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朝ドラ【ばけばけ】ネタバレ・あらすじを最終回まで!結末はトキがヘブンを見届ける?

2025年度後期に放送されるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)は「ばけばけ」です。主演は高石あかり。ラフカディオ・ハーン(のちの小泉八雲)とその妻・小泉セツをモデルとした物語です。

本記事は朝ドラ「ばけばけ」全話のネタバレあり“あらすじ”を最終回までざっくりとまとめると共に、最終回の結末も予想していきます。

今週の「ばけばけ」:第20週(2/16~20)

目次
  1. 【ばけばけ】ネタバレ・あらすじを最終回まで!
    1. 第1週「ブシムスメ、ウラメシ。」
      1. 第1話
      2. 第2話
      3. 第3話
      4. 第4話
      5. 第5話
    2. 第2週「ムコ、モラウ、ムズカシ。」
      1. 第6話
      2. 第7話
      3. 第8話
      4. 第9話
      5. 第10話
    3. 第3週「ヨーコソ、マツノケヘ。」
      1. 第11話
      2. 第12話
      3. 第13話
      4. 第14話
      5. 第15話
    4. 第4週「フタリ、クラス、シマスカ?」
      1. 第16話
      2. 第17話
      3. 第18話
      4. 第19話
      5. 第20話
    5. 第5週「ワタシ、ヘブン。マツエモ、ヘブン。」
      1. 第21話
      2. 第22話
      3. 第23話
      4. 第24話
      5. 第25話
    6. 第6週「ドコ、モ、ジゴク。」
      1. 第26話
      2. 第27話
      3. 第28話
      4. 第29話
      5. 第30話
    7. 第7週「オトキサン、ジョチュウ、OK?」
      1. 第31話
      2. 第32話
      3. 第33話
      4. 第34話
      5. 第35話
    8. 第8週「クビノ、カワ、イチマイ。」
      1. 第36話
      2. 第37話
      3. 第38話
      4. 第39話
      5. 第40話
    9. 第9週「スキップ、ト、ウグイス。」
      1. 第41話
      2. 第42話
      3. 第43話
      4. 第44話
      5. 第45話
    10. 第10週「トオリ、スガリ。」
      1. 第46話
      2. 第47話
      3. 第48話
      4. 第49話
      5. 第50話
    11. 第11週「ガンバレ、オジョウサマ。」
      1. 第51話
      2. 第52話
      3. 第53話
      4. 第54話
      5. 第55話
    12. 第12週「カイダン、ネガイマス。」
      1. 第56話
      2. 第57話
      3. 第58話
      4. 第59話
      5. 第60話
    13. 第13週「サンポ、シマショウカ。」
      1. 第61話
      2. 第62話
      3. 第63話
      4. 第64話
      5. 第65話
    14. 年末年始の関連番組
      1. 第76回NHK紅白歌合戦
      2. 超体感!八雲が愛した神々の里 ばけばけ出雲旅
      3. 総集編(前編)
      4. 「ばけばけ」正月インタビュー
    15. 第14週「カゾク、ナル、イイデスカ?」
      1. 第66話
      2. 第67話
      3. 第68話
      4. 第69話
      5. 第70話
    16. 第15週「マツノケ、ヤリカタ。」
      1. 第71話
      2. 第72話
      3. 第73話
      4. 第74話
      5. 第75話
    17. 第16週「カワ、ノ、ムコウ。」
      1. 第76話
      2. 第77話
      3. 第78話
      4. 第79話
      5. 第80話
    18. 第17週「ナント、イウカ。」
      1. 第81話
      2. 第82話
      3. 第83話
      4. 第84話
      5. 第85話
    19. 第18週「マツエ、スバラシ。」
      1. 第86話
      2. 第87話
      3. 第88話
      4. 第89話
      5. 第90話
    20. 第19週「ワカレル、シマス。」
      1. 第91話
      2. 第92話
      3. 第93話
      4. 第94話
      5. 第95話
    21. 第20週「アンタ、ガタ、ドコサ。」
      1. 第96話
      2. 第97話
      3. 第98話
      4. 第99話
      5. 第100話
  2. 【ばけばけ】最終回結末・予想
    1. モデルの人物の紹介
    2. タイトルは「化ける」ことから
    3. 夢を追わないヒロイン?!
    4. 最終回結末はトキがヘブンを見届ける?
  3. 【ばけばけ】あらすじ
  4. 【ばけばけ】原作
  5. 【ばけばけ】の舞台
  6. 【ばけばけ】の時代
  7. 【ばけばけ】基本情報

【ばけばけ】ネタバレ・あらすじを最終回まで!

朝ドラ【ばけばけ】あらすじをネタバレありで、吹き出しをプラスして最終回まで紹介していきます。

第1週「ブシムスメ、ウラメシ。」

この世はうらめしい。けど、すばらしい。没落士族の娘・松野トキ(高石あかり)と外国人の夫・ヘブン(トミー・バストウ)。怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語がスタート。第1週は幼少期パート。トキ(福地美晴)は父が無職なこともあり、貧乏暮らし。そのため、教師を目指すことにするトキ。一方、働かずにいた司之介はトキにいい暮らしをさせたいと一大決心をする。

第1話

明治30年代後半。薄暗い部屋で、トキ(高石あかり)は怪談「耳なし芳一」を語り終えた。ヘブン(トミー・バストウ)は分からない日本語を尋ね、トキは辞書を引きながら説明。「もっと学があれば」と落ち込むトキに対し、ヘブンは自分の著書の数々がトキのおかげだという。そしてトキの手を取って言った。

世界で一番のよきママさんです。

時はさか戻り、明治8年、松江。小学生のトキ(福地美晴)は、父・司之介(岡部たかし)と母・フミ(池脇千鶴)、祖父・勘右衛門(小日向文世)と、世をうらみ、貧しい日々を送っていた。ある夜、トキの家族は丑の刻参りをして、ざんぎり頭の者たちや黒船のペリーを呪う。

翌朝。トキは今日もざんぎり頭の男があふれ、丁髷(ちょんまげ)の男はいないと父に言う。登校すると、トキの家族が丑の刻参りの呪いをしていたことを男子児童たちに馬鹿にされる。「トキの父は怠けちょる!」「働け!」と批判されたトキ。そこへ教師が入ってきて、トキの父が怠けてることを事実だと同意し、子供たちに武士を引きずらず「今のうちから何になるか考えるように」と指導する。

家に帰ったトキに話を聞いた両親は怒る。そして司之介は刀を持って、教師を襲いに行くが…。トキと母が追いかけると、立ち尽くす父を見かける。

母フミは「時代が変わって、戸惑って立ち尽くしてるの。父上は怠けてるわけじゃないの。ひとつも悪くないの」と言って、トキを抱きしめる

翌朝。トキは父が化け物になって先生を倒している絵を描く。父は化け物のマネをして、トキを笑わせる。(つづく)

ついに2025年度後期の朝ドラがスタートです。キャッチコピーは「この世はうらめしい。けど、すばらしい」。落士族の娘・松野トキが主人公で、初回から貧乏な様子や、明治維新を起こした他人に恨みつらみな家族が描かれました。学校では呪いをかけていたことや父親が無職なことで同級生や先生からもいじめまがいのことをされていたトキ。不憫です。せめて先生だけはトキを守ってあげてよ(涙)

でも岡部たかしさん演じるお父さんもなぜ働かなかいのか。お母さんは娘の手前、否定していましたが、「怠け者」と悪口を言われても仕方ないと思います。武士の世だったのが急に終わってしまい戸惑っているようですが、身分制度のない現代の価値観だと理解しにくいです。

私はお父さんには憧れの存在でいて欲しいと思います。岡部たかしさん演じる情けない父親像は、現代の大人とも似ていると思いました。……というのは、日本は長らく不景気が続いていて、若者が働くことに意義を見出せず夢を抱きにくい時代になっているから。裏を返せば、大人が子どもたちに夢を見させてあげられない時代ともいえるから。カッコイイ大人がいないんですよ。国会議員は裏金や不倫、コメント操作…。各地の市長が学歴詐称疑惑や不倫疑惑、セクハラ口止め…。子どもに「この世はうらめしい」側面ばかりでなく「すばらしい」側面を見せてあげて欲しいと思います。まあ、今後のストーリー展開でそうなっていくといいなあ。

本作の主演は高石あかりさん。主演映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズや日曜劇場「御上先生」に出ていたりと、新人ではないのですが…。直近の橋本環奈、今田美桜と比べると、フレッシュな女優さん。でも、若手ながらお芝居は上手だし、今後の本格登場に期待がもてます。

第2話

松野家は明治の世になっても、武士の誇りが捨てられず、働けない。小学校で将来の夢を聞かれたトキ(福地美晴)は、親友の野津サワ(小山愛珠)の答えに影響され、

「教師を目指したい」

と言いだす。そして家に戻ったトキは家族に、

「トキは一家を支えるために先生になりたいと思います。ですから父上もおじじ様もずっとこのままでいてください。ずっと武士でいてください」

と伝える。フミは「よき娘に育ちましたね」という。父と祖父も感謝する。

武家の娘としてお茶などの稽古を親戚の雨清水タエ(北川景子)につけてもらっていたトキは、教師になる勉強をするために辞めたいと伝える。しかし、武士の娘が働く必要はないと否定され落ち込むトキ。そんな彼女の前に、タエの夫の傳(堤真一)が現れる。

なんと、傳はちょんまげから散切り頭になっていた!しかも織物の工場(こうば)を始めるという傳。タエは夫が商いを始めることを聞いて絶句する。

帰宅したトキは傳のことを「素敵だったなあ」と賞賛し、自分の父のことをどうして「あげな…」と嘆く。すると「あげな父が戻りました」と司之介。どうやら途中から立ち聞きしていたようだ。その後、妻から傳が商いを始めることを聞いた司之介は…。

傳は縁側で三味線を弾く妻・タエに 「もう武士のままではいられないのだ」と伝える。そんなある日、トキが学校から帰ると、シルクハットをかぶった知らない男性が家にいた。男性は司之介の知り合いのようで、大きな箱を持参していた。司之介が「ではいくぞ、ぴょーん」と言い、箱に被せてあった布を取ると、中には黒いウサギがいた。トキも思わず「かわいい」と言うが、なぜウサギ?!(つづく)

ラスト。無職の司之介が何者かと持ってきたウサギ。一体、何のためなのでしょうか。嫌な予感がします。貧乏だからって食料にするの?それとも繁殖させて商売するの? …実は明治初期、西洋から渡来したウサギを飼うことがステータスとなった時代があります。遠縁の傳が商売を始めることを聞いて、焦って商いに手を出したのかもしれないですが…。司之介は明らかにいい人ですが、いい人すぎて騙されていないか、不安です。

第2話から北川景子さん、堤真一さんが登場しました。相変わらず美人な北川景子さん。朝ドラは初出演です。一方、堤真一さんの朝ドラ出演は「マッサン」以来、約10年ぶりです。セットや衣装も相まって大河ドラマみたいな厳かな雰囲気ですね。

第3話

武士のプライドから働かずにいた司之介(岡部たかし)が、かつての部下・金成初右衛門(田中穂先)と商売を始めることにする。

金成は、毛並みや色の変わったウサギが流行していて、増やして高値で売る商売がもてはやされていると説明。50円で仕入れて600円で売れる。トキの小学校の学費100年分だ。母のフミ(池脇千鶴さん)は「怪しすぎます」「そげなうまい話、にわかに信じられません」と疑う。だが、金成は驚くほどの儲けになったと言い、司之介も金成がきちんと成り上がったので大丈夫だと太鼓判を押す。

祖父の勘右衛門(小日向文世)は、司之介が商売を始めることに怒るが、トキ(福地美晴)とフミ(池脇千鶴)は、変わり始めた司之介を応援する。

数週間後。司之介のウサギの商いは順調で、1カ月で200円儲けた。松野家の食卓も豪華になり、明るさを取り戻していく。喜んでくれたトキため、司之介は

「相場が良いうちに金貸しから借りられるだけ借りて突っ込むことにした」「松江一のウサギ長者になるぞ!」

と意気込み、一気に商売を広げようと計画する。

司之介と縁日を訪れたトキは楽しい時間を過ごすが、借金のかたに身売りされていく女性・なみ(さとうほなみ)を見かける。司之介はトキに、松江は大橋川を挟んでお城側は格式高い武家の街、川の向こうは商人や貧しい者の街に分かれていると説明。しかしトキは金成によく似た男が、川の向こうに連行されていく姿を目撃した。

「ちょっと出る」と言い残したまま家を出ていった司之介は、その日、家に帰ってこなかった。司之介と思われる人物が中州のような場所でたたずむ場面で、第3回は幕を閉じた。

第3話は父・司之介が一念発起し、ウサギで商売するという展開でした。絶対、騙されそう!と思っていたら…。意外にも儲かったようです。幸せな時間が微笑ましかったですが、(放送時間で)5分くらいしか続かず…。不穏なラストで終わりましたね。おそらく金成も司之介も借金を返せなくなったのでしょう。商売を広げようと金貸しに借金したようですし。欲をかくと失敗するという、金の斧銀の斧(嘘をついて失敗)、舌切り雀(小さなつづらを選んで財宝、大きな方を選ぶと失敗)、など昔話にありそうな教訓ですね。ともかく、次回からトキたちは借金まみれの生活になりそうで、胸がザワザワする終わり方でした。

第4話

司之介(岡部たかし)は突然、トキ(福地美晴)やフミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)の前から姿を消した。何日たっても家に帰ってこない司之介に、松野家の不安は募っていく。そんなある日、登校途中のトキは司之介を発見して、

「家に帰ろう!帰ろう、帰ろう、帰ろう!何があったって。どうでもええ。 生きてるだけ充分じゃ。 おいしくないの!」

と声をかける。駆けつけたフミは、帰ろうとしない司之介に「あなたがいないと美味しくないのよ。大好きなしじみ汁がちっとも。私も…そげですから」とフォローに入る。

司之介は、うさぎの相場が急落し多額の借金を抱えたことを告白。小学校の教師を目指していたトキを学校に行かせる金もなくなり、明日から働くよう求める司之介。

トキは、小学校に通うのを諦めるよう、父から求められて、ショックを受ける。こうして、松野家はさらに貧しい生活を余儀なくされた。

松野家の食卓には、なぞの肉の入った汁物「しめこ汁」が並んだ。祖父・勘右衛門(小日向文世)とトキは肉の正体が、二人がかわいがっていたウサギ「ウ左衛門」と気づき、ショックを受ける。トキはフミにお話をねだる。トキは悲しいことがあると怪談話を聞くのだ。

一方、アメリカ・シンシナティではレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)がこの世に絶望していた。新聞記者の仕事を失ったヘブンは餓死寸前の生活。ヘブンは「金、パン、家族、私には何ひとつ縁のない人生だった。私の人生にはこの遺書を読む友人の1人すらいない」と遺書を残して、拳銃自殺を図る。しかし銃弾がなくて、死ぬことすらできなかった。

4話ラストでは、物が散乱した部屋で絶望感に包まれるヘブンと、布団で眠りにつくトキが交互に映し出され「2人が出会うまで5612日」とテロップが入る。(つづく)

トキの涙ながらの「帰ろう、帰ろう」は感動的でしたし、生きていれば十分というのも良い言葉だなあと思いながら視聴していたら……。なんと、父上、家族4人で生きれば十分なら学校行けなくもいいよね?だと…。え。何それ? 感動の涙が引っ込みましたよ(笑)

さらに追い打ちをかけるように、ショッキングな出来事が!大切に買っていたウサギが汁ものの具材に!!!!
いや、まあ、私(筆者)はベジタリアンじゃないし、鳥も豚も牛も食べるので、きれいごとは言えないけれど…。食用とペットは違うしなあ…と複雑な気持ちに。
ラストは拳銃自殺未遂まであって…。なかなかヘビーな展開の第4話でした。

第5話

十年ほどすぎた明治19年(1886年)。借金を抱える松野家は、それまで暮らしていた武家屋敷とは松江大橋を挟んだ反対側、長屋が建ち並ぶ「天国町」で貧しい暮らしを送っていた。

18歳になったトキ(高石あかり)は、借金を返すために親戚の雨清水傳(堤真一)が経営する機織り工場で働いていた。最近あった「よかったこと」といえば、新しい怪談を聞かせてもらったことと、幽霊の夢でうなされたこと、金縛りにあったことぐらいで、うらめしい日々を送っている。

工場の景気は好調そうで、傳は働く女子のために当時高級品だったカステラを差し入れ。トキたちは「生きちょってよかったことあったが~!」と大喜び。

松野家に戻ると、疲れで倒れ込むトキ。牛乳配達をしてきた司之介も倒れ込み、どっちが疲れているのか子供のように喧嘩する2人。

長屋の井戸端で、トキは立ち小便をする男を注意する。なみ(さとうほなみ)がその男を連れていく。トキの幼なじみ・サワ(円井わん)は軽蔑するまなざしだった。なみに突っかかってこられたサワは長屋に隣接する遊郭で働く遊女・なみに「こげな人からお金もらって生きてくなんて、悲しいなと思っただけです」と言う なみは「おなごが生きてくには身を売るか、男と一緒になるしかないんだけんね」と告げた。その言葉が刺さってる様子のトキ。

朝。松野家は、しじみ汁の具も少ないほど貧乏だった。そこに、借金取り・森山(岩谷健司)が現れ、トキを遊郭にやって借金を返せと言う。しかし司之介の借金は200年経っても返せそうにない。そこでトキは、

「婿様をもらいましょうか。働き手を増やして借金を返すのです。こげな暮らしから抜け出すには、もうそれしか……」

と、家族に提案する。まずは織物工場(こうば)の同僚であるチヨ(倉沢杏奈)、せん(安達木乃)と八重垣神社で有名な恋占いをすることになるのだが…。

池に硬貨を1枚置いた紙を浮かべて、早く沈めばご縁が早い、遅く沈むとご縁が遅い、自分の近くで沈むと近くの人と、遠くで沈むと遠くの人とご縁があると言われている。トキ、チヨ、せんは願いを込めて紙を池に浮かべる。

やがて、チヨとせんの紙が目の前で沈んでいき、「もうすぐ近くの人と結ばれる!」と喜ぶ。一方、トキの紙は沈まずに遠くへ離れていく。トキは小声で「沈め沈め沈め」と唱えだすが、紙はまったく沈まなかった。(つづく)

トキは恋占いにショックを受けている様子ですが、遠いアメリカにいる人と結ばれる運命なので、実は当たっているのかもしれませんね。本人は恋が実らないと思って苦しいでしょうけど(笑)

第5話は、とてもコミカルで楽しめました。福地美晴ちゃんが退場してしまって寂しいですが、高石あかりさんと岡部たかしさんのやり取りが変わってなくてホッコリ、温かい気持ちになります。貧乏でも幸せなんじゃ?……と思っていたら5話終盤で借金取りが登場。遊女になれと言い出します。やはり貧乏は良いわけありません。来週はトキのお見合い大作戦へ。トキはヘブンと結ばれることが分かっているのでストーリー自体に興味はないのですが、松野家のドタバタコメディが楽しみです。

第2週「ムコ、モラウ、ムズカシ。」

恋占いの結果に落胆するトキ。母フミは見合い相手を見つけると約束する。その頃、雨清水家のタエもトキの見合い相手を探し始める。半年後、雨清水家でトキの見合いが行われた。相手の中村守道はお互いに良い印象を持ったものの、中村家側が縁談を断る。その後、二度目の見合いが行われる。トキは見合い相手の山根銀二郎(寛一郎)と怪談好きなことで意気投合。無事に縁談はまとまり、銀二郎は松野家の婿になる。
同じ頃、米国にて。新聞社の文芸部長のレフカダ・ヘブンは、部下たちから特集記事のテーマを募っていた。女性記者の一人イライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックス)は神秘的で興味深い国だからと日本特集を提案して…。

のちの夫・ヘブンとはまだ出会ってもいない状態のトキ(高石あかり)。最初の結婚相手は銀二郎(寛一郎)となります。史実でも、18歳のセツは鳥取の士族・前田為二(まえだ・ためじ)と結婚しています。史実を踏まえてのストーリーですが…。朝ドラの前作『あんぱん』でもヒロインのぶが次郎さんと結婚し、のちに死別。モデルありの作品だと仕方ないですけど、結婚しても別れがあると分かってしまうのが残念ですね。近年はどうなるか知ってから見る方がドキドキしなくて安心という人もいるようですが…。

第6話

■恋占いの結果

明治19年(1886年)。トキ(高石あかり)は貧乏脱出のため、結婚を目指す。しかし織物工場の仕事仲間のチヨ(倉沢杏奈)とせん(安達木乃)と行った恋占いの結果は一人だけ悲惨だった…。紙の上に硬貨を乗せた舟を作り、その舟が沈む早さと距離で縁を占うが、トキの舟だけ向こう岸まで流され、なかなか沈まず、だいぶ時間が経過してから沈んだ。つまり、相手はすぐ見つからない。遠くの人と結ばれるが時間がかかる。という占い結果だ。

【恋占いは当たり?】恋占いの結果にショックを受かるトキ。でも、視聴者はレフカダ・ヘブン(トミー・ バストウ)と結ばれることを知っています。アメリカ在住なので、たしかに遠くの人です。ちなみに、第4話の時点で「2人が出会うまで5612日」=約15年と紹介されていたので、第6話時点から約5年後にトキとヘブンは運命の人として出会うことになります。恋占いの「ご縁は遅い」という結果も当たっているのです。

■トキのお見合い相手探し

落ち込むトキを励ますため、父・司之介(岡部たかし)と母・フミ(池脇千鶴)はお見合い相手を探すという。父がトキの好みを尋ねると、「怪談がお好きな人。カッパとか天狗とか小豆洗いとか」と答えるトキ。

その後、トキの両親は見合い相手を探すため、奔走する。牛乳配達の仕事をする司之介が大胆にも県知事・江藤(佐野史郎)の家に牛乳の売り込もうと訪問。牛乳で滋養をつけてほしいと言う司之介に対して、江藤は「お主、何かたくらんでおろう!」と一喝。司之介は江藤の息子をトキの見合い相手にと考えて動いたのだったが失敗に終わった。

フミは雨清水家を訪ね、タエに「至極恐縮ながら、おトキにいい縁談を探していただけないかとお願いに参りました」と頼む。フミは相手が決まり次第、雨清水家に許しをもらおうと考えていたが、あまりいい話が見つからなかったと打ち明けた。するとタエは夫・傳(堤真一さん)から話を聞いていて、すでに相手を探し始めていると答える。するとフミは喜ぶどころかショックを隠せず「すでに?そげですか…。それならそうと、先にお伝えいただきたかったと。あの子の母親としましては」と返した。タエは先走ったことを謝った。

フミさんとタエさん何か妙にピリピリした空気感でしたね。訳ありっぽいです。過去の2人の関係が描写されてないので分からないのですが、何かあったのでしょうか。
フミさんはいつも一歩下がってタエ様に接している感じでしたが、トキの母として強く言うところは言うのですね。意外でした。そこだけは譲れない感じなのでしょうか。

■同僚の結婚相手が決定

一方、工場ではせんの結婚が決まり、チヨと雨清水家の三男・三之丞(板垣李光人)が祝福をしていた。それを知ったトキは「占いどおりだが。おめでとう! これで暮らしも楽になるね」と精一杯の作り笑顔。

「なんか笑顔 怖いね」 と三之丞が言う。すると「三之丞。なにしている。ここはお前が来る場所じゃない。父上が来る前に帰れ」と長男が追いだす。

「おトキ おはよう」 傅が入ってきたが、 あいさつしたトキはまたも作り笑顔。「なんか笑顔が怖いの」 と傅は笑った。トキは、占いの結果どおりに同僚が結婚したことに焦りを覚えているのだった。(つづく)

同僚のおせんちゃんの結婚相手が決定しました。恋占いの結果の通りです。これはおトキちゃんも焦りますね。怖い笑顔の演技が面白かったですよ。父親との会話もですが、こういうクスっとした場面を入れてくるのが「ばけばけ」は上手いと改めて思いました。

第7話

トキ(高石あかり)は早く結婚したいと焦る。しかし工場では、せん(安達木乃)に続き、チヨ(倉沢杏奈)の結婚も恋占いどおりに決まってしまう。絶望するトキを見かね、工場の社長であり遠縁の雨清水傳(堤真一)は、トキを励ます‟ランデブー”(逢引き)に誘うのだった。二人は怪談の舞台となった清光院に行った。「怪談とは、怖いだけでなく寂しいものよのう」という傳。トキは元気になったが…。

傳との逢引きを知った松野家の面々はどこか複雑そうだ。「遠い親戚の私を我が子のようにかわいがってくださるのは、どげしてだろう」と気にかかるトキ。母・フミ(池脇千鶴)と、父・司之介(岡部たかし)は、「あの人たちは無類の親戚好きだけん」「無類のおトキ好きでもあるけんのう」と誤魔化した。

トキの出生には何やら秘密があるのでしょうか。傳やタエが遠い親戚のトキをかわいがる理由があるのでしょうか。もしもトキが雨清水家の生まれだとしたら、本名は「雨清水トキ」で「うしみずとき」=「丑三つ時」になります。トキたち松野家は、第1話で丑三つ時に丑の刻参りをしていたことも伏線だったのでしょうか?

そしてついに、傳とタエ(北川景子)によってトキのお見合いが決まる。果たして、トキのお見合い、貧乏脱出大作戦はうまくいくのか?

傳(堤真一)による仲立ちで設けられた見合いの席。父・弥七(菰池剛史)とともに洋装で待つ守道(酒井大成)の前に、司之介と勘右衛門は何と裃姿、ちょんまげを残したままで現れる。あ然とする中村父子。それでもまげが「立派」だとお世辞を述べると、勘右衛門は「跡取りになれば、このようになれるぞ」と言い、守道をドン引きさせた。

一方、トキは見合いに緊張していた。相手を「狐と貉(むじな)と思えば緊張しない」と助言されると「狐と貉」を繰り返しつぶやき、からくり人形のようにぎこちなく歩いていくトキ。(つづく)

ラスト、からくり人形のようになってしまうおトキちゃん。可愛かったです。自分で言い出したお見合い大作戦ですが、いざ当日となると、ど緊張してしまってました(笑)。しかし心配なのは父と祖父が武士を捨てきれていないところ。完全に引かれてましたよね。このお見合いは破談の予感がしますが…はたして?

第8話

■トキのお見合い

ついに貧乏脱出のチャンス!トキ(高石あかり)は初めてのお見合いに挑む。司之介(岡部たかし)やフミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)、仲人の傳(堤真一)とタエ(北川景子)に見守られ、お見合い相手である元士族の商人・中村守道(酒井大成)と対面する。2人はいいムードに…。

トキは、守道を見て小豆洗いには似ていないが良きと内心で思う。守道も、悪くないと内心、思う。2人自体は好感触だった。

お見合いの本人同士が、ちゃんと話をすることなく、お茶を出すときの一瞬だけしか顔を見れないって、現代では考えられないですね。でも、昭和初期が舞台のドラマ「波うららかに、めおと日和」でもお互いのことをよく知らずに結婚してました。当時では本人の気持ちよりも家同士という感じが強いのはあるあるなのでしょうね。

■お見合いの結果は?

帰宅後、夕食の場で感慨にふける松野家一同。父と母のお見合いの時を思い出して、笑いあって、いい雰囲気で場が和ん。そして告げられる、お見合いの結果…。はたして、どうなる?

結果はお断り。しかも即答。先方からはトキの父・司之介(岡部たかし)と祖父・勘右衛門(小日向文世)が武士であることを引きずり続けていることを理由に、そんな家に婿入りさせられないと即答で断られてしまったという。

トキは「武士でおるのは別に構わんし、いつまでやっててもエエけど。やるなら人のためになって、人に好かれて人に迷惑かけない武士やってよ。せめて娘の見合いをダメにしない程度のね!」と言い放ち、家を飛び出す。そして、友人のサワと話をして、声を上げて泣いたトキ。

お見合いが失敗に終わった原因がトキ本人にはなくて、勘右衛門と司之介のちょんまげにあったなんて…。ショックすぎます。声をあげて泣くトキに胸が締め付けられる場面でした。

■あのあの話?!

後日、松野家は縁談を持ってきてくれた親戚の雨清水家を訪ね、司之介と勘右衛門は自分のせいで破談になったことを謝罪。すると、雨清水タエ(北川景子)はトキにだけ話があると言い、夫・傳(堤真一)を含めた3人だけで話をさせてほしいと切り出す。司之介、勘右衛門、トキの母・フミ(池脇千鶴)はどんな話をするのかと困惑した様子で、「一体どげな話を? あの話ではございませんでしょうな。あのあの話でございます」などと言い、なかなか立ち去ろうとしない。

やっと察した傳は「あのあの話などこの場でするわけがないじゃろう」と否定する。視聴者にどんな話なのかは明かされないまま、タエと傳とトキの3人で話が始まる。(つづく)

“あの”を多用した会話。一体なんなん(笑)コミカルで面白かったけど、気になりすぎます。やっぱり出生の秘密なんでしょうか。まあ、どんな風に明かされていくのか、今後の楽しみにとっておきます。タエ様がトキにだけ伝えたい話は何なのかも気になりますね。

第9話

トキ(高石あかり)のお見合いは、司之介(岡部たかし)と勘右衛門(小日向文世)のせいで破談になってしまう。仲人の傳(堤真一)とタエ(北川景子)は、また司之介たちのせいで破談にならないよう、トキに嫁入りを勧める。果たしてトキは嫁入りを受け入れるのか?

