第50位:亜人
人智を超えた存在、彼らの運命とは!
佐藤健主演のアクション映画、『亜人』は、good!アフタヌーンで連載されている漫画を原作とした実写映画化作品。
アニメ映画化、TVアニメ化するなど、人気作品となる。
物語は、SF展開で亜人となるミュータントが誕生した世界が舞台。
しかし亜人は、死なないというのが特徴でそれ以外には、人と変わらない事が起因し話題性が乏しくなっていく。
その裏では、政府が亜人について研究を進めていた。
亜人となった者は政府管轄において人体実験が行われていたのだ。
主人公の永井圭が突然亜人となり、亜人対人間の抗争に巻き込まれていく様を描いた、アクションSF作品。
漫画の実写化作品の中でも、酷評を免れているそこそこの評価を獲得している佳作的作品です。
第49位:50回目のファーストキス
ハワイロケがワクワクの胸キュンラブストーリー!
アダム・サンドラー×ドリュー・バリモアの痛快ラブコメ作品の日本映画リメイクとなる作品。
日本版では、山田孝之×長澤まさみで監督は福田雄一。
福田雄一監督にしては珍しく、福田節と言えるシュールなコメディ色はやや弱め。
しっかりとした恋愛的要素を主軸に展開する、ラブコメ映画となっています。
綺麗にリメイクしてあり、ハワイを舞台としている部分も同じで、綺麗にハリウッド映画を日本色強めに作り直してあります。
ハリウッド版を知っている人でも納得のリメイク作品です。
第48位:騙し絵の牙
あなたもきっと騙される!?
原作の小説では当て書きされたという大泉洋がそのまま主演を務めた2021年3月に劇場公開を迎えた作品、『騙し絵の牙』。
低迷する出版業界に一石を投じようと仕掛けを行う様を描く、ミステリー作品。
この仕掛けがどこまで仕掛けているのか…というのが肝となる展開で、見る者全てを騙してしまう、そんな結末が妙となるストーリー。
大泉洋の他には、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、斎藤工、中村倫也など旬の俳優が多数集う。
大胆不敵に全てを手玉に取ってしまう大泉洋の名演に注目!
第47位:ザ・ファブル
殺し屋が火を吹くぜ!
岡田准一主演のアクション・コメディ『ザ・ファブル』は、南勝久による「週刊ヤングマガジン」で連載されていた漫画の実写映画化作品です。
殺し屋として凄腕の主人公佐藤明ことファブルが、事情により殺しができない状況での潜伏先の土地で過ごす様を描いた作品。
木村文乃や、山本光樹などの女性陣や、佐藤二郎などの個性派俳優、佐藤浩一や柳楽優弥と、演技派俳優も集う、日本映画らしいコメディ・ベースのアクションエンターテイメント作品。
かといって、完全にコメディに寄りすぎている訳でもなく、クライマックスのアクション展開は必見です!
第46位:TOKYO TRIBE
唯一無二のHIPHOPミュージカル!
世界の映画で探してみても、ミュージカルの全編の音楽が歌ではなくラップという、とても珍しい作品『TOKYO TRIBE』。
こんな得意なミュージカル映画を作ったのは、園子温監督。
日本でも異彩を放つ映画監督です。
原作はファッション誌「Boon」で連載がスタートした、ストリートの文化を描いた井上三太による同名作品。
主演は、オーディションを見事に勝ち抜いた YOUNG DAISが抜擢。
そのほか、染谷将太などの演技派の俳優が集う中、漢a.k.a.GAMIやD.O.などラッパーも多く出演。
映画畑の人たちが、本格的に日本のHIPHOPを取り上げた作品として、今や伝説化した1作。
第45位:GANTZ
世界中にファンがいる名作アクション漫画の実写化作品!
週刊ヤングジャンプで連載されていた奥浩哉による、人気漫画の実写映画化作品となる映画『GANTZ』。
主演は、二宮和也。
初登場時に、夏菜が裸で現れたことで話題になり、本作でブレイクしたのは有名な話。
死の間際に、いきなり黒い球体『GANTZ』に謎の部屋に転送され、宇宙人討伐に駆り出されるというSFファンタジー。
全てが謎のまま、いきなり戦いに駆り出されるという、ミステリー要素もある日本発のスペクタクル超大作!
