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【時すでにおスシ!?】最終回までのネタバレあらすじ!全ての世代に贈る応援ドラマ!

TBS火曜10時ドラマ【時すでにおスシ!?】が4月7日にスタート!
この記事では、永作博美主演・【時すでにおスシ!?】のネタバレあらすじ最終回まで毎話、更新していきます。

永作博美さん主演で、共演に松山ケンイチさん!もうそれだけでワクワクするドラマね!

子育てが終わった女性が新たに踏み出した一歩が鮨職人への道。今までに見たことのないようなドラマになりそうだね。

◎この記事でわかること
ドラマ【時すでにおスシ!?】
・全話のあらすじ・ネタバレ
・原作は?
・最終回の予想
・見どころ

【時すでにおスシ!?】のあらすじ・ネタバレを最終回まで

【時すでにおスシ!?】のあらすじ・ネタバレを最終回まで毎週更新していきます。

1話「イクラなんでもな出会い」

放送日:4月7日(火)22:00~22:57

1話のあらすじ

待山みなと(永作博美)は、夫を不慮の事故で亡くして以来、息子・渚(中沢元紀)のために生きてきた。
だが、その渚はこの春新社会人となって実家から巣立っていくことに。
子育て卒業という大きな一区切りを迎えたみなとは、50歳にして自分と向き合うことになったが、いざ一人になると、心にぽっかりと穴が空いたような喪失感に襲われてしまう。
ある日、みなとは腐れ縁の友人・磯田泉美(有働由美子)から、3カ月で鮨職人になれると謳っている「鮨アカデミー」の入学案内を差し出された。
母親としてではなく自分のためにこれからどう生きるのか悩んでいたみなとは、半ば勢いで申し込みを決める。
入学の日、鋭い眼光でみなとたちを圧倒する講師・大江戸海弥(松山ケンイチ)が待ち受けていた。
大江戸は初日から「挨拶は板前として出発点に立つための出発点。それができない人は出発点に立つ資格もない」と厳しい洗礼を浴びせる。
みなとのクラスメイトは、リタイア後の趣味として習いに来たダンディで多才な紳士・立石船男(佐野史郎)、大手コンサルから鮨職人へのキャリアチェンジを図る柿木胡桃(ファーストサマーウイカ)、寡黙な青年・森蒼斗(山時聡真)という、世代も境遇もバラバラで個性の強いメンバー。
みなとは、周囲と自分の意識の違いや熱意の差に気後れし、今後の自分について悩み、心身ともに疲れてしまう。

1話のネタバレ

待山みなと永作博美)は、夫・後藤淳平)が不慮の事故で亡くなって以来、息子・中沢元紀)のために生きてきた。
しかしその渚が新社会人として巣立ち、ひとり暮らしを始めることに。
子育てを卒業し50歳にして自分の時間と向き合うことになったみなとだったが、ふと訪れた喪失感の中、テレビから流れて来た「空の巣症候群」という言葉に敏感に反応してしまう。
ある日みなとは、高校時代からの親友・磯田泉美有働由美子)から、3カ月で鮨職人になれると謳う「鮨アカデミー」に一緒に行こうと誘われる。
渚から子離れできていないと指摘されたみなとは、勢いで入学を決意した。
ところが入学式当日、泉美から怪我をしたので行けなくなったと連絡が入る。
ショックを受けながらも、みなとはひとりで受講することにした。
みなとが受講する「午前集中コース」の講師は、鋭い眼光と厳しい言葉で生徒を圧倒する大江戸海弥松山ケンイチ)だった。
みなとは大江戸を見て、勤務先のスーパーに1カ月ほど前から来るようになった客であることに気づく。
大江戸はスーパーの魚売り場にいる時だけ殺気を見せるため、同僚の崎田愛華杏花)がひそかに「さかな組長」と呼んでいる人物だった。

朝からちらし寿司を作り、新社会人として巣立つ息子・渚のお祝いをするみなと。
そのちらし寿司を亡き夫にお供えし、渚にお弁当として持たせ、自分もお握りにして職場の休憩時間に食べます。
彼女が日々どんな心映えで生きているのかが、冒頭から真っすぐに伝わってきました。
渚が幼い頃からの夢である新幹線の運転士を目指して赴くのは、静岡県三島市にある寮。
距離的には決して遠くありませんが、ずっと一緒に暮らしていたみなとには息子が手の届かない場所へ行ってしまったように感じるのでしょう。
空っぽになった渚の部屋を見るみなとの姿から寂しさが伝わってきます。
ついつい心配して何度もメッセージを送ってしまうみなとに対し、渚からの返信はありません。
ようやく来たメッセージは「もうお母さんしなくていいんだよ。俺のこと心配する以外にもやることあるでしょ?暇なの?」という冷ややかなものでした。
ショックを受けたみなとは、親友の泉美から誘われていた「鮨アカデミー」への入学を決心します。
自分のためにどう生きればいいかわからなくなっていたみなとは、勢いに任せて一歩を踏み出したのでした。
ところが入学式当日、言い出しっぺの泉美から入学できなくなったという連絡がきます。
転んで足を怪我し入院してしまったのですから仕方がありませんが、みなとはひとりで「鮨アカデミー」の門をくぐることに。
そこに待っていたのは、堅物の講師・大江戸でした。
彼は、みなとが勤めるスーパーに一カ月ほど前から現れるようになった客で、なぜか鮮魚売り場にいる時だけ殺気を見せる「さかな組長」だったのです。

刺激的だったのは講師だけではない。
一緒に学ぶみなとのクラスメイトたちも個性的な面々ばかりだった。
定年後の趣味として通う多才な紳士、立石船男佐野史郎)。
大手コンサルから転身を図る行動力抜群の女性、柿木胡桃ファーストサマーウイカ)。
そして、若くして鮨の道を選んだ寡黙な青年の森蒼斗山時聡真)。
1週間が過ぎ、胡桃の誘いでクラスの親睦会をすることに。
皆の志の高さや熱意に触れたみなとは目的もなく流れで入学してしまった自分に引け目を感じ退学を考え始める。
みなとが退学希望を出していることを知った大江戸が彼女の働くスーパーへやって来た。
仕事終わりに待ち合わせた大江戸は「働きながら学ぶのは大変ですか」と問いかけた。
みなとは、息子が独り立ちした喪失感から逃れるために何も考えず勢いで来てしまったけれど、そんな気持ちで来るところではなかったと打ち明ける。
その時、そばを通り過ぎた自転車の少年がシューズを落とした。
みなとは、それを拾って猛然と追いかけた。
しかし追いつくことができぬまま途中で力尽きてしまう。
すると、後を追って来た大江戸がシューズを受け取って力強い足取りで走って行き、少年に届けてくれた。
みなとは、母親という肩書を失った焦りをごまかしていたことを忘れるくらいこの一週間無我夢中になれたと話す。
大江戸は、「待山さんの手、ずっと見ていました」と語りかける。
「相手を心から思って料理を作って来た、そんな手に見えました」
大江戸はスーパーでみなとから購入したチョコをみなとに差し出す。
「その手で続けていればいつか自分のために始めたことが誰かのためにつながることがあるかもしれません。待山さん、今やめるのは時期尚早なのではないですか」
「あなたには素質が…」と言いかけてみなとの顔を見た大江戸は戸惑う。
チョコを食べながらみなとが涙を流していたのだ。
その姿を見て、大江戸はかつて病院の中庭で坂を駆け上がって来た女性が泣いていたことを思い出す。
遠くから見ていたあの時の女性と今目の前で涙を流すみなとが彼の中で重なった。
「月曜日もお待ちしています」
大江戸は深く頭を下げて去っていく。
帰宅したみなとは、かつて渚との連絡に使っていたホワイトボードに「もう少し走り続けてみるぞ!」と書いた。
寿司のイラストとともに。

大江戸先生は生徒たちをわずか3カ月で鮨職人に育てるために常に真剣で、真剣なゆえに厳しさがあります。
そしてクラスメイトたちそれぞれにも、鮨を学ぶ確固たる動機がありました。
孫や家族を喜ばせたくて鮨を握れるようになりたいと願う立石は、寿司検定を受けるために皆で勉強会をしようと提案するほど熱心です。
柿木は寿司カルチャーを世界に広げたいという野望を持っていますし、少しでも早く手に職をつけて自分を変えたいと言う森にも強い決意が見られました。
みなとはそんな大江戸やクラスメイトたちを目の当たりにして、子育てを終えた喪失感から逃れたくて泉美の誘いに乗った自分に引け目を感じてしまいます。
「鮨アカデミー」をやめることにしたみなとのもとへ、心配した大江戸がやって来ました。
「母親であることが生きがいだったんです。だから急に自分のために生きろと言われてもわかんなくて。私は今誰かのために生きているわけでもなければ自分のために生きてるわけでもない。自分の人生、迷子になってまして」とみなとは大江戸に素直に話します。
そんなみなとに、大江戸は「待山さんの手は何千何万回と相手を心から思って料理を作ってきた手に見えました」と告げます。
「その手で続けていけば、いつか自分のために始めたことが誰かのためにつながることがあるかもしれません」と。
自分では気づいていないかもしれませんが、みなとはいつだって真剣で誠実です。
職場でも「鮨アカデミー」でも、そして通りかかった少年の落とし物にも。
いつも誰かのために一生懸命なみなと。
走り続けていたら、自分のための何かが見つかるかもしれませんね。
みなとを追い詰めるきっかけになった渚からは「この前はちょっと言い過ぎたかも」と謝るメッセージが届きました。
「心配には及びません」
「待山みなと、行ってきます!」
自分の足で進む、力強い宣言です。

1話の感想記事はこちら↓

【時すでにおスシ⁉】1話感想!「母」ではない「私」とは?みなとが踏み出す第一歩!
【時すでにおスシ!?】1話。みなと(永作博美)は息子の独立後の喪失感から逃れたくて入学した「鮨アカデミー」で講師の大江戸(松山ケンイチ)や個性的なクラスメイトたちと出会います。みなとの心の変化を描く【時すでにおスシ!?】1話の感想をお届けします。

2話「アジと自分の味」

放送日:4月14日(火)22:00~22:57

2話のあらすじ

真剣に鮨職人を目指すクラスメイトに圧倒され、一度は心が折れかけたみなと(永作博美)。
しかし、大江戸(松山ケンイチ)の言葉を胸に、再び「鮨アカデミー」へ通い続ける決意をする。
そんな中、基礎練習ばかりで鮨を握らせてもらえないことに不満を持つ胡桃(ファーストサマーウイカ)の直談判を受けた大江戸は「アジ料理で個性を表現できれば握りの練習に進ませる」と宣言。
自信満々の胡桃を前に、みなとは“自分の味”、“自分の強み”とは何かいまさらわからず思い悩むが、離れて暮らす息子・渚(中沢元紀)と久しぶりに会い、忘れかけていた「料理の原点」を思い出す。
一方、学長の横田(関根勤)は大江戸に「授業の進捗が遅いことで生徒からの不満がでないように」と伝えていた。
だが、横田の不安が的中し大江戸のクラスで事件が起こる。

