- No.30:ソラニン
- No.29:スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
- No.28:スウィート 17 モンスター
- No.27:ビフォア・アイ・フォール
- No.26:テルマ&ルイーズ
- No.25:ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー
- No.24:惡の華
- No.23:志乃ちゃんは自分の名前が言えない
- No.22:トレインスポッティング
- No.21:パティ・ケイク$
- No.20:キックス
- No.19:バクマン。
- No.18:ハラ
- No.17:トゥループ・ゼロ-夜空に恋したガールスカウト-
- No.16:20センチュリー・ウーマン
- No.15:カセットテープ・ダイアリーズ
- No.14:明日への地図を探して
- No.13:ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
- No.12:WAVES/ウェイブス
- No.11:聲の形
No.30:ソラニン
▶︎生きるって、いろいろあるよね
宮崎あおい主演の音楽を題材とした切ない青春映画、『ソラニン』。
原作は、浅野いにお原作の同名漫画。
主人公の井上芽衣子を宮崎あおい、その彼氏で同棲をしている種田を高良健吾が務めています。
白眉となる楽曲は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが作曲を担当していることでも大きな話題となった作品です。
しかもその曲を、宮崎葵が完璧に演奏し、懸命に歌う姿は物語の力も加わりとても胸打つシーンとなており必見!
漫画原作の実写映画としては、過去最高とも言われる仕上がりになっており、高い評価を獲得しています。
物語は、種田と芽衣子を中心にバンドメンバーらとともに音楽で一旗上げるために奮闘するも、現実の中でもがき苦しむ姿をリアルに描いた、何かを諦めたことがある人には思いっきり突き刺さる様な青春映画です。
No.29:スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
▶︎高校生のキラキラな恋愛!?
普通に見れば、MCUのなかのヒーロー映画です。
しかしこの映画を、主人公視点で見れば、思いっきり青春映画になります。
ヒーローと高校生のはざまで悩む、少年を描いた作品だからです。
主人公ピーターは、ヒーローとしてやっていくことに悩んでいて、普通の高校生としての自分も尊重したいと感じています。
その結果、想いを寄せるMJへの気持ちを爆発させます。
その結果、甘酸っぱいティーンの恋愛を描いているのです。
可愛らしい、あの頃の恋愛って…やっぱり青春って感じですよね。
No.28:スウィート 17 モンスター
▶︎ヘイリー・スタインフェルドの出世作!
『バンブルビー』の主演で完全に世界的ブレイクを果たし、昨今の活躍が目覚ましい女優ヘイリー・スタインフェルド主演の一風変わった青春・学園映画。
通常、ティーンの学園を舞台にした映画といえば、キラキラの輝きを持つ、それこそ文字通りの青い青春を描いたものがセオリーです。
しかし本作は、こじらせ女子の拗らせライフを描いたことで、青春映画という括りの中でも、唯一無二の存在を持つ作品です。
こじらせすぎた末に、自殺を計画する主人公。
その計画を歴史の教師に打ち明けます。
その歴史教師を、ウディハレルソンが演じています。
決してド派手な映画ではありませんが、とても味わい深いパッとしな日々に悩んでいるそんなな他に是非観て欲しい、青春映画の中でも高い評価を獲得する名作です。
No.27:ビフォア・アイ・フォール
青春タイムループ・ミステリー!
日本では劇場未公開で、Netflixオリジナルとして配信している青春ミステリー『ビフォア・アイ・フォール』。
しかしながら、全世界の興行収入で製作費を大きく上回り大ヒットとなっている話題作でもあります。
有名な俳優は出ておらず、若き才能が集ったガールズ・ムービーと思いきや、実は非常に考えさせられる内容となっているとても思慮深い作品です。
主人公サマンサは、仲の良い友達と楽しく高校生活を過ごす女子高生。
しかし、ある時交通事故に遭ってしまうも、目覚めたのはその日の朝。
タイムループを経験する。
その過程で、自分を見つめ直し、ループの原因を探っていく…
No.26:テルマ&ルイーズ
▶︎やりたい様に、生きてやる!