トキは「私一人だけ幸せになってもつまらんと申しますか…。みんなで幸せになって初めて幸せなので。せっかくのお話、申し訳ございません」と断った。そのやり取りを部屋の外で聞いていた司之介は複雑な表情を浮かべた。

婿をもらうことに尽力するというタエと傳。トキは2人をハグした。この場面を、雨清水家三男の三之丞(板垣李光人)がのぞいていた。そこに現れた氏松(安田啓人)は「やはり(雨清水夫妻はトキが)かわいいんだな」と言い、三之丞に「この大変な時に」とこぼして立ち去る。

雨清水夫妻とトキの関係が意味深です。やはりかわいい、とは一体?

その後、雨清水家の尽力でトキの2度目のお見合いのチャンスが訪れる。当日、司之介が配達の仕事に行ったきり帰ってこない。お見合いが行われる雨清水家に到着すると、理髪店でまげを落とした司之介が待っていた。

松野家の面々は驚く。司之介は自分なりに考え、散々悩んだ末にトキを幸せにする武士になろうと思ったと言い、「これならよいじゃろう。落ち武者のようで不格好ではあるがな」と恥ずかしそうに頭を触った。トキは嬉しさを隠せない様子。

鳥取藩の元士族の長男・山根銀二郎(寛一郎)らが到着。すると山根家は武士の心を忘れておらず、親子でまげを結い、裃(かみしも)姿だった。司之介は「切るんじゃなかった…」と後悔し、崩れ落ちる。勘右衛門は「情けない! まさに落ち武者じゃ!」と言い放ち、傳も「申し訳ございません。うちの落ち武者が」と謝罪。銀二郎はこらえきれず吹き出した。

ラスト。緊張しているトキは銀二郎が目が合って…。(つづく)

司之介の娘を思う愛情を感じる落ち武者姿。しかし切るタイミングは今回でなかったことが判明して崩れ落ちる司之介。本当に落ち武者のようでした(笑)でも、今回は相手も武士なので見合いが上手くいきそうで良かったですね!

第10話

両家の親同士も良好な雰囲気で、トキ(高石あかり)と銀二郎(寛一郎)のお見合いはうまくいきそうな空気に。このままいけば結婚は確実!

しかし、急に現実味を帯びてきた結婚に、トキは銀二郎とのお見合いを進めることをためらってしまい、お茶を出す寸前で「祝言が怖い」と言い出す。「お顔をチラと拝見しただけの方とご一緒になり、末永く暮らしていくのだと思うと……」と、不安があふれる。

そんなトキに、銀二郎は「おトキさん、私とお話しませんか。二人きりで」と提案。そして、銀二郎はある“特別な場所”へ行ってみたいとトキを案内した場所は、なんと以前トキが傳(堤真一)と訪れた、怪談の舞台・清光院だった。

銀二郎は、「変に思われるかもしれませんけど、私、怪談が好きで」という。トキは「えっ」と驚き、「こちらに松風の血の痕があるんです」と教えると、銀二郎は「これが松風の!」とうれしそうに反応した。共通の趣味が判明し、二人は意気投合。トキと銀二郎は結婚することになった。

トキと銀二郎の祝言が決まり、トキの父・司之介(岡部たかし)は上機嫌で、母・フミ(池脇千鶴)も嬉しそうに尾頭付きの鯛を焼き、司之介に「覚えちょります?」と尋ねた。司之介は「ああ、もちろん。おトキが初めてうちに来た日に食べたのう。あの日は嬉しかった」と18年前を懐かしむ。

18年前の回想シーン、松野家の親戚・雨清水傳(堤真一)が赤ん坊のトキを司之介に託し、司之介は涙を浮かべるフミとその顔を覗き込んだ。少し離れたところではタエ(北川景子)が黙って見つめていた。

これまでフミとタエの対峙するシーンの緊張感だったり、「あのあの話」など、松野家と雨清水の間で何か秘密があることが示唆されてきましたが…。トキはタエの子供で、子供のいない松野家に養子に出されたようですね。賑やかな松野家が大好きなトキは、一体いつ知ることになるのでしょうか。

一方、一方、アメリカ・ニューオーリンズでは、新聞社の文芸部長となったレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)が企画を考えていた。ヘブンの同僚であるイライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックス)がヘブンに日本特集を提案する。

日本ではトキとヘブンが祝言をあげる。「二人が出会うまで1875日」とテロップが出る。

第2週ラストで、トキと銀二郎が結婚することになりました。しかし史実では、トキのモデルが外国人教師と結婚したことが分かっています。というかドラマの第1回冒頭はトキが夫ヘブンに怪談を語っているシーンでした。オープニング映像でも仲睦まじい様子のトキとヘブン。未来を知っている視聴者としてはトキと銀二郎の仲良さげなシーンがあっても、いつか別れることは知っているわけで、どこか複雑な気持ちになりますね。

第3週「ヨーコソ、マツノケヘ。」

銀二郎は武家の面子を捨てて荷運びの仕事をしている。トキも引き続き傳の織物工場で織子として働いていた。そのころ、トキのささやかな楽しみは仕事を終えて帰宅した夜、銀二郎から<鳥取に伝わる怪談>を聞かせてもらうことだった。
ある日、借金取りの森山が松野家に来た。銀二郎は松野家が多額の借金を抱えていることを察する。また、トキの実の両親は雨清水傳とタエであることも知ってしまう。しかし、勘右衛門は銀二郎に固く口止めする。
傳の織物工場は経営が傾き、傳自身も重い病気になっていた。三之丞は傳から工場の経営を任されるものの、経営状況は悪化。
ある日、三之丞はトキが雨清水家に生まれたことを暴露。トキの看病もむなしく傳(堤真一)は亡くなった。

堤真一さん演じる父・雨清水傳(うしみずでん)は第3週で退場となります。前作の朝ドラ「あんぱん」も主人公の父が早めに亡くなりましたが、今作も…。涙・涙な週となりそうです。

第11話

トキ(高石あかり)の新婚生活が始まった!働き者の婿のおかげで、松野家の生活も少し楽になり、祖父・勘右衛門(小日向文世)、父・司之介(岡部たかし)も、跡取りとなる婿への期待が膨らむ。幸せ絶頂のトキ。

トキは怪談好きな銀二郎にすっかりメロメロで、工場には銀二郎に似ているという妖怪“小豆洗い”の絵を貼り、仕事に励んだ。しかし、仕事場である雨清水家の機織り工場では不穏な空気が流れ始めていた。

銀二郎は荷運びの仕事を始め、「えらい仕事ですが、ええ方ばっかりで、どがにかやっていけそうです」とトキに話す。「元は武家なのに申し訳ない」と謝るトキ。銀二郎は「それはお互い様です」と返し、貧乏のくせに武家にこだわる父が嫌で早く家を出たかったこと、司之介(岡部たかし)のおかげでまげを落とせたことを感謝していると言う。

家族が寝静まった後、銀二郎はトキに怪談を聞かせる。布団に入った後、銀二郎は隣で横になっているトキの手を握るが、トキは「すんません。寝ましょう」と伝える。銀二郎が謝ると、トキは「あっ、そげだなくて。見ちょる…」と返答。勘右衛門(小日向文世)が布団に入ったまま、見ていたのだ。

ある日、松野家にやって来た借金取りの森山(岩谷健司)が、稼ぎのほとんどを持って行ってしまった。銀二郎は初めて松野家の借金を知り、驚く。それでも、銀二郎は「だったら、仕事を増やした方がええですかね?」と前を向く。その後、司之介と相撲を取ることになった銀二郎は、わざと負けてあげる気遣いも見せた。

一方、、雨清水家の長男・氏松(安田啓人)は大量の借用書と両親にあてた手紙を残して姿を消した。父・傳(堤真一)は動揺。憔悴(しょうすい)した母・タエ(北川景子)は「氏松1人が責めを負うことでもなかろうに…」とつぶやくのだった。(つづく)

トキと銀二郎が仲睦まじい様子で、微笑ましいです。しかし、松野家の多額の借金を知ってしまった銀二郎。知らなかったんですね?てか、夫が知らなかったことをトキは驚いていたので、悪気があって騙したわけではなさそう。尋ねられなかったから言わなかっただけなのでしょうか。それとも銀二郎の親は知っっているのでしょうか。ともかく「いい人」の銀二郎が過労になっていきそうで心配です。

不景気の中、雨清水家にも借金がありました。長男・氏松が出奔。トキの働き口も大丈夫でしょうか。明るい場面もあった第11話ですが、今後の展開が心配になる月曜の回でした。

第12話

トキ(高石あかり)が働く機織り工場が、景気悪化で資金難に。社長であり親戚の雨清水傳(堤真一)が金策に繰り出し、その間、雨清水家の三男・三之丞(板垣李光人)が社長代理を務めることになった。

久しぶりに傳に話しかけられた三之丞は困惑。長い間放っておかれた三之丞は、何をすればいいのか分からず、まばたきもせず呆然とするしかできなかった。雨清水家では給金を払えなくなった女中に暇(いとま)が出され、トキやチヨ(倉沢杏菜)、せん(安達木乃)、女工たちにも不安が広がっていく。

一方、松野家では勘右衛門(小日向文世)による婿への跡取り教育が過熱していた。勘右衛門は剣術の稽古として、銀二郎に木刀を素振りさせる。勘右衛門は「それでは憎き異人は倒せん。ペリーにやられる」と発破をかける。真面目に素振りを続ける銀二郎。そんな彼に勘右衛門は、

「やめい!格の低さが染みついちょる。そげな腕では、松野の跡取りを務まらんぞ」

と話すと、銀次郎は恐縮しながら「申し訳ございません」と頭を下げる。その後、銀二郎はトキと外で会うが、「離れていただけますか?格が下がります故」と、離れて座るよう頼む。跡取りになるためなら、と承諾するトキ。

そんなある日、金策中の傳が倒れてしまう。心配したトキが雨清水家を訪れると、タエ(北川景子)がかゆを作ろうとして米を焦がしていた。三之丞はトキに、タエが女中がいなくなって初めてふすまを一人で開けたことを教える。トキが「おば様に看病は無理でございます」と言うと、三之丞は「なら、どうすればいいんだよ! どうすればいいの……? 何でもかんでも押しつけないでくれ!」と声を荒らげ、その場を立ち去った。(つづく)

12話は不穏な展開でした。雨清水家では女中がいなくなり、傳が倒れて、夫を看病したいタエは料理なんてしたことなさそうで、三之丞は社長代理として何をしていいか分からず…。さらに、トキの助けを借りようともしない感じで、プライドだけはあって…。どん底の感じですね。

そんな中、トキと銀二郎が距離を離していくやり取りが微笑ましかったです。たしかに外でイチャイチャしていると現代でもバカップルと見られます。「格」が低いように見られます。まあ、離れすぎなんじゃないか?とツッコミたくなりますが…。勘右衛門が厳しくしすぎたんですかね。銀二郎も真面目すぎるのかも…。

第13話

病に倒れた傳(堤真一)。トキ(高石あかり)は日頃、世話を焼いてくれる傳への恩返しのため、看病を買って出る。

トキが看病に来た初日の朝、タエ(北川景子)は、トキが用意したしじみ汁を味わう。トキは布団で横になる傳の額に、濡らした手拭いを乗せる。目を覚ました傳は「おトキや松野のみんなの思いに報いるためにも、早く治して、また工場に戻らんとな」と話す。トキが

「父も宿敵には元気でいてもらわんとと申しておりましたので。私がよく冗談で『おじさまが父上だったらよかったのに』と言っちょるからだと思います」

と言うと、傳は複雑な表情で笑った。

工場での仕事を終えた後、トキは再び看病に訪れ、銀二郎(寛一郎)が話していた怪談「鳥取の布団」を傳に聞かせる。傳は「人生とはうらめしいものじゃ。おトキもうらめしいことが多かろう。じゃが、怪談を語りあえる婿をもらうことができた。わしも工場や家のこと、そして、この病……。今はとにかくうらめしい」と話す。続けて「じゃが、こうならなければ、おトキとこうして…。やはり生きてこそじゃのう」と語った。そんな傳に、トキは「おじ様、早く元気になってごしなさい」と伝えた。

トキは日中は工場、朝と夜は傳の看病と、二重生活。毎晩遅くに帰ってくるトキを司之介(岡部たかし)やフミ(池脇千鶴)が心配する。特に司之介とフミの様子はただ帰りが遅いことを心配しているにしては大げさで…。トキの夫はひょんなことから“松野家”の秘密を知ることになる。

フミが「大丈夫ですよね。行ったきり、戻らないなんて…」と心配。司之介は「つまり、こういうことか?『おトキ、わしはもう長くない。本当のことを言おう。わしがお前の本当の父じゃ。もうあの貧乏長屋には帰るでないぞ』『はい、松野も婿殿も捨てます』『よくぞ行ったぞ。トキ』」と話す。

トキの婿・銀二郎(寛一郎)は偶然、松野家の真実を聞いてしまった。 祖父の勘右衛は、口を滑らせた司之介らに怒りつつ、銀二郎に「いずれ当主になる男じゃ、よく聞け。今話した通りお嬢はおタエさまが産んだ、元は雨清水家の子じゃ。跡取りを得るために、生まれる前から子を持たぬ我が家に来る約束での。じゃが、お嬢は何も知らん。だけん寝言でも言うなよ」と口止めした。フミは銀二郎に謝りつつも「あの子は私の子ども、私達の子どもですから」と言うのだった。(つづく)

第3週・第13話で、ついにトキの出生の秘密が判明しました。トキは傳とタエの子だったのですね。どおりでトキを大切にしてたわけです。ということは、三之丞(板垣李光人)とトキは兄妹!そういえば、三之丞はトキに貧乏な家は嫌だからと婿になるのを断ったシーンがありました。三之丞はトキと兄妹関係だと知っていて断ったんでしょうね。

しかし、秘密を知った今、トキが傳を看病するシーンや2人の会話を思い返すと、とても切ないです。「こうならなければ、おトキとこうして…」って、言いかけてやめたのって、病気にならなければ娘と親子のような日常を送ることができなかったということなのでしょう。傳さん、良かったですね。

第14話

■工場がピリピリ

トキ(高石あかり)が傳(堤真一)の看病を始めて3週間。傳の具合は回復しない。工場の様子を心配する傳に順調であると答えるトキだが、工場では傳が戻るまでに経営状況を回復させようと、トキやチヨ(倉沢杏菜)、せん(安達木乃)、工女たちが馬車馬のように厳しく働かされていた。トイレも行かせてくれないピリピリした状況だ。

さすがにトイレは行かせてあげて~!とツッコミたい場面ですが、昔はあり得るのでしょうね。生理現象ですし作業効率下がると思うのですが…。

■トキと実の父の交流

しかし傳の体調はなかなか回復しない。トキは傳の口に粥を運び、傳は「赤子のようで照れくさい」と気恥ずかしそうに笑う。照れを我慢して何とか、かゆを一口食べた傳は「ああ……うまいのう」とつぶやき、トキとの幸せなひと時を楽しんだ。

トキと傳のやり取りは、とても演技が自然で、見ていて微笑ましかったです。でも、トキは知らないけれど本当は親子なんだと視聴者には知らされている関係なので、心温まるのに切ない場面でもありました。

■トキと実の母の交流

ある日、看病のために夕食を作っていたトキがけがを負ってしまう。そこに、駆けつけたタエ(北川景子)の提案にトキは衝撃を受ける。タエがしじみ汁の作り方を教えて欲しいというのだ。タエは貝を洗うこと、みそを溶くことなどをトキに教わりながら、なんとか完成へ。時々、笑みがもれそうになったタエだが、なんとかこらえた。

■いつか親子として…

その夜、傳はタエに「今日はおトキのしじみ汁が飲めた。よき一日であった。かゆを一口だけ食べさせてもらったのだが、気恥ずかしくてな。というより……危ないところじゃった。すまぬ」と口にする。

タエは「それは私もです。松野家にあの子を授けた時、2度と母親の顔は見せるまいと誓ったのに」とつぶやく。

傳は「親子として振る舞える…そんな日がいつか来ることを、わしは願っておる」と言う。

タエは「傳、長生きするんですよ」と語りかけた。

襖の外では、三之丞(板垣李光人)が二人の会話を聞いており、目を泳がせて動揺していた。

たしかに、傳さま、3週間も悪いと心配ですね。長生きしてくれ!の気持ちです。『あさイチ』での朝ドラ受けでは、華丸さんが「もういいのにね。バレないまんまでも」とコメント。鈴木奈穂子アナは「どっかでばれちゃいそうな気がしますけどね」と予想。大吉さんは「三男坊がそろそろ暴露しそうですよ」と考察していました。

第15話

トキ(高石あかり)の献身もあり、傳(堤真一)の体調に回復の兆しが見えてくる。トキは代理社長の三之丞(板垣李光人)に回復を報告をするが、三之丞はどこかうわのそら。そんな中、工場では検番の平井(足立智充)による厳しい品質検査が行われ、失敗が続くせん(安達木乃)についに平井の手が出てしまう。その瞬間を、久しぶりに様子を見に来た傳が目撃。傳は工場の惨状を嘆き、三之丞に事態の説明を求めるが、その途中で腹部を押さえて倒れてしまう。

三之丞は「無理ですよ、今さら。いつも兄上ばかりで何も教わっていない。声すらかけてもらったことのない三男坊が、都合よく駆り出されたって」と吐露。その流れで、トキが傅とタエ(北川景子)の娘であることを暴露。「手放した分いとおしくなるのなら、私もよそで育ちたかったです」と思いをぶつけた。

 三之丞はトキに「ごめん。急にこんな話して……」と謝罪するが、トキは「もう知っちょるけん。知っちょります、すべて……。私がおじさまとおばさまの子供で、松野の父と母は育ての親だということでございます。誰に聞いたわけではございません。ですが……自然とそうなのではないかと」と明かす。

傳は気力を振り絞り、「そうか。じゃったら言おう。お前は、わしとおタエの子ではない。松野司之介と松野フミの子じゃ。産まれた時から、そしてこれからも、ずーっと……」と語りかけた。トキは「そのことも知っちょります」と答える。傳はタエと目を合わせると小さくうなずき、タエの膝に倒れ込む。

そしてラストでは、松野家で取り乱したいから一人になるとトキが言って外へ。しかしトキは取り乱し方が分からず、やってきた友人・サワに取り乱し方を尋ねる。しかし教わることなく、トキはサワの胸で、泣き崩れた。(つづく)

15話では、傳が亡くなる展開に。しかし亡くなる前に、トキに本当のことを伝えられてよかったと思います。でもトキは知ってたんですね。ちょっと驚きでした。どういうつもりでおじ様の子供が良かったみたいなこと言ってたんでしょう(笑)てか、いつから気づいてたの?どうしておじ様たちが優しいのか?と育ての父母に尋ねてた時の気持ちは一体……。

傳が「おまえはわしとおタエの子ではない」とハッキリ言ったのも良かったですね。育ての父母がホントの父母だということもトキは理解していました。ここは何の疑問もなく感動的でしたよ。

「私もよそで育ちたかったです」と心の思いを打ち明けた三之丞が切なかったです。そして、そんなこと言わないで欲しいという両親の思いも伝わってきました。「親の心子知らず」というやつですが、ちょっと愛情をかけなすぎたのかも。

ラストシーンの高石あかりさんの号泣シーンも良かったです。取り乱すって意図的にしようとするものじゃないのになあ、わざと取り乱したらそれは取り乱してないのに…と視聴しながら内心ツッコミ入れてたのですが、不意にトキが号泣。ホント急にきました。まさにこれが「取り乱す」。高石あかりさんの演技力、スゴイです。

第4週「フタリ、クラス、シマスカ?」

放送日:2025年10月20日(月)~10月25日(土)※土曜は振り返り。

傳の織物工場が閉鎖された。生活が厳しくなる中、銀二郎は荷運びや彩色の仕事に加えて遊郭の客引きを始める。遊郭で働く銀二郎の姿を目撃した司之介と勘右衛門は「松野家の恥」と責め立てる。銀二郎は翌朝、松野家を出た。
勘右衛門は鎧や刀を売り、その金で銀二郎を連れ戻すようトキに伝える。銀二郎の父親曰く、銀二郎は東京にいるとのこと。トキは一週間かけて東京・本郷の下宿に行く。そこには松江出身で教師を目指す青年・錦織友一(吉沢亮)がた。錦織は帝大の門前で倒れていた銀二郎を助けたという。
トキは銀二郎と再会し、「松江に一緒に帰ろう」と頼む。しかし銀二郎は拒否し「東京で二人で暮らさないか」と提案する。
しかしトキは家族も大事なため一人で松江に帰ることに。そしてトキは松野家で再び四人暮らしになり…。

第4週でトキと銀二郎は別れることになります。モデルがいる作品なのでトキがヘブンの妻になることは分かっているのですが、つらい回になりそうです。第4週は、主演映画『国宝』が大ヒットした吉沢亮さんが登場する週でもあります。錦織は英語が堪能ですが、吉沢さん自身は苦手とのこと。クランクイン前から英会話を学び、撮影に臨んだそうです。吉沢さんの英語にも注目です。

第16話

傳(堤真一)の死から数日、機織り工場は閉鎖が決まり、トキ(高石あかり)は仕事を失ってしまう。借金取り・森山(岩谷健司)は容赦なく松野家に返済を要求し、トキに遊女となるよう提案する。それでも、なんとかなるとお気楽な松野家の面々の中、銀二郎(寛一郎)は一人、危機感を覚える。銀二郎はトキを守るため、仕事を増やそうと森山に仕事を紹介してもらう。遊郭の客引きをすることになった銀二郎は、朝から朝まで働くことになった。

銀二郎の負担は相当なものだった。死ぬ気で働くと言った仕事先の船着き場ででフラフラになって倒れることも。そんなある日の夜、遊郭の前で客引きをしている銀二郎のもとに司之介と勘左衛門が現れる。

毎晩帰りが遅いのはなぜかと詰められた司乃介は耐えきれず、銀二郎の仕事先を教えてしまったらしい。悪いことをしていないという銀二郎だが、勘左衛門は「松野家の格が下がる」と大反対。銀二郎は「格を気にしとる暇はございません。一家5人で生きてゆかねばいかんのです」と言い、勘左衛門にも鎧や刀を売ることを勧める。勘左衛門は「お主が恥を晒して得た金などいらん」と言い放つ。

夜遅く帰ってきた銀二郎はトキに「どこか遠い街で、二人で暮らしませんか?」と誘う。東京では <牡丹灯籠>という怪談が流行しているとも話す銀二郎だが、トキは困っている。銀二郎は答えを察して、もう寝ることにする。

明け方。トキが目を覚ますと銀二郎が隣にいない。 机の上に「おトキ様」 と書かれた置手紙があった。

<おトキちゃん。辛抱が足りず 申しわけございません。一家の皆様 立派な当主になれなかったことをお許しください。>


トキが悲鳴をあげると、家族も起き出して銀二郎の出走を知る。トキは「私のせいだ。私が…。せっかく来てくれたのに甘えちょった。ずっと一緒だと思って甘えちょった」と泣いた。

その後、トキは小豆洗いの絵を持って水辺に座り、銀二郎を思い出していた。家に帰ると古道具屋が来ていた。勘左衛門が鎧や刀を売っていて「おじょ。金は作った。跡継ぎを連れ戻して来なさい。猪目にかけてでも」とトキに言う。銀二郎の父親に会い、居場所を聞いてきたという。

松江を出て1週間と2日。トキは、ようやく東京にたどり着いた。

銀二郎は後継ぎとして、そしてトキを遊女にしないため、お金を稼ごうと必死でした。心労がたまっているのは明らかなのに、勘左衛門は稽古の時間に婿殿が帰って来ないなどとトンチンカンな様子。もうさあ、銀二郎がかわいそうでしたよ~。過労死するんじゃないかとひやひやしてました。

朝ドラ受けで華大さんが、「銀二郎が見つからないといいな」「帰ったらまた働かされる」「自分から働いてたでしょ」と言い合っていましたが、私も<過度に働かされてしまう>派なので、戻らない方がいいと思いますよ。

第17話

出奔した銀二郎(寛一郎)を探し、東京を訪れたトキ(高石あかり)。銀二郎が住む下宿でトキは、松江随一の秀才・錦織友一(吉沢亮)と出会う。

錦織は「今は取り込み中だ、帰ってくれ!」というが、トキも簡単には帰れない。せめて銀二郎の職場だけでも教えてくれと言うトキ。錦織は「今、取り込み中と言ったよな?取り込み中というのは、取り込み中ということだぞ!」と怒る。

だがトキの足がまめだらけであることに気づいた錦織は、トキを部屋にあげ軟膏を渡す。「それを塗ったら出て行ってくれ」というも、あっという間にトキは眠ってしまう…。

銀二郎と一緒に住んでいるという松江出身の帝大生・根岸(北野秀気)と若宮(田中亨)も合流し、トキは錦織たちと銀二郎の帰りを待つ。一方、松江では司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)がトキがこのまま帰ってこないのではと不安を感じていた。

17話で、ついに人気俳優・吉沢亮が登場。演じるのは錦織役。錦織と同居する帝大生によると、「大盤石」と呼ばれる松江の神童です。でも、「取り込み中というのは、取り込み中ということだぞ」と謎の発言をしてました。進次郎構文を思い出してしまう同語反復でしたね。初登場からクセが強いのが分かるキャラです(笑)

第18話

銀二郎(寛一郎)を探しに東京に来たトキ(髙石あかり)は、銀二郎と一緒に暮らす松江出身者の錦織(吉沢亮)、根岸(北野秀気)、若宮(田中亨)と出会う。みんなで銀二郎の帰りを待つ中、トキは錦織たちに銀二郎との関係を話し始める。家に借金があって銀二郎に逃げられたこと、連れ帰ってやり直したいこと、などについて…。そんな中、銀二郎が下宿に戻り、トキと銀二郎は再会。松江へ一緒に帰ろうと復縁を願うトキに銀二郎の返事は?

