映画【流浪の月】が2022年5月13日(金)に公開されました。
広瀬すずさんと松坂桃李さんのW主演です。
広瀬さん演じる更紗が幼いころに、松坂さん演じる文と2か月間共に過ごし、15年後に再会するというストーリーで、原作は凪良ゆうさんのベストセラー小説です。
また、幼少期の更紗を白鳥玉季さんが演じ、更紗の婚約者に横浜流星さん、文を支える看護師は多部未華子さん、アンティークショップの店長は柄本明さんなど、豪華なキャストが脇を固めます。
かなり重い話だけど映像化するとどうなるんだろう?
横浜流星くんがDVをする役だけどどんな演技なのか注目してる!
本記事では、映画【流浪の月】のネタバレ、横浜流星さんの演技に視聴者が脱帽した理由について書いていきます。
映画【流浪の月】について
スタッフ
監督・脚本 | 李相日 |
撮影監督 | ホン・ギョンピョ |
- 監督・脚本は過去にも重いテーマの作品を手掛けてきた、李相日さんで、キャストからは李組は厳しいというコメントもあります。
- 撮影監督は、大ヒットした韓国映画【パラサイト 半地下の家族】の撮影をしたホン・ギョンピョさんが担当します。
キャスト
- ファミレスで働く過去の誘拐事件の被害者・家内更紗:広瀬すず
- 過去に更紗を誘拐したとされる犯人・佐伯文:松坂桃李
- 更紗の婚約者・中瀬亮:横浜流星
- 文を支える看護師・谷あゆみ:多部未華子
- 更紗のバイト先の同僚・安西佳菜子:趣里
- 更紗のバイト先の店長・湯村:三浦貴大
- 10歳で文と2か月共に暮らす少女・家内更紗(幼少期):白鳥玉季
- 佳菜子の娘・安西梨花:増田光桜
- 文の母親・佐伯音葉:内田也哉子
- 更紗が訪れるアンティークショップの店主・阿方:柄本明
映画【流浪の月】ネタバレ!
15年前の事件
両親と別れ、叔母の家に引き取られた家内更紗(白鳥玉季)は10歳の時、家に帰りたくなかった。
友達と別れた後、公園で本を読んでいると雨が降ってきた。
すると、19歳の青年・佐伯文(松坂桃李)から「大丈夫?帰らないの?」と聞かれる。
「帰りたくない」と更紗が言うと、「うち来る?」と言われ、一緒にマンションに向かう。
2ヶ月ほど一緒に暮らした2人。
母の育児書通りにきちんと生活をしていた文は、自由な更紗に戸惑うが次第に大切に感じるように。
目玉焼きにケチャップをかけたり、夕飯にアイスを食べたり、休日はテレビを見ながら寝転がってピザを食べたり、一緒に穏やかに過ごした。
しかし、更紗が行方不明というテレビのニュースを見て、更紗は「帰ろうか?」と聞くが、「いてもいい」と文は言った。
そして更紗は、家に帰ると伯母の息子の孝弘が夜に部屋に入ってきて体を触ってくることを告白する。「いなくなってほしいと思った」そう言う更紗。
ある日、湖で泳ぐ更紗とそれを見守る文のもとに警察がやってくる。
文に「逃げて!」と更紗は何度も言ったが文は更紗の手を強くにぎり、「更紗は更紗だけのものだ。誰にも好きにさせちゃいけない」と言った。
文は犯人として逮捕され、更紗は誘拐事件の被害者となる。
ネットには更紗が「ふみぃぃ」と泣きながら警官に連れていかれる動画がさらされ、更紗は「傷物にされた可哀想な女の子」、文は「ロリコンで凶悪な誘拐犯」としてレッテルを貼られ続け生きた。
結婚の違和感
事件から15年過ぎ、24歳になった更紗(広瀬すず)。
更紗には中瀬亮(横浜流星)という恋人がいた。
実家の祖母の体調がよくないので実家に一緒に帰りたいと言う亮。
プロポーズもないのに結婚するという話になっている。
さらに「親には驚かれると思うけど、ちゃんと説明したら許してくれるよ。心配するな」と言われ戸惑う更紗。その夜「もしかして怒ってる?結婚の話」と言う亮に「そんなことないよ」と答え2人は体を重ねた。
突然の再会