2話のネタバレ

「よこた鮨アカデミー」講師の大江戸海弥松山ケンイチ)は2週目の授業計画を立てていた。
握りの練習よりも先に、三枚おろしなどの基本をしっかり学ばせたいと考える大江戸。
しかし柿木胡桃ファーストサマーウイカ)は、他のクラスはすでにネタを使って鮨を握る授業をしているのにと、大江戸に不満をぶつける。
大江戸は「アジの三枚おろしのテストをはさんでアジの一品料理に挑戦してもらいそこで自分の味を表現できた人には来週からネタを使った握りに進んでもらう」と告げた。
待山みなと永作博美)は、「自分の味」「強み」が何かわからず、職場の同僚の崎田愛華杏花)や沼田大平井まさあき)、そして親友の磯田泉美有働由美子)に聞いてみる。
みなとをよく見ている人たちならではの返事を皆からもらったが、どれも今のみなとが欲しい答えではなかった。
スナック「べてらん子」のママ・小宮山蘭子猫背椿)からは「母親であること」は味になるのではと言ってくれるが、「母親であること」が強みにはならないことをみなとは身に沁みてわかっている。
一方、大江戸は学長の横田宗満関根勤)から他のクラスより進みが遅いことを指摘され、「おすし」の約束を忘れないよう釘を刺された。
アジの三枚おろしのテストは、森蒼斗山時聡真)が70点、立石船男佐野史郎)が75点、みなとが80点、胡桃が65点で、全員合格。
皆、次の一品料理を目指すことになる。

胡桃は自分たちのクラスが他のクラスに比べて遅れをとっていることが不満です。
でも大江戸にしてみれば、生徒たちはまだ握りを学ぶレベルに達していないのでした。
基本的な技術を身に付けてほしい大江戸と、早く先へ進みたい胡桃。
大江戸は、まずアジの基本調理を教え次に三枚おろしのテストをすること、その後アジの一品料理で自分の味を表現できた人に握りを教えることを伝えます。
「アジの味を知り自分の味をアジで表現してください」
それが、握りの授業へ進むための課題でした。
まずは大江戸が三枚おろしの手本を見せますが、ペースが速すぎて生徒たちはついていけません。
森がスマホを向けると大江戸は「なんだ!」と怒鳴りつけますが、あとで見返したいから動画を撮りたいと言うと納得して許可しました。
すぐに怒鳴るのは大江戸の悪い癖ですが、素直に受け入れる一面もあるのですね。
横田学長から釘を刺されている「おすしの約束」と関係しているのかもしれません。
ただ、大江戸は自分が体験してきた厳しい修行と鮨アカデミーのやり方との相違に戸惑っているように見えます。
アジの三枚おろしのテストは65点が合格ライン、胡桃はギリギリでしたが4人とも合格しました。
いよいよ次はアジの一品料理のテストです。
みなとは職場の同僚の愛華や沼田から有能さを称賛され、親友・泉美からは善良さを、スナックのママ・蘭子からは長年の母親としての経験を評価されるのですが、料理に活かせる自分の味や強みはわからないままです。

自宅に帰ったみなとはかつて学校給食に携わっていた時の「給食管理ノート」を引っ張り出してみる。
ノートの中のアジのレシピを探しながら、大江戸が以前言った言葉を思い出した。
「待山さんの手です。何千何万回と相手を心から思って料理を作ってきたそんな手に見えました。いつか自分のために始めたことが誰かのためにつながることもあるかもしれません」
その時、息子の中沢元紀)から電話がかかってくる。
渚は、研修の勉強に使うため化学の教科書が必要になった、土曜日に戻るからその時に渡してほしいと言う。
みなとは、渚に「自分の強み、味」について聞いてみる。
すると渚は「お母さんからにじみ出てるのは家族のために生きてるって感じ」と答え、みなとは戸惑う。
「味ってそういうもんでしょう、とってつけるもんじゃない…って、俺は就活の時に学んだ」
その言葉を聞き、みなとはいつの間にか立派に成長した息子に感動する。
その後冷蔵庫からアジを取り出したみなとは、亡き夫・後藤淳平)と二人で作った夜食の楽しいひと時を思い出してあるレシピにたどり着いた。

みなとはかつて小学校で給食を調理する仕事をしていたんですね。
学校別の「給食管理ノート」をきちんとつけていたみなと。
どんなことにも真面目に取り組む人柄であることがよくわかります。
ノートの中からアジのレシピを探している時に、渚から着信がありました。
化学の教科書を渡すために渚に会えることになって嬉しいみなと。
せっかくなので、渚にも母親と強みや味は何かを聞いてみます。
ただし、「お母さん」としてではなく「待山みなと」として。
でも、渚の答えは「家族のために生きているお母さん」でした。
「母親であることが強みと言えないこんな世の中じゃ」
「ポイズンだね」
というみなとと泉美の会話への、これがアンサーなのだと思います。
母親として家族のために尽くしてきたことがあなたの味になっているんだよ、という息子からの言葉。
みなとは亡き夫との夜食の時間を思い出しました。
そして「これかな…うんこれかも、しれない」とあるレシピにたどり着きます。

「アジ一品料理テスト」
制限時間は60分。
森が作ったのは“アジの漬け丼”だった。
この学校で何度も刺身を切っていて厚みごとに味わいが変わることを感じ、これが自分なりの味だと感じたと言う。
立石が作ったのは“塩で食べるアジフライ”。
アジそのもののうま味と油の相性の良さに気づきそれを優しく引き出すために塩を選んだと説明した。
これなら妻と一緒においしいものを食べる幸せを共有でき、孫にアジ本来のおいしさを味わってもらえるのではと考えたと言う。
胡桃は、ミシュラン5年連続一つ星の名店で食べた南蛮漬けをヒントにして自分なりにアレンジしたという“アジのエスカベッシュ”を出した。
「インバウンド需要にも刺さると思いますし自分の目指す店のコンセプトにも近いです」と自信満々だ。
みなとは自分の料理の名を「必殺小腹満たし?」と少し自信なさそうに言ったが、それから彼女が夫と一緒に作った夜食の思い出を丁寧に話し始める。
二人とも帰りが遅くなった時、余り物の刺身で手早く“なんちゃってなめろう”を作って食べ、続いてそれをお茶漬けにすると小腹も満たせて鮮度も落とさずに食べられるし洗い物も少なくて済む。
そして二品分食べることで、話す時間が一番の癒しになるという二人が長く会話ができるひと時になった。
そしてみなとは、「家族のために家族の時間を大事に生きてきた自分の味はこれかなと、これはそういう料理です」と言ってなめろうを乗せたご飯に出汁を注ぎ大江戸に勧める。
テストが終了し、大江戸は来週から握りに進む生徒を発表した。
「森さん、立石さん、そして待山さんです」
胡桃にはもう一度アジと向き合ってもらうと言う。
胡桃が納得できずに反発すると、大江戸は思わず怒鳴りつけてしまう。
胡桃は出て行き、教室は嫌な空気に。
横田学長は大江戸を叱責する。

アジの一品料理テストは、胡桃だけが合格できませんでした。
自分をどう見せたいかということしか考えていない胡桃は、大江戸が考える要件を満たしていなかったのです。
そもそも「自分の味を表現するというのは自分の強みを見せること」と解釈したのは胡桃でした。
大江戸は「素材の味を知る、素材とどう真摯に向き合うかを考える、そしてその素材を使って相手においしく食べてもらうために自分ができる最善の方法を探す」ことを求めていたのです。
自分をよく見せるのではなく相手のために、それが自分の味を表現するということだと大江戸は言い、胡桃はそれができていなかったと伝えます。
しかし胡桃は「最初からそう言ってくれていれば良かったのに時間の無駄じゃないですか」と反発しました。
すると大江戸は、曲がりなりにも職人を目指すなら背中を見て覚えることはできないのかと怒鳴りつけてしまいます。
職人になる覚悟を持ってほしいと一生懸命なのでしょうが、大江戸はすぐ感情を高ぶらせてしまうところ、言葉足らずなところがいけませんね。
横田学長が言う「おすしの約束」とは、大江戸のそうした面を心配してのものなのでしょうか。

みなとが働くスーパーの前でしょんぼりとしている大江戸。
「自分の教え方が間違っていたのでしょうか」と相談する大江戸に、みなとは勤務中だから別の時間にと言う。
大江戸から土曜日朝釣りに誘われ、みなとは渚の上着を借りて出かけた。
みなとが人生で初めて釣ったアジを大江戸はその場でさばいて“アジの卵かけご飯”をふるまう。
そして、「飯炊き3年、握り8年」の言葉通り自分が鮨職人として一人前になるまでの厳しい修行の話をし、初めて親方が認めてくれた料理がまかないで作ったアジの卵かけご飯だったことを話す。
「自分の経験を皆さんと共有したかった、上っ面の技術だけの職人になってほしくないから」という大江戸の思いを聞いて、みなとはそれを伝えてくれたら素敵だったのにと告げる。
みなとは大江戸を励まし、「月曜に柿木さんと話してみましょう」と協力を約束した。
帰り道、みなとは14年前夫を亡くし息子は独り立ちしたこと、大江戸はバツイチで今は独り身であることをお互い明かす。
大江戸は「前にどこかでお会いしてますよね」と聞くが、みなとは「人違いじゃないですか」と答えた。
その後、みなとは渚が予約してくれたお洒落なレストランへ。
豪華なランチを食べながらみなとは矢継ぎ早に質問するが、渚は逆に「待山みなと、行ってきます」というメッセージの意味を問いただした。
みなとが鮨アカデミーに通い始めたと聞いて驚く渚。
「いろんな人と新しい世界に触れるのって、意外と刺激的で充実してるんだから」と話すみなとに、「いろんな人と新しい世界ねぇ…」と何かを思う渚。
みなとは気にするが渚はすぐに話を切り替えて、この前自分の強みについて聞いたのはそれだったのかと納得する。
夫と夜食を作っていた時間が特別なことだったとしみじみするみなとに、渚は今度自分にも作って欲しいと言って二人は笑顔に。
渚は勉強しないと追いつかないから実家には泊まらず寮に帰ると言い、「きょう俺のおごりだから」と会計を済ませた。
「もしかしてそのために来てくれたの? 教科書受け取るだけじゃなくて?」と驚くみなと。
息子の気持ちに感激してレシートを記念にもらうのだった。
月曜日、大江戸と顔を合わせたみなとはこぶしを握って励ます。
そして胡桃に話しかけようとしたが、胡桃は真っすぐ大江戸に向かって歩いていく。
「これって、あなたのことですよね」
胡桃が大江戸に突き付けたスマホの画面には、3年前のニュース記事が映っていた。
“「修行という名の暴力」有名寿司店「鮨海弥」店主・大江戸海弥のパワハラ疑惑で前代未聞の閉店騒動”
記事には弟子の胸倉をつかむ大江戸の写真が。