リドリー・スコット監督、スーザン・サランドン、ジーナ・デイビスW主演となるロード・ムービー。
大人の青春映画ともいうべき作品である、『テルマ&ルイーズ』。
まだ、売れる前のブラッド・ピットが出演していることでも有名な作品。
休日に、仲の良いテルマとルイーズで旅行に出かけた先でまさかの事態に陥り、衝撃のラストに向かう作品で、大人になって色々縛られた生活から解放されたいと願う人に届ける最高のロード・ムービーです。
時代的にも女性を主人公にした映画はこの頃はほとんどなかったというのも、画期的な映画でした。
No.25:ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー
▶︎キラッキラの学園生活
ザック・エフロンとバネッサ・ハジェンズを一躍スターダムへと押し上げた作品『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』。
言って仕舞えば、青春ど直球な煌めく学園生活をミュージカルで贈る、いわばディズニーの御家芸ともいうべきエンタメ作品です。
今のザック・エフロンしか知らない人には、もしかしたら驚きかもしれません。
割と演技派というか渋めな配役が近年は多いですが、彼のブレイク作品では思いっきりアイドルとして扱われていたのです。
そんな主人公のザック・エフロンと、ヒロインとして演じたバネッサ・ハジェンズは、この作品がきっかけで実際にも恋人関係になっていたのは有名な話。
No.24:惡の華
まさに厨二病のこじらせた青春ストーリー!
伊藤健太郎と玉城ティナが熱演し、高い評価を獲得する、拗らせすぎた青春を描く作品『惡の華』。
厨二病を拗らせた結果の大人の階段を登る上で抱える、精神的葛藤や恐怖感、思春期に感じていた自由が失われていく喪失感、そういった説明のしようがない気持ちをまさに映画を通して代弁しているような作品。
小難しい詩集を読んで、自分は人とは違うという優越感に浸っている、まさしく厨二病の男子となる主人公、春日高男。
美人ではあるものの、独特の雰囲気を醸す女子、仲村佐和。
ある日、春日は誰もいない教室で好意を寄せる女性の体操着を持って帰ってしまう。
その光景を見ていた仲村佐和。
そんな2人だけの秘密が、とんでもない方向へと転がり始めていく…
共感できそうで全くできない、とってもカオスな青春映画です。
No.23:志乃ちゃんは自分の名前が言えない
▶︎喋れない志乃、歌えない加代、2人を繋ぐもの
これまでテレビドラマや短編、CM、MVなどを手掛けてきた湯浅弘章監督の長編映画デビュー作となる映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』。
この映画は、緊張すると吃って(どもって)しまいうまく喋ることが出来ない高校生の志乃と、音楽が大好きで、将来音楽で頑張っていこうと思うも音痴な女の子、この2人の友情物語です。
ラストは切なく感動もするのですが、そんなお互いのコンプレックスを抱えた上での学校生活、その繊細な高校生活を描いた作品。
主人公志乃の症状は、ほとんど吃音症に近いのですが、劇中では症例は明かされていません。
この作品は、ウェブ漫画が原作なのですが、その作者である押見修造も、固定観念を持ってほしくないとの意向から、志乃がどんな障害なのか、明らかにしていません。
しかし、彼女の心には深くコンプレックスとなる、負荷があり、精神的に敏感です。
そんな様を描き、厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財にも指定されている青春映画となっています。
No.22:トレインスポッティング
▶︎馬鹿ばっか!大人になっても変わらない!
中学生の頃って、自分たちが中心に回っていて、毎日が楽しくて、馬鹿なことばっかりやっていませんでしたか?
はい。この映画は大人になってもそんなことばっかりやっている、お馬鹿な大人の青春映画です。
しかし、そんなバカばっかりやっていると…
大人になるって大変です。
ってことを教訓に、しっかりしよ!と心から思える、反面教師的青春映画になります。
No.21:パティ・ケイク$
▶︎ラッパーになりたい!
燻った毎日を過ごしている女性が、音楽によって何かを変えたいと願う日常を描いた作品。
本当の青春って、こういうことですよね!
と、主人公パティの姿を見て力が貰える。
言うなれば、女性版『8マイル』ともいうべき、新たな時代のヒップホップ映画。
ギャングも、銃も出てこない、いまの時代のヒップホップってこういう側面もあるよね!
と、幅広い音楽性と共にあらゆるドラマを垣間見せてくれる映画になっています。
No.20:キックス
▶︎エア・ジョーダン1を取り返せ!