銀二郎の返事は、今もトキのことを好いているがあの家には戻れないというもの。その上で、銀二郎は「二人じゃだめだろうか。東京で二人で…暮らしませんか?」と言う。

一方そのころ、司乃介が歩いて東京に行くと言い出す。そんな中、勘右衛門(小日向文世)が「養子をもらうか養子をもらって、またわしが鍛える」と言う。

おじじ様こと勘右衛門さん、自分の暴言で銀二郎が我慢の限界に達したことを分かっているのでしょうか。いや、分かってなさそうですね。また鍛えるとか言ってるし。悲しいです。

夜。錦織が銀二郎に「しばらくおってよいからな。女房殿のことだ。私も松江に妻を残してきた身。大切にするんだぞ」と言う。翌朝、トキが泊めてもらったお礼に、アサリの味噌汁を作る。仲間たちから銀二郎にこんな美味しい朝げを作ってくれたおトキさんをおいて逃げてくるなんて」といわれる。銀二郎は「でももう…ずっと一緒だと思います」と微笑む。近くにいたトキは何とも言えない表情で…。

銀二郎はずっと一緒にいられるつもりのようです。でも、トキのモデルの史実が分かっているので未来が分かっているのが視聴していて心苦しいところ。まあ、トキは東京で一緒に暮らしたいという誘いに、ハッキリ拒否しなかったということなんでしょうね。

今週金曜日の「あさイチ」プレミアムトークに寛一郎さんが出演します。プレミアムトークに出るとドラマから退場するという傾向がありますが、まあ、今回もそういうことなんでしょうね…。

第19話

東京で再会したトキ(高石あかり)と銀二郎(寛一郎)。松江で一緒に暮らしたいトキと、東京で夫婦をやり直したい銀二郎…と、2人の希望は違っていた。

トキは深夜、眠れなくて外へ出ると、翌日に試験を控えた錦織(吉沢亮)が立っていた。錦織は、銀二郎から話を聞いていると打ち明けて、トキに「東京はやり直せる場所だ。私も銀二郎もしかり。君はやり直したくないか?」と問いかける。

翌朝。トキたちは試験に向かう錦織を笑顔で送り出す。その後、銀二郎はトキに「錦織さん、帝大生ではございません」と告げる。驚くトキに、銀二郎は錦織が下等小学校しか出ていないと明かす。彼の家は貧しく、幼い頃から身体も弱かったため中学を中退していること、無資格で教師をしていたこと、さらに中学校教師の資格を取るために上京していたことを説明。この日は教師資格の検定試験で、全科目を合格するとゆくゆくは帝大卒業の資格も得られという。

仕事に出かける銀二郎を、トキは夫婦に戻ったかのように見送る。一方、松江では勘右衛門(小日向文世)が親戚のタエ(北川景子)のもとを訪ね、トキが松江に帰らない可能性を伝えていた。タエは、勘右衛門に「男の子を望んでいたあなたがあの子を抱いて微笑んだこと、今でも覚えていますよ」「おトキを授けたのがそなたたちでよかった。傅もそう思っていることでしょう」と伝える。さらに、タエは松江を去ることも明かした。

トキは仕事へ行く銀二郎を見送ったあと、東京の街中を歩くが…。道に迷っていると、男性にぶつかって転んでしまう。手を貸してもらい、立ち上がったトキ。だが男性は手を離してくれず、アイスクリンをごちそうするとナンパ(?)してくる。トキのピンチに、人力車の車夫をしている銀二郎が駆けつけた。

そのまま銀二郎はトキを乗せて東京の街を案内した。茶店で1つの饅頭を分けて食べ、小さな神社で参拝。銀二郎と束の間の楽しいひと時を過ごした。

トキは「楽しいランデブー(逢引き)でございました」とにっこり。銀二郎は「久しぶりのランデブーでしたね」と微笑む。見合いのときに一緒に怪談「松風」の舞台となった清光院を訪れた日以来だと話すトキに「また行きましょう。ランデブーに」と約束した。

トキは「私。銀二郎さんと…夫婦二人で、東京に…」と言いかけるが、客引きの男性が割り込んできて「当節随一の怪談落語『牡丹灯籠(ぼたんどうろう)』が今ならすぐに見られるよ!」と声をかける。銀二郎は「給料が入ったら一緒に聴きに行こう」とトキと約束する。

ラストではトキが「銀二郎さんと夫婦2人で東京に…」と言いかけていました。まさか夫婦関係が上手くいってしまうのでしょうか。となると、オープニング映像を撮り直しして、史実を大幅に改変しないといけないですが(笑)いや、初回冒頭でトキとヘブンが夫婦でいる未来がすでに描かれていました。そこは変えられません。

トキと銀二郎の「約束」が破局のフラグになっているとも感じます。必ず帰る!と言って戦いに行き、帰ってこないというパターンです。盛り上げるための脚本のテクニックですが、近年は視聴者にフラグだとバレていて、逆に不安になってしまうんですよね。まあ、今回はモデルありなので、そこまで不安にはならないとはいえ、トキと銀二郎のランデブーが幸せそうだったから今後がつらいです。覚悟して見届けたいと思います。

第20話

下宿では教員試験を終えた錦織(吉沢亮)と庄田(濱正悟)の慰労会が行われ、トキ(高石あかり)はお祝いの出し物を披露することになり、大好きな怪談を提案する。しかし錦織らは怪談を「古くさい」と却下。

一方、松江に残った松野家では、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)が、トキが松江には帰らないであろうと覚悟していた。

翌朝、トキに西洋の素晴らしさを知ってもらおうと、根岸(北野秀気)が作ったパン中心のブレックファーストに。牛乳で乾杯し、牛乳ひげに笑い合う光景を見たトキは、松野家での思い出が重なり、突然涙する。

トキは銀二郎(寛一郎)に「私…松江に帰ります。ごめんなさい、銀二郎さん、ごめんなさい」と伝える。

その後、部屋を出て向き合ったトキと銀二郎。トキは「正直な気持ちを言うと、銀二郎さんと東京で暮らしたいです。夫婦二人でやり直したいです。だけど、あの人たちを放っておくことはできません。銀二郎さんのことは大好きだけど」という。銀二郎も最後までトキを思いながらも、「一緒に帰れなくて……ごめん」と涙ながらに謝る。

夫に別れを告げたトキは、松野家の家族が待つ松江へ帰った。すると笑い声が聞こえてきた。松野家の面々が牛乳ひげを作っていたのだ。トキはひとりで帰ってきたことを謝ったが、家族から「よく帰ってきた」と歓迎されるのだった。

銀二郎と別れることになる結末は分かっていたけれど、それでも、悲しいというか、胸を締め付けられます。互いを尊重し、互いに思い合いながらも、別れを選ぶことになったトキと銀二郎。悲しいけれど、とても愛がある別れでした。両想いだからって、必ずしも結ばれるわけではない。これは現代の男女でも同じこと。だから共感できるのだろうなあと感じました。

第5週「ワタシ、ヘブン。マツエモ、ヘブン。」

放送日:2025年10月27日(月)~11月1日(土)※土曜は振り返り。

明治23年(1890年)。トキは22歳になり、天秤棒を担いでしじみを売り歩いて、松野家の家計を支えている。そんな中、英語教育に力を入れたい島根県知事・江藤安宗(佐野史郎)が、松江中学校の英語教師に西洋人を招聘したことが新聞報道される。
同年8月30日。レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)が松江に到着。通訳するの錦織友一だ。大歓迎されたヘブンは日本滞在記を書き終えたらすぐに米国に帰国するつもりだ。一方、江藤都知事はヘブンを島根に留めておきたがった。
教師の経験がないヘブンは緊張していて、錦織が来ると決まって逃げ出す。ヘブンの気持ちを察したトキはヘブンが緊張していることを錦織に伝える。錦織はヘブンを安心させ、ヘブンは笑顔になり…。

第5週で、のちの夫婦、トキとヘブンが出会います。本格スタートという感じですかね。ヘブンは40歳で松江に来ました。史実でもラフカディオ・ハーン(のちの小泉八雲)が来日したのが1890年(明治23年)、40歳の時。アメリカ合衆国の出版社の通信員として来日しました。来日後、契約を破棄し、松江で中学の英語教師として教鞭を執ります。そこでは「ヘルン先生」と呼ばれていたそうです。「Hearn」(ハーン)の読み方を間違えたようですね。役名のヘブンは、このヘルンをもじっているのでしょうか。

バストウさんは34歳(1991.08.26生まれ)。日本語を10年ほど学んでいて、俳優、ミュージシャンとして活動。エミー賞のドラマ部門作品賞を受賞したドラマ「SHOGUN 将軍」で、“日本語が堪能なポルトガルの宣教師役”を演じました。今作では、1767人が参加したオーディションを勝ち抜き選ばれました。日本語を10年ほど勉強していて記者会見もほぼ日本語で対応。父親に日本映画も見せてもらい、三船敏郎がヒーローだそう。朝ドラも『ちむどんどん』『ブギウギ』を見たそうです。そんなバストウさんの演技には注目ですね。

第21話

時は1890年(明治23年)。銀二郎(寛一郎)との別れから4年が経過した。トキ(高石あかり)はいまだ貧乏借金暮らしから抜け出せずにいた。シジミ売りで生計をたてるトキは、お得意様である花田旅館の花田平太(生瀬勝久)、ツル(池谷のぶえ)夫妻から松江に外国人英語教師がやってくることを知らされる。島根県知事・江藤安宗(佐野史郎)が松江中学の英語教師として招聘(しょうへい)したのだ。

遊女のなみ(演:さとうほなみ)」はサワ(円井わん)から英語を習っていた。なみは外国人の妾「ラシャメン(洋妾)」が多額のお給金をもらえることから、ヘブンのラシャメンの座を狙っているのだ。勘右衛門(小日向文世)はラシャメンになろうとするなみを子供たちとともに追いかけまわす。

一方、司之介(岡部たかし)とフミ(池脇千鶴)は井戸にお金があったとかではしゃいだものの取れなかった模様。相変わらず貧しくも楽し気な松野家の面々だ。

それから数日が経ち…。同年8月30日、ついにその日がやってくる。松江初の外国人を一目見ようとサワ(円井わん)と船着き場を訪れたトキは、そこで錦織(吉沢亮)と再会する。試験の合格を遅ればせながら祝うトキ。錦織は通訳を担当するため忙しいようで、あまりトキとは話せなかった。

船が見えると駆けつけた人々からは歓声が上がり、取材に訪れた松江新報の記者・梶谷吾郎(岩崎う大)は「ヘブン先生は100万を超える大群衆の歓迎に喜びの涙を流していた」とメモ。トキは「天狗だ…!おーい!」と笑顔で大きく手を振った。

銀二郎との切ない別れから4年もジャンプした第5週・第21回。休みの日も内職をするトキは「銀二郎かい!」と分かる人しか分からない内輪ネタのツッコミを自分に入れてました。花田旅館の夫妻への会話へのおトキのさりげないツッコミも楽しいし、おじじ様もご両親もコミカルさがお変わりなくて、なんだか安心しました。このドラマ、画面は暗いし、貧乏で景気が悪いけど、松野家のみんなが明るく楽しいのは救いですね。

吉沢亮さんも通訳としてヘブンを支えていくので、今後も出番が多いことでしょう。オープニング映像ばかりの登場だったヘブンがついに登場し、新章の幕開けという感じがしてワクワクしますね。生瀬勝久さん、池谷のぶえさん、岩崎う大さんなど、新しいキャラクターの今後も楽しみです。

第22話

ついにアメリカから英語教師レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)が松江に上陸した。大興奮の観衆の中、知事の江藤(佐野史郎)や通訳で呼ばれた英語教師・錦織(吉沢亮)が出迎える。

トキ(高石あかり)はヘブンと握手をしたが、握られた自分の手をじっと眺める。

三味線の音に魅了され、導かれるように遊郭にたどり着いたヘブンを、トキとサワ(円井わん)は「遊郭で遊ぶのかねえ?」と訝しげに見つめる。 2人は錦織に頼まれ、遊郭の前から動こうとしないヘブンに声をかける。

ヘブンは遊郭のことをミュージックホールと勘違いしている様子だ。サワが“天国町の遊郭”略して「天国遊郭」と説明するが、ヘブンは「テンゴク?」と分かっていない様子。サワが「heaven!」と言うと、ヘブンは「アイム ヘブン!ヒア イズ ヘブン!ワカリマス!」と理解した様子。

その後もヘブンは、勘右衛門(小日向文世)を見て「サムライ」と喜ぶが、斬られそうになって逃げ回ることに。

ヘブンは用意されていた立派な旅館ではなく古風な長屋の旅館に入り「ワタシ・ココ・トマル」と言い出す。そこは、花田平太(生瀬勝久)、ツル(池谷のぶえ)夫妻が営む花田旅館だった。

ヘブンの自由奔放な行動に振り回される錦織。ヘブンから「ゴクロウ、サマ」と言われるが、錦織はため息をつくのだった。

変わり者のヘブン先生。遊郭やサムライに興味を示したり、立派な旅館で歓迎されるのを嫌がって庶民的な旅館に宿泊。自由人すぎて、周囲の人は迷惑そうですが、ヘブン先生本人は楽しそうです。なんだか、こんな風に思うがままに生きられたらなあと思ってしまいます。ともかく、ヘブン先生の本格登場でますます面白くなってきました。

第23話

ヘブン(トミー・バストウ)が松江にやって来て一夜が明けた。浴衣姿のまま旅館を出たヘブンは、美しい街並みを目撃したり、人々が野菜を売る声、遠くで響く金の音を聞く。

「遠くで鐘の音が響く中、人々は太陽と社がある方角に向けて、手をたたいて神々への祈りをささげる。これら全てが神秘的で新鮮に感じられる」「まさにここは君と来ることを願っていた……神々の国の首都だ」と心の中でつぶやいたヘブンは、憧れの“神々の国の首都”・松江で迎える幻想的な朝景色に感動を覚えた。

まるで映画のワンシーンのような冒頭でした。音と映像が美しかったです。ヘブンのモデル・小泉八雲は、日本で最初に上梓した『日本の面影』で、松江で見たものを非常に細かく、詳しく描写しています。音や声の描写が印象的だといわれる作品です。この機会に手に取って読んでみたい一冊ですね。

一方、トキ(高石あかり)は遊女のなみ(さとうほなみ)からヘブンへのお使いを頼まれ、宿泊する花田旅館に向かっていた。そこでトキは、ヘブンの生活の様子をかいま見る。大量の生卵を一気飲みしたヘブン、かと思えば、小鉢に入った糸こんにゃくに対してひっくり返って怯え始める。虫と思ったようだ。女中・ウメ(野内まる)が食べてみせたとき、ドン引きするヘブン。

司之介(岡部たかし)が、ヘブンに牛乳を売りにきた。日本語で話しかけたのに、なぜか「OK」と承諾され、20銭で牛乳を毎日売ることに成功した。

その頃、錦織(吉沢亮)は江藤知事(佐野史郎)から呼び出され、主役不在の歓迎式典は初めてだったと皮肉を言われる。さらに、江藤は島根を一流の県にするために、若者の英語教育と異人の存在が不可欠だと考え、自らのプラン実現に向け、帝大教授から推薦を受けたヘブンを招いたと明かした。 そして、江藤は島根の命運を握っているヘブンが島根に根付くかは錦織にかかっていると重圧をかけ、「頼むよ。危ない橋を渡ってまで、私は君をこの島根に呼び戻した…」と言う。錦織は江藤の言葉を遮って「承知しております」と返し、頭を下げた。

ヘブンの初出勤を控え、錦織はヘブンに会いに来た。しかし、ヘブンは部屋の襖を開けてくれなかった。教科書を置いて去ることになった錦織だが、どのようにヘブンと距離を縮めていくのだろうか。

江藤知事が口にした“危ない橋”という言葉が意味深すぎました。一体、何があったというのでしょうか。もしかすると4年前の試験で失敗したとか?松江中学で英語教師を務めている錦織ですが、もしかすると無免許教師の可能性も出てきました。はたして真相は?

第24話

しじみを売りに花田旅館を訪れたトキ(高石あかり)は、主人の平太(生瀬勝久)やツル(池谷のぶえ)、ウメ(野内まる)と共に、滞在するヘブン(トミー・バストウ)と徐々に交流を深めていた。ヘブンは目玉焼きの作り方を教えてくれて、花田家の人々と楽しそうだった。しかし、ウメの目の腫れがきっかけでヘブンの態度が一変する。

ヘブンはウメを病院に行くよう平太に強く勧める。平太は承諾するも、「うるさいのう。こんぐらいでガタガタ」と漏らす。それを記者・梶谷吾郎(岩崎う大)が通訳したものだから怒ってしまうヘブン。

その後、その後、ヘブンは朝食を片付けているウメにヘブンが語りかける場面に。幼少期のヘブンが周囲からからかわれるうち、目にカバンが当たり片目の視力を失った過去が明かされる。ヘブンはその経験からウメの目を過剰なまでに心配し、「ダイジ、メ」「イシャ、アンシン」と慣れない日本語を使ってウメに病院に行くよう説得するのだった。

小泉八雲は実際に左目を失明していて、現存する彼の写真の多くは左目が写らないよう右側から撮られています。
小泉八雲が失明したのは、全寮制の神学校に在籍していたときのこと。ジャイアンツ・ストライドという遊びをしている最中、縄が目に当たってしまったからだそうです。

ハーンの身長は五フィート三インチ(一五七・五センチ)、西洋人としては小柄の上、 浅黒い肌をして、 しかも片目が潰れていた。(中略)生涯、決して顔の左側を写させなかったのは、十六歳の時、校庭でジャイアント・ストライドという遊びの最中に飛んできたロープの結び目が目に当たって左目を失明し、醜い変形の跡があったからだった。(中略)残った右目も強度の近視で、若いころは眼鏡をかけていたが、酷使するうちに眼球がガラスにぶつかるほど突出してきたため、眼鏡も使用できなくなった。

『ラフカディオ・ハーン』(牧野陽子、中公新書)

一方、世話役である錦織(吉沢亮)はなぜかヘブンに避けられ、中学校での授業内容を話せずにいた。いよいよ翌日から授業が始まるにも関わらず話し合いから逃げたヘブンは、また遊郭などがある区画に入ってしまう。

だが門から中に入れない錦織は、困り果ててていた。そんな錦織を見かけたトキは、ヘブン捜しに協力することになる。そんな中、歩きながら、銀二郎(寛一郎)の様子を聞くトキ。 「いつかは聞かれるんじゃないかと思っていたが」 と錦織。「え」……と不安な表情になるトキ。しかし「なにかあったとかそういうんじゃない。というか。ほとんど知らんのだ」と錦織。友人たちから達者にしていることだけは聞いているという。「そげですか」とトキはホッとした様子。

銀二郎さんの4年後の近況が明かされました。といっても、何も分からなかったのですが、元気であることは確かなようですね。元気なら、まあ、それはそれでよいこと。元彼のことなんて気にしても仕方ないですし(笑)

そして遊廓でヘブンを見つけたトキと錦織。でも何もしていないと主張するヘブン。遊郭や遊女のことを素晴らしいと絶賛しているだけらしい。錦織は授業の準備で話をしたいのだが、ノープロブレムというヘブン。そんな中、勘右衛門(小日向文世)が木刀を持ってやってきた。逃げ回るヘブン。トキはどうして逃げ回るのかと気になっていた。

遊郭で一悶着があった翌日から、ヘブンは部屋に引きこもってしまうのだった。

またもラストサムライとヘブンのコミカルな場面が描かれました。タイミング良くやってきたなあ。と思いましたが、子供たちもやってきてたので、彼らがおじじ様に異人さんが遊郭に来てると誘いに行ったのかな、と想像しました。なんだか子供たちが楽しそうですし。

ちなみにトキはどうしてヘブンが逃げるのか気になっていました。なみ(さとうほなみ)が木刀で追いかけられたら逃げると言ってましたが、トキはそういう意味ではなかったようで…。実は、その理由は次回明かされます。

第25話

ヘブン(トミー・バストウ)の初登校前日。いまだヘブンとコミュニケーションが取れず焦る錦織(吉沢亮)は、知事(佐野史郎)からヘブンのとある秘密を知らされる。迎えた登校日。花田旅館にしじみを売りに来たトキ(高石あかり)は、平太(生瀬勝久)らとヘブンの登校を応援しようと特別料理を準備したりするが、そのヘブンが部屋から出てこない。

ウメ(野内まる)が部屋の前で早く食事をしないと遅刻することを告げると…。すごい剣幕で部屋から出てきたヘブンが「食べたくなぁい!」と怒った。その後、1階でウメが顔を覆い泣いていた。

そんな中、錦織が迎えに駆けつける。トキはヘブンとの出会いを思い出すのだった。トキはヘブンと握手したとき、手が震えているのに気付いた。周囲の期待が怖いのではないか?というトキは、河童や鬼ではなく、異人でも同じ人間であることを錦織に伝える。

錦織はヘブンと人と人として向かい合う。錦織は知事から聞いていた。ヘブンの秘密は身分が教師ではなく、新聞記者であること。滞在記を書くために来日したこと。

錦織は机にある物を見て、ヘブンが日本語を必死に勉強していたことを知る。錦織はヘブンに、あなた自身のままでいいと勇気づける。ヘブンは元気を取り戻して「ハラヘッタ」と言い出した。

こうして無事にヘブンは学校へ行く準備をする。錦織はトキに感謝した。トキの言葉で人間同士の関係でヘブンと向き合えたという。

トキがヘブンとの初対面で握手したときの違和感を抱いていた場面。あれは、ビビッときた!というわけではなかったんですね。(笑)…トキの観察眼の鋭さが分かるし、トキはとても人をよく見てる優しい人だなあと思いました。

しかし疑問なのは…。なぜ知事は危ない橋を渡ってまで、記者のヘブンを英語教師に見せかけて雇っているのか、です。

現在の日本の学校では外国語指導助手、通称:ALT(Assistant Language Teacher)が学級担任や英語担当教員と一緒に授業を提供します。ALTには大学卒業が要求されるものの、大抵は教師の免許状を有していないとのこと。ヘブンの立場もこの外国語指導のイメージで良いと思うのですが、まあ、世間体や説得力の問題で英語教師と偽ったんですかね。知事の実績作りのためとも言えますが…。

第6週「ドコ、モ、ジゴク。」

ヘブンが花田旅館を出て家を借りたいと言い出す。さらに、借家住まいになるのを機に女中を探してほしいと錦織に依頼する。ヘブンは士族の娘が希望した。そこで錦織はトキを誘うが、トキは激怒した。当時、異人の女中はラシャメン(洋妾)として軽蔑されていたからだ。
同じころ、借金取りの森山の後を継いだ善太郎(岩谷健司)が先代以上の厳しい取り立てをする。松野家の家計はますます厳しくなった。
一方、タエと三之丞は雨清水家の屋敷を売り払った。しかし三之丞は仕事が見つからない。タエは物乞いまでするように。
トキはフミと、これまで以上に働く。そんな中、トキがタエの物乞いを目撃。トキはタエを心配、ヘブンの女中になってタエの暮らしも支えると決心する。

第6週は、トキがのちの夫ヘブンの女中になるまでが描かれます。北川景子さん演じるタエが物乞いするまで落ちぶれてしまって決意するのですね。トキが女中の仕事に就かなかった理由は時代背景を知らないと理解できません。そこで調べてみました↓

【ラシャメンとは?】洋妾(ようしょう:西洋人の妾となった日本人女性)を指します。漢字だと「羅紗緬」(または羅紗綿)と書きます。羅紗はポルトガル語の「raxa」に由来し、羊毛地の毛織物のこと。つまり、もともとラシャメンとは綿羊のことを指しました。それがなぜ洋妾を指す蔑称になったかというと…。西洋の船乗りが食料としての目的と、性欲解消のための性交の相手として羊を船に載せていました。人間と羊が性交というのが信じられないですが俗説として信じられていたようです。そのことが転じて、外国人を相手にする娼婦や妾を当時の人は「綿羊娘」「羅紗緬」と揶揄したのです。

第26話

トキ(高石あかり)や花田旅館の人々に見送られ、ヘブン(トミー・バストウ)は錦織(吉沢亮)と松江中学校へ初登校する。果たしてヘブンの授業は生徒たちに受け入れられるのか?

ヘブンは教壇に立ったことがなく、緊張のあまり校舎の前で立ち止まってしまう。すると、サワ(円井わん)が通りかかる。念願だった小学校教師となったサワ。彼女もこの日が初登校だったが、迷子になっていた。錦織から小学校の校舎の場所を教えてもらったサワは、嬉しそうに何度も錦織に礼を言って校舎へ向かう。

その後、教壇に立ったヘブンは錦織に言われた通り、無理に日本語は使わず、英語を使って挨拶。初めての生の英語に戸惑う生徒たちだが、ヘブンで英語で語った言葉「私についてくれば、大丈夫」が生徒たちに響いた。

ヘブンの出勤初日が成功に終わり、ヘブンを招聘した江藤知事(佐野史郎)もご満悦。ヘブンの予測不能な言動が心臓に悪いとこぼす錦織に、江藤知事は「私だって、あんたのことで似たような思いをしちょるけんね」と嫌味をいう。

江藤と錦織の間にはまだ何かありそうですね。何かは不明なのですが、錦織が江藤に頭が上がらないということは、何か弱みを握られているのは確実です。

ヘブンは、目に違和感がある女中・ウメ(野内まる)がまだ病院に連れていってもらえていないことを知って、主人の平太(生瀬勝久)に激怒。「ココ、ジゴグ!」とまた旅館を出ると騒ぎ始めてしまうヘブン。

一方、トキは小学校で授業を教えることになったサワ(円井わん)を祝うため、井戸のそばで花束を準備中。 そこにサワが通りかかる。トキは「今、おサワんち行こう思うちょったのに」と焦りながらも「おめでとうございます。サワ先生」と花束をプレゼント。サワは驚きつつ「えっ? ええ? ありがとう!」と喜ぶ。

幼少期から教師を夢見ていたサワちゃんがついに教師に。おトキちゃん同じく、本当におめでとうの気持ちです。何年かかっても正規採用でなかったとしても教師は教師です。おめでとうございます!

そんな中、借金取り・森山の息子、森山銭太郎(前原瑞樹)が松野家に乗り込む。父の森山は他界したらしい。銭太郎が物色し、お金を見つけて奪う。さらに、家の外には松野家をのぞき見る怪しい影もあった。

なんと、あの借金取りの人物が亡くなっていたことがセリフであっけなく明かされました。ぽっくり亡くなったそうなので仕方ないのでしょうが、あっけない退場でした。「親父が死ぬ前に言っちょってね。もっと厳しく取り立てるんだったって」って、けっこう厳しかったけどなあ。まあ、トキが遊郭に行かされなかっただけ優しかったのかもしれませんが。

第27話

トキ(高石あかり)はフミ(池脇千鶴)と花田旅館にしじみを売りに来たところ、ヘブン(トミー・バストウ)と平太(生瀬勝久)がケンカ中だと知る。

旅館を出ていきたいというヘブンから家探しを依頼された錦織(吉沢亮)は、さらに知事(佐野史郎)からヘブンの世話をする女中も見つけるよう、難題を突き付けられる。しかも身の回りの世話だけでなく(昼も夜も?)「どっちも」できる女中だという。

なみ(さとうほなみ)は記者・梶谷吾郎(岩崎う大)からヘブンが女中を探しているという情報を聞き、候補として名乗り出る。だが当時、洋妾/ラシャメンは民衆から石を投げられるなど辛い立場。遊郭から抜け出したいなみも決死の覚悟だ。

なみはヘブンと対面。家事はできるのかと問われ「料理も掃除も洗濯もイエス、です!」と答える。手作り弁当を持参してアピールし、食べたヘブンは「おいしい。おいしい」と言う。さらになみは、百姓の娘で8人きょうだいの長女のため家事ができると主張。

しかしその後、錦織がトキの家を訪れ、トキに「女中になってほしい」と依頼。なみは“落選”した?!

なみ(さとうほなみ)がついに幸せをつかむのか。世間から批判されてもいいという覚悟を持っていて、応援したくなってたのですが…落選したのですかね。つらい。もしかしてあの弁当はトキが作ったとか?それなら、錦織がトキの家を訪れたのも納得ですが…はたして?

第28話

平太(生瀬勝久)とのケンカから、旅館を出て家を借りて暮らしたいヘブン(トミー・バストウ)。その世話をする女中探しを任された錦織(吉沢亮)は、遊女のなみ(さとうほなみ)に声をかけていたのだが、彼女が百姓の出身だと知ったヘブンは、「士族の娘がいい」と言い出したのだという。

錦織は、武家の娘を女中にしたいというヘブンの希望から、トキ(高石あかり)に女中の仕事を依頼する。

花田旅館の女中・ウメ(野内まる)の給金が月90銭の中、ヘブンは女中に月20円出すという。高額報酬の女中ということは…。つまり洋妾(ラシャメン)になるのでは?と疑ったトキは、誘いを断るのだった。

サワ(円井わん)でさえ月4円の給金なのだからサワ5人分だ。サワはトキに引き受けてはダメと釘を刺す。

ヘブンが学校で英語の授業を行う。生徒に、自分が言った英語を聞き取りノートに書かせる。だが、ヘブンは「あの旅館の主人は酷い男だ」「早く出て行きたい」「女中さえ見つかればすぐに出て行けるのに」「一体、あの男はなにをやってるんだ」と英語で語る。授業を見ていた錦織(吉沢亮)は自分を責めている例文にあ然とする。

数日後、トキは街中で思いもがけない人物の姿を目にする。ラスト、トキ(髙石あかり)の産みの母・タエ(北川景子)が薄汚れた着物姿で地面に座り、物乞いをしていた。通行人からお金を施してもらったが、頭を下げることを拒否するタエ。すると、恵んでくれた男性がタエを引っぱたき、お金を取り返して去った。トキはこの光景に目を疑った。

第28話では、夫が亡くなって工場をたたみ、松江を離れたタエ(北川景子)の衝撃の近況が描かれました。いつもキレイな着物姿で、美しくて、凛としていたタエさま…。あのタエさまが物乞いをするまで落ちぶれているとは…。あまりにショッキングな光景でした。それでもプライドは失っていない様子で、お金を恵んでもらっても頭を下げません。物乞いを始めたばかりなのでしょうか。あの様子だとお金がたまらないでしょうね。まあ、きっと、おトキちゃんがヘブンの女中をする決断のきっかけとなるのでしょうが…。残酷な光景でした。

第29話

タエ(北川景子)の思いもよらぬ姿を見かけてしまったトキ(高石あかり)だったが、声をかけることができず逃げ帰る。その夜、ヘブン(トミー・バストウ)の女中が決まらず焦る錦織(吉沢亮)が、再びトキを訪ねるのだった。しかしトキは心変わりしていないと再び断った。

そんなある日、司之介(岡部たかし)が働く牛乳屋に、三之丞(板垣李光人)が仕事を求めてやって来る。

三之丞は牛乳屋の社長に働かせてほしいと申し出る。社長は人手不足だと言い「実際、どげなことができそうですかねえ?」と質問。三之丞は「それでしたら、人を使うことでしたら…」と答え、織物工場で社長代理をしていたと語る。
社長は「うちでも社長をお望みということでしょうか?」と笑うが、三之丞は「そうですね。そう受け取っていただけましたら」と頭を下げる。どうやら真剣な訴えなようだ。社長は自分はどうなるのか問うと、三之丞は「おいおい考えましょう」という。おとなしく聞いていた社長は「お引き取りください。帰れ!」と怒り、三之丞追い払うのだった。

その様子を司之介から聞いて、タエと三之丞を心配する松野家だが、トキはタエのことを告げずにいた。

仕事が決まらない三之丞は空腹に耐えきれず、祠(ほこら)に供えられた乾いた握り飯に手を伸ばしかけて、やめた。その後、タエが施しを受けた一銭でふかし芋を買う三之丞。その帰り道、しじみ売りをしているトキと再会する。トキがタエの物乞いの姿を見たことを三之丞に告げたところで29話の幕が閉じた。

職を求める三之丞ですが、採用面接の場で、“社長にしてほしい”と訴えるなんて、現在も昔も常識的に考えられない展開。でも、それだけ雨清水家のプライドがあって、誇りがあるという描写ですよね。まずは下っ端、たとえば牛乳配達からですよ、三之丞坊ちゃん!なんなら遅刻が多い司之介から仕事を奪ってしまえばいいのに…と思ったのですが。難しいのですかね。タエ様の転落もつらいですが、三之丞の面接での主張も哀れというか、心苦しい…そんなことを感じた第29話。