自分の経験を少ない時間で伝えるにはどうしたらいいか、自分なりに考えたつもりだったという大江戸。
みなとと二人きりの時はこんなに素直に話せるのに、どうして授業の場では頑固で言葉足らずになってしまうのでしょうか。
生徒たちに良い職人になってほしいと願う大江戸の熱い想いに、みなとは感動します。
そして不器用な大江戸が胡桃との関係を修復できるよう自分ができることをしたいと思うのでした。
朝釣りからの帰り道、お互い“休日なのにご家族に申し訳ない”と気遣う中で、みなとは夫を亡くして息子も独り立ちしていること、大江戸はバツイチであることが明かされました。
つまり、二人とも今は一人暮らしなんですね。
それぞれの過去を少し知って相手への理解を深めたみなとと大江戸でした。
ただ、大江戸は昔みなとに会ったことがあると思っているのに対し、みなとは全く記憶にないようですね。
その後、みなとが急いで向かった先は渚が予約してくれたレストランです。
寮生活や仕事の様子を心配するみなとと、母が何か新しいことを始めたことを気にする渚。
「いろんな人と新しい世界に触れるのって意外と刺激的で充実してるんだから」という母に、渚は何かを思っているようでしたね。
異性との出会いを心配しているのでしょうか。
食事後、みなとが持った会計伝票を華麗に奪って「きょう、俺のおごりだから」とスマートに支払いを済ませる渚。
化学の教科書を持って来てほしいと言ったのは口実だったのでしょうか。
渚の優しさに感激したみなとはレシートを記念にもらいます。
航の写真にレシートを嬉しそうに見せびらかすみなと、可愛らしいですね。
温かな時間が流れた週末でしたが、月曜日、鮨アカデミーで大変なことが起こります。
胡桃が大江戸の過去のニュース記事を掘り起こしたのです。
大江戸、大ピンチです。

2話の感想記事はこちら↓

【時すでにおスシ!?】2話感想!「おすしの約束」とは?国民の息子・渚の優しさに感動
【時すでにおスシ!?】2話。大江戸(松山ケンイチ)が出した「自分の味を表現する一品料理」という課題に取り組むみなと(永作博美)が息子・渚の言葉を通して気づいたことを描く【時すでにおスシ!?】2話の感想をお届けします。

3話「サバとサバイバル」

放送日:4月21日(火)22:00~22:57

3話のあらすじ

胡桃(ファーストサマーウイカ)が大江戸(松山ケンイチ)に突き付けた過去のニュース記事で、「よこた鮨アカデミー」に激震が走る。
かつて店主として営んでいた鮨屋で大江戸が弟子を殴り閉店に追い込まれたという記事で、大江戸はその内容を認める。
学長の横田(関根勤)は「しばらく休みを取るように」と出勤停止を言い渡した。
みなと(永作博美)たちは講師不在の事態に困惑してしまう。
大江戸を厳しく追及した胡桃は、クラスメイトの森(山時聡真)から「和を乱している」と責められて孤立していく。
完璧主義ゆえに自分を追い込み自分の考えに縛られてきた胡桃は次第に体と心の異変を感じるように。
みなとはクラスがバラバラになっている状況を案じ、何か働きかけることができないかと考えていた。
一方大江戸は、自らの原点である師匠・土方(金田明夫)のもとを訪ねる。

3話のネタバレ

柿木胡桃ファーストサマーウイカ)は大江戸海弥松山ケンイチ)が過去に弟子へのパワハラ疑惑で騒動になった記事を掘り起こし、「あなたのことですよね」と彼に激しく詰め寄る。
大江戸は記事に書かれているのは自分だと認めた。
「よこた鮨アカデミー」学長の横田宗満関根勤)は事態を重く見て、大江戸にしばらく休むように言い渡す。
森蒼斗山時聡真)は胡桃に「和を乱しているのはあなただ」と告げた。
待山みなと永作博美)や立石船男佐野史郎)がとりなすが、胡桃は出て行き、それきり学校に姿を見せなくなる。
大江戸が出勤停止になったので、みなとたちのクラスは、代理として常澤義男本多力)が受け持つことに。
常澤は大江戸とは真逆でフレンドリーな講師で、「何事も楽しいのが一番」が口癖だった。
大江戸はみなとに会いたくてスーパーをうろうろするが見当たらず、小さなチョコを持って崎田愛華杏花)のレジに行ってみなとが出勤していないかを尋ねるが、物陰に隠れているみなとの合図を見てまだ来ていないと嘘をつく。
大江戸は財布を忘れてきたため会計をキャンセルしてほしいと謝るが、愛華はスマホ決済できると説明した。
しかし大江戸は「わからないので結構です」と丁寧に頭を下げる。

「誰かを傷つけた手で人に教えてあなたは平気なんですか」
胡桃は激しく大江戸を糾弾しました。
しかしその胡桃に対して森は、「自分だけ不合格になった腹いせにあら探ししていて(記事を)みつけたのでは」、「よかったですね正義を振りかざせて」と痛烈な言葉を浴びせます。
胡桃は出て行き、この日以来ずっと授業を欠席することになってしまいました。
一方、横田学長は、「あなたの親方に全てを飲み込んだ上で引き取ってやってほしい」と頭を下げられたのに、と大江戸への怒りが収まりません。
生徒の誰かがSNSにこのことを投稿したら炎上して学校が立ち行かなくなる可能性もある、と心配します。
大江戸は事実上の謹慎処分になりました。
大江戸の代理の常澤はいつも笑顔で何でも許してくれそうな優しい講師。
しかし、大江戸も胡桃もいないクラスは寂しくなってしまいました。
その大江戸はみなとと話がしたくてスーパーに行きますが、会えません。

胡桃は対話型AIに“メンタルを整える夕飯のレシピ”を相談するが、温度が感じられない回答に「冷たいね…育てたの私か」と呟く。
AIに勧められたサバ缶のパスタを作ろうとしていると、夫・青木マッチョ)が帰宅したのでパスタを食べるかどうか聞くが、仁は「自分のために時間使って」とジムに行ってしまった。
「あんたも冷たいね…選んだの私か」
大江戸はみなとの帰りを待ち伏せて、みなとを引き留めたのは学長に言われたからではなく自分の心からの気持ちだったと告げる。
その夜、中沢元紀)から研修で山登りに行くから汚れてもいい服を送って欲しいと電話がきた。
鮨アカデミーは順調かと聞く渚に、みなとは「新しい場所で新しい人とゼロから分かり合うのって難しい」と話す。
渚は「家族だって全部は分かり合えないんだから、新しい場所で新しい人となんてその百倍難しくて当たり前だよ」と言うのだった。
大江戸は恩師の土方洋司金田明夫)の家を訪ねる。
土方は話を聞いて、しばらくこの家にいて良いと言う。
大江戸は、かつて「機械に頼るな、自分の手でやれ」というのが口癖だった親方がロボット掃除機を“新しい家族”と呼んで使っていることに驚いた。
一方、大江戸の厳しい指導に慣れていたみなとたちは、何をやっても「いいですね~」と褒めるばかりの常澤に戸惑う。
そして、胡桃がいないことを寂しく思うのだった。
耳鳴りに苦しむようになっていた胡桃は、病院で医師にストレスが原因と言われて憮然とするが、帰りがけにみなとと磯田泉美有働由美子)に出くわす。
泉美が、松葉杖が今日取れるので記念に写真を撮って欲しいと病院にみなとを呼び出していたのだ。
みなとは胡桃に会えて良かったと喜び、体調を心配する。
胡桃の様子を見ていた泉美は自分の“松葉杖返還おめでとうの会”に彼女を誘った。
スナック「べてらん子」で、小宮山蘭子猫背椿)、みなと、泉美が胡桃と話をする。
泉美はかつて女性は自分だけという職場で男性相手に戦っていた日々を今の胡桃の状態と重ね、ファイティングポーズをしながら「お姉さんの心、こんなふうになってない?拳下ろしてみな。目の前にいる人、案外敵じゃないかもよ」と告げた。
みなとも、子育てで張りつめていてみんな敵だと思っていた時期の話をして、そうやって自分を奮い立たせなければ前に進めなかったと言う。
蘭子は「よく頑張ってるわ、私達。サバイバルのその先を知った私達に乾杯!」と叫び、皆で盛り上がる。
感激した胡桃は「皆さんのことネキと呼ばせてください」と頼み、ネキとは何かわからないまま蘭子も泉美もみなともさらに盛り上がった。

大江戸がみなとに会おうとしていたのは、自分が彼女を引き留めたのは学長の指示だったと誤解されているかもしれないと思ったからなのですね。
横田学長が「待山さんを連れ戻せたと思ったら今度はこんな」と大江戸を叱責しているのをみなとに聞かれたと思っていたのでしょう。
みなとにやめてほしくないと思ったのは心からの自分の気持ちであることを告げると、それだけで去っていきます。
渚から電話があり、鮨アカデミーの様子を聞かれて具体的な話はしないながらも壁にぶつかっていることを伝えるみなと。
そんな母を励ます息子。
お互いを思いやる親子の電話のシーンの後、ひとりサバのパスタを食べる胡桃の孤独が胸に迫ります。
胡桃がいないクラスで改めて彼女のパワフルさや推進力、皆をまとめる器を思い返すみなとや立石。
黙って何かを考えている森。
その胡桃は、鮨アカデミーを休むようになってから耳鳴りに悩まされていました。
夫に放置して悪化すると時間もお金も勿体ないと言われて胡桃は診察を受けますが、医師にストレスが原因だと言われて憮然とします。
自分は自己管理がしっかりできているという自負があったのでしょう。
病院から出たところで、松葉杖返還の儀で泉美の記念写真を撮るみなとに出くわします。
「強いと思い過ぎてはダメって。強いと思ってこその私なのに」
「ストレスがあるのは当たり前でそれをエネルギーに変えるぐらいの気持ちで生きなきゃ」
医師の診断に不満を言う胡桃を見ていた泉美は、「べてらん子」に誘いました。
“祝‼松葉杖返還”の飾りつけをしながら、みなとは胡桃に、大江戸がしばらく休んでいること、上っ面の技術をなぞっただけの職人になってほしくないという想いを授業で上手く伝えられなくて落ち込んでいたことを話します。
その後、みなと、泉美、蘭子という人生の先輩たちの話を聞いて、肩の力が抜けていく胡桃。
泉美はかつて周りにファイティングポーズをとっていた頃の自分を思い出し、胡桃を「べてらん子」へ誘ったのでしょう。
みなとの「柿木さん、相手のことをもう一度ちゃんと見てみると、景色が違って見えるかもしれません」という言葉も胡桃の心に真っ直ぐ届いたのでしょうね。

