※5/18更新!満を持して公開に至るも蓋を開けてみれば、大失敗!
大赤字となってしまう作品や、評価最悪でシリーズ化に至らなかった作品など、日本や海外なども合わせて様々な映画をピックアップ!
大コケした映画ばかりを集めてみました!
- 大コケした失敗作80選+α
- 1:実写版 進撃の巨人 前・後編(2015年)
- 2:BLEACH 死神代行篇(2018年)
- 3:鋼の錬金術師(2017年)
- 4:Death Note/デスノート(2017年)
- 5:ライラの冒険 黄金の羅針盤(2008年)
- 6:ダレン・シャン(2010年)
- 7:GOAL!シリーズ(2005年〜2009年)
- 8:カウボーイ & エイリアン(2011年)
- 9:グリーン・ランタン(2011年)
- 10:キャッツ(2020年)
- 11.DRAGONBALL EVOLUTION(2009年)
- 12.キング・オブ・エジプト(2016年)
- 13.ジョン・カーター(2012年)
- 14.バトルシップ(2012年)
- 15.ヒューゴの不思議な発明(2012年)
- 16.NINE(2010年)
- 17.TENET テネット(2020年)
- 18.スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年)
- 19.ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年)
- 20.アリータ: バトル・エンジェル(2019年)
- 21.レイニーデイ・イン・ニューヨーク
- 22.魔女の宅急便
- 23.アイ・アム・レジェンド
- 24.ジャスティス・リーグ
- 25.ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
大コケした失敗作80選+α
ここでは、劇場公開に加えて配信作品も取り上げます。
満を持して製作に至り、公開されるも全く端にも掛からずに赤字となってしまった作品や、大ヒット映画や注目作品をリメイクしてみたら…評価が最悪だった。
1作目の評価は高かったけど、続編は大失敗となってしまう、など様々なパターンの失敗の例を元に、独断と偏見で選んだ、大コケ、赤字、最低評価となった映画やドラマなども含め、選出しています。
あんな作品やこんな作品、むしろ、え!?映画化してたの?なんて作品もあるかも?
その他にも、映画だけではなく満を持して製作されるも蓋を開けてみたら、泣かず飛ばずなんて状況に陥った配信作品も+αとして紹介していきます。
1:実写版 進撃の巨人 前・後編(2015年)
大コケの代名詞的作品
まず初めに思い浮かぶと言えば、やはり『進撃の巨人』。
しかしこの映画、大コケと言えば…
とすぐに連想しやすくなっていますが、映画のビジネスとしては大成功の部類に入る作品。
なぜならば、日本の映画において興行収入30億円は特大ヒットに入り、大成功とされています。
そしてヒット映画のボーダーラインは、10億円。
前編が32.5億円。後編が16.8億円。
ビジネスとしては大きな成功となっており、失敗はしていないのです。
ただ、成功したとは言え、内容はとにかく酷いもので、低評価を浴びてしまいます。
とは言え、当初の予定通りに前後編として製作され、成績関係なく公開するスケジュールだったこともあり、シリーズ完結を迎えている時点で制作側の勝ちの様な気もします。
ただ、現在ではリブートともいうべき、ハリウッドで実写化の企画もあるなど、まだまだ価値ある作品として、揺るがない人気作です。
その一方で炎上した作品として、いろんな意味で伝説化している映画のひとつ。
2:BLEACH 死神代行篇(2018年)
これぞ大失敗!
世界的人気を誇る、日本のジャンプ漫画の黄金期を支えた作品「BLEACH」の実写映画化企画。
当然、製作側は「るろうに剣心」の様なシリーズ化を希望し、お金をかけて映画を製作。
しかし結果、大失敗!
日本映画は、話題作として公開する作品であれば、最低ラインとして10億円の興行収入を見込んで製作されるので、その額で採算が取れる様に製作費が組み込まれます。
おそらく、この「BLEACH」もその様な予算が組まれたはずです。
しかしその結果、5億円ほど。
ヒットにすら、至らなかったのです。
というのも、本来この実写版『BLEACH』は元々ハリウッドが製作に手を挙げていた作品。
しかしその計画が頓挫、ヒットが見込まれている大きなタイトルである『BLEACH』の映画化権だけが宙に浮く状態に。
そして、日本映画として舵を取り直したという経緯があったのです。
ですが制作側の経緯など度外視しても、原作を知っている人を前提に、観客を置き去りにした内容に大批判。
ストーリーやキャスティング、その全てが低評価となり完全な失敗作となってしまいました。
3:鋼の錬金術師(2017年)
キャスティングで大批判!