第30話

ヘブン(トミー・バストウ)は錦織(吉沢亮)と一緒に借家へ引っ越しをしていた。新居に満足気なヘブンだったが、いまだ女中が決まらないことに、いらだちを覚える。一方、三之丞(板垣李光人)と再会したトキ(高石あかり)は、松江を離れたはずのタエ(北川景子)と三之丞が再び戻ってきた経緯を聞くことになる。

三之丞とタエは家や家財を売って借金を返した後、親戚の家に居候していた。その家にお金を入れなければならなかったが、タエは「雨清水の人間なら、人に使われるのではなく人を使う仕事に就きなさい」と三之丞に告げた。その結果、お金を入れられなくなって、親戚の家を出ることに。
その後、何軒か親戚の家を回ったが同じことの繰り返しで、ついには松江に帰ってきたのだという三之丞。 話を聞いたトキは「うちに来てごしなさい」というが、三之丞は「母は行かないと思う。一度、外に出した娘の家に世話になるなんて」と断った。

トキはその帰り道に再びタエの姿を目にする。施しを受けたタエは頭を下げていた。そんなタエの姿を見たトキは、ついにヘブン(トミー・バストウ)の女中になることを決意した。(つづく)

おトキちゃんがついに女中、というかラシャメンになることを決意しました。高石あかりさんの決心した表情、見惚れます。まあ、トキがヘブンの女中になって、ヘブンの妻になっていくことはすでに史実で分かってはいるとはいえ…。この時のおトキちゃんは不安でしょうね。どっちもできる女中、つまり家事だけでなく、性接待もすることになる…と思っているでしょうから。視聴していても複雑な気持ちになってしまう第30話でした。

第7週「オトキサン、ジョチュウ、OK?」

トキはヘブンの女中になることを松野家の家族に内緒にし、花田旅館の女中になると偽っていた。しかしトキの行動を不審に思ったフミは、司之介と勘右衛門とともにトキの後をつける。すると、トキがヘブンの家に入る現場を発見!ヘブンの家で松野家の人々が騒いだ。松野家の怒りを理解できないヘブンに対し、錦織がトキが妾になったことを怒っているのだと説明した。。
ヘブンはトキを女中として迎えたのに、妾を囲ったと思われたことが心外で、怒り出す。
その頃、松野家はタエが寺の軒下で雨風をしのいでいることを知る。トキは、タエを助けるために女中になったと打ち明けた。
三之丞はトキが差し出すお金を受け取ろうとしないが、トキとフミが説得。トキは松野家と岩清水家を支えることになる。

第7週では、外国人との文化や考えの違いで起きる衝突が描かれます。どっちの怒りも事情があるので、こういう時は対話が大事。理解しあっていくしかありません。異文化交流とは衝突を避けられないけれど、朝ドラではどんな風に描かれるのか楽しみです。

第31話

トキ(髙石あかり)はヘブン(トミー・バストウ)の女中になる決意をした。錦織(吉沢亮)の立ち会いの元、トキはヘブンに女中になる挨拶をするのだが、まさかのヘブンに断られてしまう。

文机に座ったヘブンに説明する錦織。困惑するトキと錦織に、ヘブンは「アナタ、ブシムスメ、チガウ!」と怒りをあらわにする。錦織は「士族の娘はそんなにたくましくないと…」と通訳する。どうやらトキの腕や足が太いから士族ではなくしじみ売りだと思っているヘブン。

錦織が天国町のラストサムライの孫だと説明し、なんとか誤解をとく。女中となることが認められたトキは早速、破格の報酬20円を受け取る。だが、家族には言えるわけもなく、花田旅館で働くことになったと親に告げる。

一方、三之丞は相変わらず商人を訪ね、自分を「社長」として雇うよう要求。乱暴に追い返されても「ふざけてなどおりません!ただ社長にしてもらえれば…!」と真顔で直訴し、「なめちょんのか!」と罵倒されている。

トキはそんな三之丞を待ち伏せし、人けのないところで月給から一部を渡す。施しを受けた三之丞は「ばかにしないでくれ」と突き返す。そこでトキは「私のお金ではありません」と言う。三之丞の亡き父・傳(堤真一)から預かったものだと嘘をつく。雨清水家が路頭に迷った時、この金を渡すよう言われていたと告げ、「これはおじ様からおば様へのお心遣いでございます。受け取ってごしなさい。このお金で家を借りて、暮らしてごしなさい」と説得した。

三之丞は「父上から…母への…。それなら……」と言って金を受け取った。そして、三之丞は礼も言わず、「用はこれだけか?では」と立ち去り、トキは複雑な表情でその背中を眺めるしかなかった。

トキは「おじ様。申し訳ございません。おじ様のお名前をお借りして嘘をつきました。ですが…。こげするしかなかったんです。許してごしなさい。そして、おば様を助けてごしなさい」と心の中でつぶやいた。

トキの優しい嘘が切ないです。でも、とても愛情深い行動ですね。そして、とても頭のいい行動だったと思います。プライドの高い三之丞にお金を渡すために考えてた上での嘘ですから。

でも三之丞がトキに感謝の一言もなく立ち去るのは見てて気分悪いです。貸した金を返してもらったのだからお礼を言う必要はないってことでしょうけど…。そもそも、嘘だと気づきそうなものなのに鈍感すぎますね(笑)

第32話

ヘブン(トミー・バストウ)の女中として初日を迎えたトキ(髙石あかり)。自分がラシャメンかもしれず、家族にも言えないままヘブンの家に向かうトキを平太(生瀬勝久)、ツル(池谷のぶえ)、ウメ(野内まる)の花田旅館の面々が出迎える。

ツルはトキに「できるだけおウメに一緒におってもらって、2人きりにならんやにと思うちょるんだけど、どげかね?」と提案。ウメも女中の仕事をトキに教えるという形をとれば変でないという。

こうして、トキの覚悟を応援したいと、ウメもトキと一緒に働き、トキとヘブンが2人きりにならないようにすると勇気づける。みんなの気遣いに感謝しながら、恐怖と緊張の中、トキの女中生活が始まる。

朝食を食べ終えたヘブンは、トキに「フトン」と指示。緊張で身をこわばらせるトキだったが、ヘブンはジェスチャーで畳んでほしいと説明。トキはホッと胸をなで下ろす。

夜。ウメが旅館に戻り、ヘブンと2人きりになったトキ。ヘブンはトキに「オフロ、ドウゾ」と勧める。トキは恐怖心を抱えながらも、ヘブンのペンの音が聞こえている間は大丈夫、永遠にペンの音が続いてほしいと祈る。

しかし、ついにペンの音が止まった。ヘブンはトキに「シジミサン」と声をかける。

どっちもできる女中ということで、妾(めかけ)のようなこともしないといけないと思っているおトキ。ドキドキハラハラな展開ですが…。さすがに緊張しすぎというか、朝、出勤前の短時間にお布団に入って何をしようっていうんだ!(笑)

朝ドラ受けでは、きっと何もない、いいやつだと思うはず、とか、誤解があって週終わりに和解するのかもと予想してましたが…。どうなろうが、2人が結婚して仲睦まじい夫婦になるのは決まってる未来なので安心して見れますね!

第33話

ウメ(野内まる)が用事で離れ、早速ヘブン(トミー・バストウ)と2人きりになるトキ(髙石あかり)。「ヨナカ…デス。イキマショウ」と言うヘブンに手を引かれ、寝室へ。ラシャメンとしての役割が来たと固まってしまうトキ。

するとヘブンは「ゴクロウサマ。キョウ、オワリ。イキマショウ」と言い出す。退勤していいということらしい。トキは帰り道、遊女たちのことを見て動悸がする。逃げるように無事帰宅したトキは家族の顔に安堵し、「生きちょる~」と倒れ込んだ。

その夜、帰宅したトキの前に銭太郎(前原瑞樹)が借金回収に現れる。急な来訪に困惑する家族を前に、トキは大金を支払い銭太郎を追い返す。その金額の多さに違和感を覚えた家族は、トキが本当に花田旅館で働いているのか疑い始める。

翌朝。松江に戻って物乞いとなっていたタエ(北川景子)と職探し中の三之丞(板垣李光人)。住職からおむすびを手渡された。タエは「連日連日、ありがとう存じます」と住職に頭を下げて、深く感謝し、食事を取った。そしてタエは「行ってまいります」と物乞いへ向かった。三之丞は「あの…」と言いかけたが、笑顔で「お気をつけて」と見送った。そのあと、三之丞は自分がもらった分のおむすびを犬にあげてしまった…。

一方、松野司之介(岡部たかし)はトキを尾行した。しかし、トキはちゃんと花田旅館に出勤していた。花田平太(生瀬勝久)と花田ツル(池谷のぶえ)がカモフラージュし、トキはヘブン宅へ向かう。そして、ヘブンを学校に送り出した。

トキが買い物に出ると、相変わらず物乞いをしているタエを目撃し、「なして」と驚き、ショックを受けた。一方、フミ(池脇千鶴)が古新聞を見て、ヘブンが花田旅館から転居したことを知ってしまうのだった。

雨清水家の母子は相変わらず廃寺に身を寄せ、和尚からにぎり飯の施しを受けていました。あれ?トキからお金をもらってましたよね、三之丞が。でも、相変わらず、タエ様は物乞いして、やつれた様子。一方、三之丞は肌ツヤが良いように見えます。栄養状態に差がありそう。三之丞が持ち逃げしてしまったのでしょうか。お金が人を狂わせてしまった?!嘘だと言ってくれ、三之丞!!という気持ちです。

第34話

物乞いとなったタエ(北川景子)の前に記者の梶谷(岩崎う大)が取材をしたいと現れる。三之丞(板垣李光人)はタエを守るための口止め料として、トキ(髙石あかり)に渡された生活費を渡してしまう。タエはなぜお金があるのか不思議がったが、三之丞は「実は私、社長になりました」「社長になるための支度金」とウソをついた。

一方、松野家ではトキへの疑いが未だ晴れず、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)が跡をつけることに。花田旅館に入って行ったはずのトキが、なぜか裏口から出ていく様子を3人は目撃する。

トキはヘブンの家に入っていく。フミたちがそこに踏み込み、トキを問い詰める。観念したトキは、涙を浮かべながら、ヘブンのラシャメン(洋妾)になったことを明かし、「こげなことでもせんと暮らしていけん」と告げた。勘右衛門が「ペリー(=ヘブンのこと)はどこにいる?」と叫ぶ。すると、錦織(吉沢亮)が出てきた。司之介は「娘をだまくらかしたな」と激怒し、錦織の胸ぐらをつかんだ。

ヘブンはなぜトキの家族が怒っているのか訳が分からない様子。錦織は娘が妾になって喜ぶ家族はいないと英語で説明。するとヘブンは日本語で「オトキサン、メカケ、ラシャメン、チガイマス。オトキサン、ジョチュウ! オーケー?」と伝えた。

トキは安堵。家族は信じていいのか戸惑い中。ヘブンが辞書を引いて「ダキタクナイ」と説明。トキは「それはそれで失礼だけん!」とショックを受ける。フミは「抱きたいでしょ!」と、司之介も「そげじゃろが!」と怒り出す。勘右衛門は「ペリー覚悟!」と木刀でヘブンに斬りかかろうとして、錦織が止める。

女中だけで破格のお金をもらえるということで家族は納得しながら帰る。だがフミは妾だと思っていたトキの恐怖に思いをはせる。するとボロボロな様子のタエが通りかかる。フミたち3人がタエを尾行して…。

本作はコミカルな場面が多いですけど、「ダキタクナイ」「抱きたいでしょ」の会話はおかしかったです。娘を異人さんに抱いてもらいたいんかい!(笑)

34話ラストは、おトキが秘密にしていたタエ様の現状をフミたち家族が知ってしまうという展開に。なぜ三之丞はタエに嘘をついたのか?記者に渡すくらいだから独り占めするつもりではないの?予想すると…本気で社長になりたいから、そのための支度金として使っているのでしょうか。面接のために身なりを整えるなど必要ですし。独り占めするよりはマシですが、でも、その使い方間違ってますよ、三之丞…。

第35話

ヘブン(トミー・バストウ)の女中であることが家族に知られてしまったトキ(高石あかり)。さらに司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)に、物乞いとなったタエ(北川景子)の存在も知られてしまった。トキがタエのことを黙っていたことについて家族が問おうとした矢先、三之丞(板垣李光人)が松野家を訪れる。そして、トキが家族に隠していた秘密がすべて明るみになる。

三之丞はトキが女中として働き、20円のうち10円を渡してくれたと知る。お金を返そうとする三之丞。トキは「今そげなこと言ってる場合だないけん!おば様をお救いしたいのなら、自分を捨ててこれをもらって! それでも自分でなんとかしたいなら、必死で働いて、いつかこのお金返してよ!」と言い放った。

トキは毎月10円を三之丞に渡すと言う。フミが「言っとくけど、もらわんはないけん」と強く言う。結局、三之丞は受け取ることになった。

異人の元で働くことに猛反対していた勘右衛門だったが、「明日から持っていきなさい」と木刀を差し出す。

その後、ヘブンの家に仕事に向かうトキは、勘右衛門に渡された木刀を帯刀。ヘブンはその姿を見て「ブシムスメ」とつぶやいた。トキは木刀を抜いて見せようとするが、長すぎてうまく抜けなかった。(つづく)

おトキちゃんが三之丞に啖呵を切る場面がとてもカッコ良かったです。たしかに「そげなこと言ってる場合ではない」んですよね。餓死するかもしれないし、冬が来るので凍死もあり得ますし。三之丞、ちゃんと働いて、いつかおトキちゃんの返すんですよ!

第8週「クビノ、カワ、イチマイ。」

ヘブンはトキを妾と勘違いする者が今もいること、トキが英語が全く分からないことなどから、不便を感じていた。しかしトキはヘブンへの気遣いを忘れない。やがて、ヘブンはトキに対して心を許していく。
日本文化に深い興味を持つヘブン。彼の期待に応えようと、トキはタエに茶道や生け花の稽古をお願いする。トキが点てる茶や床の間を飾る花はヘブンを喜ばせた。一方、タエもトキと触れ合う中で少しづつ前向きになる。
ある日、錦織が中学校の生徒たちを連れてヘブンを訪問。ヘブンは自分についてのクイズを出した。錦織だけが正解できなかった。錦織はヘブンの大事な女性のことを出題するようリクエスト。しかしトキは、ヘブンの気持ちを尊重し錦織を制止。トキの気遣いにヘブンは感謝した。

錦織のモデルは西田千太郎(にしだ・せんたろう、1862 – 1897)さんです。ラフカディオ・ハーン(のちの小泉八雲)が勤める中学校の教頭で、彼の授業の補助や取材の同行、日常生活などを支えました。小泉八雲と節子の仲人もつとめていて、小泉八雲が最も信頼を寄せた人物といわれています。

第36話

家族公認のもと、ヘブン(トミー・バストウ)の女中となった、トキ(髙石あかり)。しかし、錦織(吉沢亮)が原因で広まったラシャメンという誤解のせいで、ヘブンはトキに対して気まずさを感じていた。その空気に耐えかねたヘブンに、トキは「おトキさん、クビ!」と宣告される。松野家と雨清水家の両家を支えるには女中の仕事をクビになるわけにはいかない。

クビ撤回のために奮闘するトキに、ヘブンはある”おつかい”を頼む。買ってくるものは、トキが聞いたこともない「beer(ビア)」だった。ビアが何か分からないトキは「ビア」の発音に似た琵琶のほか、ひえ、かま(鎌)、こま、ごまなどを用意。さらに、サワ(円井わん)も連れてきた。結果、ヘブンは怒ってしまった。

めっちゃ物ボケするおトキちゃん。爆笑回でした。まさか、サワまで連れてくるとは思わなかった。まあ、ビール自体は江戸時代、鎖国下の出島に入ってきてて、1870年(明治3年)に横浜に日本初のビール醸造所が誕生。大正〜昭和初期にかけてビールの国産化が進んでいきます。朝ドラの時代背景は、ヘブンが来日したのが明治23年。舞台は松江なので、田舎。さすがに気軽に街で売られていないのでしょうね。

第37話

ヘブン(トミー・バストウ)の女中クビを回避するため奮闘するトキ(高石あかり)だったが、空回りが続いていた。ヘブンが求める「ビア」を見つけようと、家族にも相談するが的外れな答えばかり。クビだ~と嘆くトキに、錦織(吉沢亮)は「ビア」は山橋薬舗で購入できると教える。店主の山橋才路(柄本時生)と出会い、無事に「ビア」を手に入れたトキだったが、まさかの事態がトキとヘブンを襲う。

その事態とは……トキが瓶を振っていたせいで炭酸が吹き出してしまったこと。ヘブンは「シジミ、ジョチュウ、ナイ。ゴクロウサマ」と言い出す。ヘブンの機嫌を損ねてしったトキは、あわてて、ビアを買い直そうと再び山橋薬舗を訪れる。すると、尾行していのかヘブンもすぐ店にやってきた。

英語がわからないものの、笑顔で調子を合わせる才路。ヘブンの機嫌も良くなり、3人でビアを乾杯して酔っ払った。その帰り、ヘブンは、トキにスキップのやり方を教える。しかしトキは初めてのステップに苦戦。下手なスキップに笑うヘブン。酔っぱらって楽しそうな2人が描かれた。

トキは酔っぱらって家に戻って来て、すぐ横になる。トキにとって大切な女中の仕事が首の皮一枚でつながった第37話だった。

コントのような「ビア」騒動のくだりがひと段落しました。昨日の回から英語ができる錦織に聞けばいいのに…と思ってましたが、今回やっと教えてもらえましたね。意外と近くでビアが売っていて、びっくりでした(笑)

また、37話は予告動画にもあった「スキップ」の回でしたね。酔っ払ってスキップしてる2人がカワイイし、スキップできないトキが愛おしいです。フリーアナウンサーの川田裕美さんのスキップができない様子も思い出してしまいました。ともかく、とっても、ほっこり癒される回でした。

第38話

なんとかヘブン(トミー・バストウ)が求める「ビア」を手に入れ、女中クビの危機を乗り越えたトキ(高石あかり)。ヘブンに習ったスキップを司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)やサワ(円井わん)と練習するが、誰もうまくできなかった。

その後、学校に向かうヘブンを見送る際、トキは錦織に「スキップはご存じですか?」と問う。錦織はスキップについて知っていたが、挑戦してみると全くできてなかった。ヘブンは「錦織さんもできない」と笑った。

錦織は「今日は寝不足」と言い訳した。トキは「錦織さんも人間だったんですね」と言う。「うるさい!」と言い返す錦織。

 その様子を見ていた司之介と勘右衛門もスキップに挑戦。司之介は後ろに進んでしまい、勘右衛門から「松野家の恥じゃ!」と言われてしまう。その後、勘右衛門は初めてとは思えない華麗なスキップを披露。ヘブンは「ワオ! スバラシ! サムライ!」と絶賛した。

その後、勘右衛門が長屋に住む幼い兄弟にスキップを教える。すると、兄弟の祖母・上野タツ(朝加真由美)が初登場。勘右衛門はタツに心が奪われている様子で…。

錦織は知事の江藤(佐野史郎)にヘブンがラシャメンを欲していなかったことを報告。高額な20円はヘブンにとっては相場だと説明。江藤はヘブンが妾をとるとは思ってなかったと手のひら返し。錦織は面白くなかったのか、スキップをを覚えることを江藤に勧める。すると、手本を見せろと言われてしまう。やってみたが出来ない錦織。知事に返り討ちに合ってしまったのだった。

ラスト、トキは仕事の最中に雨戸を閉める音が大きくて、ヘブンを怒らせてしまい再びクビの危機を迎える。だが、床に就こうとしたヘブンは、蚊のイラストなどが目に入る。トキが準備していた蚊帳だ。ヘブンは「テントみたいだ」と笑顔にるのだった。

爆笑スキップ回、再び!錦織さんのスキップが一番下手で、視聴していて、思わず笑ってしまいました。動きがまるでロボットでしたよ。ぎこちなさすぎるでしょ!(笑)SNSでは「ヒザ神」とツッコミが多数でした。これは、バラエティ番組「アメトーーク!」(テレビ朝日)の企画「運動神経悪い芸人」の村上健志さんの動きに由来したニックネームです。朝ドラでもヒザ神が爆誕しましたね(笑)

第39話

女中としてはまだまだ未熟なトキ(高石あかり)だが、気遣いや武家の娘のたしなみで覚えた生け花などで、徐々にヘブン(トミー・バストウ)の評価をつかみ始めていた。トキは生け花やお茶を習い直そうと、タエ(北川景子)を訪ねて稽古の再開を願う。タエは三之丞が社長になってひとまずここを借りて暮らしていると、きちんとした家について説明した(本当はトキがお金を三之丞に渡していることは知らない様子だ)。タエの着物もきれいで、顔つきも健康そうだった。また、トキがお土産に持って行ったパイナップルをなんとか切って、2人でおいしく食べた。

トキが帰宅すると、相撲を初観戦したヘブンが四股を踏んでいた。トキがパイナップルのお礼を言うと、ヘブンは「ハジメテ、オモシロイ!」と言い、トキを人力車に乗せた。ヘブンから初めての車は楽しかったかと聞かれたトキは、錦織(吉沢亮)に、前夫・銀二郎(寛一郎)と乗ったことがあると気まずそうに打ち明ける。ヘブンは2人の表情から「ハジメテ、ナイ?」と尋ねる。錦織が事情を説明しようとすると「ストップ!思い出はべらべらと話すものじゃありません」と止めるのだった。

そんなある日、ヘブンのシャツをアイロンがけしていたトキだったが、そこに急な来客が訪れる。ウメ(野内まる)が夕食を届けに来たのだ。ヘブンの仕事の邪魔にならないよう、トキは慌ててウメを迎えて静かにさせる。すると焦げた匂いがしてきて…。トキはアイロンでシャツを焦がしてしまった。駆けつけたヘブンに対して、何度も謝るトキ。ヘブンは怒らず「ケガ、ナイ?」とトキを心配し、気をつけてと声をかけ部屋へ戻った。

終盤、松野家が果物のパイナップルを切って食べようとするが、勘右衛門(小日向文世)と司之介(岡部たかし)は「ヘタ」を見て、武士のまげのようだと話す。 勘右衛門は「パイナップルはわしじゃ、食べとうない」と言う。だが、フミ(池脇千鶴)はヘタをバッサリ切り落とすのだった。

今日も松野家が楽しそうでしたね。松野家、大好きです。ずっと見ていたいです。そしてタエ様がちゃんと家に住んで元気そうで、ひと安心。あと、ヘブン先生の好感度が急上昇しています。思い出を無理に聞かないこと、アイロンの失敗よりトキのケガの失敗……。その心遣いが素敵でした。

第40話

スキップをマスターしようと、錦織(吉沢亮)はこっそり練習中。しかし、生徒の小谷(下川恭平)、正木(日高由起刀)、弟の丈(杉田雷麟)、そしてヘブン(トミー・バストウ)にバレてしまう。生徒たちがヘブンを手本にやってみると、錦織とは違ってみんな上手にスキップができてしまった。ひょんなことから、スキップの発祥はヘブンが生まれたアメリカのものではないかと話になるが、ヘブンはアメリカ生まれではなかった。その後、ヘブンの家出、錦織と小谷たち、そしてトキ(高石あかり)も交えた、ヘブンのことを知るためのクイズ大会が始まる。

問題は、まずは出身地について、ギリシャ、アイルランド、フランスの3択。錦織の弟だけがギリシャと答え正解に。ヘブンはギリシャで生まれ、2歳でアイルランドへ。そこから世界を転転としており、母はギリシャ人、父はアイルランド人だという。

以降、ヘブンの嫌いな食べ物、ヘブンはレストランを開いたことがあるかないか、など簡単なクイズが続く。だが、錦織だけはことごとく不正解で、一問も正解できずに終了。

負けず嫌いの錦織は「もう一問だけ」と粘り、ヘブンが大切にしている写真に写っている人についてクイズを出してほしいと頼む。しかしトキは「この写真のことは聞かない方がいい。きっとですが、先生の大切な方だからです。私にも大切な方がいますが、そういうことはなるべく心の中にしまっておきたい」と気遣う。これを聞いていたヘブンは「セイカイ!アリガトウ、シジミサン、コングラチュレーション」といって、優勝賞品の「ブードゥー人形」をトキに渡す。トキは大喜びで、日本のわら人形によく似たその人形を見て、「早く呪いたいな」と呟いた。

ブードゥー人形」は、アフリカ発祥で米国南部などの地域で信仰されている「ブードゥー教」で使われる呪術的な人形です。なぜ優勝賞品がブードゥー人形なのか分かりませんが、「早く呪いたい」って言っちゃうおトキちゃんが面白かったです。そういえば、『ばけばけ』の初回では、司之介(岡部たかし)が丑の刻参りを行うシーンが描かれましたね。呪い好きの朝ドラヒロインってのも斬新です(笑)

第9週「スキップ、ト、ウグイス。」

ある日、島根県知事の江頭がヘブンを月照寺に招待する。月照寺は旧松江藩主・松平家の菩提寺で由緒ある古寺。江頭の娘・リヨも同行する。東京の女学校で英語を学んだリヨは、ヘブンに英語で積極的に話しかける。
リヨはヘブンに恋をして、トキに、ヘブンとの仲を取り持ってほしいと頼んだ。だが、父の江頭は錦織を通してトキに、リヨとヘブンの二人が恋仲にならぬよう「邪魔をしてほしい」と正反対のお願いをする。トキは複雑な気持ちだ。
一方、ますます日本文化に魅了されるヘブンは、イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)の写真に「松江はとても魅力的で素晴らしい街だ。いつか君と歩きたい」と語りかける。

第9週はヘブンに恋をする女性が登場。松江に滞在中のヘブンは元同僚記者で憧れの人・イライザに手紙を書いています。その内容からして恋心もあるようですね。モデルがいる朝ドラなので、ヘブンはトキと夫婦になることが分かっているので安心(?)ですが、ヘブンとイライザの今後の関係には注目です。

第41話

ヘブン(トミー・バストウ)と錦織(吉沢亮)は、知事(佐野史郎)に案内されて月照寺を訪れていた。そこに、知事の娘・リヨ(北香那)が現れる。東京の女学校で英語を学んだリヨは、ヘブンと積極的にコミュニケーションをとり、錦織と知事は蚊帳の外に。数日後、女中仕事に励むトキのもとをリヨが訪ねてくる。あいにくヘブンは留守だったが、日本らしい贈り物をとウグイスを持ってきた。リヨ自身は鳥は七面鳥がお好きだそうだ。

リヨは「あなたは私のライバルなのかしら?」と問いかけるリヨ。ライバーという響きが私っぽくないと思ったトキは「違う」と答えた。リヨは「先生のことをお慕いしております。だから協力して欲しい」とトキに頼んだ。トキはヘブンに内緒で協力することに。

その後帰宅したヘブンは「ウグイス」を眺めながら「ホ~、ホーホケチョ、ホ~、ホーホケチョ?」としゃべりかけ、「シジミさん、ウグイス、ホーホケチョ?」と質問。トキは「ウグイスは、ホーホケキョと鳴きますけん」と説明した。

SNSではウグイスではなくメジロではないかというツッコミが続出していました。お嬢様は七面鳥が好きだから間違えたのでしょうか。でも執事みたいな人もついてきてたので、間違えるかなあ。それとも、今後、ホーホケキョと鳴いてくれなくて、違う鳥だというオチになるのでしょうか。注目ですね。

第42話

トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)は、リヨ(北香那)にプレゼントされたウグイスを花田旅館でお披露目していた。なかなか「ホーホケキョ」と鳴かないウグイスに違う鳥ではないかと疑いはじめるトキとヘブンだったが、平太(生瀬勝久)が鳴くのはオスだけで、どちらにしても繁殖期ではない今の時期には鳴かないと説明し、ヘブンのウグイスはメスよりひと回り大きいため、オスに違いないと話した。平太の解説でウグイスだと納得するときたち。

平太の妻・ツル(池谷のぶえ)が「あんた、ひと回り大きいって何と比べてかね?」と尋ねる。そして、平太とツルが口論に。

するとそこへ、騒ぎを聞きつけた新聞記者・梶谷(岩崎う大)がやってくる。平太とヘブンをあおる梶谷は、カゴの中の鳥を見ると「こいつはメジロだけんね。ウグイスだなくて」と断言。ところがツルは「ま〜た始まったわ、この人のホラが」とポツリ。トキたちの誰も梶谷の言うことを信じなかった。

数日後、ヘブンはリヨに招かれて知事(佐野史郎)の家でディナーをする。積極的なリヨの姿勢に知事と錦織(吉沢亮)はヘブンへの恋心に気づく。

椅子を意味する「チェア」と名付けられた鳥は、お近づきのしるしにリヨがプレゼントしたもの。場面は変わって江藤家の食卓。女学校を出たリヨは手料理をふるまって、ヘブンをワインと洋食でもてなす。リヨは英語で楽し気に会話している。

しかしリヨがヘブンを歓待したのは、島根や松江のためではなかった。そのことを知った父・江藤(佐野史郎)は、ヘブンが帰宅した後、相手は外国人だからと恋仲になることを反対する。雇われ外国人は任期が終われば国に帰る。結婚するとしても、法律上手続が面倒である。リヨが日本国籍を失うことになるし、うまくいく保証はない。妻子を置いて帰国する者もいるし、ヘブンが子どもを連れて行ってしまうかもしれない。色々と理由をあげて反対するが、リヨは「本気」だという。

江藤は錦織(吉沢亮)を通して、娘の恋を邪魔するよう促す。ラスト、その錦織がトキ(髙石あかり)に相談を持ちかけにいく…。

国際結婚は現代でも色々とハードルがありますが、明治時代だったら余計に親は心配でしょうね。物語を盛り上げるための恋の邪魔という展開という感じではなく、本当に心配して止めたいんでしょう。まあ、ヘブンの妻にはトキがなることが史実で分かってますけど(笑)

第43話

トキ(髙石あかり)のもとに錦織(吉沢亮)が訪ねてくる。錦織は知事(佐野史郎)にリヨ(北香那)がヘブン(トミー・バストウ)と恋仲にならないよう命じられ、そのサポートをトキに頼みに来たのだった。しかし、リヨにもヘブンとの恋の応援を頼まれていたトキは板挟みにあう。

トキは「難しいです」と答え、リヨに協力すると先に約束してしまったと抵抗する。だが、錦織はリヨとの約束は忘れるように言い、自分に協力するようにと求めた。錦織とリヨ、どちらを手助けすればいいのか迷うトキ。そこにリヨがヘブンを求め訪ねてくる。

トキがヘブンは散歩中と偽った。そこで、リヨはトキを誘って、八重垣神社に。恋占いをするリヨ。異人のヘブンとの恋を望むリヨは「遠くで沈んで」と祈る。その横で、トキはヘブンからもらったブードゥー人形を手に「沈め、沈め」とつぶやいて、リヨの味方のふりをする。しかし、心の中では「沈むな……沈むなら近くで」と祈っているトキ。はたして恋占いの結果は?