胡桃は鮨アカデミーに登校し、クラスの皆に騒動を謝った。
大江戸が未だに休んでいることを心配する胡桃。
学長に聞いても住所は教えられないと言う。
すると、森がグルメ雑誌に掲載された大江戸と土方の対談を見せる。
そこには、大江戸の原点は土方の店で何かあった時は必ず訪ねることが書かれていた。
授業の帰り、胡桃とみなとは土方の鮨屋に行ってみるが、2年前に閉店しクリーニング屋になっていた。
しかしちょうどそこへ土方とともに大江戸がやって来る。
土方のはからいで、大江戸と胡桃とみなとは家で話をさせてもらうことに。
胡桃は相手を見ずに拳を向けていた自分を反省し、「先生のことをちゃんと見たい、知りたい」と告げた。
大江戸はかつて不満を抱いた弟子たちに反乱を起こされた話をし、胡桃は記事に書かれたことを鵜呑みにしてしまったことを謝罪する。
しかし大江戸は、講師という形で鮨に携わる機会をもらえてそれに応えたかったのにまた同じ失敗をしてしまったかもしれないと言う。
みなとは「私は先生が一生懸命変わろうとしていたのを知っています」と伝え、ロボット掃除機のように任せられるところは頼ってみる、そういうバランスをみつけるのが大事なのではと話した。 
みなとたちの気持ちに応え、大江戸は講師に復帰した。
胡桃はアジの再テストをお願いする。
そして大江戸は、スーパーで愛華にスマホ決済のやり方を教わるのだった。
夜、「べてらん子」で胡桃の合格祝賀会と仕切り直しの懇親会が開催される。
胡桃に誘われて一緒に「マツケンサンバ」を踊る大江戸。

みなとたちと話したことをきっかけに、胡桃は大江戸と向き合うことを決意。
森が大江戸に会える場所の手掛かりを教えてくれたのも良かったですね。
大江戸の原点と言う土方親方は、ずっと温かく大江戸を見守って師匠。
その家で大江戸と胡桃が素直に話し合えたのは本当に良かったです。
自分を守るために拳を出していた胡桃の心をやわらかく溶かしたのはみなと、泉美、蘭子でした。
そして頑なで不器用な大江戸もみなとのおかげで変わろうとしています。
ロボット掃除機のたとえ話はとてもわかりやすかったですね。
任せられるところは頼ってみるバランス。
大江戸は早速実践してスマホ決済に挑戦します。
親切に教えてくれた愛華も大江戸の進化に一役買いました。
お互いを理解し合うことで、登場人物たちが少しずつ変わっていきます。
ただ、渚はみなとにも言えない何かを抱えているようで心配ですね。
3話の感想記事はこちら↓

【時すでにおスシ!?】3話感想!きっかけはロボット掃除機?大江戸と胡桃の進化
【時すでにおスシ!?】3話。過去のトラブルが露呈して行き場を失った大江戸(松山ケンイチ)と完璧主義で雁字搦めになっている胡桃(ファーストサマーウイカ)がみなと(永作博美)らの影響で変わっていく姿を描く【時すでにおスシ!?】3話の感想をお届けします。

4話「ホタテと掘った手」

放送日:4月28日(火)22:00~22:57

4話のあらすじ

ゴールデンウィークを前に浮足立つ世間をよそに、みなと(永作博美)はこの時期になるとある後悔が蘇ってしまう。
亡き夫・航(後藤淳平)の命日が近づいていた。
よこた鮨アカデミーでは、大江戸のクラスにフランス人留学生・セザール(Jua)が転入してきて賑やかになる。
この週の授業は「貝」がテーマ。
ホタテの殻から身を傷つけずに剥く作業に苦戦する中で、みなとは「中身を出すこと」の難しさを痛感する。
セザールの歓迎会で、セザールは自分の夢や生き方を素直に語り、その姿に触発された立石(佐野史郎)や胡桃(ファーストサマーウイカ)もパーソナルな話を始める。
だが、みなとはその空気に上手く入れなかった。

4話のネタバレ

よこた鮨アカデミーの大江戸海弥松山ケンイチ)のクラスにフランス人留学生・セザールJua)が転入してきた。
人懐っこいセザールは、待山みなと永作博美)、柿木胡桃ファーストサマーウイカ)、立石船男佐野史郎)、森蒼斗山時聡真)の中にすぐ溶け込む。
セザールの歓迎会の中で、胡桃がゴールデンウイークにホームパーティーを開きましょうと提案する。
立石も良かったら自分の別荘でと申し出て盛り上がるが、みなとは夫・後藤淳平)の命日が4月29日なので出席できない。
夫が亡くなっていることをクラスメイトに打ち上けていないみなとは、行けない理由を説明できなかった。
事情を知っている大江戸はさり気なく話を変えようとするが、その時酔っぱらった森がわめき出し、会はお開きになる。
大江戸は森を連れ帰り自宅に泊めた。
翌朝、澪(土居志央梨)という女性が大江戸を訪ねてきて一方的にパグ犬を「この子のことよろしく」と押しつけ1週間分の餌などを置いて去っていく。
澪が帰った途端にパグ犬と嬉しそうに戯れる大江戸。
機械音痴の大江戸は森にペットカメラの接続をお願いした。
さて、今週の大江戸クラスは、「貝」で仕込みの大切さを学ぶ授業。
ホタテの殻から身を傷つけずに剥く作業に一同が苦戦する中、セザールが指をケガしてしまう。
別室でみなとが傷の手当をすると、その優しさに感激したセザールはハグをする。
みなとは、心を開いて素直に思っていることを伝えるセザールに怖くないのかと聞いた。
セザールは、自分を知ってもらった上でみんなと仲良くなりたいと言う。
みなとは自分の中身は傷口みたいなところがあるのでそれを見せる相手にも負担をかけること、そして心に留めておいた自分の後悔が話すことで軽くなってしまいそうでそれでいいのかと考えてしまうことを話した。
4月29日、みなとは中沢元紀)と夫の墓参りに出かける。
「お父さんのこと周りに話している?」と聞くと、タイミングがあればと答え、そんなに関係が深くない人のほうが気軽に話せるよねと答える渚。
大学の時の彼女とか仲良い友達とか大切な人ほど話せないと言う渚に、彼女がいたの?と驚くみなと。
渚は、お母さんもあの日のお父さんとのことを話してくれていないと言う。

今週の大江戸クラスでは「貝」の仕込みを学びます。
4話のテーマは貝の殻を外す作業に、自分の殻を破って内面を他者に見せることの難しさがかけられているんですね。
みなとは、クラスメイトたちに夫が亡くなっていることを話していません。
初対面からフレンドリーに皆の中に入って来て、自身の恋人や夢についても真っ直ぐに話すセザールと、対比になっています。
セザールの影響で、立石は妻との出会いを語り、胡桃も夫との二人の生き方について話します。
でも、みなとや大江戸や森は自分自身のことを話そうとはしませんでした。
大江戸が妻について聞かれた時はみなとが、みなとが夫と一緒にホームパーティーにどうですかと誘われた時は大江戸が、さり気なく話を逸らそうとするのが印象的でしたね。
森が悪酔いしたのも、先に酔ってしまえば自分の話をしなくて済むからという気持ちだったからでした。
みなとはセザールにどうしてそんなに素直に自分を出せるのか、怖くないのかと聞きます。
セザールは自分の考えを話しますが、中身を人に見せるのは自分が選んだことでそれはみんなの正解ではないと付け加えました。
ウインクし合うセザールとみなと、素敵な会話でした。
怪我をしたセザールと水仕事で手荒れしているみなとにばんそうこうを買ってプレゼントする大江戸も素敵ですね。
夫の命日にみなとは渚と華詣りに行きます。
近しい人ほど自分を見せることができないと渚は言いました。
彼女がいたことをみなとに話していなかった渚。
そして、夫とのことで自分を責めていることを渚に話していないみなと。
渚もまた、今の悩みを母に話せていないんですよね。

スナック「べてらん子」で、磯田泉美有働由美子)はみなとと小宮山蘭子猫背椿)に「最近恋してる?」と聞く。
泉美はそこから自分の恋バナを披露するのだが、みなとは蘭子から大江戸のことを思い浮かべているのでは?と指摘される。
泉美も「そろそろ一歩踏み出してもいいんじゃない」と言うのだった。
みなとは、勤務先のスーパー「ふくとく」にパグ犬「ホタテ」とともにやって来た大江戸を見かける。
みなとが店の前でホタテを預かっている間買い物を済ませた大江戸は抽選くじで高級焼肉スペシャルコースチケット2名分を当てて、みなとと一緒に行くことになった。
焼肉を食べながら会話が弾む中、ふとみなとは亡くなった夫の話をする。
ゴールデンウイークの旅行の手配をすべて任されたことが不満でみなとは夫・航と喧嘩してしまった。
航は悪いと思ったのか洗濯をしてくれたが、シワを伸ばさずに干したことが気に入らずみなとは文句を言う。
翌朝シワだらけのハンカチをそのまま渡し、この日にかぎって「行ってらっしゃい」も言えなかった。
そして航は出勤中に事故に遭ったのだった。
病院で必死にハンカチのシワを伸ばすみなと。
どうしようもない気持ちを抑えるために中庭を走るみなと。
ゴールデンウイークの時期になると思い出してしまうが、誰にも話せないでいるのだと言いかけ、みなとは今それを大江戸に話していることに気づく。
大江戸は、簡単に肯定したり安易な言葉をかけるべきではないと思うと言いながら、「これだけは伝えさせてください。話してくださってありがとうございます」と伝えた。
帰り道、大江戸はみなとに思いがけないことを告げる。
航が運ばれた病院の中庭でみなとが走っていた時、大江戸がその姿を見ていたというのだ。
「一方的に見かけただけだった記憶が、長い時を経て出会いに変わるなんて」と言って去っていく大江戸。
みなとは胸の鼓動を感じる。
だが、後日みなとは、大江戸がホタテの飼い主の澪と会っているところを見かけてしまった。

講師と生徒として出会った二人は、お互いが抱えるものに寄り添いながら少しずつ距離を縮め、信頼を重ねてきました。
自分の心の傷は誰にも見せられないと思っていたみなとですが、大江戸には素直に話すことができたんですね。
そして、大江戸から、あの日悔恨の苦しみの中にいた自分を同じ場所にいて見ていたと告げられたみなと。
みなとは自分の胸の高鳴りは「ドキドキ?動悸?どっち?」と戸惑います。
「べてらん子」で蘭子が「恋なのか更年期なのか冷静な判別が必要ね。私達くらいになるともうどっちがどっちかわかんなくなっちゃってるから」と言っていましたね。
みなとの心はドキドキだったようです。
その後大江戸が他の女性と仲良さそうにしているのを見た時の顔が、みなとの想いを物語っていました。
さみしそうな笑顔。
彼女は分別のある大人として、このまま自分の気持ちはなかったことにしてしまうのでしょうか。
4話は、転入生が来たり恋の予感があったり、まさに学園ドラマでした。
澪はきっと大江戸の別れた妻なのでしょうね。
フランス生まれの立石や、葛藤を抱えていそうな森のバックグラウンドも気になります。
次回の展開がますます楽しみですね。

4話の感想記事はこちら↓

【時すでにおスシ!?】4話感想!みなとにロマンス?心の傷に貼られたばんそうこう!
【時すでにおスシ!?】4話。亡夫への悔恨にずっと縛られているみなと(永作博美)がある日大江戸(松山ケンイチ)に心の傷を打ち明けます。二人の関係の変化を描く【時すでにおスシ!?】4話の感想をお届けします。