元々海外が舞台背景にあり、ロケ地もイタリアなどで行うなど、大規模な撮影が敢行されていたにもかかわらず、大批判を浴び失敗となってしまっていた作品『鋼の錬金術師』。
満を持しての実写版だけあって、内容の乏しさが浮き彫りになってしまっていました。
登場人物に日本人はほぼいないにもかかわらず、日本人だけでキャスティング。
違和感しかない結果に…
それでも辛うじて10億円を超えたのは、唯一の救いとも言える。
4:Death Note/デスノート(2017年)
これぞ改悪の代名詞的作品
満を持して、大人気作品「Death Note」のハリウッド映画化と大きな期待を背負ってNETFLIXが製作に至ったジャンプ漫画作品。
しかし、蓋を開けてみれば、駄作認定を受けるなど、あまりにも酷い状態に…
主人公の背景も、物語の結末も、キャラクター想像も…
全てにおいて酷いものに。
原作の、デスノートと死神。
もはやこの作品において、踏襲されているものはそれくらいで、褒める箇所すら探すのが難しいとも言える。
原作ファンにとっては、もはや黒歴史レベルな作品。
5:ライラの冒険 黄金の羅針盤(2008年)
内容が炎上し特異な例となった作品
ハリーポッターシリーズ、ロード・オブ・ザ・リングシリーズ、ナルニア国物語シリーズ、などファンタジー映画ブームの最中に、満を持して公開に至った作品『ライラの冒険 黄金の羅針盤』。
事実、その話題は世界中でヒットを記録し当初の予定通り、三部作で製作されるはずでした。
しかしこの映画の内容に、子供に無神論を助長させるなど炎上してしまいます。
デモなども行われ、これを重くみた配給会社は続編の計画を無期延期。
その結果、計画は全て頓挫してしまうという結果に。
しかし人気作品ということからも現在では、『ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤』とタイトルを変えて、ドラマ化しています。
6:ダレン・シャン(2010年)
製作費の回収すらできなかった、大失敗の話題作!
日本でも少年サンデーで連載されていて漫画作品としても馴染みが深く、渡辺謙が出演し日本版では倖田來未がタイアップし主題歌を提供していたにもかかわらず大コケしてしまった作品、『ダレン・シャン』。
原作小説も人気が高い作品で、シリーズ化を見込んで製作されるも大失敗、その計画も頓挫してしまいます。
事実、原作ファンからも批判を浴びていた映画です。
物語は、ハーフヴァンパイアとなった主人公を題材にしたダーク・ファンタジーで、ジョン・C・ライリーやサルマ・ハエック、ウィレム・デフォーなど実力派が集うも、製作費の回収すらできなかった不名誉な作品に。
7:GOAL!シリーズ(2005年〜2009年)
予定通り3作製作されるも、最悪な結果に…
2005年に公開され、日本でも2002年のW杯人気そのままに、サッカー界のメインストリームである欧州サッカーを舞台にした話題作、『GOAL!』シリーズ。
1作目は、日本でも大々的に宣伝され、世界的に大成功を収めます。
1作目では、無名の選手がイングランド・プレミアリーグで成功を掴むまでを。
2作目では、ビッグクラブ・レアル・マドリーへの移籍を。
3作目では代表選手として、W杯での活躍を描くはずだった作品。
しかし、スポーツとしてアメリカでのサッカー人気が低いことも起因し、1作目のみの1発屋的作品となったこともあり、2作目ではサッカーよりも人間ドラマになり、興行収入的にも大失敗。
さらには3作目では目も当てられないほどの駄作になってしまいます。
日本では、劇場公開すらしていません。
そもそも、主人公すら変わってしまうという…
3作目では、中田英寿の出演も!
なんて大きく触れ回り大きな期待があっただけに、なんとも切ない結果になってしまった作品です。
8:カウボーイ & エイリアン(2011年)
大作映画として製作するも、赤字映画の代名詞に!
