映画『モービウス』は、ジャレッド・レト主演のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の3作目となるヒーロー映画です。
1作目と2作目は、”ヴェノム”でスタートを切っており、MCUとの関連性が気になるところでしたが、改めてSSUがスパイダーマンの世界観であることを見せ付け、高い支持率を見せ付けていました。
そんなSSUの3作目となる映画『モービウス』では、どんな評価になっているのか…
SNSのみんなの感想や、その他の専門家などの意見をまとめます。
映画『モービウス』について
映画『モービウス』は、2022年4月1日に劇場公開を迎えた、SSUの3作目となる作品。
主演はジャレッド・レトで、50歳を迎えているとは思えない肉体美を披露し、そこ知れぬ若さが話題となっていました。
そんなジャレッド・レトが演じたのは、主人公マイケル・モービウス。
難病におかされながらも高い頭脳で、医療の道に進み人工知能を生み出した天才。
しかし、そんなモービウスでも自身の病は治せなかった…
そこで考え出したのは、コウモリのDNA。
危険な治療法を試みた事で、モービウスの身体に異変が起き始める…
というのが、大まかなあらすじとなり、モービウスの心の葛藤を中心に描く。
SSUの特徴としては、原作のコミックの中ではスパイダーマンの敵となるヴィランとして登場するも、このSSUシリーズでは、彼らに焦点が当たる。
当然ながら物語の主人公となるので、彼らはヴィランであるも、それぞれに人の道を反することを嫌う、言うなればヒーローとして描かれていくこと。
しかしMCUとは異なる世界観の為、スパイダーマンも異なる存在である。
そんなSSUでは、スパイダーマンは果たしてどんな立ち位置にあるのか…
まだ多くの謎が秘める中…
本作『モービウス』では、その一端がついに明らかになっている。
いよいよ物語が動き出すのか…
SSUの次回作である『クレイヴン・ザ・ハンター』にも、大きな注目が注がれています。
映画『モービウス』の作品情報
・監督:ダニエル・エスピノーサ
・脚本:マット・サザマ、バーク・シャープレス、アート・マーカム、マット・ホロウェイ
・出演:ジャレッド・レト、マット・スミス、アドリア・アルホナ、ジャレッド・ハリス、アル・マドリガル、タイリース・ギブソン
・公開:2022年4月1日
・時間:108分
・SSU:前作/『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年)』
次作/『クレイヴン・ザ・ハンター(2023年)』
以下より、映画『モービウス』のネタバレが含まれます。
未鑑賞の方は、ネタバレ覚悟でご覧ください。
映画『モービウス』の感想
映画『モービウス』は、『ヴェノム』などのようにダーク・ヒーローとなる。
闇を抱えつつも、人の道は完全に反しない様に理性と戦うヒーロー。
そうすると、人間を食おうとする”ヴェノム”と、絶対にそれをよしとしないエディの関係性に似ているかもしれません。
”モービウス”は、吸血コウモリのDNAを取り込んだことで、人の血液を求めるようになってしまうヒーロー。
言ってしまえば吸血鬼、それがモービウスです。
ここで、単純に人を襲わない努力をする、葛藤が描かれるのですが…
映画『モービウス』では、真新しいものが見えませんでした。
予告編などでは、一切ヴィランの存在が伏せられていました。
そのため、そこにサプライズがあるのだと思いきや…
ある種のマーベルのお家芸というか、典型的な流れになってしまいます。
要するに、同族嫌悪ともいうべき、自分と同じ能力のヴィランが現れるのです。
マーベル映画では、たびたびこの手法が用いられるのが定石ともいうべき方法。
MCUで言えば、『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』、『アントマン』、『ドクター・ストレンジ』や『ブラックパンサー』、そのほとんどの作品でヴィランは主人公となるヒーローと同じ能力を持つ敵が登場します。
もちろんSSUの『ヴェノム』でも、その例に沿ったヴィランでした。
ヴィランが伏せられた割には、『モービウス』には、全くもって目新しさはなく、セオリー通りの展開だったのです。
これが、一部専門家では退屈な評価になっていた原因でもありました。
一方で、肯定的な意見で言えば、やはりヴァンパイアをヒーロー映画に巧みに落とし込んだこと。
ヒーロー映画といえば、現状ではほぼMCU1強ともいうべき時代。
そんな中、ありきたりなヒーロー映画を作ってももはや敵わないと言っても過言ではありません。
そこで、『モービウス』ではホラー映画のスリリングな部分、斬新すぎるゆらめきを表現した革新的な映像、その部分でヒーロー映画の中にスリラーを巧みにも離婚目ていたのは高い評価を下しても十分といえます。
そんな本作『モービウス』は、そんな意味でも、非常に評価が二分している作品でもありました。
結果として、興行収入は飛び抜けたものは記録しませんでしたが、今後につながる大きな布石を残し、期待を抱かせるラストは、楽しみなワクワクを印象付けています。
こんな人にオススメ!