5話「巻き込まれ、巻き寿司」

放送日:5月5日(火)22:00~22:57

5話のあらすじ

鮨アカデミーでの授業は折り返し地点に入った。
みなと(永作博美)たちは、大江戸(松山ケンイチ)と一対一の進路面談で卒業後の進路を相談することに。
みなとは卒業後のことを全く考えていなかったので途方に暮れるが、鮨職人を真っ直ぐ目指していたはずの森蒼斗(山時聡真)もまた浮かない様子だった。
進路アンケートも白紙で提出し「どうしたらいいのか分からなくなった」と話す森に、大江戸も困惑してしまう。
ある日、森の母・温子(佐藤江梨子)が激怒しながら鮨アカデミーに乗り込んできた。
森は家族にも内緒で大学を辞めており、祖父・克己(でんでん)の傾きかけた鮨屋さんを継ぐべく鮨アカデミーに入学していたことが発覚。
一方、温子は同じ母親として寄り添って話を聞いてくれるみなとを“姐さん”と慕うように。
みなとはやがて思いがけぬ展開に巻き込まれていく。

5話のネタバレ

待山みなと永作博美)は、スナック「べてらん子」で、磯田泉美有働由美子)と小宮山蘭子猫背椿)からゴールデンウイークをどう過ごしたのか聞かれ、息子の中沢元紀)が帰省してきた話をする。
何を聞いても無視する渚に懐かしささえ覚えていたが、すぐに研修センターへ戻る日になり、立派になった息子の背中を見送るのは誇らしいけれど寂しい。
元気のないみなとに「深刻な五月病よ」と蘭子は言い、泉美は息子に寄りかかり過ぎなのが原因だと告げる。
「よこた鮨アカデミー」にみなとたちが入学して1カ月が過ぎた。
みなとたちは順調な成長ぶりで、担任講師の大江戸海弥松山ケンイチ)は学長の横田宗満関根勤)から褒められる。
もうすぐ授業の折り返し地点を迎える中、生徒たちは早くも進路を考える時期になった。
セザールJua)、柿木胡桃ファーストサマーウイカ)、立石船男佐野史郎)は将来の展望を明確に持っているが、勢いで入学したみなとは卒業後のことを何も考えてなかった。
大江戸は、みなとが納得できる提案ができるよう考えてみると話す。
また、森蒼斗山時聡真)も進路希望調査票を白紙で提出し、鮨職人を目指していた気持ちは意味がなくなったと告げて大江戸を困惑させてしまう。
森は元々、祖父・克己でんでん)の鮨屋を継ぎたいと考え、家族に内緒で大学を辞めて鮨アカデミーに入学したのだった。
しかし、克己から店を畳む方針であることを聞いて悩んでいる。
そんな時、森の母・温子佐藤江梨子)が鮨アカデミーに乗り込んで来た。
温子にとって、頭の良い息子は誇りで自慢だったのに、大学を勝手に退学して職人になろうとしていることを知って静岡県の焼津から飛んできたのだ。
怒りを爆発させる温子を、その場に居合わせたみなとが落ち着かせて話をする。
温子はみなとの温かさに心酔し「姐さん」と呼んで慕うように。
一方、大江戸も森を心配して話を聞く。
森は、父親は漁師で祖父は鮨屋をやっていること、でも祖父の店はもうすぐなくなることを話した。
「何が一番好きですか、おじいさまの握るネタで」
森は、大江戸の質問にキハダマグロの鉄火巻きと答えて、「すげえうまくて。地球最後の日に食べるならあれがいいです」と言う。
すると大江戸は「今週末うかがいます」と告げた。

束の間の休みが終わり社会の荒波に戻っていく渚の立派な背中を見送ったみなと。
寂しさを感じて、何を聞いても何を見ても心がずーんとしています。
それは蘭子たちが言うように「五月病」なのでしょうか。
息子がいなくなった寂しさも大きいと思いますが、もしかしたら4話で大江戸と女性が一緒にいるところを見かけたせいもあるのでは?
その女性は大江戸の元妻である澪(土居志央梨)なのですが、みなとはそれを知りません。
そもそも、心が沈んでいる原因がそこにあるかもしれないことにも、気づいていないようですね。
さて、鮨アカデミーの受講期間は早くも折り返しに近づいてきました。
みなとは進路面談の中で、大江戸から「給食調理員の経験があり筋も良いのでまずは鮨アカデミー系列の店で働いてみては」とアドバイスされますが、「時間をください」と伝えました。
一方で、真っ直ぐに鮨職人を目指していた森は、目標を失ってしまったようです。
鮨屋を営む祖父が、店を畳むと言うのでした。
家族に黙って大学を辞め、バイトで学費を稼いで鮨アカデミーに通っている森。
誰よりも真面目に熱心に学んでいたのは、祖父の店を継ぎたかったからなのでしょう。
それなのにその店がなくなると告げられ落ち込んでしまいます。
大江戸は森の祖父の店に行くと言い出します。
森を心配する気持ちとともに、森が話した「地球最後の日に食べたくなるくらいうまい鉄火巻き」が食べたいからというのも本心かもしれませんね。
その一方、森の母の温子は、息子が黙って大学を辞めたことが許せずに鮨アカデミーにやって来ました。
そこで出会った子育ての先輩、みなとの温かな励ましの言葉に感動して、温子はみなとを「姐さん」と呼ぶように。

大江戸は森とともに克己の店「荒浜鮨」を訪れる。
克己は根っからの職人気質で、3カ月で鮨職人になれると謳う鮨アカデミーに否定的だ。
半端な者に中途半端な覚悟で店を継がせたくないと言い、孫の想いとは裏腹に自分の代で店を畳むときっぱりと告げる。
そんな克己に大江戸は鉄火巻きを注文する。
あまりのおいしさに感動する大江戸の様子に森は嬉しそうで、克己もまんざらではなさそうだ。
そんな時、祭りの納会の大口注文が入った。
克己は断ろうとするが、森が強引に引き受けて大江戸も手伝うことに。
そこへ、温子がみなとを連れて来た。
夜8時までに200人分の巻き寿司を届けるため、皆で力を合わせて作る。
真摯に働く森の姿に、克己も温子も彼の決断を認めるのだった。
無事に巻き寿司200人分が出来上がり、森が車で配達に行く。
店では、温子の心づくしの焼津おでんがふるまわれた。
夜も遅くなったので泊まっていってくださいという温子の好意に甘えて、みなとと大江戸は泊まらせてもらうことにする。
だが、狭い和室に二つの布団が並んで敷かれていることに戸惑う二人。
眠れないまま、みなとは温子にここまで連れてこられた経緯を話す。
「巻き込まれに巻き込まれて、ついには巻き寿司を巻くという」と振り返りながら、「巻き込まれてよかったです」と続けた。
面談で進路を「未定」としていたみなとだが、その未定は「前向き」なものであるとわかったと言う。
これからどんなふうになりたいのかはわからないけれど、鮨アカデミーに来て、寿司とかいろんな人の人生とか考え方に出合って、自分が豊かになった気がする、と話すみなと。
「私は今、豊かな気持ちで迷っている。それって前向きな未定じゃないですか」
みなとの言葉に大江戸も共感した。
大江戸も、自分の店を失い講師の仕事を与えてもらってずっと後ろ向きな未定だったけれど、今は講師にやりがいを感じているし、今日久しぶりに板場に立って本当に楽しかった、自分も今前向きな未定なのかもしれないと話す。
「いつかお互い夢とか目標とかが見つかって未定じゃなくなって、ただの前向きになれたらいいいですね」と言うみなと。
微笑み合う二人。
でもやはり眠れずにいる二人。
みなとが水を飲みに行き、戻ってくると大江戸は大の字になって眠っていた。
ふとみなとの脳裏に、大江戸が女性と楽しそうにしていた場面が蘇る。
すると突然大江戸が「待山さん…」とつぶやいた。
「ここのたこ焼き屋さんのタコはええ~?メンダコ?メンダコって食べられるんですか?」
寝言だった。

森の祖父・克己の店「荒浜鮨」に大江戸とみなとが偶然集まる展開になりました。
森が「すげえうまくて。地球最後の日に食べるならあれがいいです」という鉄火巻きが食べたかった大江戸。
森と温子の親子喧嘩に巻き込まれた結果、温子に「姐さん」と慕われ、招待されたみなと。
店の経営はうまくいっていないようで、克己は孫が店を継ぎたいという思いを受け入れず、店は自分の代で畳むと言います。
たった3カ月で職人になろうなどという中途半端な覚悟で継がれてはたまらない、と言う克己。
そういえば、頑固な克己のせいでお客もいないと温子が言っていましたね。
かつては大口の注文をしてくれていたところからも手を切られてしまったようです。
しかしこの日急遽、祭りの納会のために夜8時までに200人分の巻き寿司という大口注文が入りました。
頼んでいた他の店でトラブルがあったのでしょうか。
「困った時だけ頼りやがって」と克己が怒っていましたが、同じ言葉をみなとと温子が子育ての会話の中で言っていましたね。
困った時に頼られる存在は素晴らしいです。
克己は断ろうとしますが、森が「じいちゃんの味また知ってもらうチャンスじゃん」と注文を受けます。
克己ひとりでは無理でも、なにしろここには大江戸がいますし、森も役に立つはず。
そして温子とみなとも強力な助っ人です。
皆で分担して作業を進めていく姿には熱いものがありました。
克己から「荒浜鮨」の味を素直に学ぶ大江戸の姿が新鮮で格好良かったです。
そして、真摯に作業する森の姿を見ながら次第に心ほどけていく克己と温子の表情も良かったですね。
克己にとってきっと自慢の跡取りになることでしょう。
温子にとっても、誇らしい息子であることに変わりありません。
進む道が期待していたものとは変わっても。
また、みなとと大江戸は思わぬ出来事に巻き込まれた結果、自分自身を別の角度から見る機会になりました。
「前向きな未定」という考え方は素敵ですね。
さて、思いがけず一つの部屋で眠ることになったことは、二人の今後に影響を及ぼすのでしょうか。
偶然見かけた大江戸と女性の親しそうな場面を忘れられないみなと。
寝言で「待山さん」とつぶやく大江戸。

渚は研修センターで新幹線での車掌研修中。
ホームでの指差し確認を一生懸命行うが、教官からは厳しい言葉が飛ぶ。
渚のうつろな表情。

みなとが様々な価値観を持つ人たちと触れ合い豊かな日々を送っている一方、息子の渚は新たな環境の中で苦しそうです。
でもみなとには相談せず愚痴もこぼしません。
心配かけまいとしているのでしょうし、母の期待を裏切りたくないという思いもあるのでしょう。
ただ、ゴールデンウイークで帰省している間の渚は気ままにゆったりと過ごしていました。
母のもとで安心して心身を休ませることができていたのでしょうね。
寮に戻る時、「戻るのめんどくさい」と言ったのは本音でありSOSだったのでは。
「渚は恵まれてんのよ。自分の夢を叶えられるところに就職できる人なんてほんの一握りなんだから」という母の言葉は、今の渚にとって辛いものだったかもしれません。
次回は、みなとと渚の親子に焦点が当てられるようですね。