MCU映画『アイアンマン』の成功を受けて、オファーを許諾したジョン・ファヴロー監督によるSF大作映画『カウボーイ&エイリアン』。
キャスティングも、ダニエル・クレイグにハリソン・フォード、ヒロインに『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』を監督し、一躍注目の映画監督となった、オリヴィア・ワイルドが女優として参戦している作品。
カウボーイの西部開拓時代に突如としてエイリアンが襲来し、争いとなる…という展開なのですが…
ストーリーは物足りなさしか残らない。
アメリカの人気コミックが原作で、『アイアンマン』で成功を収めていることからも大きな期待を背負っていた作品…
が、その結果、興行収入で製作費の回収はギリギリ出来たものの、それ以外の広告費などの費用回収までは至らず大赤字となってしまった作品。
ジョン・ファヴローもこの映画の失敗で、一気に人気が地に落ちてしまう結果に。
ファヴロー監督は、この後に自主映画で躍進を遂げますが、映画自体は名優を集っただけに残念な映画の代名詞的作品になってしまいました。
9:グリーン・ランタン(2011年)
ライアン・レイノルズの念願のヒーロー映画にして、大失敗作に!
2011年に公開したDCコミックのアメコミヒーロー、『グリーン・ランタン』を題材とした実写映画化作品。
これまでまだ大ヒット作がなく、燻っていたカナダ出身の俳優で、満を持してのヒーロー映画の主演でこれを機にブレイクを!
と、意気揚々と主演したライアン・レイノルズ。
しかし、結果として地震でも『デッドプール2』でネタにするほど、自身の失敗作になってしまった作品。
ちなみにライアン・レイノルズにとってはある意味で転機とも言える作品で、本作のヒロインであるブレイク・ライブリーとはこの共演がきっかけで結婚。
ハリウッドでも指折りの、おしどり夫婦としても知られています。
宇宙警察機構「グリーン・ランタン」に選ばれた主人公ハル・ジョーダン。
しかし宇宙の中でも最弱とされる地球人が選ばれたことで、その苦難を抱え強く成長していくヒーローとなる様を描いていく。
10:キャッツ(2020年)
大コケした超話題作!
日本でもミュージカルとして、世界的にも人気の演目である『キャッツ』が満を持しての実写映画化となり、公開前はとても大きな期待に包まれていた作品です。
主演も、ロンドンで活動しているプロのバレエダンサーを抜擢し、本作の成功で世界での活躍に期待がかかっていた新人女優、フランチェスカ・ヘイワード。
その他にも、イドリス・エルバや、ジェームズ・コーデン、レベル・ウィルソン、そしてジェヌファー・ハドソンが歌う有名な楽曲も、予告編では公開され、テイラー・スウィフトなど、様々なキャスティングが話題になり、どんな物語になるのか…大きな期待が込められていました。
しかしその結果…
その期待には、遠く及ばずに惨敗となってしまいます。
製作費の回収すら及ばず、100億円の赤字となってしまうのでした。
ちなみに、製作費は80万ドルから100万ドル(1億円ほど)と言われていて、興行収入は60万ドル。
大赤字の結果に。
それでも作品の方は…いや内容も散々な結果に至り、酷評の嵐。
獣人間のできは違和感を超えて気持ち悪いとまで言われ、最悪なCGIに、薄っぺらなストーリー…
ゴールデンラズベリー賞もまっしぐらな、歴史的失敗作の烙印が押される結果となっています。
特に残念なのは、本作にてデビューし、今後の期待が掲げられていた新人女優、フランチェスカ・ヘイワードの女優としてのキャリアを潰したとまで言われているほど、不名誉な作品です。
11.DRAGONBALL EVOLUTION(2009年)
ジャンプ漫画の歴史的駄作映画の代名詞
鳥山明が生み出した、日本が世界に誇るバトル漫画『ドラゴンボール』のハリウッド実写化作品。
『ドラゴンボール』のハリウッド映画化となると、それはそれは期待度が高かった本作。
しかし、公開に至れば世界中から酷評を受けてしまうという結果に。
興行収入も、4500万ドルをかけて製作されたにも関わらず5700万ドルという結果で大惨敗。
おそらくすでに、みんなの記憶から消し去られているであろう作品ですが、大コケの失敗作といえばまず出てくるであろう作品のひとつに数えられています。
この大コケの原因の大きな要因としては、脚本家にあります。
脚本家は、お金に目が眩んでこの仕事を受けたと語っており、世界中のファンに謝罪をしていました。
要するに、原作のファンじゃない人間が作った物語ということ。
その結果、酷評の嵐に。