この池は5話、6話で登場しています。4年前の1886年、働き手の婿が欲しかったトキが鏡の池の占いをした際、彼女の紙はなかなか沈まず、池の奥でようやく沈みました。

第44話

リヨ(北香那)をヘブン(トミー・バストウ)から遠ざけるため、トキ(髙石あかり)はリヨに付き合って外出することに。リヨに連れられてきたのは、八重垣神社、恋占いの池だった。ヘブンとの恋がうまくいくよう恋占いに挑むリヨ。錦織(吉沢亮)から恋が上手くいかないよう頼まれたトキは、いい結果が出るように応援しつつ、悪い結果になるよう応援し、てんやわんや。リヨの恋占いの結果はどうなる?

第45話

トキ(髙石あかり)の願いもむなしくリヨ(北香那)は占いの結果に満足し、ヘブン(トミー・バストウ)にランデブーの約束をとりつける。もはや止められるのは錦織(吉沢亮)ただ一人。ヘブンとリヨのランデブーを錦織は陰から見張る。リヨは松江で唯一の西洋建築である島根県庁を案内する。何周かして見終わったあと、ヘブンは錦織(吉沢亮)とトキから勧められた城山稲荷神社に向かうのだが…。

一方、トキは花田旅館でツル(池谷のぶえ)や梶谷(岩崎う大)とランデブーの行く末を話し合う。梶谷の持つ情報を聞いたトキは、リヨのランデブーが成功するのではと次第に不安になる。梶谷が江藤が娘に甘いことから、最終的に2人の仲も認めるのではと指摘したのだ。

不安になったトキは、柱に向かって相撲の「テッポウ」をし始める。そんな中、ランデブー中のリヨが突然、姿を見せる。リヨはヘブンが神社の狐に熱中してしまい、自分に見向きもしないことを嘆き、途中で帰ってきたらしい。

トキは、長らく練習中だったスキップが突然成功する。一方、ヘブンは「松江は本当に面白くて素晴らしい町だ。いつか、君と歩きたい……」とペンを走らせていた。相手はイライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)だ。

トキのヘブン先生への恋心が芽生えている…と視聴していて分かってしまう、テッポウとスキップの回でした。テッポウは不安な心を静めるために松野家のみんなもしているから、伝統ですかね(笑) スキップは本当にうれしい時の演出のために成功を取っておいたのでしょうか。ランデブー失敗でうれしい…というトキの思いのメタファーとなる演出ですよね、きっと。

第10週「トオリ、スガリ。」

ヘブンが松江で初めて迎える冬。その年、松江には寒波が襲来する。ヘブンは寒さが大の苦手で、風邪をこじらせ寝込んでしまう。ヘブンは自宅療養することになり、生徒の一人・小谷が見舞いにやって来た。小谷はトキに好意を抱き、松野家の家族も小谷を婿(むこ)の候補として期待する。
一方、トキはその後もタエのもとで花や茶を学んでいた。そんな中、ヘブンからトキと比較されることが不満のリヨは、トキに稽古をやめるよう告げる。同じころ、遊郭で働くなみ(さとうほなみ)はトキがいつも幸せそうな表情でいることに気がついていた。
ヘブンの体調が回復。トキはヘブンと小谷とともに清光院に行く。そこにはトキが大好きな怪談の舞台となった血の跡がある井戸があった。そんな跡に夢中になるトキの姿に小谷は衝撃を受けて、トキへの想いを失ってしまう。

放送後2か月過ぎた第10週になってもトキはまだ女中。脚本・ふじきみつ彦さんは「松野トキの物語を描くにあたって最初に決めたのは彼女の家族を丁寧に描くこと」と語っています。だからこのペースで進んでいるのでしょうか。松野家はいまだトキが婿をとることを期待している様子。でも、なみ(さとうほなみ)が気付くくらいだからトキに変化があるのでしょうね。高石あかりさんの繊細な演技も求められそうです。

第46話

松江に冬がやってきた。ある朝、借金の取り立のため、松野家を訪れた森山銭太郎(前原瑞樹)に、フミ(池脇千鶴)が「今月分です」と10円を渡す。しかし銭太郎は、ちゃんと毎月返してもらうのが腑に落ちないようで、「休み休みいたわっていたわって暮らせ。そんで、来月、少のう返せ」と松野家をいたわり、借金取りとは思えない言葉をかけた。

トキ(髙石あかり)は、はじめての松江の寒さに震えるヘブン(トミー・バストウ)を温めながら見守る。そんな中、松江中学の生徒・小谷春夫(下川恭平)がヘブンの忘れ物を届けに現れる。寒さのあまりお風呂にいってしまったヘブンを待つ間に、交流を深めるトキと小谷。「いいですね、ヘブン先生は…。こんなお綺麗な方といつもいられて」とつぶやく小谷。どうやらトキと話すのが目的だったようで…。

数日後、トキの家の前をウロウロする小谷をサワ(円井わん)が目撃する。小谷はサワにトキの好きなものを尋ねる。サワは怪談好きだと教えた。サワは彼がトキに恋心を抱いていると感づく。小谷は、トキの顔が好きと白状した。

松江の冬は寒いというか、日本家屋が寒いんでしょうね。ヘブン先生は慣れるまで「ジゴク」の日々ですね。そして、トキに恋をする学生が登場。そうですよね、おトキちゃん、可愛らしいですから、好きになる人が出てきても不思議じゃありませんよ。まあ、残念ながらその恋は実らないでしょうけど(笑)

第47話

リヨ(北香那)によるヘブン(トミー・バストウ)へのアピールは続いていた。日本好きのヘブンのために琴を披露するリヨをヘブンは「素晴らしい」と称賛する。しかしヘブンは「シジニサンミタイ」とも言った。リヨは困惑する。

一方、トキ(髙石あかり)はタエ(北川景子)のもとで三味線の稽古に励み、その上達ぶりを褒められる。「お聞かせするお相手、ご披露するお相手がいてこそ、さらに自然と上達するというもの。おトキはどんなお相手にお聞かせしているんでしょうね」と言うタエ。

トキは三之丞に今月分として封筒を渡す。三之丞は中身も確認せず、お金を受け取るとすぐにどこかへ行ってしまう。気になったトキが尾行すると、三之丞は境内にしゃがみ込んで拾った石を積み上げていた。僧侶によると、三之丞は仕事が見つかってなくて、最近は朝から晩まで石を積み上げているという。

そんな中、リヨとトキが再会。リヨはトキが三味線や花を生けると自分のアピールが台無しになると怒るのだった。それから数日後。慌てた様子の錦織(吉沢亮)がヘブンを抱えて現れる。

その後、トキは久々になみと再会。なみはトキに女中の仕事について尋ね、トキは「面白いです。言葉もわからんけど少しずつですが距離が縮まっちょる感じがして…」と正直に答える。なみは「やっぱし。ええ顔しちょるもん」と言った。

終盤。ヘブンが学校で倒れ、「気管支カタル」と診断される。医者から「命に関わることはないが暖かくして」と助言されたが、ヘブンは布団に横になったまま、「サムガリ、ヤメタイ」「サムライ、ナリタイ」などとつぶやくのだった。

トキとヘブンは夫婦になる未来が分かっているのですが、今回、タエ様から三味線を披露する相手だから上手くなっていると指摘されましたね。また、なみさんからも「ええ顔してる」と言われたトキ。知らず知らずのうちに、ヘブンのことを好きになっていく…そんなことが示唆されていて上手い脚本だなあと思います。しかしヘブン先生、日本の寒さに全然慣れない、それどころか、倒れてしまいました。命に別条がないのでひと安心ですが、早く良くなってほしいですね。

第48話

松江の寒さに風邪を引いてしまったヘブン(トミー・バストウ)。ヘブンの回復を祈り必死に看病するトキ(髙石あかり)のもとに、小谷(下川恭平)がお見舞いに駆けつける。ヘブンを元気づけようとする小谷に対し、トキはヘブンの姿に亡くなった傳(堤真一)を重ね、不安を募らせていた。

そんな中、ヘブンが寝室から顔をだした。ヘブンはトキと小谷が話をしているのを聞いていたようで「ワタシ、シヌ?」と尋ねてきた。英語ができる小谷が否定した。そしてヘブンの言葉を小谷が通訳して、トキに伝える。「自分が亡くなっても悲しまないで、私はただの通りすがりの異人だから」と。トキは「通りすがり」という言葉が気になった。その後、小谷はトキを励まそうと怪談の舞台地巡りに誘う。すると、ヘブンが寝室から再び出てきて「コタニ! シャラップ! ワタシ…ヤマイ。アナタミマイ。(英語で)楽しくおしゃべりなんておかしい」と怒った。

その頃、松野家ではサワ(円井わん)から小谷がトキに好意があることが伝わる。気の早い司之介(岡部たかし)や勘右衛門(小日向文世)は松野家にまた跡取りができると思い、盛り上がる。サワから小谷が松江中学に通うエリートで将来有望であることを聞いた勘右衛門は、「ならあとは相手の格しだいじゃが」と発言。いまだに家の格を気にしているようだった。

ラスト、トキは、飼ってるトリに話しかけながら「(ヘブン先生との距離が)少しはちぢまっちょる思っちょったけど」とこぼし、寂しさをにじませた。

「通りすがり」というワードはトキにはショッキングですね。でも、ヘブンはトキと小谷のおしゃべりに怒っていたので、嫉妬しているように見えました。だから通りすがりでは終わらないと思います。というか、トキと結ばれるのが分かっているのですけど(笑)

第49話

リヨ(北香那)が、ヘブン(トミー・バストウ)のお見舞いにやってくる。湯たんぽをプレゼントされたヘブンは「天国」と喜ぶのだった。そんな中、リヨはトキが疲れているように見えた。トキによるとヘブンが「通りすがり」と言っていたことが気がかりなようだ。

一方トキをランデブーに誘った小谷(下川恭平)は、トキのことをもっと知るため、サワ(円井わん)のもとを訪れる。そこにフミ(池脇千鶴)も現れ、気付けば松野家総出でトキの新たな婿候補面談会に。司之介(岡部たかし)や勘右衛門(小日向文世)らの質問にも耐えていく小谷。フミはトキがしじみ汁好きと伝える。しかし小谷はしじみ汁が嫌いだった。勘右衛門は「婿がしじみを好きになるように鍛える!」と言い出す。小谷家が松野家と同じ家禄で同格なため、小谷は松野家公認の婿候補として応援されることになった。

それから数日後。大寒波が松江を去った。ヘブン(トミー・バストウ)の体調が回復に向かった。ヘブンはトキに小谷と何を約束したのかを気にした。トキがヘブンが回復したら小谷とランデブーをする約束をしたと、錦織を介して話す。ヘブンは「ナルホド。オーケー。」とそっけない様子。トキは怒りも哀しみもしないヘブンにショックを受けて、錦織に「私はただの女中ですし、そげなのかもしれないですが」と愚痴をこぼすのだった。

トキとヘブンの気持ちが、小谷という恋のライバル(?)の登場で揺れ動いてますね。ヘブン先生がわざわざ何を「約束」したのか質問したのは、気になるから。そっけない態度で「なるほど」と言ってましたが、あれは男のプライドというやつが邪魔していて、平静を装っているだけでしょう。嫉妬するなんてカッコ悪いって思ってるんですね。この辺のさりげない心理描写がとても巧い脚本だと思います。

第50話

トキ(高石あかり)と小谷(下川恭平)の約束の日が近づいていた。トキのあずかり知らぬところで、小谷を応援することになった松野家の面々もソワソワする中、出勤前のトキに小谷は正式にランデブーを申し込む。そして迎えた当日、小谷がトキを案内したのは怪談の名所であり、トキのよく知る清光院だった。気付けばトキが小谷をリードして清光院でのランデブーが続く。トキは興奮しているが、小谷は徐々におとなしくなっていく。

そんな中、いよいよ小谷が思いをぶつける。小谷は謡曲の「松風」を謡って、幽霊を出現させようとする。しかし幽霊は現れない。「やっぱり出ませんでしたね。すみません。私、無理です。おトキさんに大変申し訳ないですが……時間の無駄です」とトキに告げる。

トキは「でも、私は……。好きだけん。大好きだけん」と怪談への思いを口にする。すると小谷は「好きだというお気持ちはうれしいんですが…。ごめんなさい!」と何やら勘違いしていた。小谷は借りていた怪談の本を返してそのまま立ち去ってしまう。トキは「あっ、違います! あの、好きというのはその…怪談のことであって…あの…あなたのことではないという」と弁明するが、もう小谷には届かなかった。

ヘブンはトキが出かけている間、筆が進まず、心ここにあらずな様子だった。その後、戻ってきたトキに、ヘブンが「コタニ、タノシイ、アリマシタカ?」と尋ねる。トキは「ノー。ありませんでした」と答える。

ヘブンは部屋を出ようとするトキを「シジミサン!」と呼び止めるものの「ナンデモナイ」とつぶやく。トキが「えっ、何ですか?」と気にするが、ヘブンは「キニシナイ」と言い、フフッと笑った。

小谷はトキの顔が好きだったので、なんだか心配だなあと思っていましたが…。なんと怪談好きは無理していたのですね。相手に合わせて無理すると恋愛は長続きしないもの。小谷の振り方が突然で、良くない印象ですが、まあ、こういう別れは現代でもあるあるです。好きな人が好きなものに触れてみて好きになるパターンもあるので、まあ、小谷には合わなかったというだけの話です。

でも、趣味が同じでなくても、別にいいんです。「愛とは、お互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ方向を見つめることである」というサン=テグジュペリの名言もありますし。ふたりで歩いていく「未来」や「目的」などを見つめていけたら良かったのですが…。そもそも相手の趣味を受け入れてあげられないなら別れて正解ですね。いや、付き合ってもなかったですが(笑)

第11週「ガンバレ、オジョウサマ。」

明治24年(1891年)1月。ヘブンが日本に来て初めての正月。ヘブンは新年の抱負として日本滞在記を完成させると語る。そして完成させたら自分は帰国するつもりだ。来年の正月にはもう日本にはいないというヘブン。
借金を抱える松野家はトキが女中としてもらう給金が必要不可欠。そこで司之介らはヘブンを帰国させぬよう、ヘブンとリヨの仲を応援することにする。リヨも知事の父に頼んでヘブンの家にストーブを設置するなど彼の気を引こうとする。
ある日、リヨがヘブンにプロポーズ!しかしヘブンは親に捨てられたことや一度離婚した過去を語り、どこかに定住しないと決めているのだと言う。その場にいたみんなヘブンの過去に驚いた。トキは、ヘブンとリヨの関係は終わったと察した。

第11週は恋のライバルが散るストーリー展開です。知事の娘が相手なので、トキは勝てなかったわけですが…。ヘブンがリヨを振ったことでトキにもチャンスがあるはず。でも定住しないということは、トキにも障がいになりそう。でも、史実では小泉セツ・八雲夫婦は定住していなくて、島根から熊本・神戸・東京などに移住していきます。

第51話

新年を迎えた松江。トキ(髙石あかり)はヘブン(トミー・バストウ)に新年の挨拶を教えていた。そこに錦織(吉沢亮)がやってきて、新年の抱負を教え合うことに。ヘブンは日本滞在記を書き上げる、そのためのラストピースとなるテーマを見つけたいと語る。錦織は「正月」をテーマにすることを提案する。

その後、トキたちは花田旅館で松野家、平太(生瀬勝久)たちと新年会に。挨拶をふられたヘブンは、「ツギ、フユ、ワタシ、マツエ、イナイ」と宣言。お祝いの空気が一変する。トキは「“アメリカン冗談”だ」とフォローするが、どこか不穏な空気が漂う。

一方、ヘブンに好意を寄せるリヨは、快気祝いパーティーの招待状を持ってトキのもとへ。トキはヘブンが「寒さが嫌で来年の冬は松江にいない」と話していたことを伝える。だが、リヨは驚かない。そもそも中学教師は1年契約だと知っているリヨ。

リヨは「見てなさい。私がつなぎ止めてみせます。寒いなら我が家に暖炉を作ればいい。ずっと私の家で暖炉に当たっていればいい」と宣言する。

ヘブンは滞在記を完成したら松江を去るわけですね。そもそも1年間の契約、と判明しました。それでも肉食系女子のお嬢様・リヨは自信満々。寒さというデメリットにも対応するようですが、上手くいくでしょうか。

第52話

来年には松江を去る宣言をしたヘブン(トミー・バストウ)。ヘブンがいなくなれば、また地獄のような借金生活がはじまってしまう。焦る松野家は、リヨ(北香那)がヘブンを射止めれば、トキ(髙石あかり)も県知事一家の女中になり給料が上がる!と勝手にリヨの恋を応戦しはじめる。しかし、トキだけは素直に応援できずにいた。

そんな中、リヨはヘブンを待ち伏せし、偶然を装ってヘブンと城山稲荷神社で会ったり、ヘブンと一緒に判子を作ったりと、積極的にアピール。トキにも「必ず素晴らしいパートナーになれる気がする」と自信満々に語った。

その後、リヨはヘブンを快気祝いパーティーに招待。 そのころ、トキは、新聞記者の梶谷(岩崎う大)から、リヨが快気祝いの場でヘブンにプロポーズするという話を聞く。梶谷は、リヨがお百度参りをしているのを見たといい、「あの西洋かぶれのお嬢様が、日本古来のやり方にすがる。何もかも恵まれたあの方が、そこまでして願うことといったら……?」と話す。さらに梶谷は裏どりもしてると言い、リヨの付き人・松浦(瀧沢修)から「お嬢様にプロポーズの相談をされたと」と明かす。トキは再び落ち着かない様子になり…。

百度参りで恋愛成就を願うおリヨ様。本気度が伝わってきて、視聴者としては、思わず応援したくなってしまいます。でも、おトキがいますからね。きっとヘブン先生の気持ちも……。今からおリヨ様が悲恋に終わるのを覚悟しておきたいと思います。

第53話

リヨ(北香那)がヘブン(トミー・バストウ)にプロポーズするという話を聞き、なぜか落ち着かないトキ(髙石あかり)。その頃、快気祝いパーティーではまさにリヨがヘブンに告白していた。リヨの自分への想いを知ったヘブンは、返事の前に自分の過去を聞いてほしいと話し始める。ヘブンが語りはじめたのは、アメリカ時代に経験した一人の女性との思い出だった。それは、ヘブンの心に今も深く刻まれた大切で悲しい記憶。

ヘブンはギリシャで生まれ、すぐに叔母の住むアイルランドへ渡った。その後、ロンドンやフランスでも暮らし、米国へ渡って転々とした末に松江にたどり着いた。居場所を定められない自分の宿命だというヘブン。リヨはずっと松江にいればいいと伝える。しかしヘブンは「コワイ、デキナイ!」という。きっと悪いことが起きて失敗する、居場所も一緒に生きる相手も持てないとヘブン。

リヨが「やってみなきゃ分からない」と言うが、ヘブンは「ヤッタ」と答える。そして、過去に米国である女性と一緒になったことがあると打ち明けて…。

回想シーンでヘブンの過去が描かれていく。オハイオ州シンシナティで新聞記者になったヘブンは、下宿先のアパートでマーサ(ミーシャ・ブルックスさん)という下働きの女性と出会い、互いに惹かれ合う。やがて2人は同棲する。ヘブンは新聞協会賞を受賞し順調な日々。

ヘブンは「マーサと暮らし始めた頃の私は気持ちも充実し、生活も仕事も順調。こんな日々が永遠に続くような気さえしていた」と振り返った。

ようやく自分の居場所を見つけたと感じたヘブンは、マーサにプロポーズする。しかし、当時のオハイオ州では異なる人種での結婚は禁止で、黒人のルーツを持つマーサは「うれしいけど、それは無理」と断る。ヘブンは「関係ない」と告げて、2人は結婚式を挙げた。

牧師は「最後に、こんなことは言いたくないが、今ならまだ引き返せる」と確認したが、ヘブンはマーサの手を握り「大丈夫です」と永遠の愛を誓った。

ヘブンは「後悔はありませんでした。それどころか私は、希望と幸せに満ちていたのです」と語った。

ヘブンの過去のシーンが大部分で、字幕ありの英語での会話になっていきました。まるで外国映画になったような雰囲気。この第53話の回想シーンだけではヘブンが「きっと悪いことが起きる」と不安になっていた意味が分からないのですが…。きっと白人と黒人の結婚で不幸なことが起きたのでしょう。もしかしたらマーサは亡くなった?不穏ですね。

第54話

ヘブン(トミー・バストウ)が自分の過去をリヨ(北香那)や錦織(吉沢亮)に語っていた頃、トキ(髙石あかり)は胸のモヤモヤの答えもわからずサワの元にいた。そこに司之介(岡部たかし)が合流し、サワもリヨの応援をすることになってしまい、トキのモヤモヤが加速する。

一方、ヘブンの話は過去の結婚生活に差し掛かっていた。かつてある女性と結婚していたと語るヘブンはそこで自分が犯してしまった過ちを告げる。当時のオハイオ州では異人種間の結婚は禁止されており、黒人をルーツに持つマーサと結婚したことで、ヘブンは新聞社を解雇されてしまう。自分のせいだと自暴自棄になったマーサは、カミソリで大家を切りつけて逮捕されてしまう。その後もマーサは同じようなことを繰り返した。さらに、マーサは「恨むなら自分を恨んで。私は反対したんだから」とヘブンに告げた。

ヘブンは「ずっといたいと願った場所を自分の手で手放してしまった」と吐露した。離婚したのだ。結婚が失敗に終わったことで、ヘブンは人と深く関わることをやめた。だからどの国、街でも「通りすがり」だという。 そして「誰とも深く関わらない。恋人でも、友人でも、誰でも。そう決めたんです」と語り、「ゴメンナサイ」とリヨからのプロポーズを断ったヘブン。

家に戻ったヘブンは飼っていた鳥の「チェア」を外に解き放つ。その鳥はリヨから贈られたものだ。トキはリヨのプロポーズがダメだったと悟ったのか、同じくリヨから贈られた湯たんぽを石で割ろうとする。しかし、慌ててヘブンが止める。鳥を逃がすのは鳥取のためになるが「湯たんぽ壊す 誰のため?」とヘブン。トキも納得。2人は笑い合う。

ヘブン先生の過去が壮絶でした。マーサが私は反対したと言う場面がつらかったです。まるでヘブン先生が悪いみたいに。悪いのは人種差別する人たちだし、そういう時代のせいなのに…。でも、最後はトキの突然の行動で少しクスッとしました。重すぎる展開だったのであたたかい気持ちになりましたよ。ヘブン先生は鳥を自分に重ねたのかもしれないですが、湯たんぽは誰にも重ならないというか実用的な物ですからね。もったいないですよ。

第55話

リヨ(北香那)の恋が終った。ヘブン(トミー・バストウ)は過去を話した余韻が抜けず、アメリカにいるイライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)に想いをはせる。翌朝、出勤するトキ(髙石あかり)の前にリヨが今までの応援のお礼に現れる。お礼のついでに発したリヨの一言に、トキは動揺する。その一言とは、「大変よ……先生を射止めるのは」という言葉だった。

自身の辛い過去を話したせいか、なかなか寝付けず金縛りに遭ってしまったヘブン。怪談好きのトキは思わず「ええなあ……」とこぼすが、ヘブンは「女の人の幽霊を見た。母親かもしれない」と真剣な表情を見せる。

ヘブンを迎えに来た錦織(吉沢亮)の様子がどこかぎこちない。学校にて、ヘブンに「あなたにとって私はどういう存在なのでしょうか」と尋ねた錦織。ヘブンは「スバラシ……ツウヤク。スバラシ……オセワガカリ」と返答した。

その質問をした錦織は、その翌朝迎えに現れなかった。ヘブンは翌日も金縛りに遭うために徹夜をした。ところが枕元に現れたのは、なんと錦織の幽霊だった。怒った錦織に首を絞められたと訴えるヘブン。

授業にて。ヘブンは毎日迎えに来てくれていたはずの錦織が姿を現さず、授業の補佐もなし。校内で会ってもよそよそしい態度だと英語で語る。

江藤家での快気祝いにて、ヘブンが「ただの通りすがりの人間として生きていくことにしたのです。誰とも深く関わらない。恋人でも友達でも誰でも。そう決めたんです」と話していました。このことを聞いた錦織さんは、ヘブンにとって自分もまた通りすがりの存在なのかとショックを受けたことでしょう。だから迎えに来たときも浮かない顔だったし、私はどういう存在なのかと質問したのでしょう。ヘブン先生、つらい過去があったのは分かるけど、ひどいよ~。

第12週「カイダン、ネガイマス。」

ヘブンが一週間続けて金縛りにあう。トキは大雄寺でお祓いを受けることを提案する。大雄寺の住職はヘブンのことを気に入り、怪談を語って聞かせた。帰宅後、怪談に強い興味を示しているヘブン。トキは自分も怪談が大好きで、怪談をたくさん知っているので話せるとヘブン伝える。
以来、トキはヘブンに毎晩、怪談を語って聞かせた。トキとヘブンの間には特別な感情が芽生え始めていく。しかし、トキがヘブンに怪談を聞かせていくと、ヘブンの日本滞在記が完成に近づいてしまう。トキはヘブンとの別れを考え始めた。
ある日、トキ宛てに銀二郎から手紙が届いて…。

第12週では、トキがヘブンに怪談を語っていくことに。小泉八雲の再話文学の傑作『怪談』も収録作品の多くはセツの語りから生まれたといいます。物語好きのセツが古本や人づてに聞いたり知った話を語り聞かせ、八雲が文学作品に仕上げました。

トキとヘブンのことに戻ると、怪談好きという共通点が見つかり、仲が深まります。いよいよ、結婚に至るのかと思いきや…。「別れ」が近づいているようです。なるほど。怪談話を聞かせるほど、日本滞在記の完成とイコールなんですね。切ない展開になりそうです。

第56話

ヘブン(トミー・バストウ)は連日、金縛りに遭っていた。トキ(髙石あかり)はヘブンにお払いを勧めるが日本語ではなかなか伝わらず、肝心の錦織(吉沢亮)も、なぜかヘブンを避けて迎えに来ないためトキは成す術がなかった。

しかし数日後。出勤前の錦織をトキが訪ねる。錦織から聞いたお払いの英語の説明をトキが伝えるとヘブンは興味津々。トキはヘブンと錦織の代わりに通訳を頼まれた正木(日高由起刀)と、お払いにでかける。

トキたちが訪れた寺の住職(伊武雅刀)がお払いをしてくれるが…。トキは、その様子に興奮が隠せず、目を輝かせていた。

住職がお経を読み終えると、ヘブンは「オハライ、オモシロイ」と喜ぶ。ヘブンが素晴らしいお寺だと褒めると、住職は「せっかく気に入っていただけたなら…面白い話を聞いていただきませんかの? 我が寺に伝わる……怪談がございまして」と言い出す。

怪談好きのトキは、思わず「えっ!?」と声を上げてしまう。正木から怪談は幽霊の話だと説明されたヘブンは、「ゼヒ、ネガイマス!」と頭を下げた。住職が「なら墓地のほうへ……」と案内する。

せっかくお払いをしてくれたのに、墓地で怪談話?!トキは喜んでますが、霊が再びとりつきそうですってば(笑) でも、ヘブン先生も幽霊の話が好きなんですね。そりゃ、のちに小泉八雲になるのですから、そりゃそうなんですけど。

第57話

大雄寺でお払いをうけるヘブン(トミー・バストウ)とトキ(髙石あかり)、正木(日高由起刀)。大雄寺の風情が気に入ったと伝えるヘブンに住職(伊武雅刀)は、大雄寺に伝わる怪談「水あめを買う女」を語る。住職の怪談に感銘を受けたヘブンは、すっかり怪談に魅了される。もっと怪談を聞きたいと興奮するヘブンに、トキは自分が怪談好きであることを打ち明けたいと思うが、一歩踏み出せずにいた。

