No.5:ラブジェネレーション
主演:木村拓哉、松たか子
放送:1997年10月13日 – 12月22日 月曜日21:00 – 21:54
「ちょ待てよ!」はこのドラマから!
木村拓哉と松たか子の、『ロンバケ』以来の共演作となった97年の月9ドラマ『ラブジェネレーション』。
キムタクにとっては一介のサラリーマンという今ではとても珍しい一般職の役柄となった片桐 哲平。
その同僚となる上杉 理子が松たか子が演じます。
その他の共演としては、理子の友人が藤原紀香、鉄平の兄の婚約者に水原 さなえを純名里沙が務める。
この水原さなえが最後までとにかく曲者で、哲平と理子の恋愛の消費カロリーを極限まで高める。
今見ても、胸キュンというよりも、兎にも角にも面倒くさいほどの恋愛模様は唯一無二となる。
だからこそ、この2人の恋愛の瞬間が心地よく、胸キュン指数もアップする恋愛ドラマの傑作です。
主題歌の大滝詠一の「幸せな結末」も、大ヒットとなっていて、音楽にも注目が注がれていました。
No.4:池袋ウエストゲートパーク
主演:長瀬智也
放送:2000年4月14日 – 6月23日 金曜 21:00 – 21:54
長瀬智也主演の伝説的トラブルシューター!
現在もカルト的人気を誇るTBSドラマ、石田衣良原作の小説の実写ドラマ化となる『池袋ウエストゲートパーク』。
通称、IWGP(池袋西口公園)として、多くの人の記憶に残る名作バイオレンスドラマ。
繁華街池袋の裏の世界を若者の視点で描く、サスペンス・スリラーとなる。
このドラマが大ヒットした大きな要因は、長瀬智也を筆頭にしたキャストにある。
原作通りではなく、現場の空気感や、集う俳優陣の意識の高さがまさしく反映される。
キング役を務めた窪塚洋介は、原作のキャラクターとは全く違うキング像を映像に残しています。
原作のキングでは、アニメ化もされた通り、チームの頭。
そのカリスマ性で引っ張る、格好いい男、といった雰囲気でした。
しかしそのキングを、窪塚洋介は全く違うユルイ雰囲気を作り出していました。
監督の堤幸彦は、原作通りのキャラクターを要請したものの、窪塚の判断で改めてキング像を作り出すなど、その当時の空気感を感じさせています。
キャストも、渡辺謙や山下智久などハリウッドに行った面々など、当時は無名ながらも今見ればとても豪華な面々が集っています。
作品の内容的には、今の時代にはそぐわない事も多く、あの時代だからこそ実現ができた伝説のドラマと言われる作品のひとつです。
No.3:ビーチボーイズ
主演:反町隆史、竹野内豊
放送:1997年7月7日 – 9月22日 月曜 21:00 – 21:54
トレンディ・ドラマの常識を覆したレジェンド級1作!
このドラマが製作されるまで、月9、またはトレンディドラマのセオリーはどんな内容であっても恋愛がメインとなる作品でした。
それは例外なく、それがヒットする要因であると…
しかしその常識を真っ向から覆したのが、この97年夏放送のドラマ『ビーチボーイズ』。
反町隆史と竹野内豊の男性が主演となり、主題となるのは2人の友情を描く作品。
恋愛要素は多少あるものの、メインではなくあくまでサブ的要素として存在しています。
2人の男性が波に揺られて岸につくかのように辿り着いた、海辺の民宿ダイヤモンドヘッド。
桜井 広海と鈴木 海都。
この2人の関係性を描くも、作中お互いを呼び合う際には”アンタ”や”おい”など名前を呼び合うシーンが一切ないというのも、この2人の関係性を大事にしていたことが伝わるエピソードです。
ヒロインは広末涼子と稲森いずみ。
ロケ地となる千葉の房総では、ドラマの小道具などが展示されているダイナー、ダイヤモンドヘッドが存在するなど、今も多くのファンが残る名作ドラマです。
No.2:踊る大捜査線
主演:織田裕二
放送:1997年1月7日 – 3月18日 火曜 21:00 – 21:54
刑事ドラマに一石を投じた、超弩級のヒット作!
現在の主流とされている、ドラマから映画化の流れ、この源流とされるきっかけを作ったドラマと言われる『踊る大捜査線』。
映画化のヒットで興行収入100億円以上を稼いでしまった事で、現在では多くのドラマが映画化になる流れに。
この”踊る”シリーズのヒットが、いかに大きな影響を生み出してしまったのかが分かります。
そんな源流ともされるのが、ドラマシリーズ。
『踊る大捜査線』は、それまでの刑事ドラマでは全く描かれることが無かった、組織としての一面を深く切り込んだ作品でした。
警察の視点を内から詳しく描くことで、斬新な刑事ドラマとして様々なスピンオフが作られていきました。
今で言うなれば、ユニバースの世界観を実現させています。
織田裕二演じる青島俊作を基軸に、様々なサブキャラクターを主人公にした踊るレジェンドシリーズとして、映画も2本、TVスペシャルなど数々の単独作品を製作。
今現在も、復活の声が絶えず存在する伝説的刑事ドラマです。
No.1:ロングバケーション
主演:木村拓哉、山口智子
放送:1996年4月15日 – 6月24日 月曜日21:00 – 21:54
恋愛ドラマの横綱!
木村拓哉主演の恋愛ドラマは、多くの作品がヒットとなり、様々な名作が存在します。
その中でも、最も評価が高く、大ヒットとなったのが96年放送の『ロングバケーション』。
ヒロインは山口智子が務め、年上の女性との恋愛を描いた作品です。
このドラマがどれだけ凄かったのか…
それは、月曜日は「OLが街から消える」と週刊誌で取り上げられるなど、放送後には社会現象まで起きていました。
ストーリーは、婚約者が結婚式で現れず、花嫁衣装のまま街中を疾走し、マンションのドアに現れた女性、葉山 南31歳。
しかし現れたのは、瀬名 秀俊24歳。
ピアニストとして売れたいけど、難しい現実に苦悩する若者の瀬名。
一方、モデルとして仕事するも、三十路を越えなかなかに難しく婚約者にも逃げられ、ヤキモキしながらも瀬名のルームメイトに強引になる南。
そんな2人を中心に、竹野内豊、広末涼子、稲盛いずみ、松たか子ら豪華な面々のフレッシュな演技も、今見てもとても新鮮な光景となる。
90年代のトレンディドラマ=ロングバケーション、と言っても過言ではない代表的な1作!
まとめ
以上、名作ドラマランキングでした。
定期的に内容は更新していく予定ですので、月1程度に再チェックしていただけると幸いです。
この内容に賛否両論は当然あると思いますが、昨今低迷気味の日本のドラマに、一石を投じることができたのではないでしょうか?
もしくは、今後そうなっていけたら…
なんて感じています。
ドラマは、十人十色、みんなそれぞれの思い入れがあると思います。
なので、一概にどの作品が1位、なんて本来は決めきれないというのが正直なところ。
それでも、しっかりと各作品を見極めて、厳正なる評価をしたつもりです。
また来月の更新をお楽しみに!