ある日、更紗はバイト先の同僚・安西(趣里)と訪れた「calico」というカフェで文と偶然再会する。文はカフェのマスターで必要以外のことは話さなかった。
それから「calico」に通い始める更紗。
亮には残業と嘘をついていた。更紗の職場に亮が電話をかけてシフトを聞いてきたりもした。
さらには、突然「calico」に亮がやってきた。嘘をついていた手前、謝る更紗。
文の前で、亮が自分を更紗と呼んだので気づいてくれると思ったが、文の反応はなかった。
亮と気持ちがすれ違い始め、ある日、朝まで「calico」の近くにいた更紗。
すると、店から文と一緒に谷あゆみ(多部未華子)が出てきた。
思わず「あの…」と声をかけると文は「よく店に来てくれますよね」と言って2人で歩いて行った。
更紗は後を追いかけ、文が住んでいるマンションを見つける。
文が大人の女性を愛することができてよかったと思う更紗だった。
亮の実家へ
家に帰ると亮に手を強くつかまれ跡がついた。
「ばあちゃんが倒れた。更紗が一緒じゃないと帰れない」
そう言うので更紗も亮の実家についていく。
亮の家族は「おとなしいけど芯の強そうな人でよかった」と喜ぶ。
だが、結婚式の話まで出て困惑する更紗。
更紗が手洗い場で顔を洗っていると、亮のいとこの泉が来て、更紗の腕の傷は亮がやったと気づく。
過去にも同じようなことがあったらしい。
亮は帰る場所がない人なら自分を捨てないからそういう人ばかり好きになると彼女は言った。
豹変する恋人
それから数日後、ネットの掲示板に「家内更紗ちゃん誘拐事件」の犯人の現在の姿として、文が「calico」でコーヒーを淹れている画像が出ていると同僚から聞く。
「その男家内さんを誘拐した犯人よね?」そう言われ驚く更紗。
家に帰り、画像のことを問い詰める更紗。
亮がやったと分かり、「やっと文が手に入れた幸せなのに!なんでこんなことするの?」と言い、亮の胸倉をつかむ更紗。
すると亮は豹変する。
「最低な男だろ?なんであいつなんだよ。あいつはお前を誘拐した変態のロリコン野郎だろうが」と言って更紗を殴り、蹴り続ける亮。
そして更紗に覆いかぶさり体をまさぐり襲おうとしたため、近くにあった電気スタンドで亮を殴り、更紗は部屋を飛び出した。
更紗と文の和解
フラフラになりながら「calico」まで行くと、15年前のように文が店に入れてくれた。
更紗は15年前のことを謝罪する。
「あの時、文は何もしていないと言っても誰も信じてくれなかった。本当は孝弘に暴行を受けていたことを私は言えなかった。ごめんなさい。」そう言って泣いた。
文も更紗と自分は関わらない方がいいと思い気づかないふりをしていたのだった。
その後、更紗は文の部屋の隣に引っ越した。
休日は好きな時間に起き、公園でハンバーガーを食べ自由を楽しむ。
そこへ文がやってきて一緒にアヒルボートに乗る。
はしゃぐ更紗に「更紗は変わらないなー」と笑った。
ある日、安西から彼氏と沖縄旅行に行くから娘を預かって欲しいと頼まれ、娘の梨花(増田光桜)を預かる。
文と3人でご飯を食べたり、文も梨花をかわいがった。
しかし、帰ってくる予定日になっても安西からは連絡がない。
梨花も熱を出したため、更紗が仕事の間は文に見てもらうことにした。
亮の執着
そんな中、週刊誌に「被害者と加害者が禁断愛?」という更紗と文の記事が出る。
そこには文と更紗と梨花が一緒にいる画像もあった。
マンションのポストにも文への嫌がらせの張り紙が多数貼られた。
恐怖を感じながらも更紗は亮のもとへ向かう。
亮はひげを生やし髪も伸ばしっぱなしでボロボロだった。
亮にやめるよう伝え自分もひどいことをしたと謝り別れを告げ、更紗が家を出ると、「更紗!」と叫んで亮が部屋から出てくる。
亮は自分のことをナイフで刺していた。
救急車で運ばれる時、更紗がついていこうとするが、「もういい」と亮は手を離した。
文の秘密
警察で聴取を受ける更紗に、刑事は文のことを聞いてきた。