トキはおそるおそる「私、怪談、しっちょります! 怪談もっと聞きたいですか?」と尋ねる。ヘブンは「モチロン!カイダンスバラシイ!」と喜ぶ。トキは「怪談ようけ知っちょります!話、できます!好きです、大好きです!」と笑顔を見せる。

ヘブンはトキを部屋に入れ「カイダン、ネガイマス」と頼んだ。母からもらった怪談の本を読み上げようとするトキ。しかし、ヘブンは本ではなく自分自身の言葉で語ってほしいと伝える。

トキが怪談「鳥取の布団」を、ゆっくりと話し出すところで57話の幕が閉じた。

「鳥取の布団」は、第11話で、元夫の銀二郎(寛一郎)がトキに聞かせた怪談。覚えていた視聴者も多く、X(旧Twitter)で「鳥取の布団」が一時トレンド入りするほど話題になっています。

第58話

ヘブン(トミー・バストウ)に怪談好きであることを告げたトキ(髙石あかり)。ヘブンは興奮してトキに怪談を求め、さっそく披露することになる。「タダアナタ、ノ、ハナシ。アナタ、ノ、コトバ、デナケレバ、イケマセン」。トキに期待の眼差しを向けるヘブン。トキは部屋を暗くし、ろうそくをヘブンの目の前に置く。そして火を灯し、トキは「鳥取の布団」を語り始める。

トキは灯りを落とし、ろうそくの炎が揺れる部屋で「鳥取の布団」を語り始める。 鳥取のある宿屋では「兄さん寒かろう」「お前も寒かろう」と、布団から声がする。その布団はかつて、たった1枚の布団にくるまり鳥取の寒い田舎町に暮らす、貧しく幼い兄弟の布団だった。兄弟を追い出した大家が売り、宿屋に辿り着いた布団。宿屋の主人が寺でお経をあげてもらうと、ようやく布団はしゃべらなくなった――。

ろうそく越しに真剣な眼差しで聞くヘブン。日本語では半分ほどしか理解できなかったが、何度も何度も話してくれとトキに求める。「何べんでも、お話ししますけん!」と、トキは喜ぶ。

トキは「怪談は古い、時代遅れ、気味が悪いと嫌がられることが何べんもありましたけん。聞いていただけるのが嬉しくて…」と、喜びを噛みしめる。

その後、トキはスキップで帰宅するほどのご機嫌ぶりだった。翌朝、トキは寝坊したが、布団を抱いて余韻に浸るほど嬉しさが残っていた。

トキの様子に、松野家はトキの身に何かあったのではと心配する。だが、トキが説明すると「信じる」と背中を押す。

支度をすませ、ヘブンのもとへ駆けつけるトキ。扉を開けたヘブンは柔らかな笑顔で迎え入れ、「ハジメテキタンジャナインダカラ」と迎え入れた。

怪談は日本語で語ったものの、ろうそくだけの灯りに照らされるトキの表情や仕草、良かったですよ。半分だけヘブン先生に伝わったのは、トキの技量や思いのおかげですね。そして、おトキちゃんがあんなに喜ぶ姿が見れて、視聴者としても嬉しいです。

第59話

トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の怪談語りから一夜明けた。二人ともまだまだ話し足りない、聞き足りない!ヘブンは学校を休むと冗談を言い出すほど。「鳥取の布団」は、誰から聞いた話なのかと聞くヘブンに、トキは前の夫から聞いた話だと告白する。驚くヘブンだが、トキはその人は東京にいてもう会うことはないと説明。トキは布団はやめて別の怪談を提案。こうして、また夜に怪談を話す約束をとりつけ、二人はそれぞれ仕事に取り掛かる。

中学校では錦織(吉沢亮)が正木(日高由起刀)からヘブンが怪談に強く関心があると聞かされる。

夜、トキは「子捨ての話」をする。とある村で暮らす百姓の夫婦は、自分たちが食べるだけで精いっぱい。子どもが生まれるたびに罪悪感を抱えながら子どもを川に捨てていた。月日が流れ、夫婦の暮らしに少しゆとりが出てきた頃、子どもを育ててみることに。ある月夜の晩。父親は赤ちゃんを背負って子守り歌を歌う。「今夜はええ月だ」と独り言をつぶやくと、赤ちゃんは「お父っつぁんが最後に私をお捨てになった時も、こげに月のきれ~いな晩でしたね」と語ったという…。

「子捨ての話」を聞いたヘブンは、自分の父は母と幼い自分を置いて出ていったと、トキに打ち明ける。トキは、何べん捨てられてもこの子は同じ親の元に生まれた。子の親を思う強い思いが表れているから、それを知った親はこの子を大切に育てるだろうと解釈。「相手の気持ちを知ることで、ええことになったらええなあって」とトキ。ヘブンはトキの考えが素晴らしいと大絶賛する。

トキは今夜も遅くまで怪談を繰り返し、ヘブンに話すのだった。

「子捨ての話」を最初に聞いたとき、私はゾッとしましたし、何度も捨てられた赤ちゃんが可哀想だと思いました。なので、赤ちゃんに恨みの気持ちが残ってたのかなあとも思いました。

でも、おトキちゃんの解釈はとても素敵です。たしかに何度捨てられたとしても同じ親の元に生まれてきたということですもんね。相手の気持ちを知ることの大切さまで深読みするおトキちゃん。こんなに深く解釈するなら怪談も楽しそうで、その感性が少し羨ましくもなりましたよ。

第60話

トキ(髙石あかり)はヘブン(トミー・バストウ)のために、大雄寺に「水あめを買う女」を聞きに訪れる。花田旅館では、夜な夜なヘブンと怪談を語る喜びを平太(生瀬勝久)たちに伝え、トキは幸せの最中にいた。

そんなトキの元に、錦織(吉沢亮)がヘブンのために怪談を話してほしいと頼みにやってくる。既に話し始めているとうれしそうなトキに、錦織はある不安を告げる。怪談を語れば語るほど滞在記が完成してしまい、ヘブンが日本を去るのが早まると教える錦織。

その夜。トキは怪談を語ることを葛藤する。だが、ヘブンの熱意に負けて、怪談を語ることに。

60話の終盤では、松野家に1通の手紙が届く。「初めてだないですかね? おトキに手紙だなんて」と驚くフミ(池脇千鶴)。差出人を見ると、そこにはトキの元夫・銀二郎(寛一郎)の名前が書かれていた……。

トキの葛藤。ヘブン先生に帰って欲しくないんですよね。でも怪談を語ることは楽しい。悩ましいです。そんなもどかしい週終わりの回だったのですが、ラストに驚きが待っていました。ここにきて、あの銀二郎が動き出すなんて。どうなってしまうのでしょうか。

第13週「サンポ、シマショウカ。」

明治24年(1891年)4月。3年前に会社を始めて社長になっていた銀二郎は、トキと復縁するために松江に戻ってきた。銀二郎は松野家の家族に出奔を謝罪し、和解する。今の銀二郎は稼げていて、松野家を東京に呼び寄せる経済力もあった。松野家のみんな反対する理由がなく、あとはトキの気持ち次第だ。
一方、ヘブンの元同僚・イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)が来日。ヘブンが日本滞在記を書き上げる前にイライザを日本に呼んだのだ。
トキと銀二郎が月照寺に行くと、ヘブンとイライザと錦織がいた。トキはその場で月照寺に伝わる怪談を語り、ヘブンは夢中になって聞いた。怪談を通じて息がピタリと合うトキとヘブン。その様子を見て、銀二郎もイライザも二人の関係に気づいた。
イライザは、ヘブンに「私と二人でどこか暖かい土地へ行って滞在記を書かない?」と迫る。しかしヘブンは答えない。翌朝、ヘブンが旅館に行くと、イライザはすでに去っていた。
銀二郎もトキとの復縁を断念。銀二郎を見送ったトキは、松江大橋でヘブンと再会した。お互い一人だった。2人は肩を並べて散歩する。

第13週では、銀二郎が再登場。さらに、イライザが来日。恋の四角関係って感じですね。でも、銀二郎もイライザも来るのが遅かったと思います。遠くの人より、近くにいる人との関係が深まるのは必然的。まあ、ヘブンはイライザに手紙を書いていたので、銀二郎より疎遠でなかったと思いますが…。いよいよ2人が結婚へ向かいそうですが、松野家の人たちは受け入れてくれるでしょうか。

第61話

夜な夜なヘブン(トミー・バストウ)に怪談を語るトキ(髙石あかり)。しかし、ヘブンが怪談を記事にして日本滞在記を書き終えてしまえば、日本を去ってしまうかもしれない。トキはヘブンに海外に帰ってしまうのか尋ねるが、ヘブンは「ナンデ? ニホンゴ、ガ……」とはぐらかした。

聞くに聞けない状況が続く。そんな中、かつて東京で別れた元夫である銀二郎(寛一郎)から、トキに手紙が届く。手紙には、4月最初の土曜に松江を訪れ、トキに会いたいと書かれていた。トキは銀二郎の訪問に合わせて、仕事の休みをもらうことに。

トキが「4月初め、土曜、休み、ほしい」と告げると、ヘブンは「モチロン」と返答。ヘブンがその理由について質問すると、トキは「知り合い、松江、来る。私、会います」と回答。するとヘブンは少し考えた後、「ホリュウ(保留)」と返答した。

その後、ヘブンに1通の手紙が届く。その手紙を持ったまま一人で散歩に出かけたヘブンは、戻ってくると「オーケー。ヤスム、ドウゾ。シリアイ、アウ、ドウゾ!」とトキに伝える。

保留だったのに休みの許可が出たことを不思議に思ったトキは、手紙の差出人の名前をメモし、錦織(吉沢亮)に見せた。錦織は、差出人はイライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックス)で、ヘブンが大切にしている写真に写っている女性だと説明する。

そのイライザは松江に向かっていた。一方、銀二郎も4年ぶりに松江に到着。銀二郎は洋装姿で、立派な身なりをしている。

銀二郎が松江に帰ってきましたね。でも、ヘブン先生もイライザと同じ時期に会うのでしょう。これは2組が鉢合わせしてしまう可能性大です。ドキドキですね。

第62話

トキ(髙石あかり)がヘブン(トミー・バストウ)の家で働く間に、松野家を訪ねてきた銀二郎(寛一郎)は、サワ(円井わん)とバッタリ再会。その声を聞きつけたフミ(池脇千鶴)にも見つかってしまう。勘右衛門(小日向文世)、司之介(岡部たかし)、フミに、かつて逃げ出したことを謝罪する銀二郎。

勘右衛門(小日向文世)は「あの時は跡取りが突如として消えうせ、腹が立つやら情けないやらという思いじゃった気もするが、もう忘れた。また稽古しよう」と銀二郎に語る。銀二郎が「ありがとうございます。ですが、稽古はもう…」と断る。勘右衛門は木刀を手に勘右衛門に迫り、司之介やフミ慌てて止めた。勘右衛門は「冗談じゃ」と笑った。

銀二郎は、松江に来た目的を話し始める。トキとやり直したいと家族に告げる銀二郎。そして、現在は会社を興し、月に200円は稼ぐようになったと明かし、「松野家の皆さんをお世話させていただけるまでにはなりました」と話した。

司之介は「万が一、こげな話になった時のためにと……実は……お主の籍はまだ抜いちょらん」と衝撃発言。「つまり! お主は今でも松野の人間じゃ」と言い放った。

あとはトキの返事次第――と、いつものように勝手に盛り上がってしまう松野家だった。

銀二郎のフライング訪問を知らないトキは、いつものように夜遅くまでヘブンに怪談を語っていた。別れ際、迷いつつも「本当は明日の休みに会うのは知り合いではなく、前の夫であること」を正直にヘブンに伝える。「シリアイ…ナイ…」と目が泳ぐヘブン。「ではまたあさってに…」と言いながらも、なかなかその場を離れられない2人だった。

そして運命の土曜日。イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)が松江に上陸する。ヘブンは歓迎し、握手をしようと手を差し出す。しかし、イライザは「握手?遠くから来たのに」と言い、その手をはねのける。そして「会いたかったわ、レフカダ」とヘブンをハグする。

一方トキは、ひとり静かに銀二郎との再会を待っていた。

イライザとヘブンの関係はいまだ不明ですが、恋人に限りなく近いのかもしれませんね。まあ、アメリカでハグは恋人だけではないのでしょうけど。

一方、トキの方はというと・・・。なんと銀二郎は、戸籍上、夫のままでることが判明。これは意外な展開でした。しかも、やり直しにきたという銀二郎。経済的問題はクリアしましたし、もう働かされ過ぎる問題はありません。松野家の家族は大歓迎です。あとはおトキちゃんがどう決断するか、ですね。

第63話

銀二郎(寛一郎)と4年ぶりに再会した、トキ(髙石あかり)。家族が見守る中、トキと銀二郎は少しずつ時間を取り戻そうと会話を続ける。

その頃、イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)と再会したヘブン(トミー・バストウ)は花田旅館を案内する。すると、ヘブンがツル(池谷のぶえ)にイライザのことを「同僚」と紹介してしまう。イライザは「せめて大切な人とか、大切な友達とか言ってよ」「当然でしょ。呼び寄せてといてどういうつもりよ」と不機嫌に。そこへ錦織友一(吉沢亮)が銀二郎に会いに現れると、ヘブンがイライザへの手紙に自分のことを書いていたと知り、喜ぶイライザ。

3人はお茶会をすることに。イライザはヘブンの記事に憧れ、新聞社に入ったことが明かされる。イライザにとってヘブンは同僚だが、憧れの人だ。そして、神秘的なものが好きなヘブンに、日本行きを勧めたのはイライザだった。さらに、ヘブンがイライザに「滞在記を書き終えたら松江を離れる」と伝えていたことも明かされた。

その頃、トキと銀二郎は思い出の場所・清光院所にランデブーに向かう。その後、大亀像を見るため月照寺に向かった2人は、ヘブンとイライザ、錦織と鉢合わせしてしまう。

イライザがヘブンに「誰なの?」と英語で聞くと、ヘブンは「私の女中と……」と説明。トキが表情をこわばらせ、気まずそうな表情を浮かべた。

やはり鉢合わせしてしまいますよね。ベタですけど、待ってましたという感じです(笑) そしてヘブン先生が「滞在記を書き終えたら松江を離れる」ことがハッキリしました。はたしてヘブン先生とトキの関係はどうなっていくのでしょうか。

第64話

トキ(髙石あかり)と銀二郎(寛一郎)はランデブーを通じて、次第にかつての二人の姿を思い出していく。夫婦の頃に戻ってきた二人は、月照寺でヘブン(トミー・バストウ)とイライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)、ついてきた錦織(吉沢亮)と偶然出会う。互いに自己紹介をした5人は、ヘブンの希望で月照寺に伝わる怪談をトキに語ってもらうことになる。

ヘブンはトキの怪談を日本語で味わい、何度も語ってもらう。錦織が通訳しようとしていたが、ヘブンが止めた。聞くヘブンも語るトキも楽しそうだ。そんな2人を見て、イライザは「昔からこうなのよね。自分の好きなこととなると周りが見えなくなる。だからこそ、あの文才と集中力なんだろうけど。その反面、人を好きになれない臆病な人なの。踏み込まなきゃ、同じ関係のまま。だから、はるばるやって来たの。でも、驚いたわ。彼がこの土地に溶け込んでいて。変わったわ、あの人……」と驚く。

そして銀二郎も、トキが夜な夜なヘブンに怪談を語っていることを知り寂しそうな表情を浮かべる。

その後、トキと湖のほとりを歩いていた銀二郎は、ヘブンの話をするトキに対し、「東京の怪談もすごいよ」と伝える。そして、かつて一緒に聞きに行くと約束した怪談落語「牡丹灯籠」を挙げ、「約束したから、だからまだ聞いてない。一緒に聞きに行こう、東京で。おトキちゃんと……やり直したい」と告げた。

ヘブンがトキの「怪談」を夢中になって聞いていました。せっかくイライザが来ているというのに、お構いなし。ヘブンの怪談好きは本物ですね。トキも本当に楽しそうなのが伝わってきます。

第65話

月照寺での帰り、トキ(髙石あかり)は銀二郎(寛一郎)から、東京でやり直したいと告げられる。松野家みんなを養うと宣言する銀二郎にトキは・・・。

一方、ヘブン(トミー・バストウ)はイライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)を自宅に招く。イライザはトキの描いたヘブンが執筆中の似顔絵、ヘブンが描いた三味線を弾くトキの全身図。鏡の前には「デカケルマエニ」と支度の仕方の図が描いてあるのを目の当たりにして、動揺。ヘブンはトキに怪談を語ってもらう様子をイライザに再現して見せる。そんなヘブンにイライザは、日本を離れ2人で一緒に海外で滞在記を書かないかと彼の手を握り、そう持ちかけた。しかし、あ、となって、その手を離してしまう。

トキが銀二郎を花田旅館に送ると、そこにイライザとヘブンも戻ってくる。イライザと銀二郎は、隣同士の部屋に宿泊しているという。

その後、ヘブンとトキは橋のたもとで別れる。ヘブンへの恋心を自覚し、橋の上で涙を流すトキを、旅館の窓から銀二郎が見つめている。そこにイライザがやって来て、銀二郎に「私とあなたは一緒ね……」と英語で語りかける。銀二郎は英語が分からないが、意図をくみ取り「イエス」と答えるのだった。

トキとヘブンの深い絆を目の当たりにした銀二郎とイライザは、翌朝、それぞれの最愛の人の元から去った。というか身を引いたのだ。

その後、ヘブンは「サンポ」に出かけようとするが、トキは思い切って一緒にいっていいか?と尋ねる。もちろんヘブンは快諾。

この時点で午前8時13分。ここで主題歌が流れる。しかしトキとヘブンの写真は出ず。真っ白な背景に出演者のクレジットが映される。

夕方。宍道湖で2人きりで過ごすトキとヘブン。セリフはない。2人が手をつないで歩く。(来年の放送につづく)

いつものオープニング映像がなく、ラストにエンドロールという感じで主題歌が流れるのは年内ラストだったからでしょうか。

映画みたいなラストでした。あえて抑制された手法で、好きや愛してるなどの強い言葉を使わなくてもトキとヘブンが両想いであることが画面から伝わってきます。銀二郎やイライザが諦めることになる過程も画面を見ていれば分かるようになっていて、映画的なんですよね。良い意味で。素敵な年内ラスト回でした。来年の放送も楽しみです!

年末年始の関連番組

第76回NHK紅白歌合戦

  • 放送日:2025年12月31日(水)午後7時20分~11時45分
  • 放送局:NHK総合、BSP4K、BS8K、ラジオ第1
  • ゲスト審査員:髙石あかり
  • 出場歌手: ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」(※『ばけばけ』の主題歌)

超体感!八雲が愛した神々の里 ばけばけ出雲旅

  • 放送日:2026年1月1日(木)午前7時20分~8時58分(全国)
  • 放送局:NHK総合
  • 番組内容:小泉八雲が見つめた日本の原風景! ばけばけの舞台・島根 出雲地方を巡る初詣紀行
  • 出演:生瀬勝久、野内まる

連続テレビ小説『ばけばけ』で注目を集める島根県出雲地方。古事記の神話の舞台となったこの地は、日本人が大切にしてきた原風景が色濃く残ります。そんな出雲を愛したのが『ばけばけ』のモデルの小泉八雲・セツ夫妻。八雲もたどった歴史や文化ある場所を主観目線の映像で旅します。
出雲の風土が生んだ正月グルメ、神と暮らす人々の営みに神秘的な絶景の数々。新年の幕開けにふさわしい初詣紀行!ナビゲーターは『ばけばけ』花田旅館の主人と女中を演じる生瀬勝久さん、野内まるさんのおふたりです。

総集編(前編)

  • 放送日:2026年1月2日(金)午前8時30分~9時58分(全国)
  • 放送局:NHK総合・BSP4K

松江の没落士族・小泉セツとその夫で作家の小泉八雲(ラフカディオハーン)をモデルに、何気ない夫婦の日常を描く、連続テレビ小説「ばけばけ」。物語も後半に突入!思いが通じ合ったトキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)。2人が歩んできた時間を振り返ります!まだ、「ばけばけ」を見ていない人も、「ばけばけ」を見てきた人も、これを見れば、これからの物語が楽しめます!

「ばけばけ」正月インタビュー

  • <初放送>2026年1月3日(土)[NHK総合]午前7時45分~8時(全国)
  • <再放送>2026年1月4日(日)[NHK総合]午後0時45分~1時 1月3日(土)、[BS]午前7時30分~7時45分

新年を迎え、「ばけばけ」も後半に突入!トキとヘブンのこれまでの物語を、髙石あかりさん、トミー・バストウさんと一緒に振り返り! 2人が選ぶ思い出のシーン。泣けた、笑えた、名シーン満載の15分!二人のインタビューと共にお届け!

第14週「カゾク、ナル、イイデスカ?」

ある日、ヘブンに突然呼び出されたトキ。2人は婚約するが、家族になかなか伝えることができないトキの様子に、ヘブンはいらだちを募らせて…。

第66話

ヘブン(トミー・バストウ)は、錦織(吉沢亮)と2人で出雲に旅行にやってくる。ヘブンの好きな古事記の舞台を巡る2人は、旅の終わりに稲佐の浜を散歩する。出雲での旅の思い出を日本滞在記に書きたいと喜ぶヘブン。そこに松江にいるはずのトキ(高石あかり)が現れる。驚く錦織に「ヘブンから突然呼び出された」と答えるトキ。呼び出しの理由がわからず戸惑うトキと錦織に、ヘブンは「大事な話がある」と告げる。

 ヘブンは日本滞在記がまもなく完成することを告げ、トキと錦織に感謝を伝える。錦織はヘブンから「友人」と言われたことが嬉しそうだ。

 錦織がヘブンに松江を離れるのかと尋ねる。すると、ヘブンは「イテモ、イイデスカ? マツエ、イル、イタイ」と答えた。

 そしてヘブンはトキの手を握り、「トナリ、ズット。トナリ…イサセテ…クダサイ」とプロポーズ。トキは「はい」と返事をした。

 翌日、3人は出雲大社を参拝。蛇と蛙(阿佐ヶ谷姉妹)は「ヘブンさん、西洋人で初めて大社に参拝することが許されたのよ」「そして2人はこっそり、永遠の愛を誓ったのね、のね」と話す。

トキは八重垣神社の恋占いの結果を思い出し、ヘブンのことだったのだと理解した。婚約した2人は一緒に暮らすことにするが、トキは大きな問題に気づいて…。

おトキちゃん、ヘブン先生、おめでとうございます!ついに婚約!!まあ、モデルがいるし、オープニング映像からもこの二人が結ばれることは分かってはいましたが、それでも嬉しいですよ。さあ、残り3か月、トキとヘブンが夫婦になってどんな物語を紡いでいくのか、楽しみです♪

第67話

トキ(高石あかり)はヘブン(トミー・バストウ)と婚約。しかし、トキは大きな問題に気付く。家族にヘブンと一緒になることを報告しなければならない。しかし、女中として働くことを認めてもらったとはいえヘブンと結婚することを家族に簡単に言えるはずもなく…。いつ切り出すか悩んでいるトキは、さらにとんでもない問題に気付き、ますます報告しづらくなる。

報告とは別の問題とは……。ヘブンの妻になれば、女中としての給金20円が途絶えることだった。それに気づいたトキは、結局、家族にヘブンと一緒になったことを伝えられなかった。

いつまでも家族に言えないトキにヘブンはいらだちを募らせる。

翌朝。トキは錦織に相談。錦織は「20円の給料、出ないだろうなぁ。一緒になった以上は。」という。明日が毎月の給料の日だが、それもどうなるのか。

こそこそと話すトキと錦織。それを見たヘブンは「ナニシテル?ワルグチ?」と尋ねる。トキと錦織は否定した。

夜。トキが帰ろうとする。ヘブンは「ナニシテル?ジョチュウ ナイ。 カエル ナイ。ワタシ コワイ? ナゼマダ イウ ナイ?カゾク。」という。トキは「言う ない。そげです。すんません…。」と家族に言えてないと明かす。

ヘブンは「ナゼ イウ ナイ ナゼ! イウ デキナイ! イジン ダメ?ヘブン ダメ?好きにすれば良い(英語)」

翌朝 トキからカバンを受け取って玄関を出るヘブン。トキは駆け足で自宅に帰り、驚く松野家の面々。トキは「言います!言います!」と切り出したところで67話の幕が閉じた。

なぜ言えないのか?たしかにヘブン先生が怒るのも当然のことです。でも、外国人が珍しい時代だし、さらに国際結婚なんてもっと珍しいでしょう。というか、結婚したけど帰ってしまうとか、子供を連れて祖国に戻ってしまうとか色々と問題はあったようですし。さあ、おトキちゃんは家族を説得できるのでしょうか。

第68話

ヘブン(トミー・バストウ)のいらだちも限界。察したトキ(高石あかり)は、ついに家族にヘブンと一緒になることを告げる。はじめは冗談だと気にも留めない司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)だったが、トキの様子に次第に現実を受け止める。異人嫌いである勘右衛門の猛反対を覚悟するトキ、恐れる司之介とフミ。3人が様子をうかがう中、勘右衛門が口を開く。

なんと、勘右衛門は「ええ。好いちょるなら仕方ないじゃろう」と言い、トキの気持ちを優先して結婚を認めた。 そして、勘右衛門は「わしらは猪の目、猪突猛進じゃ」と家を飛び出し、以前から想いを寄せていた「上野タツ(朝加真由美)」に「ワシと一緒になってごしなさい」とプロポーズ。タツも「待っちょりましたけん」と返事をし、ふたりは結ばれた。

その後、トキはヘブンに結婚が認められたことを伝える。喜ぶヘブン…。

錦織とトキが話していると、三之丞が現れる。三之丞にヘブンと結婚すること、給金がもらえなくなることを伝えるトキ。そこに風呂上りのヘブンが現れる。三之丞を見たヘブンは「ダレ?」と尋ねるがトキは「三之丞様は三之丞様」と答える。ヘブンは「ムカシ、オトコ? フトン、マクラ」と激昂する。 三之丞は「母上には何も言わないで、何とかするから」と逃げて行く…。

一方そのころ、司之介とヘブンは雨清水家を訪れ、タエにトキとヘブンの結婚を報告。タエは松野家が良ければいいと認めた。話の流れで、司之介は「あやつ(ヘブン)が去るとなるとおトキは給金をもらなくなるのはもちろん、雨清水様にも毎月のお金をお渡しできなくなってしまいます」と言ってしまう。

タエは表情を変え、「毎月のお金を返せなくなる…というのは一体何の話ですか」と司之介を問い詰める——。

おトキちゃんの結婚が家族に認められ、さらに、おじじ様の結婚も決まりました。ハッピーな展開だったのに、司之介がやらかしちゃいましたね(笑) タエ様は三之丞が社長になっていると思っているのでしょうか。そういえば三之丞はまだ無職?今後の展開が不穏ですね。

第69話

トキ(高石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の結婚が松野家に認められる。しかし、トキが三之丞(板垣李光人)と会っているところをヘブンが目撃。三之丞のことをひた隠しにするトキに再びヘブンは不満を募らせる。

晴れて結婚が認められたのに、ギスギスなトキとヘブンを錦織(吉沢亮)は心配する。そこで錦織はヘブンに、三之丞はトキの弟であること、トキの給金が松野家と雨清水家という二つの家を支えていることを伝える。 トキの隠し事がスッキリしないヘブンに、錦織は「建て前」だと語り、「本当の気持ちを隠すことで相手と良い関係を築こうとする日本の文化」と説明する。

その頃、雨清水家ではタエ(北川景子)が三之丞にトキの結婚を報告。トキの結婚を知り、三之丞は驚く(ふりをする)。その後、タエがヘブンの屋敷を訪ね、トキをお祝いする。そして、トキからの支援を知っていることを告げるタエ。

タエは「自分のせいで女中として働くことになったのではないか」と尋ねる。トキは「そのおかげで今はこうして…」とヘブンとの結婚につながったことを伝えた。 納得した様子のタエはトキに、三之丞が社長をしていることになっているため、トキからの支援をタエが知らないことにして欲しいとお願いした。

トキとヘブンはギスギスしたまま、家族顔合わせの日を迎える。司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)の松野家と、タエ(北川景子)と三之丞(板垣李光人)の雨清水家。錦織(吉沢亮)が見守る中、両家のあいさつが進んでいく。

司之介が冗談を言い始め、その場は笑いに包まれる。しかし、ヘブンはうつむいたまま表情も暗い。そして突然、ヘブンが「カゾク、ナル、デキナイ」と言い出したところで69話の幕が閉じた。

ヘブン先生が家族になることができない、と発言。おそらく、欧米人なので本音と建前が理解できないんだと思います。こんな不満を抱えたままではダメで、言い合えるのが家族だと思っているという意味なのでしょうね。

本音と建前があるのは日本の文化であり、優しさですね。本音ばかり言い合うと角が立つというか、関係がこじれるから。もちろん衝突したほうがお互いを深く理解できて仲が深まることもあります。でも衝突したまま喧嘩別れしてしまう場合もあります。島国で村社会な側面が強い日本では、深い関係になれなくても良い関係を保つことが重要…なのだと思います。学校や職場での狭い人間関係も建前でうまく付き合うことも大事ですね。もちろん関係がうまくいかなくても平気な人もいるし、転校や転職できる人もいますけど。