5話の感想記事はこちら↓

【時すでにおスシ!?】5話感想!森ファミリー登場!みなとが“姐さん”に?
TBS火曜10時ドラマ【時すでにおスシ!?】5話「巻き込まれ、巻き寿司」が5月5日に放送されました。前回の4話では、みなとと大江戸先生の関係性に変化が見られたわね。みなとが自分の過去を初めて打ち明けら…

6話「イカはうまイカ?」

放送日:5月12日(火)22:00~22:57

6話のあらすじ

みなと(永作博美)は、成り行きで大江戸(松山ケンイチ)と一緒に森(山時聡真)の実家の手伝いをする。
それを機にセザール(Jua)たちから“二人はいい感じ”と冷やかされ、大江戸のことを少し意識するように。
大江戸クラスの授業は後半戦に入り、イカの握りに悪戦苦闘するみなと。
突然、新幹線の運転士研修中だった渚(中沢元紀)が体調を崩し病院に運ばれたという連絡が入った。
しばらく実家で療養することになった渚の世話を甲斐甲斐しく焼こうとするみなとだったが、渚は拒絶。
そして彼は衝撃的な言葉を投げかけるのだった。

6話のネタバレ

待山みなと永作博美)と大江戸海弥松山ケンイチ)が森蒼斗山時聡真)の実家で週末を過ごしたことがクラスメイトたちに知られて、二人の仲が注目されることに。
みなとはセザールJua)から「いつの間に仲良しになったの?」と聞かれ、立石船男佐野史郎)からは大人同士のロマンスの素晴らしさを説かれるのだった。
今週の授業はイカの握り。
イカの調理に悪戦苦闘した末にみなとが皆と握りを食べていると、静岡県三島市で研修中の中沢元紀)が体調を崩し病院に運ばれたという連絡が入った。
病院へ駆けつけたみなとは医師からストレス性の胃けいれんと説明され、渚をしばらく実家で療養させることに。
渚は夢である新幹線の運転士になるために生真面目に努力を続けているのだが、結果に繋がらず苦悩が続いていた。
みなとは鮨アカデミーも仕事も休んで世話をしようとするが、渚は拒絶する。
夜みなとが帰宅すると、作っておいたおかゆは食べてあったが部屋にこもって声をかけても「寝てる!」と冷たい返事。
そして翌朝、皆に置いて行かれるので研修センターに戻るという。
「そんなことよりまず体を治すほうが大事でしょ」というみなとの言葉に、渚は猛反発。
「今までさんざんプレッシャーかけてきたくせに」と言い「もういい。どうせ話してもわからないから」と顔を背ける。
みなとは「お母さんの前では強がらないで。渚を守ることだけがお母さんの使命だからさ」といつものように背中を触ろうとするが、渚はそれを拒絶。
父が亡くなってから毎朝背中を触られていたことを、「ずっと嫌だった、その手が。がんばれがんばれって呪いかけられてるみたいで」と告げる。

みなとは、大江戸と森と3人で買った焼津のお土産をクラスメイトに渡しますが、そのことから大江戸との仲を注目されることになりました。
年齢を理由に否定するみなとに対し、セザールは年齢は関係ないと言い立石も大人の恋愛の素晴らしさを語ります。
大江戸を少し意識するようになり始めたみなとでしたが、そんな中、三島の研修センターから渚が病院に運ばれたという電話が入りました。
ストレスからくる胃けいれん。
同僚の誘いも断ってひたすら勉強を続けていた渚でしたが思うように成果が出ずに苦しんでいたんですね。
みなとは三島の病院まで迎えに行って自宅に連れ帰り、甲斐甲斐しく世話を焼きますが、渚はずっと反抗的な態度です。
鮨アカデミーもスーパーも休もうと思っていたのにそれも拒絶されました。
鮨アカデミーで息子の話をすると、森から「心配かけたことを気にしているんですよ」と慰められます。
スーパーでは、心配かけたことを崎田愛華杏花)に謝ると「大丈夫です、心配かけられてないです」と励まされました。
「気楽にいきましょう気楽に」と言う愛華の言葉は、渚が同僚からかけられた「もうちょっと気楽にいこうぜ」という言葉に通じますね。
みなとも渚も、真面目に受け止めるところが似ているのかもしれません。
それは良さでもあるのですが。
みなとが帰宅してからも部屋に閉じこもりきりで会話を拒否する渚。
翌朝三島に戻ろうとする渚をみなとが止めようとすると、渚は衝撃的な言葉を投げつけました。
母の期待がプレッシャーになっていて重いこと、父に最後に「いってらっしゃい」を言えなかった母に毎朝自分の背中を押されるのは呪いのように感じていたこと。
「ずっと嫌だった、その手が」とは、あまりに残酷な言葉です。
みなとは深く傷つきますが、「今日ぐらいは休みなよ」とやっとの思いで言いました。

大江戸は授業中もずっと沈んでいるみなとを心配して帰り道の彼女を尾行するが、途中で見つかってしまう。
そこへ、スナック「べてらん子」から小宮山蘭子猫背椿)が出てきて、二人を店に誘い入れた。
店内には磯田泉美有働由美子)がいて蘭子とともに大江戸をかまっていると、突然みなとがカラオケのマイクを持って叫び出す。
「もうどうしたらいいの~?」
母親は卒業したはずなのに。
森くんのお母さんに偉そうに「期待したっていい、それが親ってもんだ」なんて言ってしまったのに。
やりきれない思いをぶちまけて、「ハイボール、ロックで」と注文するみなと。
そしてしみじみと語るのだった。
「頑張れ頑張れ」と自分に言い聞かせていたこと。
そうしないと生きてこられなかったこと。
渚にも父親がいなくなった分頑張って生きてほしいって思っていたのかもしれないこと。
自分が渚に「頑張らない自分を許せなくなる呪い」をかけたと言うみなとを、泉美や蘭子は親身になって励ます。
そこへやって来たのは柿木胡桃ファーストサマーウイカ)。
みなとを尾行している大江戸を尾行したと言う。
胡桃は30歳くらいの時に、孫を期待する母との関係がうまくいかなくなったと話す。
母の望み通りにしなくてはいけないのかと考えたけれど、自分の身体のことだし自分たち夫婦の人生だしと思って考えをちゃんと伝えられた、そしてそれは親の言うことが全てじゃないって思える自分の軸ができてたからと言うのだった。
「息子さんが待山さんのことを呪いとまで言い切れたのは、そういう軸ができ始めているからじゃないですか?」と胡桃。
その軸が育つのはいい距離間の始まりなんじゃないかな、という胡桃の言葉がみなとの胸に響く。
大江戸も、みなとが鮨アカデミーに来たのは「いい距離間の始まり」だと思ったからではと言う。
「もしかしたら息子さんもそう思って新しい環境に行ったのではないでしょうか」
心のこもった皆の言葉に泣きそうなみなと。
その頃、渚は自宅で父・後藤淳平)の遺影に「俺ダサいよね…」と話しかけていた。
すると、そこへ泉美から電話がかかってくる。
泉美に呼び出された渚が「べてらん子」に行くと、母が酔いつぶれていた。
迎車のタクシーを待つため、渚と一緒に店の前に出た大江戸は、みなとが鮨アカデミーの授業を楽しんでいると伝え、渚を体験授業のイベントに誘う。
自宅近くでタクシーを降り、渚は母を背負って階段を昇っていく。
息子の背中で「ごめんね」と謝るみなと。

蘭子も泉美も大江戸のことを「マツケンサンバ」呼ばわりです。
その都度本人が「大江戸です!」と正すのが可笑しいですね。
みなとの周囲には、職場の愛華や沼田大平井まさあき)、友達の泉美や蘭子、鮨アカデミーの大江戸、胡桃、森、立石、セザールと、温かな人たちがたくさんいます。
泉美は「お互い大切に想っているからこそ息苦しくなっただけじゃない?」と励まし、蘭子は「二人が息苦しくなりすぎないような余白を作るべき」とアドバイスしてくれました。
すると「私もそう思います」と店に胡桃が入ってきます。
胡桃が初めて母とうまくいかなくなった時の話は、子どもの立場からの視点でした。
それはみなとにとって新たな気づきになったのではないでしょうか。
渚が「呪い」という言葉を投げつけたのは自分の軸ができ始めているからじゃないかという言葉は、きっと救いになったことでしょう。
大江戸も、親子の両方の立場を否定せずに励ましてくれました。
泥酔したみなとに「いつもこのくらい力抜いて生きればいいのにさ」と言う泉美の言葉にも愛がありますね。
大江戸が渚を体験授業に誘ったことも、とても良かったです。
渚が酔いつぶれたみなとを背負って階段を昇っていくシーンは、これまで全力で守り育ててきてくれた母を息子が支えていく図のように見えました。

翌日、渚は体験授業に参加し握りずしに挑戦。
一生懸命やるが、なかなか思うようには握れない。
大江戸は自分の修業時代の最初はもっと下手で、「才能ない、やめちまえ」と言われたこともあったが、鮨が好きだから何と言われても続けられたし、好きなことに集中していると失敗も楽しいものだと伝える。
大江戸の助手を務めた森は、みなとの人柄を「あんな人がお母さんでうらやましい。ほどよく温かい足湯のような人」と話し、渚の胸に響いた。
渚が父が母とケンカした翌日によく買っていたケーキを買って帰宅すると、みなとも同じもの買って渚の帰りを待っていた。
ケーキを食べながら、二人はお互いに謝る。
そして、みなとが「渚、会社で…」と言いかけると、渚は「言わないで!ごめん、もう少し待ってて」とさえぎった。
みなとは「はい…」とだけ答える。