そして梨花が文と一緒にいると知った刑事は文を連行してくるよう伝える。
やめるよう訴える更紗だが聞いてもらえない。
一方、文は「calico」のビルに梨花といた。
ビルには、ロリコンと落書きがされていた。
部屋の中で待っていると、谷がやってくる。
「あなたたちのこと知って吐きそうになった。そんな人を好きになった自分にもぞっとした」
「最後に教えて。私たちなかったのはロリコンだったからよね?」
「そうだよ。俺は小さい子しか愛せない。大人でも愛せるか試したかったんだ。利用してごめん」
文がそう言うと泣きながら谷は去って行った。
その後、警察がやってきて、嫌がる梨花と文は引き離され連行される。
「離してくれ!もうやめてくれ!」と文はひどく抵抗した。
警察から帰った文は階段で嘔吐する。それほどのストレスだったのだ。
更紗が後からやってきて、
「文にどう償えばいいのか分からない。でも一緒にいたいと思ってしまう」
そう言って帰ろうとすると、文が突然服を脱ぎ、全裸になって更紗を見た。
「更紗は大人になっていくのに僕だけ子供のままなんだ!更紗だけには知られたくなかった。」
文は身体が大人にならない病気を抱えていた。
近寄る更紗に服を投げて抵抗するも更紗に抱きしめられ、2人で泣いた。
その後文はソファで眠り、更紗はそばに寄り添った。
2人は外に出て一緒に歩き一緒に行きていこうと決めたのだった。
横浜流星の演技に視聴者が脱帽!
私も朝イチで映画館で観てきました!
原作を読んでいたので、すごく重い話だというのは覚悟していましたが、途中、重すぎて見ているのがしんどくなりました。
文字で読む方が伝わってくることと、映像みて伝わってくることは別だと強く感じました。
DVのシーンはリアルすぎたようで、見ていられなかったという人もいたようです。
それだけ横浜流星さんの演技が素晴らしかったということだと思います。
さわやかでカッコイイだけのイメージだけじゃなく、狂気や悲しみの部分も見せてくれました。
遂に『 #流浪の月 』が本日公開!
#松坂桃李 、 #広瀬すず、ら役者陣全員すばらしいのはもちろんだし、原作からの脚色も大胆。そして何より撮影監督は『パラサイト』のホン・ギョンピョ!
でも・・・この映画は #横浜流星 劇場だと思ってます!本当にすごい。すごすぎる。ぜひ。 https://t.co/l9kTx5YyRd pic.twitter.com/GRAOjNzOFo
— しんのすけ | 映画感想TikToker (@S_hand_S) May 13, 2022
#流浪の月
感想書きたかったけど、李監督の心理描写と流星くんの演技、DV描写が凄すぎて途中で酷い発作起きてリタイア。
今救護室。元経験者にはキツかった。
途中までしか観てないけど、凄かった。
文は文で、更紗は更紗だった。#松坂桃李 #広瀬すず #横浜流星 #多部未華子— asuka (@AS2912321127) May 13, 2022
じつは試写会で観ました。とにかく横浜流星が凄い。横浜流星起用ってアイドル客寄せパンダだろ、とか思って穿った目で見始めたら、横浜流星に「てめえ舐めたこと言ってんじゃねえぞ」って演技でぶん殴られた。ファンは精神やられる心構えで観る必要があるが、マジで好きになった。横浜流星。 #流浪の月
— ベラミ (@belami_answer) May 13, 2022
「あれ?」と思うラストの変更点とは?
個人的には、ラストがあっさり終わってしまって、「あれ?」という感じでした。
原作では、更紗と文が長崎でカフェをやっていて、大きくなった梨花と再会しているシーンで終わりました。そこまで描いてくれた方が、2人は幸せになったことが伝わったのになーと思い、ちょっと残念でした。
原作を読むと、よりそれぞれのキャラクターの背景が分かります。
ぜひ読んでみてください!