アカデミー賞俳優、マハーシャラ・アリも出演する新時代のブラックムービー『キックス』。
貧乏で、ボロボロなナイキのスニーカーを履く少年ビーことブラントン。
そんなブラントンが、なんとか働いて稼いだお金で手に入れたスニーカー、エア・ジョーダン1。
しかし街のギャングに奪われて、なんとかして取り返すというのが主題となるストーリー。
黒人のリアルな貧困、治安の悪い地区の現実、そんな中で必死にもがく若者を描いた、等身大の青春映画。
イカしたスニーカーを手に入れて、本当は何も変わらないはずが、世界が一気に広がった10代の頃を思い出すような作品。
スニーカー好きでなくとも、何かに熱くなれる趣味を持っている人には、絶対に観て欲しい映画のひとつ!
No.19:バクマン。
▶︎茨の道って、分かっちゃいるけど…
佐藤健と神木隆之介のW主演で演じるサイコーとシュージンの、熱血青春映画『バクマン。』。
漫画家を目指す2人の熱血青春ないばら道を描いた作品で、ヒロインである亜豆美保は小松菜奈が担当。
しかし本作は、ヒロインの関係性はほぼ割愛されており、佐藤健と神木隆之介の2人の掛け合いが主軸になって展開するのが特徴。
白眉となるのは、漫画の作画シーン。
実写とプロジェクションマッピングを用いて、漫画を描くというシーンをバッキバキのアクションに仕立て上げている点。
見応え抜群で、原作のイメージを見事に実写へと置き換え漫画原作の映画は当たり外れが大きいとされている中で、大当たりとなっている名作のひとつ。
No.18:ハラ
▶︎生まれた土地、流れる血、彼女の決断する道
AppleTV+のオリジナル作品『ハラ』。
アメリカの女子高生が主人公ながらも、両親はイスラム教徒を信仰しているパキスタン人。
しかしながら、主人公ハラはアメリカで育ちアメリカで過ごしている。
その影響はハラにも大きく、肌を隠して、女の子らしく、男の子と恋なんてもってのほか。
文化の違いを子供に強要している両親の元、自分とはなんなのか、アイデンティティを何処に置くべきなのかを悩むハラの物語。
ハラはスケボーが得意で、恋にも積極的になりたいけどそれは、両親が許さない。
しかしその両親にも問題があり…
と言ったリアルなアメリカの一家を描いた、思春期の心情を描くシリアスベースのドラマ作品。
No.17:トゥループ・ゼロ-夜空に恋したガールスカウト-
▶︎宇宙への憧れ、それは…
今、注目の若手女優、マッケナ・グレイスが子役の時に主演した作品『トゥループ・ゼロ-夜空に恋したガールスカウト-』。
と、いってもまだマッケナ・グレイスは、まだ14歳でこれからの活躍に期待がかかる女優です。
『キャプテン・マーベル』やクリス・エヴァンスの『ギフテッド』での演技で注目を集め、最新作『ゴーストバスターズ:アフターライフ』での出演が話題です。
そんなマッケナが主演となる本作は、母親を亡くし、その思いを空へと向け宇宙への憧れを持つようになった女の子。
ガールスカウトの大会で、宇宙へ声を届けることが判明し、その大会で大賞をとるためにゼロからガール・スカウトを結成するというお話。
子供ならではの無邪気な展開からのオチは、ちょっと汚らしいかもだけど、微笑ましいハートフルな冒険青春映画です!
No.16:20センチュリー・ウーマン
▶︎青春時代に道を踏み外さないために…
1979年を舞台にする、面白い視点で描く青春映画。
母親目線で、多感な思春期に突入する息子のために、母親が取ったまさかの方法。
それは、2人の女性に託すこと。
母親からは、どうしても目が離れる年頃になってきた時…
思春期で流されやすい年頃。
そこで母親が、息子のそばにいる2人の女性に頼るのです。
これ、母親がまさかの他人に子育てを介入させるという大胆な方法を取る、懐の深さ、がすごいと感じます。
その母親役には、アネット・ベニング。
近年ではMCUの『キャプテン・マーベル』などに出演している、ベテラン女優です。
そんな母親が頼る2人の女性は、エル・ファニングとグレタ・ガーウィグが演じます。
個性的な女優が集う、愛情深い作品です。
No.15:カセットテープ・ダイアリーズ
音楽は人種の壁を乗り越える!?