第44位:踊る大捜査線 THE MOVIE
伝説の刑事ドラマの第一弾劇場版!
TVドラマから実写映画化シリーズとなり、全4作が作られた日本映画を代表する刑事ドラマとなった作品『踊る大捜査線』の1作目。
待望の実写映画第1弾で、TVドラマでお馴染みのメインキャストが続投し、映画だけのオリジナルキャラクター小泉今日子の初登場作品でもあり、この後のシリーズに大きく影響を残すインパクトを与えていました。
事件に捉われずに組織の構造などを色濃く描き、今までにない視点で描いた作品で日本では大ヒットを記録しています。
しかしこの描き方では、世界では評価に至らず。
国内の話題性から、シリーズ2作目では世界展開に向けた、内輪ネタを排除したバージョンを制作し大きく打って出ましたが、結果はまずまず。
評価も平均点止まりになっています。
物語は、主人公青島俊作のハードな3日間を描いたものとなり、TVドラマ時代から受け継いだストーリー構成が大ヒットを記録。
第43位:罪の声
実在の事件をベースに描くクライム・ミステリー!
1984年に実際に起きた事件、グリコ・森永事件。
2000年に時効を迎え、世間を揺るがす大ニュースだったにも関わらず、犯人逮捕に至らず、未解決のままとなった事件をベースに、小栗旬と星野源が共演し話題となった作品『罪の声』。
グリコ・森永事件とは、1984年にグリコの社長を誘拐し100億円と100キロの金塊を要求しながらも受け取らず、その後企業相手に毒入りの商品をばら撒くと脅迫し、世間をも恐怖に陥れた事件です。
そんな事件をベースに劇中では、ギンガ・萬堂事件として実在の事件をなぞらえて展開していく。
30数年経った今、過去最大の未解決事件となっていた銀河・萬堂事件。
小栗旬扮する新聞記者の阿久津は、事の真相を明らかにすべく取材を開始する。
一方、星野源が演じる曽根俊也は、京都のテーラーを営み、犯行声明の声を、幼少期に知らずに録音されていた男性。
自分の他にも犯行声明に子供の声が使われており、彼らの捜索を独自に始める…
この未解決事件は、2人に何をもたらすのか…
事件の真相に隠された真実を暴く、社会派ミステリーです!
徐々に手がかりを辿っていく様は、ミステリー好きにはたまらない1作!
第42位:悪の教典
最悪の教師!
2012年に伊藤英明主演で公開された、サイコ・バイオレンス・ホラーとなる『悪の教典』。
伊藤英明はこれまでに、主人公タイプの好青年の役柄を多く務めるイメージだったのが、その全てを覆したまさかの演技を披露し、大きな話題となっていた本作。
劇中でも、まさにそんなイメージの教師を演じており、やはり…
という所からの、一転まさかの展開に目が釘付け状態になる、急転直下なストーリーは必見です!
二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、浅香航大など今では一線級に活躍する若手俳優が総出演。
そのほか、山田孝之も高い評価を獲得しています。
第41位:見えない目撃者
見えなくても戦える!
吉岡里帆主演の、韓国映画リメイクとなる日本映画版『見えない目撃者』となる本作。
過去には、中国映画としてもリメイクされているもの。
韓国版と中国版は、設定を巧みに使ったミステリー映画という様な展開をしていますが、日本版では設定を巧みに引用したサイコサスペンスといった様相。
日本版の方がより、重厚なサイコサスペンスとなっており、見応えがある展開です。
ただ盲導犬が登場し、重要な役割を担っていることもあり、動物の虐待シーンなどが登場するので、視聴には注意が必要です。
日本版ではかなり配慮されているので、直接的なシーンはありませんが、安易に想像しうる展開にはなるので、ご了承を!
第40位:泣きたい私は猫をかぶる
猫で幸せ……?