キャスティングもいわゆる、白人を優遇するホワイトウォッシュ作品としても挙げられ、人種差別的作品だという話も。
日本の話で多くの日本人が登場するのにも関わらず、実際に起用された日本人は、田村英里子と関めぐみ。
アジア人気を確保するためにチョウ・ユンファがキャスティングされるも、ストーリーは原作をおざなりにした内容。
当然、三部作構想だった本作は、この1作目で企画は頓挫。
『ドラゴンボール』の実写映画化は、失敗に終わりました。
12.キング・オブ・エジプト(2016年)
エジプト神話を題材に描いた超大作!には、なりきれず…
現在の日本では、スマホゲームなどで一気に知名度が上がり有名な存在になったエジプト神話を題材とした映画『キング・オブ・エジプト』。
2016年に公開し、当時は典型的な主人公キャラクターとして、人気を博していたブレントン・スウェイツが主役を務め、ヒットになることを目論んでいたことが窺える作品です。
製作費は$140,000,000。
興行収入は、$150,680,864と、大惨敗。
基本的にハリウッド作品において、製作費の回収は、自国での興行収入で目論んでいます。
各国の世界の興行収入で製作位を上回っていたとしても、このような数字だと赤字になってしまうのです。
事実、この映画『キング・オブ・エジプト』は、吹き替えキャストも豪華な面々が起用されていて、主人公はキスマイの玉森裕太、ヒロインには永野芽郁、その他にもおかず倶楽部のふたりなどの芸能人起用に含めて、それぞれの神様には沢城みゆきや、小山力也などスター声優がキャスティングされるなどの大ヒットを見込んでいました。
それだけの超大作だったのです、この映画は。
しかし、国内ヒットの最低ラインである10億円超えすらならず、5億円程にとどまるという結果に。
まさに失敗。
大コケとなってしまうのでした。
13.ジョン・カーター(2012年)
ディズニーも失敗!
世界でも指折りに、ビジネスが巧みな企業であるディズニーでも、映画の世界では容赦無く、失敗となっている作品が存在します。
それが『ジョン・カーター』。
本作を含めこの2012年に話題作に2本(もう1本についても後述)も主演を務めたテイラー・キッチュは、一気にブレイク!
の兆しを見せたものの、不運にもその2本とも失敗作になり、大コケ。
結果、2013年以降テイラー・キッチュが大きく飛躍することはありませんでした。
この映画『ジョン・カーター』は、原作に、人気古典小説の『火星のプリンス』が用いられています。
それゆえ、ロシアなどでは新記録となる興行収入を記録するなどヒットに至りますが、アメリカや日本などでは、不発。
完全な失敗作となり、その結果赤字映画となってしまうのです。
ディズニーが新たに送り出す、壮大なげきた映画シリーズとなるはずだった『ジョン・カーター』は当然の如く、シリーズ化を目論んでいましたが、その結果1作目のみで企画が頓挫した映画となってしまいました。
14.バトルシップ(2012年)
ユニバーサル100周年記念のメモリアルな作品…だったにも関わらず…
テイラー・キッチュ失敗の原因のもうひとつの作品と言われているのが、この『バトルシップ』。
日本から浅野忠信も参加している作品のため、国内興行収入では14億円と好成績を収めています。
製作費は、2億ドルを超える額が費やされています。
日本円にすれば211億円。
世界興行収入では3億ドルと、まずまずの結果と言えるのでしょうが、特に評判が悪かったのがアメリカです。
北米での興行収入は、1億にも満たない6500万ドルと大惨敗。
キャスティングにも、リアーナや、リーアム・ニーソンなど話題性も実力もある俳優たちを起用するも、その結果奮わず。
作品内容も、大味なアクション映画に留まりただの戦艦マニア映画になっていました。
その結果、2012年に公開したテイラー・キッチュ主演映画は、製作費の回収もおぼつかないまま、ハリウッドAクラスでの仕事を失って行ったのでした。
15.ヒューゴの不思議な発明(2012年)
マーティン・スコセッシも失敗
アカデミー賞に輝くなど、アメリカにおいて高い評価を獲得していた映画『ヒューゴの不思議な発明』。
現代の映画界において、功績や経験全てにおいて最高の評価を獲得している巨匠マーティン・スコセッシ監督の作品で、数々の映画賞を獲得しているアドベンチャー作品です。
筆者もこの記事を書くにあたって調べていて初めて気がついた作品で、まさか失敗しているとは思っても見ませんでした。
それだけに、とても意外な選出と感じている人もいるのではないでしょうか?
