2021年12月24日に、NETFLIXで配信される映画『ドント・ルック・アップ』。
レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンスが主演するSFコメディ。
実話に…基づくかもしれないストーリーを、オールスターキャストで描くエンターテイメント作品です。
そんなSF映画『ドント・ルック・アップ』を、NETFLIXで配信される前に、ネタバレ解説していきます!
映画『ドント・ルック・アップ』について
『ドント・ルック・アップ』は、レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンスが主演するコメディ映画です。
監督のアダム・マッケイはジェニファー・ローレンスのためにこの役を書いたというほど、ハマっているキャラクターで、この映画の異常さを表すバランサー的ポジションを担っています。
もちろんこの映画は、都票市もない設定を用いたフィクションではありますが、本当にこんな事が起きたら、今の時代こういう結末になるかもしれない…
実話に基づくかもしれないストーリーとして、滑稽でありながらも皮肉も効きつつ展開する非常にシリアス(?)なブラックコメディ作品です。
ストーリーは…
とある大学の天文台で、大学院生が発見した彗星が地球に向かって来ている事実を突き止めます。
猶予は約6ヶ月。
全世界に警鐘を鳴らしてもらうべく、NASAと連携してホワイトハウスへのアポイントメントを取るも…
言ってしまえば、90年代に多く製作されていた惑星衝突ものと言える作品です。
奇しくも、日本では『日本沈没 ー希望のひとー』がTV放映され話題になっていましたが、まさしくそのハリウッド版ともいうべきストーリーなのかもしれません。
そんな本作、『ドント・ルック・アップ』をネタバレを含んで解説していきます。
映画『ドント・ルック・アップ』の作品情報
原題:Don’t Look Up
監督:アダム・マッケイ
脚本:アダム・マッケイ
出演:ジェニファー・ローレンス、ケイト・ブランシェット、ロブ・モーガン、レオナルド・ディカプリオ、メリル・ストリープ、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ、ヒメーシュ・パテル、タイラー・ペリー、ロン・パールマン、クリス・エヴァンス、マーク・ライランス、マイケル・チクリス、マシュー・ペリー
配信:2021年12月24日(NETFLIX)
公開:12月10日より一部劇場公開作品
映画『ドント・ルック・アップ』をネタバレ!
以下より、ネタバレとなっています。
内容を知りたくない方、前情報を入れずに鑑賞したい方などは、本記事を読むことは推奨しませんので、ご了承ください。
彗星が地球に!?
大学院生ケイト・ディビアンスキー(ジェニファー・ローレンス)は、彗星を発見します。
この彗星は、いわゆるこの世界の権威でもなんでもないアメリカの地方の大学院生が大発見したとも言える、偉業に近いものでした。
報告を受けたランダル・ミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)は、この彗星の進路を計算します。
すると、衝撃の事実となる、地球に衝突する事が明らかとなってしまうのでした。
この事態の緊急性は急を要し、ミンディ博士はすぐさまNASAに連絡し、全世界へこの事態を発信するべく、まずは大統領の元へと向かいます。
彗星衝突
発見された彗星は、当然のことながら、発見者であるケイトの名前がつけられる。
ディビアンスキー彗星。
しかしこれは、不名誉な事でもある。
大発見であった彗星であったものの…
地球に衝突する彗星であり、人類を滅ぼすもの。
大きさは5km〜10km。
衝突すれば、人類は滅亡とも言える甚大な被害を地球に及ぼすものでした。
衝突までの猶予は、6ヶ月。
ホワイトハウス
彗星衝突の事実を突き止め、その事態をホワイトハウスへと報告に行きます。
メンバーは3人。
ケイトとミンディ博士、NASAに連絡した際に彼らと取り合ったオグルソープ博士(ロブ・モーガン)。
オグルソープ博士の口利きで、大統領と謁見できることになったのですが…
時は、選挙を数ヶ月に控え、スキャンダルが飛び交う時期。
大統領も大忙し。
結果、謁見できたのは翌日。
それまで3人は待ちぼうけをくらってしまいます。
本来ならば、この緊急事態、早々に報告しなければならないのですが…
そういった旨も、大統領の耳には入っておらず、時間のみ過ぎていく結果に。
それでもようやく、オルレアン大統領 (メリル・ストリープ)と首席補佐官(ジョナ・ヒル)の前に3人が並び、事の重大さを報告。
しかし肝心のミンディ博士は、大統領を前に緊張。
重大な事態がうまく伝わらない!?
その結果、大統領はなんと…
とんでもない計画を発表。
事態を静観。
ケイトは、「はっ!?」と驚くも結果として何もなく終了。
地球滅亡の危機は、大統領選挙間近のスキャンダルに負けてしまうのでした。
起死回生の一手
ミンディ博士は、この事態で危機を世界中に発信するため、有力なマスコミを利用します。
そこで口を聞いてもらい、ワイドショーに出て暴露すること。
ケイトと共に、早朝のワイドショーに登壇。
しかし、TVに出ても事態は全く変わりませんでした。
早朝のモーニングショーでは、人が食いつきやすいゴシップニュースじゃなきゃ食いつきも悪く、キャスターも真剣には扱ってくれません。
それでもTVで言えば、多少は話題になるはず…
とお思いきや、全く橋にも棒にも引っ掛かりません。
話題になったのは、全く取りつくしまもなく茶化すキャスターたちに逆ギレしたケイトの姿でした。
逮捕!?