劇場公開作品として計画されていた、”スタジオコロリド”製作のアニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』。
本来の公開日は、2020年6月5日を予定していましたが、新型コロナウィルスの影響でNETFLIXオリジナルとして同年6月18日に独占配信を迎えていました。
しかし、物語の舞台となっている常滑市など、徐々に劇場公開を10月以降に順次スタートさせています。
主題歌に、今が旬のヨルシカなどを起用し、徐々に話題になっていた作品です。
声優には、志田未来を主人公に採用し、高校生の純粋な恋愛をベースに猫の世界を描く、青春ファンタジー作品。
第39位:シン・ゴジラ
怪獣がやってきた!
ハリウッド版のゴジラが受けて、満を持して日本が世界に贈る、日本のゴジラを描いた作品『シン・ゴジラ』。
しかしこの映画は、往年の特撮を用いたものではなく、ゴジラの出現により影響を及ぼす人々を中心に描いたストーリー。
エヴァンゲリオンの庵野秀明を総監督に迎えたことで、日本では大きく話題になり、その影響は世界にも及ぼし、アメリカでは高い評価を獲得します。
事実、ロッテントマトなどでは高い水準を推移。
しかし裾野を世界中に広げたIMDbでは、平均的な水準である6点台に落ち着いています。
事実、この映画は、官僚対ゴジラの構図を中心に描いたことで、感情移入がしにくく批判になった部分でもあります。
やはり、ゴジラといえば怪獣映画を世界中に広めたパイオニア的作品。
期待するものといえば、日本の怪獣映画の往年の暴れ回ったり、街中を破壊し人々に恐怖を植え付ける様を描いたもの。
若干の期待外れ感もあり、IMDbでは少し低めになっている要因のひとつ。
そんなことも影響し、この水準で止まっている様です。
第38位:キングダム
とにかく俺はのし上がる!
日本の漫画ながら、中国の歴史を描き大ヒットになっている漫画『キングダム』の単行本50巻突破を記念して製作された実写映画。
主人公の信を山崎賢人、もうひとりの漂を吉沢亮が原作のイメージを壊さずにしっかり再現しており、原作ファンからも高い支持を獲得するなど日本映画において大規模な世界観を構築し、大きな期待がかかっています。
このヒットを受けて、アニメもだい3シリーズに突入するなど、さらなる飛躍を遂げていくであろう作品です。
身分の壁を超えて、大将軍になるべくのし上がりを魅せていく信と、親友の漂と同じ姿をした後の始皇帝になる国王、嬴政(えいせい)の2人を中心とした物語。
映画では、クーデターを起こされ、限られた戦力で8万の軍勢と戦う様を描きます。
第37位:夢売るふたり
夫婦って…
最新作『素晴らしき世界』の公開を控える西川美和監督による、2012年製作の映画『夢売るふたり』。
主演は、松たか子と阿部サダヲ。
ささやかな生活を楽しみ、小さい小料理屋を営む夫婦が突如として不運に見舞われる。
火事となり、店は再起不可能に。
そこからの起死回生の一手は、なんと結婚詐欺。
女性をたらし込む方法は妻が画策し、実行は夫が。
火事で不運というこの境遇を利用し、新たなお店の開業資金を稼ぐことに…
被害に遭う女性など、個性的な女優が多数集う、日本映画の味わい深さを堪能できる名作です。
松たか子の演技は、必見です!
第36位:22年目の告白-私が殺人犯です-
私が殺人犯です!
凶悪な殺人事件が時効を迎えた、22年目のある日、犯人が名乗り出る!