映画『モービウス』は、MCUをしっかりと鑑賞している人には、是非とも見て欲しいシリーズ作品です。
MCUと直接的な関連はないものの、この”ヴェノム・バース”ともいうべきSSUでは、当然のことながらマルチバースの世界観であることは常に明らかとなっています。
その他でも、前シリーズの『ヴェノム』を見ている方もチェックは必須です。
今後ヴェノムとの合流を果たすはずで、しっかりと把握しておく必要があるでしょう。
そして、『ヴェノム』は観てないけど、『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』は観た、という方も是非ともおすすめいたいところ。
その理由は、映画を鑑賞すれば分かります!
逆にアメコミとか興味がない人でも、主演のジャレッド・レトの魅力、イケメン好きにはたまらない1作であるということは、とりあえず言っておきます。
本作『モービウス』は、大枠のジャンルで言えば、確かにヒーロー映画です。
しかしヒーロー映画といえば、大抵は勧善懲悪な作品。
悪い奴は大抵理由もなく悪い存在です。
でも『モービウス』は、悪い奴にも善い奴にも、とにかく深い理由が存在します。
ヒューマンドラマとしても、非常に細かく設定がされているので、見どころが多いストーリーは注目して欲しいところ。
そして、ヒーロー映画にして、スリラーを巧みに取り入れているという点は今までにありそうで無かった斬新な作品と言えるかもしれません。
なので、スリラー好きにはおすすめです!
映画『モービウス』みんなの感想
ここからは、SNSなどに寄せられたみんなの感想や意見をまとめたものを掲載します。
映画『モービウス』を観た方々は、そんな意見を言っているのか…
気になっていた方は、是非チェックしてみてください!
ポジティブな感想
- ホラーアクションとしても○
- 主人公とヴィランに共感!
- MCUとの絡みも期待!
- エフェクトが凄い!
- ジャレッドが神!
ネガティブな感想
- ストーリーがありきたり
- 後半つまらん
- ユニバース感が薄い
- 退屈なシーンは、とことん退屈
- アクションシーンが古い
- 内容薄い
まとめ
映画『モービウス』、個人的にはすごく楽しい映画でした。
ヴィランはやっぱり、そうなるのか…
と、確かに味気ない部分もあったのは、酷評になるのも納得。
でも、そんな細かい部分は抜きにして…
モービウスとヴィランの関係性、その深み、葛藤、苦しみ、ストーリー重視で観ていたので、非常に多くの共感を覚えた展開でした。
欲望に駆られるヴィランの気持ちも理解できるし、人としての葛藤に、最後まで理性を保とうとするモービウスも非常に格好いい!
最後のポストクレジットシーンまで、個人的には凄い満足できる1作。
やっぱり、SSUであろうがMCUであろうが、マーベル映画はどれも最高で楽しい!
そのお気に入りの作品に入れたい映画です。
皆さんは、どんな感想を抱きましたか?
スリラー×ヒーローのスリリングな作品は、ありそうで無かったので、普通に映画としても楽しめる1作です。
映画館で見るのが1番ですが、是非とも注目してみてはいかがでしょうか?