おトキがヘブンに三之丞との関係を言えないのは、金銭的なやり取りがあるからで、話せば三之丞のプライドが傷つくということかな。それと、ヘブンからの給金目当てで女中になったことを知られたくないのかも。ヘブンのために。あと、タエ様の黙っていてほしいというお願いも「優しさ」ゆえですよね。

でもヘブンの怒りは別の側面があるかもしれません。松野家も雨清水家もトキに家計を負担させてきた側の人間なので、ヘブン先生はおトキちゃんのために怒ってくれた可能性もあります。支援してもらっている雨清水家が何が位(くらい)が高いだ、とか…。ともかく次回、週終わりの回ではハッピーに終わってほしいところです。

第70話

トキ(高石あかり)の隠し事がスッキリしない、ヘブン(トミー・バストウ)。トキもまた、ヘブンに対して不安を抱えたまま、2人は家族顔合わせの日を迎える。司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)の松野家と、タエ(北川景子)と三之丞(板垣李光人)の雨清水家。錦織(吉沢亮)が見守る中、両家のあいさつが進んでいく。そんな中、ヘブンが突然「カゾク、ナル、デキナイ」と言いだす。

ウソが嫌いなヘブンは松野家に借金があることや三之丞(板垣李光人)が社長でないことを指摘し、家族になることはできないという。さらに、錦織(吉沢亮)から聞いていたトキの隠し事にも触れ、「オトキサン、ウソツキ」と悲しげに告げる。

トキは胸の内を明かす。松野家の借金をヘブンからの給金で返していたこと、三之丞(板垣李光人)に金銭を渡していたこと、それらを黙っていたのは「お金のために(ヘブンと)一緒になったと思われたくなかった」からと明かす。

トキは「こげな嘘もついたら駄目ですか?嘘つきですか?」と涙ながらに問いかける。母・フミ(池脇千鶴)やタエ(北川景子)はトキに謝罪し、た。

三之丞もタエにウソを謝罪。タエは「あなたは私の期待に応えようとして、しかたなく…。もう十分」と許した。

フミは、ヘブンに対し「タエは親戚ではなく、トキの産みの母」であることを明かした。ヘブンは、「ママサンフタリ…ウレシイデス。ハッピーデス」と笑顔で語る。「オフミママサン、オタエママサン」と呼ぶヘブンの姿に、トキは泣きながら「私だって言いたかった…母上って…」と本音を吐露。そして、フミの助言もあり、タエを「ママさん」と呼ぶトキ。

それぞれが本当のことを明かすことができる中、司之介(岡部たかし)は「(三之丞に)こげな時は、叫ぶのが一番です。だらくそが!」とアドバイス。

タエや錦織(吉沢亮)ら全員が縁側で空に向かって「だらくそがー!」と叫び、トキやヘブンたちは“家族”となった。

おトキちゃんのために怒っているという予想は当たりました。でも正確にいうと、ヘブンはトキや家族の嘘に怒っていたんですね。ヘブンの問いかけをきっかけに、家族の本音が引き出されました。雨降って地固まる…といった感じの大団円になりました。いやあ、良い回でした。

「ママサンフタリ」を喜ぶヘブン。母親が二人いるドラマということで金曜ドラマ『フェイクマミー』を思い出しました。いろはが母・茉海恵のことを「ママ」、偽ママの薫のことを「マミー」と呼んで、呼び方を使い分けていました。でも二人とも大事なママです。朝ドラのトキにも母上とママと、2人の母がいるというわけですね。どちらも大事な母親だということが分かる今回。とっても泣ける回でした。

70話ラスト、家族全員で縁側に向かって「だらくそがー!」と叫ぶ展開も、『ばけばけ』らしくて、おかしさがあって良かったですよ。嘘や建て前をなくして、心が一つになった瞬間だったと思います。

第15週「マツノケ、ヤリカタ。」

第71話

晴れて夫婦となったトキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)。2人は司之介(岡部たかし)とフミ(池脇千鶴)と4人で暮らすことになる。

迎えた引越しの日。家財道具を荷車に積み込んで空っぽになった家を眺めながら、トキはヘブンのそばで「ようやく出られる…ようやく“川のあっち側”へ戻れるけん」とつぶやく。そしてトキは井戸のそばへかけ出すと、川のあっち側へ向かって「行くぞ~! 待っちょれ川のあっち側~!」と笑顔で絶叫する。

サワ(円井わん)は、新居へ向かう松野家の人々に「大っ変お世話になりました」と頭を下げる。司之介やフミが感謝する。サワはトキに小声で「おめでとう」という。トキは「ありがとう。待っちょるけんねえ」とサワを抱きしめる。 一方、遊女・なみ(さとうほなみ)は2階の窓から顔を出すとトキに「やったね」と声をかける。トキが「お達者で」と伝えると、なみは笑顔で「シーユー」と手を振る。

勘右衛門(小日向文世)は妻とともに残ることになった。祖父や友人に見送られながらトキはついに天国町の長屋を脱出!かつて暮らしていた松江城の近くに引っ越す。そして始まる家族4人での新生活!庭は3つ。蛇と蛙(阿佐ヶ谷姉妹)も暮らしている。錦織友一(吉沢亮)は茶菓子「若草」を差し入れ。「大亀伝説」の月照寺とゆかりがあり、ヘブンにも味わってほしかったという。

しかし、トキはある不安を抱えていた。「言葉のことはあるし、暮らし方も西洋と日本のやり方は違う」というトキ。ヘブンは「ダイジョウブデス。二ホン、ヤリカタ…マツノケ、ヤリカタ、イキマショウ」という。

フミが上座の問題を提起。司之介は上座を奪われて不服そうだ。ヘブンは“先生呼び”をやめてほしいと要望。司之介は(上からな感じで)呼び捨てし、トキは「そげな親しげな…」と照れた。

トキとヘブン、トキの両親と、4人家族での生活がスタート。おじじ様は新たな家族が出来て残ったんですね。勘右衛門の出番が減りそうで寂しいですが、岡部たかしさん演じる司乃介が健在なのでOKです(笑)

気になったのは残ったおサワ。トキの友人で教師もしているのに、相変わらずの貧乏長屋。いつか川の向こうに行ける日がくるのでしょうか。待っちょるけんというトキですが、そのいつかに期待です。

第72話

新婚生活がはじまった。しかし、トキ(髙石あかり)は恥ずかしくてヘブン(トミー・バストウ)を名前で呼べずにいた。そんな中、新居で迎えるはじめての朝食。はじめて食べるトキの手料理にヘブンは驚く。そこに、引っ越しを聞きつけた梶谷(岩崎う大)が取材に訪れる。日本人と暮らすのは大変でしょ?と梶谷に聞かれ、ヘブンは自分は日本人だし、正座も苦ではないと宣言する。

松江中学校から遠くなったため、錦織(吉沢亮)が専属の車夫・永見剣造(大西信満)を準備させていた。出掛けにほおにキスしようとするヘブンに、トキは戸惑い拒んだ。ヘブンは「ノラナイ」とヘソを曲げて、歩いていく。

翌朝、新聞に「ヘブン先生、正座好き。松江好き。魚の小骨が好き。日本人より日本人であると豪語された」と書いてあった。この記事で、とんでもないことになる。引っ越し祝いをしたいと、続々と訪問客がやってきたのだ。知事の江藤(佐野史郎)も訪問。記事通り、美しい正座で江藤を迎えるヘブンに、江藤は感心する。ヘブンは無理をしているようだ…。江藤はリヨからの引っ越し祝いとして下駄を贈るが…。

ヘブン先生、足がシビれていのるかな?日本のスタイルに合わせたい気持ちも分かるけど、正座するのつらそう。もう解放してあげて欲しい。そして、西洋式のキスの挨拶も急には無理だよ。ヘブン先生すねないで。異文化を理解し受け入れるには時間も必要だと思うし。

第73話

トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)に引っ越し祝いをしたいと、続々と訪問客が増える松野家。そんな中、知事の江藤(佐野史郎)が訪問。記事通り、美しい正座で江藤を迎えるヘブンに、江藤は大感銘。集まった訪問客たちに、ヘブンは立派な日本人だと太鼓判を押す。さらに訪問客が増えていくある日のこと。ヘブンが予定の時間を過ぎても家に帰ってこない。トキは、先日立ちくらみで倒れたヘブンの様子を思い出す。

トキはヘブンを探しに行き、町中でヘブンを見つける。ヘブンは心配するトキに、ついつい錦織(吉沢亮)との話し合いが長引いたと説明する。翌日、ヘブンは出勤の際にトキに、話し合いが今日も長引きそうなので夕食は用意しなくて良いと告げる。

その後、トキが町で買い物していると、ヘブンの専属車夫・永見が車を引きながら通りかかる。驚いたトキが声をかけると永見は「奥様!」と後ずさり。トキが「ヘブン先生は?」と尋ねる。永見は「わしは、不器用ですけん…。黙ることしか…できません。学校は建て前で…本当は山橋薬舗にいらっしゃるなどとは…。不器用ですけん!」と、ヘブンの居場所を暴露してしまう。トキが「ありがとうございます」とその場を立ち去った。

訪問客への連日の対応で明らかに疲れていたヘブン先生ですが、不穏な行動をすることに。錦織と何をそんなに遅くまで、と思ったら、ビアを飲みに行ってるということかな。家では休まらないということでしょうね。しかしまあ、「不器用ですけん」と言いながら全部バラしちゃう永見さん、もはや愛おしいよ(笑)

第74話

ヘブン(トミー・バストウ)が山橋薬舗にいると知ったトキ(髙石あかり)は、探しに訪れる。しかし、中には山橋(柄本時生)のみでヘブンの姿はどこにも見当たらない。山橋は「いや~ご覧の通りウチは今、閑古鳥が鳴いておりまして…。カッコウ、カッコウ、カッコウ」と鳥が羽をバタつかせるジェスチャーでボケた。山橋の様子に違和感を覚えるトキだったが、がらんどうの店内にヘブンの痕跡は見つからない。いったいヘブンはどこに消えたのか?

家に帰ったトキを、司之介(岡部たかし)とフミ(池脇千鶴)が励ますが、司之介のある一言にトキの不安が加速する。司之介はつまらん冗談と前置きしつつ「ほかの誰かと口づけしちょったりして」と言ってしまい、トキの不安が加速する。

サワがトキの新居を訪ねてくる。サワは摘んだ花を持ってきていたが、豪華な花が飾ってあるのを目にしてトキに見つかる前に捨ててしまった…。今のサワにはトキが「もう悩むことなんてない人」に見えてしまう。トキはすぐに「そんなことない」と否定する。直後、借金取りの森山(前原瑞樹)が押しかけてきた。フミは、100円という大金を差し出す。ヘブンが「借金は早く返したほうがいい」と考えて用意していたお金だった。サワの表情が曇り、立ち去る。

トキがサワを追いかけていき、送っていく。別れ際、 サワが漏らしたのは「何か別世界だった」というひと言だった。ショックを受けるトキだが、ヘブンが車夫とともにどこかへ行く場面を目撃。あわてて後を追う。

尾行したトキは、ヘブンが山橋薬舗に入るところを目撃。店内に入ると、中はまたしても誰もいない。別室に踏み込もうとするトキに、山橋は「カッコウです!カッコウ!」。トキはどこかにいるヘブンに向けて「トキです! トキです!」と叫ぶ。そこに山橋は「カッコウ!カッコウ!」と声を浴びせるが、聞く耳を持たないトキ。奥へ進んだトキは、ついにヘブンを発見した。

住む世界が変わってしまい、幼なじみの2人に距離が出来てしまったのが切なかったです。おサワがトキの家を立ち去るとき、投げ捨てられた花束を映すカットがあり、痛々しい感じがあってたまりませんでした。いつか2人が笑顔で語り合える日々が戻りますように。そう願わざるを得ないです。

また、今回はトキと山橋の掛け合いも面白かったです。たしかにカッコウじゃなくてトキですね(笑) さて、ヘブン先生はどんな弁解をするのでしょうか。また仲のいい夫婦に戻ってほしいのですが・・・。

第75話

山橋薬舗の別室に隠れていたヘブン(トミー・バストウ)を、トキ(髙石あかり)はついに見つける。ヘブンは……西洋料理を味わっていた。山橋(柄本時生)がシェフとして料理をふるまう山橋西洋料理店にヘブンはコソコソ通っていたのだった。錦織(吉沢亮)との打ち合わせとウソをつかれ、さらに自分の料理は食べず西洋料理を味わうヘブンに、トキは怒り心頭。どうする、ヘブン!?

 ヘブンはトキに謝罪しつつ、結婚後の日本式の暮らしについて「チョット、ツカレタ」と明かす。新聞に載ったことで、常に“日本人らしさ”を求められ、頑張ってきたヘブン。しかし本当は正座が痛かった。また、来客が増えて日本滞在記が書けなくなったことも打ち明ける。なぜ言えなかったのか?ヘブンは「イエル、ナイ。ヤット、デキタ、カゾク」と答える。

本音をぶつけ合った2人は改めて互いに謝罪。トキは初めて西洋料理を食べるとその美味しさに感動し、笑顔になった。ヘブンは司之介やフミも連れて家族で西洋料理を食べようと約束する。

 翌朝、緊張した様子のトキは学校へ向かうヘブンに、これまで拒んできたキスを催促。ヘブンが“ほんとに?”と問いかけると、トキは笑顔で頷いた。右と左の頬に、一回ずつ口づけをしたヘブン。トキは「行ってらっしゃい、ヘブンさん」と、先生でなく“ヘブンさん”呼びもして、送り出すのだった。

トキがついにヘブン先生とキス!!そして先生呼びをやめて、ついに名前で呼びました。雨降って地固まるといいますが、いろいろあって、さらに仲が深まった感じですね。週終わりの金曜日、ほっぺにチューが可愛すぎて多幸感あふれる回でした。

第16週「カワ、ノ、ムコウ。」

第76話

ついにヘブン(トミー・バストウ)の日本滞在記が完成する。トキ(髙石あかり)は時間ができたのならと前置きし、ヘブンに英語を教えて欲しいと頼んだ。ヘブンが少しでも暮らしやすいいように。日本語を忘れなければOKとヘブンが承諾。

その後、ヘブンは日本滞在記の完成を錦織(吉沢亮)にも報告。喜ぶ錦織にヘブンは「ヨム、ネガイマス」と原稿を託すと、リテラリーアシスタントとして意見がほしいと依頼する。

トキは、司之介(岡部たかし)やフミ(池脇千鶴)、錦織(吉沢亮)とヘブンの日本滞在記完成パーティーを開く。パーティーでは山橋(柄本時生)が西洋料理をふるまい、司之介とフミは、はじめての西洋料理やワインに驚きつつも楽しむ。そこに、前回のヘブンさん引っ越しの記事で味を占めた梶谷(岩崎う大)が、ひょっこり現れる。これから毎日、ヘブンを追うことにしたらしい。

梶谷に見られているため緊張ぎみに食べるトキたち。するとネタを梶谷が質問をし始める。牛ステーキの味を尋ねられたキは、「ステーキは素敵なお味です」と答える。ダジャレだが、梶谷は喜んだ。

ついに滞在記が完成!お祝いモードで、和やかな月曜日の回でしたが…。梶谷が現れ、またもや事件を引き起こしそうな予感ですね。一応、トキの意図しないダジャレでしめましたが…。

第77話

ヘブン(トミー・バストウ)の日本滞在記完成パーティーを楽しむ、トキ(髙石あかり)、ヘブン、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)。ついでに錦織(吉沢亮)。そこに、ヘブンさん一家の取材に訪れた梶谷(岩崎う大)が、山橋(柄本時生)作の西洋料理を食べる様子と感想を聞いていく。

翌日、パーティーの様子が早速「ヘブン先生日録」として新聞に連載。買い物に出かけたトキは町の様子に衝撃を受ける。トキは町の人々から「ええわねえ、西洋人の奥様は」「貴婦人だがね」などと声を掛けられるほど、一躍有名人となり注目されていた。

その日の夕食の時間。司之介は有名になったおかげで配達している牛乳が、いつもの「倍」も売れたことをのんきに語る。フミ(池脇千鶴)は郵便配達員に声をかけられるなど生活が一転していた。

この日も梶谷が松野家を訪れる。話題がないことを気遣ったヘブンがトキに英語を教える。梶谷はその様子を取材した。

翌日。なみ(さとうほなみ)はサワ(円井わん)に会い、トキの様子を知る。なみは男と一緒になってここを出たいというが、サワは教員試験に合格して出ていくという目標を語るのだった。

注目されてしまう松野家。しかも毎日、取材を受けるってシンドイと思うのですが…。しかも梶谷さんは話を盛るというか、ふくらます傾向があるようで、西洋料理を毎日食べていることにしちゃってます。裕福な人に描かれたことで“時の人”になったトキ。まさか何かよからぬことが起きるんじゃないか?と、心配になってしまいます。強盗とか誘拐とか、あり得そうですよね。どうかご無事で。

第78話

ヘブン先生日録の連載は大好評!トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の様子は天国長屋の方にも届いている。サワ(円井わん)となみ(さとうほなみ)は、自分たちはどうやって長屋を出るのか思案する。その頃、散歩中のトキとヘブンは町中の人から声をかけられていた。記事の影響の強さに2人は戸惑う。そんな中、トキはまさかの英語を披露することに!?期待する松江市民を前に、トキは英語を話せるのか!?

トキは何とか自己紹介を英語で話す。すると次は夫婦で英会話をしてほしいと頼まれてしまう。ヘブンはトキに「You are the sweetest woman in the whole world」と言う。トキは英語で答えることができないが、ヘブンが耳打ちしてくれて、英語で応答。松江市民に意味を問われたヘブンは、「(あなたは)セカイ イチバン カワイイ ジョセイデス」と訳しました。トキは「センキョー(thank you)」と返す。

そんな中、なみ(さとうほなみ)に見受け話がくる。しかし、なみは怖くなってしまい、数日の間考えたいと申し出る。

一方、教師の正規雇用を目指すサワ(円井わん)は、山橋(柄本時生)が運営する勉強サロン「白鳥倶楽部」に入るが、「英語を話すトキのようになりたいのか」と聞かれ、憤慨する。勉強を終えて帰宅すると、住まいには具合の悪そうな母親が寝床にいる。これまでサワの家庭事情は詳しく描かれてこなかったが、母親は病弱なようだ。

松野家では取材に訪れた梶谷(岩崎う大)にフミ(池脇千鶴)が話題を提供。隙間に落とした箸を拾い、一家を救う者を新聞で募集したところ、大勢の人が松野家に集まる。人々が箸を取ろうと四苦八苦している場面で78話の幕が閉じた。

おトキちゃんのパートが微笑ましいのに、なみさん・おサワのパートになるとやや重苦しい感じになりますね。なみは遊郭から出れるチャンスなのにためらうのにはどんな理由があるのでしょうか。

一方、おサワは母上が病気っぽいので、貧乏暮らしから抜け出すには自分が正規採用されて給料をアップするしかないわけですね。そんな中、頑張ろうとしているのに…。トキと比べられて茶化すように言われて…。さぞ悔しかったことでしょう。華丸さんが朝ドラ受けで言ってましたがあのお店でステーキを食べてるトキたちと鉢合わせしちゃうのでしょうか。あり得そうですけど、そこまでおサワにショックを与えなくても…と思ってしまいます。なんだか、すっかりおサワを応援してしまう気持ちになってますよ。

第79話

ヘブン(トミー・バストウ)先生日録の盛り上がりを心配する錦織(吉沢亮)と江藤(佐野史郎)。江藤はヘブンを受け入れる市民の様子を見て、錦織にある提案をもちかける。

江藤は錦織に、「松江中学の校長にならないか」と持ち掛ける。悪い話ではなさそうだが、錦織は気乗りしないようだ。江藤は「案じるな。わしがおる。かわいい生徒たちに、君のような道をたどってほしくはないだろが」という。

その頃、遊郭ではなみ(さとうほなみ)に身請けの話がくる。受ければ晴れて遊郭をやめて天国町も脱出!・・・なのだが、なみは一歩踏み出せない。ここしか知らないから怖いのだ。そんな中、身請けを申し出た福間(ヒロウエノ)が、なみの元を訪れてきた。なみはサワに「一緒に傷を舐め合って生きていこう」と告げて、福間の元へ。

なみは「若い子がたくさんいるのに、なぜ私なのか」と問う。「あんたは悲しい。ここにいる誰よりも」という福間に、なみは「情け」ということかと怒る。福間は惚れてるだけだと本音を明かす。

終盤。買い物をしていたトキは、白鳥倶楽部へ入っていくサワを見かけて、後を追い、中へ…。しかし、サワは「私、勉強したいんだけど」と、そっけない。門脇(吉田庸)と土江(重岡漠)はトキを歓迎ムードで、面白くないサワは部屋を出る。サワを追いかけるトキ。もう一度戻ってきたサワは、トキと向き合って…。

なみは身請けを断りそうな流れでしたが、惚れたからと言われたことで、受け入れることになるかもしれないですね。一方、サワはトキに負い目を感じていそう。また笑いあう2人の姿が見たいのですが…。

第80話

サワ(円井わん)は教員資格をとるため白鳥倶楽部で勉強中。そこに、トキ(髙石あかり)が訪れるがサワはどこかそっけない。サワの様子が気になるトキだが、山橋(柄本時生)や土江(重岡漠)、門脇(吉田庸)に話しかけられている間に、サワは倶楽部を出ていってしまう。その頃、錦織(吉沢亮)は知事(佐野史郎)から自分の後任の英語教師の名前を知らされる。錦織のよく知る人物とはいったい誰なのか。それは、東京で一緒だった庄田多吉(濱正悟)だった。複雑な表情の錦織。

白鳥倶楽部に、庄田が挨拶をして回っていた。 庄田はサワにも自己紹介をした。

サワは戻ってきてトキと言葉を交わすが、当たり障りのない会話で終わってしまう。その後、なみがサワのもとを訪れた。なみは身請けの話を受け入れて、福間と挨拶に来たのだ。 「怖かったけど、今も怖いけれど、ここを出たら何かいいことあるかもなあって」と話すなみ。サワは祝福する。サワを抱きしめたなみは、「無理に出んでもええと思うよ。その時が来たら心が決めてくれるけん」と言って、明るく去っていく。

トキは天国長屋のサワの家を訪れる。しかし、でてきたのはサワの母親で、「サワは今日は遅くなるみたい」と説明する。しかし、家の奥にはサワが隠れていた。いわゆる居留守だ。トキはサワの足の先が見えてしまったが、「応援しちょる」と伝えてほしいと言って、去るトキ。 長屋の子どもたちに見つかり、一緒にスキップをするもトキの足取りは重かった。(つづく)

週終わりの金曜日なのに、トキとサワの険悪な関係は改善せず、次週に持ち越しへ。しかし次週予告を見ると、庄田が正規の教員を目指すサワに勉強を教えようかと言う場面があり、これからふたりの恋が始まるかもしれないと予感させて、ちょっと明るい気持ちになりますね。

庄田(濱正悟)のモデルと思われる本庄太一郎さんは、雑賀町出身で、東京高等師範学校教授や長野県立松本中学校長を歴任し活躍。のちに雑賀小学校(1873年創立の松江最古の小学校)初の女性教員・渡部トミさんを妻にします。
サワ(円井わん)のモデルの一人とされるのがこの渡部トミさんです。つまり庄田とサワが結婚する展開が予想されます。
サワのもう一人のモデルといわれるのが山脇房子さん。夫・玄が設立した女子実脩学校の初代校長となり、1908年(明治41年)山脇高等女学校に発展。その後、大日本婦人教育会理事、大日本連合女子青年団理事長、大正婦人会理事を務め、婦人同志会を創立するなど、女子教育の発展や女性の地位向上に尽力した人物です。サワは物語終盤で活躍していくのかもしれませんね。

第17週「ナント、イウカ。」

第81話

サワ(円井わん)との関係に落ち込むトキ(高石あかり)。ヘブン(トミー・バストウ)は司之介(岡部たかし)と結託して、トキを励まそうとあるものを披露する。それは手品。モーニングに着替え、「ヘブンズ・ショータイム!」と言いながら手品ショーを行うヘブン。シルクハットの中に入れたはずの手紙が、いつの間にかトキの帯の中に移動した、トキは驚き思わず微笑む。その手紙には、「ダイジョブ」と不慣れなカタカナで書かれていた。

そんな中、なみ(さとうほなみ)が福間(ヒロウエノ)を連れ、トキの新居を訪れる。思わぬ来客にトキは驚く。なみは愛とお金だけはあるからずっと一緒にいると言い、のろける。なみは、遊郭を初めて出るのは不安だったが、毎日新聞でトキのことを読んでいたら、いいことがあるかもと思えたとお礼を言う。トキはサワのことを心配する。なみは「あの子は自分の力で出てくるはず」と笑った。

一方、白鳥倶楽部で勉強中のサワ。そこに訪れた庄田(濱正悟)がサワに教師になりたい理由を問う。サワの答えを聞いた庄田はあることを提案する。サワの答えは「正規の教師になって長屋を出たい」というもの。庄田は動機を批判せずに受け入れ、勉強を教えることを提案する。サワは誰の力も借りたくないからとと断る。庄田は「力を借りるのではなく、わしの力を利用するつもりで教わったらどう?」とアドバイス。こうして勉強を教わることになったったサワは、夜遅くに長屋に帰宅。母は先日の居留守を気にしていて、サワも良くなかったと口にする。

終盤、トキはサワに手紙を書いていた。しかし何も書けない。そこでヘブンは、新聞連載でサワの話をしてはどうかと提案する。

朝ドラ受けで、大きなおサワ(大きなお世話)とツッコミを入れていましたが…。新聞連載でサワのことに触れるのは、2人のことなのに、世間を巻き込んでしまい、よけいこじれそう。たしかに裏目に出そうで、心配ですね。

第82話

幼なじみ・サワ(円井わん)との関係修復を悩むトキ(高石あかり)に、ヘブン(トミー・バストウ)は新聞にサワへのメッセージを載せたらどうか、と提案を行う。派手なことをしたら余計に嫌がられしまう、と戸惑うトキ。しかし匿名にして応援メッセージにすればいい、と家族やヘブンに応援され、提案を受け入れる。

一方、サワは庄田(濱正悟)の指導のもと試験勉強に熱を入れる。山橋(柄本時生)や土江(重岡漠)、門脇(吉田庸)も2人の様子を見守る中、サワのもとにトキのサプライズが届く。

「先生夫人のおトキさんには大切な親友がいる。正規の教員を目指し、日々勉強に打ち込んでいる。おトキさんは親友の合格を祈っている」という内容の記事だ。山橋や白鳥倶楽部のメンバーが「さすがおトキさん」と盛り上がる。しかし、サワの表情に笑顔はなかった。

サワの様子に気付いた庄田は、サワに優しく声をかける。サワは「おトキは幼なじみで、小学校も長屋も一緒でお互いずっと貧しくて。うらめしいうらめしい言いながらずっと傷を舐め合っていた一番の親友だったのに、ある日突然ヘブン先生と一緒になって…」と語る。庄田はトキを「松江のシンデレラ」と例え、自分にも同じように思う友人がいると告げる。(※おそらく錦織のこと)

その頃、錦織は江藤(佐野史郎)と話をしていた。錦織の英語教師の後任に推薦していた庄田が辞退してきたというのだ。 戸惑う錦織は、庄田も自分の隠してきた過去を知っていると告げる。その過去とは、松江随一の秀才で“大磐石”の異名を持った錦織が、実は帝大を出ておらず、教員免許も持っていないということだった。

82話ラスト、ビアを買いに来たトキは、山橋から新聞の影響でサワが頑張っていると知らされる。気分を良くしたトキはスキップして帰る。

ついに錦織の隠し事が明らかになりました。学歴詐称&無免許という秘密でした。明治時代も教員免許の制度はあったので、無免許教師というわけですね。これはビックリですね!