そのあまりにも大胆な展開と藤原竜也のキャラクターが大きな話題となり、20億円を超える興行収入を叩き出し大ヒットに至った本作『22年目の告白-私が殺人犯です-』。
実はこの映画は、2012年に製作された韓国映画『殺人の告白』の方がリメイクとなる。
犯罪をエンタメショーに変えてしまうという大胆すぎる展開が、一気にのめり込んでしまう映画らしいストーリーが白眉となる1作です。
第35位:ブタがいた教室
食べること、を学ぶ。
賛否両論があり、物議を醸している作品『ブタがいた教室』。
これは伝記映画で、実際にこの教育方法を行った教師の話。
食育学習(食べ物を学ぶ)として、ここまで見事な方法があっただろうか…
食べることの意味を、食べ物を粗末にしてはいけない、その意味を本当の意味で教える学習を見事に表したもの。
しかしその反面、あまりにも残酷なため、批判も大きく伴っており物議を醸した作品です。
とある小学校のクラス。
豚を飼い始め、卒業までにこの豚を食べるかどうかを決めるという…
この物語は、映画では1年ほどにまとめられていて、とても素晴らしい、食育学習が出来る作品です。
しかし実際にこの学習を行った学校では、もっと悲惨な結末を迎えており、映画だからこそ描けたようなもの。
(映画ではなく実際の結末について簡単にいうと、1度在校生たちに引き継がれます。2度目の引き継ぎは行われずに、食育センター行き、給食にPちゃんの肉が出される。)
この議論を交わす様は、実際にリアルな空気感を持たすために生徒役の子達には、結末の脚本を渡さず、実際に議論させています。
食べ物を食べるという毎日当たり前にしていることの意味を、改めて考えさせてくれる作品です。
第34位:勝手にふるえてろ
妄想女子の成れの果て??
松岡茉優の初主演映画となる『勝手にふるえてろ』。
女優・松岡茉優の魅力がふんだんに発揮されている作品で、こじらせ女子のこじらせすぎた恋愛模様が描かれるストーリー。
妄想の果てに、中学の同級生イチとの脳内恋愛を楽しんでいたヨシカ。
その位置との再会をすべく同窓会を計画するも…
ちょっと痛い女子を松岡茉優が、魅力的に可愛く演じる。
ラストの咆哮は、ちょっとホロリと感動もする、ナイスなガールズ・ムービー。
ブレイク前夜の北村匠海が、憧れの男性イチを演じているのも注目です。
第33位:旅猫リポート
猫との絆、感動の作品!
福士蒼汰主演で、猫のナナは、高畑充希が声を当てる。
そして”我輩は猫である”と言う有名な一句から始まるこの映画は、とある事情で猫を手放さなくてはいけなくなった主人公、宮脇悟と猫のナナとの旅の道中を追った作品。
かつての友人たちを周りに旅をするふたり。
過去を振り返ったりなど、人情溢れる温かい映画です。
ラストは、涙無くしては見ることができない作品になっています!
第32位:世界から猫が消えたなら
命より大切なものって?
佐藤健主演のファンタジー映画『世界から猫が消えたなら』。
ヒロインは宮崎あおい。
佐藤健は、郵便配達員。
ある時、突如余命宣告を受けてしまう男性。
自宅に戻ると、自分と同じ姿をした男が…
悪魔と名乗るその男は、命を1日伸ばす代わりに、何かを失くすという。
まずは電話。
その郵便配達員は最後に電話をかけたい人に会いに行く…
自分の命の代わりに無くなるもの…
言い換えれば、命より大切なもの…
自分の人生について、改めて考えるきっかけをくれる、そんな作品です。
第31位:BECK
賛否両論あるものの、音楽映画としては一級品
水嶋ヒロ、佐藤健主演で製作された音楽映画『BECK』。
ハロルド作石による漫画『BECK』の実写映画か作品となる本作。
非常に人気が高いだけに、完成作品に関してとても賛否両論となったことでも知られています。
作中に登場する音楽フェス、グレイトフル・サウンドは、モデルとなるFUJI ROCK FES’で撮影されたのは有名な話。
この映画が賛否両論となったのは、主人公コユキの歌唱部分。
映画では、先入観や偏見を持たないために歌唱部分を全て空白にする演出を取りました。
しかしそれが、とても素晴らしいストーリーとなった本作を一気に冷めてしまう原因となる演出になってしまいます。
役者たちの役作りなど、全てが完璧だっただけにとても惜しい作品です。
音楽映画として、とても素晴らしい作品だけに、なぜ1番のクライマックスである歌唱部分を空白にしてしまったのか…
その真意は、作者の意向とのこと。