人種差別は、家族の間にも存在する事を描く、イギリスの青春映画となる『カセットテープ・ダイアリーズ』。
本作は、原作者のサルフラズ・マンズールによる自叙伝の実写映画化。
物語の舞台は1987年のイギリス。
アメリカに比べるとそこまで激しくはないものの、イギリスにも人種差別が存在していた事を描く作品です。
しかしこの映画は、周囲からの差別ではなく、両親による強要を描いたもの。
主人公は、両親がパキスタン人の少年ジャベド。
イギリスで生まれ、イギリスで育った少年。
しかし両親がパキスタン人というだけで、パキスタン人らしく生きろと強要されてしまう。
そんな中、ジャベドはとある音楽と出会う。
その出会いがジャベどの人生の大きな転機となる。
そんな青春ど真ん中の抑圧からの解放を描いた、大人への階段を進む青春映画です。
No.14:明日への地図を探して
若者の青春!のはずが…まさか!
典型的な若者の恋愛映画…
を描きつつも、少し変わった設定を取り入れ見事にきらきらに見せている作品『明日への地図を探して』。
Amazonプライムビデオのオリジナル作品として、独占配信されている本作は、タイムループを用いたロマンチックSFコメディ。
主人公の青年は、タイムループが起きており、同じ毎日を過ごす中で、もがいています。
そんな中、自分1人だけと思っていたその世界の中で、とある女性と出会う。
彼女も、タイムループに巻き込まれていました。
2人でこの世界から抜け出そうとするも、その女性はいつも夕方になると居なくなる。
抜け出そうとするが、彼女の態度はどこかおかしい…
そんな彼女に秘密に迫るも、恋心が邪魔をし始める。
果たして、2人はタイムループから抜け出すことができるのか!?
若い恋愛模様と、タイムループの謎、これぞ青春ラブストーリー!
No.13:ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
▶︎一晩で3年分の青春を!
女優でもある、オリヴィア・ワイルドの初監督作品となる、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』。
勉強ばかりで冴えないふたりを主人公に、卒業式前日に遊んでいた連中も自分たち同様に1流大学をいくことを知り、今までの自分たちは何をやっていたんだ!
と、たった一晩で高校3年間の青春を体験すべく、パーティーに繰り出そう!という、はちゃめちゃ青春ムービー。
俳優で、監督も務めるジョナ・ヒルを兄に持つビーニー・フェルドスタインと、若手注目株の1人、ケイトリン・ディーヴァーが主演となる。
その他、スター・ウォーズのを代表作に持つキャリー・フィッシャーの娘であり、自身も同シリーズに出演するビリー・ロードが、どこか憎めないビッチキャラ、ジジを演じます。
そんな個性豊かな面々が集う、たった一晩のはちゃめちゃ青春ムービーです。
No.12:WAVES/ウェイブス
音楽、映像、ストーリー、どれをとっても素晴らしい!
良作を多数生み出す映画スタジオ、A24が配給を手がける本作『WAVES/ウェイブス』。
NETFLIX映画『モンスター:その瞳の奥に』など、近年その注目度が増している、ケルヴィン・ハリソン・Jrが主演。
もう1人は、新鋭の女優テイラー・ラッセルも。
本作は、非常に音楽のが採用されており、シーンの情景、登場人物たちの心情が音楽に表れているのが大きな特徴。
更には、キャラクターに寄り添ったカメラワークも真新しさを感じます。
そして、この作品では前半と後半で主人公が変わるのですが、その切り替わりには特に場面転換も加えず、シームレスに展開。
物語は主人公の家族であるウィリアムス家を中心に、前半は兄のタイの視点で家族の崩壊を。
後半部分では妹のエミリーの視点で家族の再生を描く。
ティーンの危なっかしい青春を、音楽とカメラワーク、情景の綺麗さで魅せていく、非常に見応えたっぷりな作品です。
No.11:聲の形
▶︎あなたの声、心の声、みんなの声
京都アニメーション制作で、講談社の”マガジン”で連載されていた漫画の映画化作品。
主人公、石田将也の小学生時代の声を松岡茉優が務めていたことでも起きな話題になっていました。
女優やタレント起用とは思えないほどに、声とキャラクターがマッチしていて見事な演技力は必見ならぬ必聴!
以下より、あらすじ。
クラスのガキ大将だった主人公の石田将也は、転校生で聴覚障害を持つ西宮硝子の賢明な姿を見て、いじめしてしまう。
そして西宮硝子は、耐え切れずに転校してしまい、いじめの矛先は石田将也に向く。
その結果、高校生になった石田将也は、生きる価値を見出せなくなり自殺を決意していた…
ところが、石田将也と西宮硝子は、数年ぶりに出会い再びふたりの関係がスタートする…