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【ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー】ネタバレ考察!!解けたMCUの魔法、マーベル映画の次なる展開に期待!

ワカンダ・フォーエヴァーアイキャッチ
© 2023 MARVEL

2022年11月11日に劇場公開した、MCUとしては通算37作目の『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』。
ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンが逝去し、物語に多大なる影響を及ぼし、今後の展開が注目されていた話題作です。
しかし、いざ公開されると興行的には成功を収めるも、話題としては乏しい結果に至っています。
ここまで長きストーリーを展開してきたMCUに、ついにその魔法が解け始めていると言われて久しい状況です。
果たして、この映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は本当に、MCUの魔法が解けてしまったのか…
ストーリー展開から、ネタバレ考察すると共に検証していきます!

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』絶対的なアイコンを失う…

1作目に引き続きライアン・クーグラーが監督を務め、レティーシャ・ライト、ルピタ・ニョンゴら注目の俳優陣が続投した『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』。
アフリカンの文化を色こく、華やかに描き大ヒットとなった前作同様に大きな注目を集めていた作品です。
しかし主演を務めるはずだったチャドウィック・ボーズマンが、撮影直前に逝去。
その影響が物語にどう反映されるのか…
追悼映画としても、大きな注目となっていました。
MCUとしてh、フェイズ4の最終作になり、今後のフェイズ5以降にどの様な展開へと繋がるのかも注目です。

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』作品情報

原題:Black Panther: Wakanda Forever
監督:ライアン・クーグラー
脚本:ライアン・クーグラー、ジョー・ロバート・コール
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:レティーシャ・ライト、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、ウィンストン・デューク
時間:161分
公開:2022年11月11日

あらすじ

偉大な王であり、守護者であるティ・チャラを失ったワカンダ王国。
悲しみに打ちひしがれる中、謎の海底王国タロカンからの脅威が迫る…。
ワカンダと世界を揺るがす危機に、残された者たちはどう立ち向かうのか。
そして、新たな希望となるブラックパンサーを受け継ぐ者は誰なのか…。
絶対的な存在を失いながらも、未来を切りひらく者たちの熱き戦いを描いたドラマチック・アクション超大作が始まる!

https://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther-wf

以下より、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のネタバレが含まれます。

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』をネタバレ考察!

ここからは、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のあらすじや、内容についてネタバレ含め考察していきます。
今作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、興行的には成功を収めていますが…
ストーリー的には世界的に見ても、大絶賛とはなりませんでした。
一部では刺激が足りない退屈な作品であるとの批評も…
そんな『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を、何故そんな評価になったのか…
紐解いていきます。

あらすじをネタバレ!

ティ・チャラが病気で死亡
ワカンダの科学力を持ってしても、救うことはできなかった…
ワカンダでは白装束を着て、死者を弔う。
悲しみを抱き、国王ティ・チャラを見送った。
1年後。
ワカンダ王国では、ラモンダ女王が矢面に立つ。
国連から、ヴィブラニウムの開放を約束はさせられているが、守られていないと糾弾させられていた。
しかし、女王は凛としてその約束は守れないと強気の姿勢を貫く。
もちろんそれは、ティ・チャラが居なくなったことも起因するが、ヴィブラニウムを狙い、ワカンダ王国に侵入し盗もうとしていたのだ。
しかもそれは、国連に参加するフランスの差金だったのである…
ワカンダの守護者、ブラックパンサー不在によってもたらされたものだったが…
ワカンダには、ドーラ・ミラージュがいる。
王不在でも、その軍事力は衰えていない。

しかしそんな状況をよそに、世界のヴィブラニウム発見は加速度的に進み続ける。
そして、遂にワカンダの領域以外の場所でヴィブラニウムが発見されたのである。
海深く、深海で発見された…
しかしそのヴィブラニウムは、何者かに守られていたのだった…