事態を生還するも、一応はトップシークレットの情報だった彗星衝突。
それをTVで話してしまった2人は当然のことながら、連行されてしまう結果に。
頑張って行動を起こそうとする、ケイトとミンディ博士。
しかしこれが全て裏目になってしまう…
刻々と地球に近づく彗星。
プラネットキラー、惑星潰しと言われるディビアンスキー彗星。
果たしてこの危機から免れることが出来るのか…!?
映画『ドント・ルック・アップ』の結末をネタバレ解説!
この映画は、全編を通してかなり社会風刺が効いた内容になっています。
大統領が気にするのは、自分の体裁のみ。
いや、世間への自分のイメージをよくすることだけ。
言うなれば、まさに現代人の鏡ともいうべき承認欲求の塊の様な人物でした。
一方で、肝心のミンディ博士は、キャスターのブリー・エヴァンティー(ケイト・ブランシェット)と不倫の最中。
もはや、自体はカオスを迎えようとする。
そんなこんなで、ようやく事態の収束へと向かうべく動き出した結果…
彗星を爆破しようという計画が、進行することに。
国民もようやく一体となり、いざ。
ロケット発射!
となるも、なんとUターン。
え!?
まさかの事態に。
Uターンした理由は、世界でも3本の指に入るほどの富豪、BUSHという会社のCEOピーターの一声でした。
ピーターは、世界のテクノロジーを駆使すれば、そのアルゴリズムで個人の最期の時(死に方)までわかるという、なんとも信じ難い事実をさも平然と当然の様に述べる人物。
そんなピーターは、このディビアンスキー彗星は、世界中のどの国をも凌ぐレアアースなどの貴重な鉱石の宝庫であるという。
何十兆という稼ぎを生み出す彗星を、まざまざ破壊するの如何なものか…
と、計画をストップさせたのでした。
その結果、ピーターは彗星から鉱石を採取するため、地球に安全な大きさに爆破させ落下させようと言う新たな計画を実行します。
多数のドローンによって、彗星を爆破し地球に影響なく鉱石採取を行うと言うもの。
その計画が着々と進む中、世間では意見が二分。
ケイトとミンディ博士は、彗星衝突の危機を叫ぶ。
「LOOK UP」と叫び、空を見上げて現実を見よと、皆んなに問いかけを行う。
彗星はもう目前に迫り、衝突までの時間はわずかしかない。
結果として、ケイトは相変わらず真剣にこの問題を見ようとしない人らにブチギレてしまう。
その結果再び逮捕され、今後一才彗星の事を口にしないことを条件に解放。
ミンディ博士も、体制に流されるままいつしか完全なるTVタレントとなってしまっていた。
一方、大統領を筆頭に否定派は、「Don’t Look Up」空を見上げるなと、大衆を煽り続ける。
いくら、「Don’t Look Up」と言っても、本当に空を見ないなんてありもしないはずが…
保守派となる大統領支持派は、本当に空を見上げていませんでした。
事態が取り返しもつかない状況になってようやく、その状況の重さを痛感します。
そして、地球への衝突間近になって、ようやくBUSHのピーターの計画が始動。
30体ものドローンを飛ばし、彗星の爆破を試みる。
ようやく改心し、不倫のこと全てを謝るミンディ博士と、ケイトはこの最中にできた恋人クエンティン(ティモシー・シャラメ)と共に、最後の晩餐へ。
驚愕のラスト!
彗星は、地球へ衝突!
ピーターのドローン計画は、完全なる失敗。
しかし大統領は、ピーターと共に惑星脱出の計画を実行。
秘密裏に用意されていた計画でした。
いわゆるコールドスリープを行い、人間は冬眠。
その後、長い年月をかけて地球と同じ環境の星へ探しつつ宇宙を彷徨うのだという。
そして同じ環境の星を見つけ、着陸したら、自動的に目覚める。
そんな計画だった、最悪の場合のケース。
それがついに実行へ。
一方、地球は避けられない彗星衝突を迎える。
人類は滅亡、地上波人っ子ひとりいなくなり、物語は幕を閉じる…
まとめ
最後に‥
本記事はネタバレと称し、細かく物語を追って来ましたが、あくまでこれは内容をかいつまんで届けたものです。
完全あるネタバレではありません。
衝撃的ラストの詳細も明かしていませんし、ケイトの恋人クエンティンとの出会いも詳しく掲載していません。
むしろ、社会風刺の皮肉が効いた本当に笑える部分は、あえて掻い摘んでしか描いていなかったりと、全ての真相は、映画を見てしか理解できないことでしょう。
さらに言えば、本作にはまだまだ豪華なキャストが集います。
アリアナ・グランデにクリス・エヴァンスなど、すごい出演陣も控えています。
この映画の全ての魅力を余すことなく体感するには、当然映画を観ることでしか叶えられません。
今すぐ見ようと思えば、劇場に走ることでそれを可能にします。
一方で、12月24日まで待てば、NETFLIXで配信がされるので、是非とも見てみてください。
個人的には、2021年に鑑賞した映画の中では、ベストに数えられるほどにたくさん笑って、最初から最後まで楽しめた作品です。