く関わっていく事になる。
その光景を阿川佳代が隣で見ていて、彼女の能力を認めていく。
一方、その女子高生の1件で、みどりも佳代のことを認めはじめ、ふありの友情関係が深まっていくことになる。

石川二郎

大東俊介演じる石川二郎は、ドラマでは第3話から登場する。
阿川佳代にとっては、初めてとなる殺人を犯した人物となる。
殺した相手は兄。
ここまでは、原作と同じ設定でここからは、全く異なるストーリーが展開していく。
知能も少し人と劣る人物で、農業をしていた。
出所後は、造園業の会社に勤務する。
二郎が罪を犯した原因は、兄。
兄に詰め寄られ、怒りに任せて刺してしまう。
兄はカフェを営んでおり、弟が育てた野菜を主に買っていた取引先。
二郎は、兄弟が取引先でも農業を頑張っていたが…
ある時知り合った小学生の少女、その子が慕ってくれているうちに…
恋心を抱く様になってしまう。
その結果、兄に咎められて刺してしまったのだった。
そんな二郎の恋心は出所後も留まる事はなく…
この事態に、阿川佳代がしっかり1人の人間としてケリをつけてもらうべく奔走する、というのがドラマ版での石川二郎のケースである。

原作の石川二郎

原作での石川二郎は、第1巻で登場し、最初のケースとして描かれる。
二郎が兄を殺して収監したのは、ドラマ版と同じ。
しかし同じなのはここまで、ストーリーやキャラクターの設定など、内容は全くもって違う展開となっている。
原作での石川二郎は、漁業。
石川二郎には似ても似つかない様な、とても綺麗な奥さんがいた。
そんな奥さんがいながら、なぜ、殺人罪を犯してしまったのか…
それは、兄がその奥さんにちょっかいを出したから。
なのだけれど…
ここには、深いそれぞれの事情が存在する。
そして、この二郎と奥さん、兄の事情を知ってか知らずか、余計に掻き回そうとする第三者。
これによって、余計に複雑化していきます。
愛憎、そこに愛があるからこそ余計に複雑化する、とても切ないケースとなっているのが石川二郎の1件です。

田村多実子

ドラマでは、古川琴音が演じた3人目の対象者となる田村多実子。
これは原作でも同じ覚醒剤によって捕まった女性となる。
とにかく印象的なのは、登場シーン。
実刑判決を受けるも執行猶予が付いたことで、禁固刑ではなくなる。
しかし彼女は、薬を止める自身がない為、刑務所に入れて欲しいと裁判で懇願する。
それだけ、薬の依存症の怖さを冒頭から感じさせる始まりです。
ドラマでは、田村多実子が薬に手を出してしまった背景が、男性関係によるものとして描かれます。
結果として再び薬に手を出してしまい、阿川佳代はここで大きな挫折を味わうことに。
人と寄り添うことが出来ずに、保護司としての仕事を失敗してしまう。
この1件には、新たなに便利屋として稼業を始めた斉藤みどりも深く関わる。
田村多実子が、再び薬に手を出してしまった事で、その事実にいち早く気がつき佳代に知らせる。
そして、非情なる選択が出来ない佳代とぶつかる場面も。

原作の田村多実子

原作での田村多実子もドラマ版と同様の展開で、薬物に手を出したことで捕まり、裁判では執行猶予になり、阿川佳代に世話になる人物。
1番、ドラマとの相違が少ないと言えるキャラクターでもある。
しかしドラマとは大きく異なるのは、彼女は再逮捕はされないという点。
そして原作の漫画では、田村多実子の生い立ちに深く切り込んでいる事も挙げられる。
彼女がなぜ覚醒剤に手を出してしまったのか、ドラマ版では男に流されるままでしたが、原作ではその生い立ちが原因であり、彼女の人格形成の深い部分にまで言及。
そして、何か事件が起きるのではなく、田村多実子の後世の手助けをきっちりする様が描かれています。

まとめ

以上、ドラマ版で描かれている3人のキャラクターに着目して、『前科者-新米保護司・阿川佳代-』を紹介してきました。
1番は原作漫画もチェックすると、ドラマと漫画の違いが容易に楽しめると思います。
ドラマは、ドラマの良さもありますが…やはり1話30分の前後編という様な作りから、原作の描くべき点などは大幅に改変されていました。
原作漫画は、連載ものという事もあり、1つの事象を細かく取り上げ、より長期的に読んでいく作品です。
1つのケースを長くというよりも、1人の人間をより深く掘り下げていくという展開です。
そのため、登場人物こそ踏襲してあっても、原作とドラマでの内容は大きく異なっています。
原作を知っていてもいなくても、どちらの違いも楽しめるのが、『前科者』という作品です。
これを機に、是非原作漫画もチェックしてみてはいかがでしょうか?

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