ヴィブラニウムが発見された…それはワカンダにも影響をもたらす。
海深くあるヴィブラニウムは、ある種族によって長年守られてきたのだ。
それが海の王国、タロカンだ。
その長であるネイモアは、ヴィブラニウムの存在を世に知らしめたワカンダ王国にその責任を取らせる。
ヴィブラニウムが発見されたのは、探知機の存在である。
その探知機の製作者を連れてくる様にと、脅してきたのだ。
そしてタロカンのことを外部に漏らした場合、その国を含め敵とみなすと言い、タロカン帝国が脅威であることを示したのだった。
ラモンダ女王は反対するも、オコエの説得によりシュリと共にヴィブラニウム探知機を製作した人物へコンタクトを図る。
それが、リリ・ウィリアムズ
彼女は、MITの大学生だった。
裏で宿題代行を行い、生計を立てていた。
ヴィブラニウム探知機は、学校の課題で作っただけで彼女に悪用などの意図は無かったという。
悪用したのは、政府だったのだ。
すると、すぐさま駆けつけるアメリカの政府。
逃走劇を繰り広げるが…
タロカン帝国の者に、リリ・ウィルアムズとシュリが攫われてしまったのだ。
その責任を問われ、オコエはドーラ・ミラージュをラモンダ女王によって追放させられてしまう。
一方、シュリたちはタロカン帝国の成り立ちを聞く。
彼らも元は人間であり、ヴィブラニウムによって海底でしか生きられない様になり、ミュータントとしてククルカンという種族に進化していたのだ。
彼らもワカンダ同様に、ヴィブラニウムの恩恵を受けている種族である。
シュリは彼らと友好関係を築けるかも、と考えるが…
裏でラモンダ女王が暗躍し、ナキアにシュリ奪還を依頼。
それによって、タロカン帝国と仲違いし、ワカンダ王国vsタロカン帝国の戦争が勃発。
ネイモアの怒りは、ラモンダ女王に向けられ、彼女は亡くなってしまう。
シュリは、復讐心を燃やしタロカン帝国との戦いに挑む!

MCUの魔法が解けた!?

今作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』もこれまでのMCU同様に、壮大な世界観を描いていました。
中でも、ネイモアらのタロカン帝国の壮大な光景は、とても綺麗でした。
MCUでは初登場となった海底の帝国。
しかし今回、MCUの魔法が解けた、MCU疲れを引き起こした要因は…
ヒーロー映画に慣れ過ぎた事で引き起こされたものでした。
それは‥
ブラックパンサーといえば、前作ではアフリカンの文化を華やかに描き、見事に美しいものとして魅了したのです。
一方今回は、ティ・チャラの死、チャドウィック・ボーズマン亡き後、キャラクターをどう描くべきか…
製作陣の苦悩が手に取る様に推測でき、ストーリーにブレを感じてしまいます。
それだけ、製作陣の間でもチャドウィック・ボーズマンの逝去の影響の大きさがあったのかもしれません。

ボタンの掛け違いが戦いを生む!?

今回、そんなチャドウィック逝去の影響を大きく感じさせたのは、そのストーリー。
結果として描かれたのは、弔い合戦でした。
タロカン帝国とワカンダ王国の対決。
しかしこの争い…
ヒーロー映画なので、敵の存在というのは当然なので、すんなりと違和感なくストーリーが進行していきますが…
どこかに、違和感を感じませんか?
これまでのMCU作品、どんな個人的な理由であれ、戦う理由は人々の為、世界を何かしら救う理由がありました。
要するにヒーローとしての大義名分があったのです。
そしてヒーローだからこそ、その大義名分に共感できていました。
ですが今回の『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』には、その大義名分はありませんでした。
ネイモアたちの言い分は、多少乱暴なものではありましたが、シュリがしっかりと立ち回り収められていたはずです。
そこに、ラモンダ女王が介入した事で、話がこじれ、母親をネイモアによって殺されたことで、シュリが復讐をします。
シュリの未熟さ、成長のきっかけといえば聞こえはいいのですが…
正直に言って、見たかったのはこれではありません。
もっと、ヒーローとして…
兄のティ・チャラの死とどう向き合い、どう乗り越えていくのか…
ここで、母親ラモンダを死なせてしまったのも、納得はいきません。
シュリの悲劇を描くのはわかりますが…
これでは冒頭に描いた、ティ・チャラの死が完全に薄れてしまいました。
MCUだからといって、何をやってもいい、無条件に受け入れられるという、MCUの魔法は完全に解けてしまったように感じてしまったのです。