体験授業で握り寿司に挑戦する渚に、大江戸が「初めは不格好でいいんです」と声をかけます。
「自分の好きを突き詰めている時って失敗も楽しいんですよね」
新幹線の運転士という夢を前に、現在壁にぶつかっている渚にとって何よりのメッセージです。
5話で沼田が愛華に言った「夢はあきらめたけど魚を好きであることはあきらめなかった。そのおかげで今毎日楽しいし幸せです」「とことん思う存分。続けた先に見えるものもあると思いますよ」という言葉が、6話に繋がっているんですね。
自分で握ったイカの握りを食べて「おいしい…」と笑顔になる渚に、「先生が握ったイカ、もっとうまいっすよ」と言う森も、それを聞いて口元をすぼめて嬉しさをかみころす大江戸も実に良かったです。
大江戸のイカの握りを「何これ!おいしい!」と感激している渚に、森がみなとの話をしました。
面白い人、いい感じにみんなのこと助けてくれて、しっかりしてそうなのに「自分の味って何?」って立ち止まって悩むこともあって、謎にフットワーク軽いし、あんな人がお母さんってうらやましい、と。
「ほどよくあったかい足湯みたいな」
「俺の母ちゃんなんて煮えたぎった五右衛門風呂だからな~」
大江戸や森の話を聞いて、渚はきっと自分とは違う視点から見た「待山みなと」像を知ることができたのでしょう。
渚もみなとも同じ“仲直り”のケーキを買ってくるのが素敵ですね。
かつて親子三人で食べていた思い出のケーキを今は二人で食べながら、渚はひどい言葉を言ったことを謝り、みなとも「お母さんこそごめん」と頭を下げます。
お互いの気持ちがほぐれて良い雰囲気で幕を閉じるかと思ったのですが、そういうわけにはいきませんでした。
渚が抱えている悩みについてみなとが聞こうとすると、渚はそれ以上言わないでとさえぎります。
ただ「もう少し待ってて」という言葉に、少し希望が見えますね。
渚は、自分が壁を乗り越えられないことを母からのプレッシャーのせいにしていましたが、それが甘えであることに気づいたのでしょう。
気楽に、力を抜いて、周りの人にも頼りながら、自分の道を見つけていく渚の姿が見たいです。
渚の苦悩を安易に解決しないところに、このドラマの誠実さがあると思いました。

7話「エブリデイ、ブリ」

放送日:5月19日(火)22:00~22:57

7話のあらすじ

みなと(永作博美)は、息子・渚(中沢元紀)の悩みの核心に触れられないままだったが、渚はみなとを昔よく家族で訪れていた特別な場所へと誘う。
一方、大江戸(松山ケンイチ)のもとに再び元妻・澪(土居志央梨)が現れた。
澪は引っ越しの準備を理由にパグのホタテをまたしても強引に大江戸に預ける。
だが大江戸には大事な用事があり、相談を受けたみなとは快くホタテを数時間預かった。
大江戸はホタテのお迎えをきっかけに、初めて待山家へ足を踏み入れる。
今回の鮨アカデミーの授業では「ブリ」を扱うことに。
成長とともに名前を変える出世魚・ブリを通して、生徒たちは自分たちのアップデートを意識するのだった。
前向きな雰囲気で授業を終えて出てきたみなとは、大江戸のことを待つ澪と出くわす。

7話のネタバレ

待山みなと永作博美)は中沢元紀)が診断書をもらいに病院へ行くと告げると思わずあれこれ心配してしまうが、すぐに良い距離間を保たなければと反省して送り出す。
渚は森蒼斗山時聡真)に誘われて一緒にパンケーキを食べに。
一方、大江戸海弥松山ケンイチ)がみなとからのメッセージに返信しようと長文を打っていると、そこへ澪(土居志央梨)が再びやって来る。
澪は引っ越すことになって準備が忙しいからと、強引にパグ犬のホタテを預けるのだった。
しかし、その日は大江戸にも外せない予定があり、相談を受けたみなとは、ホタテを数時間預かることを快く了承する。
そして、大江戸はホタテのお迎えで初めて待山家を訪れることになった。
渚は母と大江戸の良い雰囲気を感じる。
翌日、渚は昔家族でよく来た公園にみなとを連れて行く。
新幹線が見える公園に。
そこで渚はみなとに暴言を吐いたことを謝り、新幹線の運転士になる夢を再確認する。
二人で回転寿司を食べに行った帰り道、渚に同部屋の熊井健太山田健人)から「部屋で一人じゃ寂しいよ~」というメッセージが届いた。

みなとは、渚との良い距離間を作ろうと介入し過ぎないように心掛けているんですね。
渚は病院にも行ったようですが、森とパンケーキデートしていました。
仕事とは無関係の話を屈託なくできる友達が渚にできたことは良かったです。
渚が母を「唯一の家族」と言っても森は驚いてはいなかったので、みなとが夫を亡くしていることはすでにクラスメイトたちも知っているんですね。
6話では、みなとと大江戸の関係をセザールJua)に「いい感じ」と言われたりしていましたし。
その大江戸は、みなとからの渚の体験授業のお礼のメッセージに対し、丁寧な長文を打っていました。
「とんでもございません。こちらこそご子息に何か失礼でもないかと思っておりましたので喜んでいただけたようで、何よりです。是非また、いらしてくださいとお伝えください」
読み直して「ちょっと堅苦しいか」と悩み、金魚のスタンプを選んでみては「可愛すぎるか…」と悩む大江戸。
相手がどう感じるかを気にするのは、それだけ大切に想っているということなのでしょう。
さて、4話に続いて、再び澪が大江戸のもとへやって来ました。
急に引っ越しが決まったようですが、何かあったのかと心配する大江戸に何も説明せず、ホタテを押しつけて去っていく澪。
この元夫婦はホタテを通じて縁が繋がっているんですね。
ただ澪はいつも不機嫌な様子ですし、大江戸はそんな澪に気を遣っているようです。
澪に苦労をかけ、結局は幸せにしてあげられなかったという負い目があるのでしょうか。
澪は元夫に常にツンケンした態度ですが、顔も見たくない相手ではないのですよね。
大切なホタテを預けにくるわけですから。
ただ、今回大江戸には祖母の誕生会という大事な用事があり、困った末にみなとにホタテを預かってもらいます。
大切なホタテを預けるくらい、みなとを信頼し頼っているとも言えますね。
夜、ホタテを迎えに来た大江戸は持参したカステラを一緒に食べましょうとみなとに誘われて自宅にあがりました。
ホタテにおやつをあげる渚、後藤淳平)の遺影に挨拶する大江戸、みなとにいざなわれて食卓につく大江戸、熱いお茶を服にこぼして濡れた跡が魚に似ていると楽しそうな大江戸とみなと、そして二人の様子を微笑みながらそっと見ている渚。
渚が二人の良い雰囲気を察する流れがとても自然でした。
渚は翌日、みなとを家族の思い出の公園に連れて行きます。
みなとは、夫が亡くなった後渚のためにと頑張ってきたけれど、それが渚にとっては重荷になってしまったことを謝りました。
渚は、生活面でも精神面でもみなとに助けられ支えられてきたことを感謝します。
ただ、喜ばせたいと頑張って来たけれどだんだん期待に応えることが苦しくなってきたこと、研修もいっぱいいっぱいなことを素直に打ち明けるのでした。
渚が八つ当たりしたことを謝ると、みなとは、もう何も背負わなくていい、渚の夢は渚のものだからと告げます。
「俺やっぱり運転士になりたい」
渚はそう言って「ありがとう、ずっと」と母に伝えました。

ホタテを返してもらうついでに外で食事しようと澪に呼び出された大江戸。
澪は相変わらずイライラしている様子。
鮨アカデミーの様子を聞かれた大江戸は「迷いはあるけど楽しい、充実してる」と答えた。
その言葉になぜかショックを受けたような澪は更に「幸せ?」と尋ねる。
「幸せと言われればまあ」という返事に、澪は傷ついたような表情で立ち去ってしまった。
渚が三島へ戻る日、彼はこれまでのように背中を向けるのではなく拳を差し出す。
二人は笑顔でグータッチを交わし、渚は元気よく出発するのだった。
「大江戸先生によろしく。俺はいいと思うよ」
という言葉を残して。
久しぶりに渚が三島の研修センターへ行くと、熊井が休んでいた分の座学のメモと資料を渡してくれる。
一方、鮨アカデミーではブリをさばく授業が始まった。
出世魚のブリに刺激され、前向きな空気の生徒たち。
みなとと柿木胡桃ファーストサマーウイカ)が授業を終えて出てくると、澪がいて、大江戸の帰りは何時くらいになるかを聞いてきた。
みなとは、彼女が以前大江戸とホタテと楽しそうに過ごしていた女性であることに気づく。
スーパーの休憩室で思いを巡らせていると、少し離れた場所で崎田愛華杏花)が沼田大平井まさあき)に恋愛相談をしている声が聞こえて来た。
彼女がいるかどうか聞かないと前に進まないという沼田の言葉に、反応してしまうみなと。
仕事が終わってスーパーを出ると、大江戸が待っていた。

これまでずっと背中を押してくれていた母の手が、支えであると同時に重荷にもなっていた渚。
「このくらいがちょうどいいかなあと思って」
拳と拳を合わせるグータッチは、母が息子を一方的に支えるのではなく二人が同等の立場になった証のようで、清々しい場面でした。
これまでは飲み会の誘いも断って勉強していた渚ですが、復帰後は熊井の誘いで仲間たちと外食に行くことに。
肩の力が抜け表情もやわらかくなりましたね。
母に言いたいことをぶちまけたことも、反省して改めて感謝を伝えたことも、渚のアップデートのために必要で大事なことだったのでしょう。
それにしても熊井は本当に良い友達です。
みなとも渚も周囲に恵まれていますね。
二人に比べ、澪の孤独が胸に迫ります。
澪は元夫の充実ぶりを聞いて落ち込み、さらに銀行から融資を断られてつぶやきました。
「いやんなっちゃうね、私だけさ」
一方、みなとは大江戸と澪の関係が気になっているんですね。
愛華の「なんで彼女いる?って好きピに直接聞かなきゃいけないんですか」という沼田への言葉がみなとに刺さります。
沼田は「恋は聞かないと何も前に進まないんだから」と愛華に言うのですが、みなとは自分に言われているように感じてしまいました。
「聞きたいって気持ちは好きピなの?好きピって何?」

大江戸は澪とのことをみなとに相談する。
鮨アカデミーの外で待っていた澪は、大江戸に切々と訴える。
自分の20年は全部大江戸のためだった、自分のために生きる練習をしてこなかったからうまくできない、と。
それなのに元夫は新しい場所を見つけて眉間のしわも減りほがらかな顔になってムカつく、と言う澪。
そして、「どん底の時に捨てた最悪な女なのに何言ってんだって思ったでしょう?安心してもう現れないから」と告げ、去って行った。
大江戸はそんな元妻になんと答えたらいいのかわからず、悶々としてみなとに会いに来てしまったのだった。
みなとは、自分と渚同様、大江戸たちも関係の節目を迎えているのではと言い、正面から相手に向き合うしかないと伝える。
別の日、広い公園で待ち合わせる大江戸とホタテを連れた澪。
大江戸は正座して澪に深々と一礼し「ありがとう」と告げ、捨てられたとも最悪な女とも思っていないと言う。
澪が自分の人生を歩みたいから別れようと言ったのは大江戸が責任を感じないようにという配慮だとわかっていることも告げた。
そして、大江戸は、ワカシ、イナダ、ワラサとして一緒に過ごしてきた自分たちはこれからブリになろうと言う。
20年間一緒に泳いできた過去は変わらない、一緒に荒波を乗り越えてきたから今がある、だからこれからは人生という名の海原をそれぞれに泳いでいくけれど、澪なら最高で最強のブリになれると。
だから僕も負けずに頑張ると言う大江戸に、澪は「ホント口下手だよね」と笑うが、いつの間にか“海弥のため”を“海弥のせい”に置き換えていた自分をかえりみる。
大江戸のせいで自分には何もないと思っていたがそんなことはない、「大切な人生の時間でした」と涙ぐみながら話すのだった。
澪は、福岡で日本茶カフェを開くから遊びに来てと言う。
「いつか行く」と約束する大江戸。
スナック「べてらん子」で、失恋した磯田泉美有働由美子)が熱唱する中、大江戸はみなとに澪と良い節目を迎えられたことを報告する。
そして帰りのバスの中、大江戸はみなとを水族館に誘うのだった。