クロエ・グレース・モレッツが子役として高い評価を獲得していた頃の出演作で、映画の起源をとても幻想的に描いた名作であるにも関わらず、失敗となった要因は興行収入です。
製作費は、$170,000,000と割と高額な部類に入ります。
しかしアメリカでは、$73,864,507と大不振。
完全なる失敗作の結果となってしまうのです。
しかし日本では、やはりマーティン・スコセッシと、子役として日本でも確固たる人気を築いていたクロエ・グレース・モレッツだけに10億円を超える興行収入を獲得し、辛うじてヒット映画の仲間入り。
しかし好調なのは限られた国のみで、世界全体では辛うじて製作費回収ができただけの$184,707,636という額に。
その他もろもろの費用を含めると、1億ドルに近い額の赤字となってしまった作品です。
ただこの映画は、批評家などからは大絶賛されているので、ビジネス面では失敗でしたが映画としては高評価を獲得している、凸凹な作品として名誉とも不名誉とも分からない微妙なものになっていました。
16.NINE(2010年)
大ヒットが目された、ミュージカル映画
ミュージカルでアカデミー賞の受賞経験がある名監督、ロブ・マーシャルが豪華キャストを携えて製作された映画『NINE』。
そのあまりにも豪華すぎるキャストたちが集うことで、大きな話題となり大ヒットが見込まれていたミュージカル作品です。
マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ファーギー、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマンなどなど。
これだけのメンツを2010年に揃えていたこと、それは圧倒的なものでした。
しかし、結果としては制作費を下回ってしまう興行収入。
これは、アメリカではなく全世界の興行収入、完全な赤字を計上してしまいます。
原因はこれだけの豪華キャストを集結させたにもかからず、この映画はストーリーよりも音楽に力が入れられていました。
その結果、ストーリーは薄っぺらく、キャストの持ち味を半減。
大物起用が仇となったのでした。
それ以上に、これだけのキャストが歌に踊りとセクシーが映える作品として、多くのファンも同時に獲得しています。
17.TENET テネット(2020年)
公開時期が失敗!
この映画を失敗作だと、一言でいてしまうには、あまりにも短絡的ではありますが‥
結果として、アメリカ国内では大きく失敗だと報じられています。
制作費は、$225,000,000。
興行収入は、$334,000,000。
ここから宣伝費などマーケティング費用を含めると、辛うじて回収できた。
そんなレベルです。
大作映画ならば、大きく黒字を出しての大成功。
ゆえに、失敗と報じられているのです。
内容いかんではなく、単純にコロナ禍がまだまだ世界を席巻している中での公開。
これはもう、仕方のないこと。
しかし、このクリストファー・ノーラン監督の新作映画を失敗作としてではなく、コロナ禍の中でも公開を決断した製作陣、または配給会社の英断によるものの功績の方が大きいでしょう。
人々に劇場に足を運ぶ楽しさを、取り戻してくれた。
そう言いたいのですが…
この映画の興行収入の結果が大きく尾を引き、2020年末に公開が控える映画、そのほとんどが公開延期となってしまいました。
これはまさしく、『TENET テネット』の影響が尾を引いているとしか言えないもの。
このコロナ禍の中での劇場公開を行った『TENET テネット』、その結果、各配給会社はアメリカはまだ映画産業を展開させられるだけの市場回復は未だみられていないと判断させてしまうのでした。
当然、それらの大作映画がアメリカで公開延期となるのなら、もちろん日本での公開も合わせて延期になるというのが通例。
再三の公開延期、この流れを確固たる形としてしまったのが、はからずしも、この映画『TENET テネット』であることは間違いない事実なのです。
18.スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年)
炎上となった新三部作2作目のエピソード8!