結論:MCUの魔法は解けたのか?

結論から言うと…
MCUの魔法は解けてしまいました
そもそもフェイズ4からは、ディズニープラスの配信作品も含まれている以上、置き去りになってしまう人たちが存在します。
この後に詳しい解説をしますが、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のMCU的な白眉としては、ヴァレンティーナの正体が判明したこと。
ですが、MCUを劇場作品だけで追っている人にとっては、ヴァレンティーナの存在が今回はハテナでしかないでしょう。
劇場作品でヴァレンティーナの登場は、『ブラックウィドウ』のみです。
しかし1番気がかりな登場は、ディズニープラスの配信作品『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で、発生しています。
何やら、アベンジャーズらしき組織を作っているらしい謎の女性がヴァレンティーナなのです。
とはいえ、これらの細かい要素はこれまでのMCUを完璧に追っている人たちに向けたボーナス特典であるのは、これまで同様ともいえます。
ただ確実に言えるのは…
これまでは、そんな要素もしっかり紐付けが行われていました。
丁寧に描かれていたのです。
しかしMCUという10年を超える歴史の上で、若干おざなりになっている部分が存在するというのは拭えない事実でしょう。
これはしっかりと伏線として今後の作品に活かせるのか…
それともこのまま、MCUのという大きな作品群の中であぐらを描き続けるのか…
MCU疲れを引き起こすきっかけになるかどうかは、今後のフェイズ5以降の作品に期待です。

まとめ:フェイズ5に期待!

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、賛否両論の作品です。
シュリの行動はヒーローとして、果たしてどうだったのか…
でもその結果、ワカンダはタロカン帝国を味方につけています。
今後起きる大きな戦いに向けて、ワカンダの面々は強い味方がついた形に。
今回のマルチバース・サーガでは、フェイズ4からそれぞれに登場するヒーロー、ヴィランはフェイズ6に公開される『アベンジャーズ/シークレット・ウォー』に集約されるはずです。
それまでに、ブラックパンサーやネイモアたちはMCUで再登場はあるのか…
その後の展開にも注目です!

ヴァレンティーナの正体が判明!

今回、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ではMCUフェイズ4で暗躍していた謎の人物の正体が明らかになりました。
先にも挙げた、ヴァレンティーナの正体です。
彼女のフルネームは、ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では、『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』からMCUに参加し、前作『ブラックパンサー』にも登場していたエヴェレット・ロスの上司でした。
さらには、そのエヴェレット・ロスの元妻という衝撃の事実でもありました。
このヴァレンティーナは、『ブラック・ウィドウ』、『ファルコン&ウィンターソルジャー』にこれまで登場していました。
おそらく今後は2024年7月に公開予定の『サンダーボルツ』に集約し、その都度登場する可能性が高そうです。
エヴェレット・ロスの上司ということは、ヴァレンティーナはCIAに所属しており、今後の暗躍がより明確に描かれていくことが、この『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で示唆されたことになります。
この後に直結する物語は、2023年に配信が予定されているリリ・ウィリアムズが主人公となる『アイアンハート(原題)』に繋がっていく事が推測できます。
MCUは、遂にクライマックスへと橋渡しが行われるフェイズ5に突入。
佳境に向けてのカウントダウンは、まだまだ始まったばかりだ。

画像出典:「©Disney

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