おサワと庄田さん、似た境遇だからなのか、とっても良い雰囲気で、見ていて微笑ましいです。2人はくっつくのかな?そして、錦織が抱えていた秘密が予想より重くて、衝撃的でした。もしかして庄田さんが後任を受けない理由は錦織のためなのかな?校長になると詮索されることが多くなりそうですし…。

第83話

錦織(吉沢亮)が同じ敷地の小学校を視察に行く。そこでサワ(円井わん)の授業を見学した錦織は、授業後、サワの成長を褒めるのだった。

サワが試験勉強に燃えていると知り、サプライズの成功に浮かれるトキ(高石あかり)。その様子にヘブン(トミー・バストウ)も安心する。そこへ錦織がヘブンに相談にやってくる。生徒たちのためにもヘブンがここに居続けるためにも校長になる、と決意をと告げる錦織。ヘブンは賛成し、錦織の背中を押す。

浮かれるトキは英語で錦織に挨拶をし「チー(ティー?)を入れましたけん」と、お茶を出す。錦織は英語で太陽のように輝いて欲しいと頼まれると、ワカラナイと苦笑するトキ。ヘブンの身支度の際には歌を歌い、錦織には「ナイスツーミーツー」と英語で話すほど。その様子を見て、心配していたヘブンや錦織も一安心。

サワと庄田(濱正悟)は2人で試験勉強に取り組む。今日は日曜日。昼時となり、サワは庄田と2人っきりでお昼を食べに行くことになる。

花田旅館にて。蕎麦を注文する2人。庄田は「まさかおサワさんが錦織を知っているとは。実はわしも県知事閣下から松江中学の英語教師にならないかと誘いがあったのだが、錦織がやりにくいと思ってね…」とペラペラ話す。一方、蕎麦を一口食べたサワは、それ以上、喉を通らない様子。

サワは「気分が悪くて。初めてなんです。こうやって男の方と食事をするのが…」と打ち明ける。庄田は、初めてなのにわしのような男で…と謝罪をした上で、実は自分も女性と2人きりで食事をしたのは初めてだと伝える。心臓が蕎麦と一緒に口から飛び出そうだから沢山しゃべってごまかしていたそうだ。安心したサワ。思わず笑い合う2人は、緊張が解け、蕎麦をすすっていく。

83話ラスト、 散歩をしていたトキとヘブンは、同じく歩いていたサワと庄田に偶然遭遇する。

おサワ、緊張して、食べれなかったんだね。庄田はよくしゃべるなあ、と思ったら、庄田の方も緊張してんたんかい!(笑) いやあ、初々しい2人で良かったですね。ニヤニヤが止まらない回でした。博多華丸さんも「いい!」と一言。分かりますよ。

大吉さん「画面の右側に不自然なぐらい目立つ後ろ姿の男の人がいて、あれヤムおじさんじゃないかな。麦わら帽子持って」と指摘してました。いやあ、気付きませんでした。録画を見直すと、そんなに目立ってないというか、ピントがボケてると思いました。

第84話

サワ(円井わん)と庄田(濱正悟)が一緒にいるところに、トキ(高石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)は偶然出くわす。トキは庄田との思わぬ再会に驚きながらも、サワとの久しぶりの会話に喜ぶ。サワは教員試験に向けて、庄田から勉強を教わっていると説明。ヘブンは庄田のことをすっかり気に入り、サワと庄田を自宅に招く。

トキはサワと久しぶりに向き合うことに。 一方、ヘブンと庄田は縁側に座り話していた。ヘブンは庄田の本名を知り、錦織(吉沢亮)の後任教師だと気付く。ヘブンは声を潜め、「どうするんですか?」とサワとの関係について尋ねるが、庄田は勉強を教えているだけだと答えた。

トキはサワに「もしかして……邪魔だった? 私たち」「今日……ランデブだったんだない?」と質問するが、サワは「とんでもない」と慌てて否定した。

その数日後、庄田が一人で再びトキの家を訪ねてくる。3人が縁側で虫の声を聞いていると、庄田は「ウマオイもいますね」と言い、「スイ~ッチョン」とつぶやく。トキが「ところで、どげされたんですか? 今日は」と尋ねる。庄田は二人に会いたかっただけだとごまかす。だが、「これは別に用件とかではないんですけど……おサワさんって」と切り出す庄田。反応するトキとヘブン。庄田は別に用件ではないと否定。

トキは「本当に本当に本当ですか? おサワ、スイ~ッチョン……」とつぶやき、ヘブンも庄田に顔を近づけながら「スイ~ッチョン?」とささやいた。

庄田さんは、おサワのことをスイ~ッチョンですね(笑) なかなかコミカルなラストでしたが、煮え切らない関係、一歩踏み出すことは出来るのでしょうか。庄田もサワも恋に奥手っぽいので、トキとヘブンがお節介をするのもアリかもしれないですね!

第85話

トキ(高石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)を1人で訪ねてきた庄田(濱正悟)。しかし、とりとめのない話ばかりで一向に本題に入らない。既に庄田の目的に気付いたトキは、理由を白状するよう問い詰める。庄田の目的とは?

その数日後、庄田は錦織(吉沢亮)のもとを訪れる。久しぶりに再会した錦織に、庄田はある提案を持ち掛ける。その頃、サワ(円井わん)は必死に勉強に打ち込んでいた。

庄田がサワのもとを訪れる。庄田は、一度は断った英語教師になることを決めたと、サワに報告。そしてもう一つ伝えたいことがあると切り出す庄田。「わしと夫婦になろう。惚れてるんだ、おサワさんに。だから教師になることにした。来月から月25円、それでおサワさん家の借金を返して、長屋を出よう」とプロポーズする庄田。サワの返事は?

85話終盤、トキ(髙石あかり)とのシーンで、サワはプロポーズを断ったことを明かして、トキのせいだからねと泣いた。サワはトキのようにシンデレラになれないと断った理由を明かす。シンデレラの意味が分からないトキだが、サワを抱きしめるのだった。(次週につづく)

庄田、いきなりプロポーズかあ。そして「月25円」で「長屋を出よう」と助ける感じになってたのが、きっとおサワとしてはダメだったんだと思う。トキ、なみ(さとうほなみ)が裕福な男性との結婚で長屋を出て行ったことに対し、自分の力で長屋を出ようとしていたおサワさん。意地になってるわけじゃないけど、大切なプライド見たいなものだと思うんです、心の支えというか。庄田さん、まずはサワと結婚前提に付き合うのではダメだったのかなあ。いやあ…2人ともお互いのこと好きなのに、タイミングがダメだった感じで切ないです。

第18週「マツエ、スバラシ。」

第86話

ついに、松野家の借金が返済完了する。感慨にふけるトキ(髙石あかり)、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)。銭太郎(前原瑞樹)も交えて借金完済パーティーが開かれる。そこに、ヘブン(トミー・バストウ)さん日録連載中の梶谷(岩崎う大)が訪れ、パーティーの理由を取材しはじめる。

梶谷は銭太郎に「あんたは知っちょるか?誰のおかげで借金返せたか」と質問。銭太郎は「ヘブンのだらくそだが!おトキちゃんが嫁に行く代わりに、借金を返してもらっちょったんだないかの」と、憶測を入れながら話す。

翌朝の新聞には「松野家は全ての借金をヘブン先生に返してもらった」という記事が掲載された。そんな中、町を歩いたトキは、町の様子に違和感を覚える。記事を読んだ松江市民は、トキを「ラシャメンだ」「けがわらしい」と噂し始めていた。これまで松江市民の羨望の的だったトキは、一転して攻撃の対象になってしまい…。

梶谷の新聞で、町のアイドルとなっていたおトキ。しかし一転。手のひら返しが始まったようで、とても不穏な展開です。次回からの展開が怖いです。

第87話

町での噂話に落ち込む、トキ(髙石あかり)。心配する司之介(岡部たかし)やフミ(池脇千鶴)が声をかけるが、司之介は顔に怪我を負っていた。トキの指摘をはぐらかす司之介とフミに違和感を覚えるトキとヘブン(トミー・バストウ)。ぎこちない空気の中、玄関の外から物音が聞こえる。様子を見に行ったヘブンとトキは、そこで衝撃のモノを目のあたりにする。そこには「トキ ラシャメン」と書かれたうちわが投げこまれていたのだ。

トキは父の怪我が自分のせいだと気づいた。司之介は牛乳配達の仕事中、根も葉もないことを言う相撲取りとケンカし、顔にケガを負ったのだった。

心配した錦織(吉沢亮)がヘブンの家に駆け付け、トキの噂は松江新報の記事が原因だと分かる。そこに、その記事を書いた梶谷(岩崎う大)がやって来て、そんなつもりじゃなかったと弁解した。

しかし梶谷は「おトキさんは本当にラシャメンだないんですよね?」と質問。ヘブンは英語で「ふざけるな!黙れ!許せない!」と激怒した。ヘブンは梶谷を庭に投げ飛ばし、「Get out!デテイケ!」と声を荒らげる。ヘブンはトキに「ダイジョウブ……。ワタシ、アナタ、マモルシマス」と抱きしめる。

その後、トキとフミ(池脇千鶴)は変装をして買い物に出かけるが、しじみを売ってもらえなかった。2人は逃げるようにその場を後にする。その帰り道、誰かに石を投げられ、トキは額から出血。

帰宅したトキはフミから傷の手当てをしてもらった。やがてヘブンが帰ってきて、トキは大きな布をかぶって隠れ、笑ってごまかした。頭に包帯を巻いたトキを目にしたヘブンは木刀を手に復讐に行こうとするが、トキは「やめてごしなさい! 駄目です! 私は大丈夫ですけん!」と必死に止めるのだった…。

まさか石を投げられるなんて!どうしてそこまでされなきゃいけないのでしょうか。これは現代でもある正義の暴走ってやつでしょうか。お金のために西洋人の妾になったことで汚いと思われれしまったおとトキ。ヘブンの怒りもごもっともですが…さすがに木刀で街の人に向かっていくのは非現実的。犯人が誰かも分からないのですし、そこは我慢するしかないですね。つらいけど。

第88話

梶谷(岩崎う大)の記事がきっかけで、ヘブン(トミー・バストウ)のラシャメンだと人々に勘違いされてしまうトキ(髙石あかり)。傷ついたトキを見て激高し自宅を飛び出すヘブンを、トキは気丈に引き留める。自分たちを見る人々の変わりように疲弊する司之介(岡部たかし)とフミ(池脇千鶴)。錦織(吉沢亮)もかけつけるがトキの不安は晴れない。

そんな中、サワ(円井わん)やなみ(さとうほなみ)が駆けつける。トキは久しぶりに大笑いする。その様子を見たヘブンは「マツエ、スバラシ。」と、人の温かさに感激した。

そんなある日、フミ(池脇千鶴)が買い物に出ると、町の人々の様子に変化があった。さらに、毎朝投げ込まれていたはずのゴミがなくなり、ピタッと騒動が収まった。

連日撒かれていたゴミがピタッとなくなる様子は不気味でした…。何があったのでしょうか。ウワサに疲れた?本当に喜んでいいのでしょうか。気になりますね。

第89話

ある朝、パタリと松野家へのごみの投げ捨てが止まる。これで本当に終わったのか、不安と気味の悪さを感じるトキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)、錦織(吉沢亮)。そこに、牛乳配達から帰ってきた司之介(岡部たかし)から江藤知事(佐野史郎)の家が大変なことになっていると告げられる。知事の起こしたトラブルがきっかけで、世間の関心はトキから知事に移り、久しぶりに平和な時間がトキとヘブンに訪れる。

知事の起こしたトラブルとは、無銭飲食!江藤知事が飲食店を訪れた際、秘書の古田(松木賢三)が代金を払い忘れるということをしでかした。梶谷はこの一件を記事にし、松江市民の関心は「食い逃げ知事」の方に移った。

トキの頭のケガも治り、ヘブンは執筆を再開。しかし、ヘブンは異人である自分のせいで彼女を傷つけたのではないかと悔やんでいた。謝るヘブンに、トキは「ヘブンさんと一緒になってよかったです」と想いを伝える。

やがて世間の関心は別の話題へと移った。騒動が落ち着いたことで、錦織の校長就任もいよいよ本格的に動き出す。錦織は生徒たちの前で今冬の校長就任を報告し、「優秀な諸君を帝大へ導く道筋を作りたい」と熱く語った。

一件落着…。ということで、いいんですかね。ひとまず。知事は災難でしたけど。そして、次は錦織の校長就任へ。無免許教師を隠しつつ、うまく就任できるといいのですが…。なんだか心配ですね。

第90話

トキ(髙石あかり)はヘブン(トミー・バストウ)と久しぶりに散歩を楽しむ。しかし、ヘブンはどこかトキの様子に違和感を覚える。そんな中、再び松江に冬が訪れようとしていた。ある夜、久しぶりの金縛りに驚いたトキは、心配するヘブンに「一緒に怪談を聞かないか」と提案し、フミ(池脇千鶴)に怪談を話してもらう。しかし、ヘブンはトキの様子が気になってしまう。それから数日後、松野家にヘブン宛の大きな荷物が届けられる。ヘブンが書いた本が刷られ、届いたのだ。歓喜に湧くヘブンたち。

一方、司之介(岡部たかし)は長らく続けた仕事を辞めることを決めた。平和な日々を過ごす松野家だが、ヘブンはトキの様子に違和感を覚えていた。そして90話ラスト、ヘブンはトキに「マツエ…ハナレル…シマショウ」と告げるのだった。

しばらく続いていたトキへの嫌がらせが収まり、松野家に平穏が戻ったように見えたのですが…。その矢先、ヘブンがトキに松江を離れるよう提案しました。台詞自体は突然なのですが…。ヘブンが何か考え込んでいる表情が時折見られたので、ずっと考えていたのだなとわかります。今回の金縛りに不安がるの、トキらしくないと思っていましたが、異変があるのでしょうね。ストレスというか。ラシャメンへの偏見が残ってるのでは?と予想しますが…はたして?

第19週「ワカレル、シマス。」

第91話

「クマモト、ドウデスカ。」ある日、トキ(髙石あかり)はヘブン(トミー・バストウ)から問いかけられる。さらに「マツエ、ハナレマショウ」と続けるヘブンに理解が追いつかないトキは、ヘブンから逃げ回る。家族がいる松江から離れたくないのだ。

ヘブンは司之介(岡部たかし)やフミ(池脇千鶴)、さらには雨清水家も一緒に連れて行けばいいと主張。トキは「誰か1人でも反対するなら、自分も熊本には行かない」と覚悟を示す。

錦織は自室でヘブンが書いた「日本滞在記」を読んでいた。「文学的にも気が合う、唯一の親友である」と記された一文を繰り返し朗読し、ニヤける錦織。そこに弟の丈がやって来る。

一方、錦織は弟・丈と話す。 丈は中学を卒業したら兄貴と同じ帝大に行くという。錦織は「よく言った。実は……校長になるというのも、お前を帝大に連れていくためになるようなものだ」「俺とヘブンさんが帝大につれていく」とバックアップを約束する。

数日後、トキはヘブンに対して静かな怒りを発していた。その様子から夫婦げんかと察した司之介(岡部たかし)とフミ(池脇千鶴)は、2人の姿にほほえましさを覚える。そんな中、ヘブンは突然、熊本に行くことを提案する。

「ヘブンに出て行かれたら、また長屋暮らしに戻るかもしれない」と案じた司之介は、「一度考える」と保留にする。 やがて、1人で買い物に出ようとするトキをフミが見送る。顔を隠して外へ向かうその背中を、フミは意味深なまなざしで見つめるのだった。

フミのトキを見送る視線が印象的。ヘブンが熊本行きを決めたのも、おそらく、妻トキのためでしょうね。フミもトキが不自由な暮らしをしていることに気づいているのでしょう。きっと。

第92話

登校するヘブン(トミー・バストウ)を迎えに来た錦織(吉沢亮)。松江中学の校長になり、ヘブンと島根の教育を盛り上げると意気込む。数日後、トキ(髙石あかり)とヘブンは、松江を離れ熊本に行くことを説明しに、タエ(北川景子)、勘右衛門(小日向文世)の元を訪れる。トキが反対する中、ヘブンの話を聞いたタエと勘右衛門の反応は?

トキはタエと勘右衛門なら反対してくれると思っていたが……。タエは「せっかくのご厚意ですから、むげにはしたくないと思いますよ」と返答。勘右衛門も「わしもじゃ。おタツ(朝加真由美さん)と話してみようと思う」と前向きに答えた。

一方、錦織は江藤(佐野史郎)からある報せを受ける。それはヘブンが松江を離れようとしていることだ。錦織は大慌てで松野家に駆けつけるが、ヘブンは「マツエ、サムイ」以上の理由を語ろうとはしなかった。

錦織がヘブンの熊本行きを、本人ではなく江藤知事の口から聞いてしまったのは、切ないしつらいですね。友達なのに。錦織は「教務室以外にもストーブを設置する」「洋服の制服が気に入らないなら着物にしてもいい」と引き留めようとしてましたが…。きっと、そういう問題ではないと思うんですよねえ。

第93話

松江を離れたいと錦織(吉沢亮)に告げたヘブン(トミー・バストウ)。翌朝、迎えの時間を過ぎても現れない錦織に、ヘブンは不安をおぼえる。そんな中、やっと現れる錦織。出迎えたトキ(髙石あかり)とヘブンは、錦織の姿に驚く。錦織は弟の丈(杉田雷麟)に手伝ってもらいながら、毛布や毛皮、薪(まき)など、大量の防寒グッズをヘブンの家に運び入れたのだ。もちろん冬が苦手なヘブンを引き留めるためだ。

一方、タエ(北川景子)、勘右衛門(小日向文世)、三之丞(板垣李光人)は熊本に行きたいヘブンの提案について話し合う。タエと勘右衛門の話は、次第にトキの様子に変わっていく。

ある日、買い物に出かけたトキは、町の人々がラシャメンの件で噂しているように感じ、過呼吸に。トキは顔を隠して走りだすと、サワが勉強している白鳥俱楽部に駆け込んだ。

トキはサワに、ヘブンが松江の寒さを理由に熊本に家族を連れて移住したいと話していると説明。誰も知り合いがいないと嘆くトキ。サワは「誰も知っちょる人がおらんっていうことは、周りも誰も自分のことを知らんってことだけんね。誰も知らんところって、一からやり直せそうで、憧れるわ」と言った。

ラストは、トキが船着き場でサワの言葉を反芻(はんすう)する場面で幕を閉じた。

おサワの台詞が良かったですね。誰も知らないところに行く不安を吐露するトキに対して、誰も知らないということは、裏を返せば、自分のことを知ってる人がいないということ。やり直すには打ってつけですよね。おそらく、ヘブンの熊本行きもそういうことなのかと思います。

第94話

ヘブン(トミー・バストウ)を松江に残らせるため、錦織(吉沢亮)は連日、あの手この手とアプローチを続ける。一方、トキ(髙石あかり)はサワ(円井わん)の言葉がずっと引っかかっていた。気持ちが揺れる中、トキはタエ(北川景子)の元を訪れ、三之丞(板垣李光人)と再会する。

今回、お嬢様のタエ、御曹司の三之丞に変化が見られた。かつて粥を焦がしていたタエが不器用ながら一生懸命に昼食を作る。そして、社長だと嘘をつき無職だった三之丞が、荷下ろしの仕事で汗水垂らして働いている。2人は変化していた。

三之丞はトキにお金が入った封筒を渡す。「まだ10円にも足りないけど、もっと働いて、もらった分返しに行くから」と真っすぐに見つめる三之丞。 さらにタエも「いいんですよ。自分のために、正直に生きて」と、トキが自分の人生を選ぶことを静かに、かつ力強く後押しした。

帰宅したトキは、祖父・勘右衛門(小日向文世)から松江に残ると告げられ、「なして私のすべてを奪おうとするんですか!」と取り乱す。勘右衛門から本音をいうよう迫られたヘブンは、トキに心の傷が癒えていないことを指摘し、自分たちを知る者がいない熊本に行こうと話す。ヘブンが熊本行きを決めた本当の理由を知ったトキは、ヘブンの胸元で「はい」と承諾する。

松野家のやり取りを、錦織が立ち聞きしていた…。

みんな、おトキちゃんのことを心配し、気遣っての行動ですね。タエ様もおじじ様も、熊本について行くと、ヘブンのお金で助かったことは事実なので、一緒にいるとまた騒ぎになりかねないから一緒にいない方がいいということですよね。いわゆる、身を引くって形の「愛」ですよ。これは。いやあ、泣きました。

第95話

ヘブン(トミー・バストウ)の本当の思いを知ったトキ(髙石あかり)は、松江を離れ、熊本に行くことを決意する。それから数日、トキとヘブンは松江の人々へ別れの準備を進める。トキは長屋を訪れサワ(円井わん)との別れの時間を過ごす。

一方、錦織(吉沢亮)、庄田(濱正悟)が見守る中、ヘブンは中学校で生徒たちに松江を離れることを告げる。理由を問われたヘブンは、「This is life.(これが人生だから)」と答えた。激しく動揺する生徒たちに、庄田からさらに驚きの知らせが告げられる。

それは錦織ではなく庄田が校長に就任するということ。直後、錦織が生徒たちに自身が帝大を卒業していない上に英語教師の資格も持っていないことを明かし、謝る。

ヘブンは、どうにか錦織を校長にできないか県知事に直談判に行くという。だが、錦織は「そんなことじゃないんで」と言い残し、去ってしまう。

やがて、トキやヘブンらが出発する日がやってきた。「体調があまり良くない」と、ヘブンの見送りに行かなかった錦織。自室でヘブンの「日本滞在記」を読んでいた錦織は、突然せき込み喀血(かっけつ)。瞳を潤ませた錦織の横顔や、寂しそうな背中を映し、台詞なしで意味深に今週の幕が閉じた。

錦織が無免許教師であることをあっさり公表。ヘブンと一緒にいられないことでモチベーションが下がったのでしょうか。急展開でしたね。そして衝撃ラスト。錦織は自らの命の短さを知っていての公表だったのでしょうか。しんどい週終わりとなりましたね…。

第20週「アンタ、ガタ、ドコサ。」

第96話

トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の熊本での新生活が始まった。司之介(岡部たかし)やフミ(池脇千鶴)、松江からついて来た丈(杉田雷麟)、正木(日高由起刀)、永見(大西信満)に、新たに女中のクマ(夏目透羽)を加え、松野家は大所帯に。充実した新天地での新生活かと思いきや、トキとフミははじめての女中との生活に戸惑いを隠せない。ヘブンもまた、熊本での生活に違和感を抱えている。

第97話

熊本での生活に慣れるほど不満を募らせていくトキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)。ヘブンは同僚の外国人教師ロバート(ジョー・トレメイン)に熊本への不満をぶつける。その頃、トキとフミ(池脇千鶴)はクマ(夏目透羽)から逃げていた。一方、司之介(岡部たかし)は一人こっそりと、ある人物との密会を進める。熊本の生活に不穏な気配が漂い始める。

第98話

ヘブン(トミー・バストウ)の意向で、松野家の朝食はトーストに。クマ(夏目透羽)は一人で人数分のトーストを焼くのに毎日四苦八苦。そんなクマに丈(杉田雷麟)は優しく寄り添う。ある日、トキ(髙石あかり)は偶然からヘブンの作品執筆がうまくいっていないことを知ってしまう。さらに司之介(岡部たかし)は再び怪しい人物と接近。そんな中、松野家のあるモノが紛失する。

第99話

朝食のトーストを焼く、焼き網がなくなった!?正木(日高由起人)の発言により、犯人探しが始まってしまう。トキ(髙石あかり)やヘブン(トミー・バストウ)、家族の一同は正木の推理を聞くことに。みなの注目の中、正木は一人一人の動機を推察していく。はじめは冗談と笑っていた一同も次第に互いに互いを疑いはじめてしまう。いったい、誰が焼き網を隠したのか?

第100話

いまだ焼き網も犯人も見つからない。互いに互いを疑う松野家の空気に耐え兼ね、自分が犯人と疑われていると感じたクマ(夏目透羽)は女中を辞めると言い出す。必死になだめるトキ(髙石あかり)やヘブン(トミー・バストウ)たちの静止も振り切り、家を飛び出そうとするクマ。その時、丈(杉田雷麟)の懐中時計が今度は盗まれたと発覚する。しかし、事件当時クマにはアリバイがあることが発覚し、犯人捜しは混迷を極める。

【ばけばけ】最終回結末・予想

本作は原作なし、モデルありのドラマオリジナル作品です。

モデルを参考にした最終回結末の予想となります。

モデルの人物の紹介

小泉セツ(戸籍ではセツ。小泉節子(こいずみ せつこ)とも呼ばれる)1868-1932
松江藩家臣の小泉家の次女。松江の英語教師として赴任したラフカディオ・ハーン(のちの小泉八雲)のもとで住み込みで働くようになり、22歳の時に当時珍しかった国際結婚をする。夫・八雲の日本語の理解を助けるとともに、幼少時から物語が好きだったこともあって日本に関する八雲の著述を支えた。八雲との間に三男一女をもうけている。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲) 1850-1904
ギリシャ生まれのアイルランド人(英国籍)。アメリカでジャーナリストとなった後、1890年に来日。松江に英語教師として赴任する。その後、熊本五高、東京帝国大学、早稲田大学でも教鞭をとる。1896年、小泉セツと結婚、日本に帰化し、小泉八雲を名乗る。『知られぬ日本の面影』『怪談』など、日本の古来の文化を記した著作は高く評価されている。

タイトルは「化ける」ことから

本作は「化(ば)ける」物語で、放送前時点で以下の3点の「化ける」があります↓

  • 急速に近代化が進む明治の日本は、人々の暮らしや価値観がどんどん「化け」ます。
  • 近代化の中で取り残された人々の思いは、時に怪談という物語に形を変えて(「化けて」)語り継がれます
  • うらめしかったトキの世界が、かけがえのないすばらしいものに「化けて」いきます。

筆者個人的には「おばけ」もかかってるタイトルだと思います。小泉八雲は日本の怪談話を英語でまとめた『怪談』を出版していますしね。

夢を追わないヒロイン?!

脚本のふじきみつ彦さんはこんなコメントをしています↓

何も起きない物語を書いています。
人生、光もあれば影もあると言いますが、人生って光でも影でもないところがほとんどだなぁというのが僕の実感です。キラキラしているわけではないけど影というほど暗くもない、取り立てて人に話すほどでもない他愛もない時間。そんな光でも影でもない部分に光を当てる朝ドラを書いてみたい。今回のモデルである小泉セツさんのことを知ってそういう考えに至りました。セツさんは特別なことを成し遂げたりとてつもない夢を叶えたりした人ではありません。少し変わった、しかし何気ない日常を送った、言ってみれば普通の人かもしれません。だけど、だからこそ愛おしいのです。
「夢は○○だけん!(島根言葉)」なんて一度も叫ばない朝ドラですが、好きになってもらえたら嬉しいです。

つまり、本作は夢を追うヒロインではないということ。ゴール(目標)がないというと、盛り上がりに欠ける可能性もあります。

でも、多くの人が歴史に名を残すわけでないし、他愛ない日々のはず。視聴者から共感してもらえるような作品になりそうですね。

最終回結末はトキがヘブンを見届ける?

プロデューサーの橋爪さんは「ふじきさんと共に題材を探す中で、『小泉セツ』さんと出会いました。セツさんが残した『思い出の記』には、淡々とつづられた日々の奥に、二人の愛情や苦しみ、喜怒哀楽があふれています。大きく変わっていく世の中に翻弄されながらも、夫・ハーンとともに暮らしていく姿に強く感銘を受けました。違う価値観を持つ者同士が、お互いを尊重して受け入れていく姿は、今の私たちにも大切なものを示してくれると思います。」とコメント。

主人公のモデル・小泉セツは約64年の生涯。そのうち、セツが夫とともに過ごしたのは約13年8ヶ月。セツが八雲に出会うまでが約23年、八雲の没後は約27年です。

ドラマでは出会いや夫婦になってからのことを中心に描くことでしょう。そして、セツが八雲を見送る1904年(明治37年)までを描くと予想。

しかし、上記のコメントにも出てきたセツさんの書き残したものがあります。1914年(大正3年)、小泉八雲との思い出をまとめた「思い出の記」が田辺隆次が著した「小泉八雲」に収められて出版されているのです。

最終回では、主人公トキが亡き夫ヘブンのことを書き残しながら、思い出に浸るのかな?という予想をしておきます。(放送前時点)

【ばけばけ】あらすじ

Q
「ばけばけ」のあらすじは?
A

時は明治時代、舞台は松江。松野トキ(まつの・とき)は怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子。松野家は上級士族の家系ですが、父の事業の失敗もあり、貧しい暮らしをすることに。トキは、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごします。
極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事の話がきます。外国人が珍しい時代、世間からの偏見も覚悟しながら、トキは女中になりました。
その外国人教師はギリシャ出身のアイルランド人のヘブン。小さい頃に両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本にやってきまた。
トキは、言葉や文化の違いに悩まされます。ところが、お互いの境遇が似ている事に気が付き、だんだんと心が通じるように。しかも、二人とも怪談話が好きで…。
へんてこな人々に囲まれ、へんてこな二人が、夜な夜な怪談話を語り合う、へんてこな暮らしが始まり…。
トキがうらめしく思っていたこの世界は、いつしか、かけがえのない素晴らしいものに化けていきます。

【ばけばけ】原作

Q
「ばけばけ」の原作は?
A

原作はありません。実在の人物である小泉セツ(1868―1932)がモデル。ふじきみつ彦さんが脚本を執筆し、モデルの生涯を大胆に再構成して、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描きます。

【ばけばけ】の舞台

Q
「ばけばけ」の舞台は?
A

ヒロイン・松野トキが生まれ育つ島根県松江市が舞台。物語が進むにつれ、舞台地も熊本など各地に移り変わります。ちなみにモデルの夫妻は松江・熊本・神戸・東京(現在の新宿区)と居を移しています。

【ばけばけ】の時代

Q
「ばけばけ」の時代設定は?
A

時代設定は、明治時代です。モデルの小泉セツは1868年2月26日〈慶応4年2月4日)生まれで、1932年〈昭和7年〉2月18日に亡くなっています。大正・昭和まで描くこともできますが、1904年(明治37年)9月26日に小泉八雲が死去しています。そのため、明治時代が中心で、大正・昭和は描かないかもしれません。

【ばけばけ】基本情報

「ばけばけ」
出演者髙石あかり、トミー・バストウ / 吉沢亮 ほか
脚本ふじきみつ彦
演出村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
音楽牛尾憲輔
主題歌ハンバートハンバート「笑ったり転んだり」
プロデューサー橋爪國臣
放送期間2025年度後期(10月頃~翌年3月頃)
放送局NHK総合、NHK BS、プレミアム4K
放送時間・NHK総合 【毎週月曜~土曜】 午前8時~8時15分 *土曜は1週間を振り返り
・NHK BS 【毎週月曜~金曜】午前7時30分~7時45分
・プレミアム4K 【毎週月曜~金曜】午前7時30分~7時45分
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