この映画、もちろんビジネスとしては大成功を収めている映画です。
興行収入もしっかり黒字を計上しており、世界的大ヒット作の一つ。
しかし、この映画がなぜ?
失敗作に挙げられているのか…
それは、内容です。
この映画は、ファンからの評価が最悪なものとして、このエピソード8を正史から外そうという署名運動にも発展しているほど。
スター・ウォーズ愛が監督よりも、観客たちの方が高かったという結果が産んだもの。
事実、ロッテントマトでは批評家たちは90%を計上し高評価を獲得。
一方一般レビュアーによるユーザースコアでは43%と、低く推移しています。
監督のライアン・ジョンソンが新しいスター・ウォーズを、この新三部作の2作目で作り出していました。
その評価が、批評家と観客たちで大きく異なり、炎上してしまったのです。
ルーク・スカイウォーカーを殺したこと、ケリー・マリー・トランをメインキャラクターに起用したこと、スノークを呆気なく倒してしまったこと。
などなど、この映画が炎上した原因をあげればキリがないほどに出てくるのです。
しかし、大元のディズニーはこの映画を高く評価。
この後に展開する、新たなスターウォーズでは、ライアン・ジョンソンを陣頭指揮に任命。
新たな歴史を作ることが、発表されています。
この映画を失敗作と見るか、それはあなた次第です。
19.ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年)
正真正銘!スターウォーズの失敗作!
スター・ウォーズにも、ビジネス面での失敗作は存在します。
それが、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』。
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から、たった半年余りで公開された作品。
シリーズ内でも随一に人気の高いキャラクター、ハン・ソロを主人公にしたスピンオフ。
チューバッカやランド・カルリシアン、ミレニアム・ファルコン号との出会いが描かれていることで、大きな話題となっていた作品です。
しかし、まだ前作の熱が覚めやらぬ時期に新たな新作が公開。
そう、世間では『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の熱が覚めやらぬ状況で、様々な考察記事や後日談がいっぱい語られていた状況。
そんな中で、新作映画のプロモーションが始まります。
”スター・ウォーズ”疲れを招き、劇場への足が遠のいてしまったのです。
その結果、制作費を大きく下回り、今後の計画を見直すきっかけを作ってしまうのでした。
劇場用に様々なスピンオフの製作が計画されていましたが、その全てが頓挫。
スター・ウォーズは、まずエピソード9をしっかり製作することに、方向性をシフトするのでした。
20.アリータ: バトル・エンジェル(2019年)
日本の漫画原作でまたしても!
木城ゆきとによる漫画『銃夢』を原作とした映画『アリータ: バトル・エンジェル』。
SFアクションで、アカデミー賞俳優マハーシャラ・アリが出演したり、主人公をフルCGで表現するなど、大きな話題を提供していた作品。
しかしアメリカ国内では、製作費の半分ほどの額の興行収入しか回収出来ず、失敗作に数えられる結果に。
その原因は、公開時期が再三延期になっていたこと。
初めて予告編が公開されたのは、2017年。
これが大批判となってしまうのです。
主人公のCGのクオリティが問題でした。
これが物議を醸し、その結果、公開が1年ほど延期され修正が見られたのです。
しかし、その期待が高すぎたがゆえ、散々な結果を迎えるのでした。
その一方で、この映画を絶賛する観客も多数あり、続編製作を望む声も多くあるという作品です。
21.レイニーデイ・イン・ニューヨーク
ウディ・アレンの過去の行いによって公開されず!
日本では2020年7月に公開になっていた、名匠ウディ・アレン監督のラブコメ映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。
主演はティモシー・シャラメとエル・ファニングという、旬の俳優ふたりを起用した話題作でした。
しかしこの映画は、いわゆる世界的な社会問題となっていた#MeToo運動の標的を受けてしまいます。
過去にウディ・アレンが、虐待をしていたと訴えられていた問題です。
この問題は、90年代に起きたことで、交際相手の腹いせに訴えられた事として、結果は不起訴になっています。
しかし、#MeToo運動の最中、この問題がとりだたされた事で、アメリカ社会では大きな騒動へと発展してしまいます。
その結果、この映画は無期限上映停止となり、アメリカでは公開ができなくなってしまいました。
これを単純な失敗と取るかは難しい問題ですが、映画の興行収入的にアメリカで公開できないとなると大きな打撃になっているのはいうまでもありません。
しかし、映画自体はものすごくいい作品ですので、ぜひ鑑賞する機会があればしてみてください!
NETFLIXで配信予定の作品です。
22.魔女の宅急便
満を持しての実写化も、ヒットには及ばず…
スタジオジブリの名作アニメ映画『魔女の宅急便』と同じ原作の実写映画化ということで、大きな話題となっていた2014年公開の作品。
監督も、その名を世界に轟かしこの2014年頃は海外を中心に活動をしていたホラー映画の第一人者清水崇監督作品。
ホラー映画から一転、ファンタジー映画を撮る当事でも大きな話題となっていました。
しかし、やはりそのギャップを埋めることは叶わず、わかりやすい展開にストーリーの不必要な演出など、大ヒットには至らず…
日本映画のヒット作のボーダーラインと言われている10億円の国内興行収入にも遠く及ばず、失敗作の烙印を押されてしまうことに。
23.アイ・アム・レジェンド
配給会社の意向でラストを変えた結果…
ウィル・スミス主演で、人気小説『地球最後の男』の実写映画か作品となった『アイ・アム・レジェンド』。
この映画は、本来の完成作品から結末が大きく改変されて公開に至ります。
配給会社のワーナーの意向で、ラストをより分かりやすくハッピーエンドに近いものにして公開されます。
しかし、それが批判を浴びる結果に…
ウィル・スミス演じるネビルが死ぬ劇場公開版と、もう一つのエンディングとして2種類の結末が存在する結果に。
しかし劇場公開番は、劇中に配されたいくつもの伏線が未回収のまま終わるので、批判を浴びたのも納得。
これが決定的な失敗となってしまうのでした。
現在、『アイ・アム・レジェンド』は、配信でも「もうひとつのエンディング」Ver.として本来の脚本で多く出回っています。
もし、興味がある人がいれば、是非鑑賞してみてください!
24.ジャスティス・リーグ
無念の監督交代、その後の計画が狂った代名詞的作品!
これは、もう不運というしかありませんが、マーベルのMCUと双璧をなす一大ユニバースの形成が予期されていたDCエクステンデッド・ユニバース。
その5作品目に当たる『ジャスティス・リーグ』は、本来の監督ザック・スナイダーが、制作期間中に監督を降板してしまいます。
本撮影はすでに終わっており、追加撮影の最中でした。
突然の降板の理由は、スナイダー監督の娘が急逝したため。
この結果、本来のスナイダー監督の構想とは大きく異なった作品になってしまいます。
元々、このDCエクステンデッド・ユニバースは評価が高いシリーズではありませんでしたが、この映画の公開により、その計画は完全に軌道修正となってしまうのでした。
しかし、2021年には『ジャスティス・リーグ』のスナイダー・カット版として、HBO MAXで公開予定とされています。
25.ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
新たなユニバーズの誕生!?しかし頓挫する結果に…
MCUとDC、さらにはモンスターバース。
その他にも、ミッションインポッシブルなどの巨大な映画シリーズを新たに形成するべく立ち上がったのが、ユニバーサル映画が保有する名作モンスターたちを集結させたダーク・ユニバース。
その第一弾作品となるのが『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』。
トム・クルーズ主演で、この後に続く透明人間ではジョニー・デップなど、とてもワクワクするような企画でした。
人々を助けるような英雄ではなく、脅威になる可能性を秘めているダーク・ヒーロー達の集結は、とても楽しみになる企画であることが期待されていたのです。
しかし、蓋を開けてみると、そのユニバースとなる部分の演出がこの本来の物語をより複雑なものにしてしまいました。
その結果、興行的に失敗し文字通り計画が頓挫してしまいます。
現在、このダーク・ユニバースは活動休止が発表されていますが、事実上規格は消滅したと言っても過言ではありません。
何故ならば、ユニバース2作品目に当たる『透明人間』は、ユニバースとは全く関係ないリメイク作品として軌道修正。
ブラムハウス・プロダクションズが政策を手がけた事でも、大成功に収まります。
この結果から、本来ダーク・ユニバースとして公開するはずだった名作モンスター映画のリメイク企画は、全て、繋がりの無い単独作としての企画になる事が発表されています。