大江戸は澪とのことをみなとに話しました。
離婚したことを後悔したことはないけれど、20歳でつき合い始め40歳で離婚するまでの20年間彼女を自分の人生につきあわせてしまったのも事実で、だから急にホタテを預かって欲しいという要請にも応じてきたと。
大江戸の修行中は二人で工夫して節約して、職人になってからは店を出すのが二人の目標になって、少しずつ貯金してやっとの思いで夢をかなえて、大江戸が寿司に集中できるように澪は会社を辞めて事務を担当して。
店を畳まなくてはいけなくなり一番大変な時に自分の人生を歩みたいからと別れを切り出したのは澪でしたが。
「自分のために生きる練習なんてしてこなかったから、うまくできないの」
と言う澪に心揺さぶられます。
新しい場所で楽しそうな顔を見ているとムカつくというのは本心でしょう。
澪には大江戸が店を失ってどん底の時に別れを切り出した負い目が、大江戸には20年自分と一緒にいてくれた澪を幸せにできなかった負い目があります。
ただ、澪は自分と別れた元夫が今新しい場所で充実した日々を送っているのがやりきれないのですね。
自分といた時よりもほがらかな表情になっているなんて。
相談を受けたみなとは、自分と渚の関係と似ていると告げ、正面から相手に向き合うしかないとアドバイスします。
話の流れで、みなとが大江戸に「澪のことをどう思っているのか」を聞いているのが面白いですね。
「それがわからなかったら解決しようがないじゃないですか」
これはまさしく沼田が愛華にアドバイスしていたこと。
でもあくまでみなとは相談に乗っている立場で話しているので、恋愛感情抜きの質問なんですよね。
お互いにとっていい距離を探るには正面から相手に向き合うしかない、そうみなとは大江戸に告げます。
これは渚との関係でみなとが学んだことでした。
大江戸は澪を呼び出し、20年間一緒に人生の荒波を乗り越えてきた自分たちだから今がある、これからは別々に泳いでいくけれど“エブリデイ、ブリ”になろうと、彼らしい表現で感謝とエールを送ります。
みおは福岡で日本茶カフェを開くから遊びに来てと言いました。
かつて一緒に店をやっていた時唯一お茶の仕入れだけ任せてもらっていたのがきっかけで日本茶に興味を持ったのだそうです。
「いつか行く」、「うんいつか」という約束を交わし、まるでその「いつか」が明日のように軽やかに別れる二人。
別れたとはいえ、元夫婦ならではの情が伝わってくる良い場面でした。
ホタテを度々預けに来ていたのは、元夫を心配してのことだったのですね。
それをちゃんとわかっていた大江戸。
大江戸と20年一緒に過ごしてきた設定として澪は若く感じますが、土居志央梨さんの演技は実に味わい深く深い余韻を残しました。
さて、「べてらん子」では失恋した泉美が「ラブイズオーバー」を切々と歌い上げ、カウンターにはいつの間にか立石船男佐野史郎)がいて会話に加わり、小宮山蘭子猫背椿)は子どもが独り立ちして夫が定年を迎えたら積極的別居をしたいと宣言します。
そして帰りのバスの中で、大江戸から水族館に誘われるみなと。
ダンディな立石の暮らしぶりも、大江戸とみなとの水族館デートも気になります。
次回が楽しみですね。

8話「エビとAB」

放送日:5月26日(火)22:00~22:57

8話のあらすじ

大江戸(松山ケンイチ)から「今度一緒に、水族館へ行きませんか」と誘われたみなとは思わずOKしてしまう。
泉美(有働由美子)はそれを知って二人のロマンスを煽るのだが煮え切らないみなと。
休日も家のこと以外は何もしていないと話すみなとに、まずは「遊ぶためのリハビリ」が必要だと泉美は諭す。
鮨アカデミーの授業も大詰めになり、みなとたちは“エビ”の握りに挑戦する。
そんな中、立石(佐野史郎)は、鮨アカデミー主催のボウリング大会出場に情熱を燃やす。
はじめは乗り気でなかったみなとも、バイタリティー溢れる立石に感化されていく。
そして、ここまでヴェールに包まれていた立石の正体をついに知ることに。

8話のネタバレ

大江戸海弥松山ケンイチ)から、「今度一緒に水族館に行きませんか」と誘われた待山みなと永作博美)は思わず「イイデスネ」と答えてしまう。
その話を聞いた磯田泉美有働由美子)は、みなとのロマンスの進展を喜ぶが、みなとは煮え切らない。
休日は家のことしかしていないと話すみなとに、泉美は遊ぶためのリハビリが必要だと諭す。
崎田愛華杏花)や沼田大平井まさあき)に「大人の遊びって何だと思う?」と質問するみなと。
みなとが去った後、愛華と沼田はひそかにみなとと大江戸の仲を詮索する。
大江戸は鮨アカデミー学長の横田宗満関根勤)から、試用期間の3カ月を経て今後も講師を続けてほしいと告げられる。
“エビ”の握りの授業が始まる一方で、鮨アカデミーのボウリング大会が開かれることになり、実行委員のセザールJua)はもちろん、立石船男佐野史郎)も張り切っていた。
乗り気でなかったみなとや柿木胡桃ファーストサマーウイカ)、森蒼斗山時聡真)たちも、横田や立石の情熱に感化され、参加することに。
ボウリング大会は立石を中心に大いに盛り上がり、みなとも大活躍。
合間には中沢元紀)からテレビ電話がかかって来て友人の熊井健太山田健人)とともに元気な顔を見せ、みなとを喜ばせた。
そんなみなとに、胡桃が飲み物を渡して話しかける。
自分はコンサルで働いていた時遊ぶことに罪悪感があり休むことが不安だったと。
表向きは鮨アカデミーに入るために退職したが、心のどこかで何にも縛られずに休みたいと思ったのかもしれないと素直に話す胡桃にみなとも、自分も楽しいことを避けていたと共感する。

水族館に誘われたみなとは、大江戸の意図を測りかねて戸惑いますが「イイ…デスネ」とぎこちなく答えます。
それを聞いて満足げな大江戸と、混乱するみなと。
みなとにはまだ、大江戸との関係を進めていく覚悟がないんですね。
一方、水族館デートの話を聞いた泉美は進展を喜びます。
泉美は気持ちが動くままに行動する女性で、声をかけてきた男性とデートしたり、突然思いついて高尾山に登ったりと、軽やかに人生を楽しむタイプ。
しかしみなとは、何をするにも意味や理由を考えてしまい慎重です。
泉美は、休日も家事で一日終わると言うみなとに、まずは「遊ぶためのリハビリ」が必要だと説きました。
シングルマザーで奮闘してきたみなとは、20年以上自分のために時間を使うことをしてこなかったんですね。
さて鮨アカデミーでは、大江戸の熱意と生徒たちの熱意がうまくかみ合っていると評価され、講師を続けてほしいと言われました。
横田学長の前ではそれほど喜びを表さなかった大江戸ですが、その日わざわざ仕事帰りのみなとを待ち伏せしてまで報告するなんて、やはりとても嬉しかったんですね。
水族館に行く相談をするのは忘れてしまったようですが。
確かに、大江戸は生徒たちの疑問やつまずきを前向きに受け止め、それぞれの良さを褒めて伸ばすようになっていて、確実に講師として成長していますね。
また、胡桃の変化も目覚ましいです。
肩の力が抜け自分と向き合うようになってきて、想いを素直に打ち明けられるようになっていますね。

立石は実は大手おもちゃメーカーの会長で、寿司モチーフの商品開発に協力してほしいとみなとたちをオフィスへ招いた。
ヒアリングのお礼に、立石は高級中華料理店で皆にご馳走する。
エビチリを見ながら、立石は「やっぱりエビですね、人生で大切なものは」とつぶやいた。
孫と踊りたくてヒップホップ教室に通うことにした立石は、別の会場の終活セミナーのほうへ案内されてしまったと言う。
人生の終わりに向かって身辺をきれいに整理していくのはそれはそれで素敵な考え方なのかもしれないけれど、自分は未来に楽しみを持って生きていたい、と話す立石。
「人生で本当に大事なものはエビなんだ」と言って、“エビ”とは“AB”であり、A=遊び心、B=冒険心だと説明した。
前向きになったみなとは、「べてらん子」で泉美や小宮山蘭子猫背椿)に励まされながら、まだ決まっていなかった水族館デートの日を相談するため大江戸に連絡する。

個人的に何か嫌なことがあってもボウリングで吹き飛ばそうとはりきったり、シール交換でご機嫌になったり、立石は常にポジティブですね。
学長室にある魚釣りゲームやすしバランスゲームなどのおもちゃは、立石がプレゼントしたものだったんですね。
渚がかつて遊んだ電車のおもちゃも立石が会長を務めるメーカーのものでした。
社員たちと立石との会話から、会長にも遠慮なく意見が言える風通しの良い社風であることが伝わってきます。
好奇心旺盛で常にどん欲に学ぼうとし、謙虚で自然体、生き生きと人生を楽しむ立石の姿勢が、そのまま社風に表れているのでしょうね。
終活で余分なものをきれいに整理するよりも、未来に楽しみを持って生きていたい、最後までワクワク輝いていたい、そう話す立石は本当に素敵です。
人生で大事なことは「遊び心と冒険心」。
自分のこの先の人生を考えた時常にワクワク楽しく自由な世界を選び続けたい、その原動力が「遊び心と冒険心」だと信じているという立石の話に、みなとたちは感動しました。
みなとが立石の話を泉美や蘭子と共有できることも素敵ですね。

みなとと大江戸は品川水族館で楽しいひと時を過ごした。
大江戸は「私にとって水族館はここぞというタイミングで立ち寄りたくなる場所なんです」と打ち明ける。
エビに例えるなら、新しい自分に成長するための脱皮の準備期間にここに来るのだと。
そして、「なぜか今日は一人ではなく待山さんと来たかった」と言い、その理由を言いかけたが、みなとがお礼を伝えたためにタイミングを失ってしまった。
大江戸は帰宅後、西川太陽丸山隆平)という人物からの手紙を取り出し、手紙に入っていた写真を見つめる。

大江戸は魚を見ながらつい寿司ネタとして解説を始めてしまい、みなとは「小さい声で」とツッコミを入れながらも楽しそうでした。
チョウチンアンコウは捕獲も飼育も難しいので間近に本物を見られるところがない、だから好きなのだと大江戸は話します。
日々魚に向き合っていても決して姿を見られない相手だから神秘的だと言う彼の顔は少年のようにキラキラしていて、みなとも感じるものがあったようですね。
大江戸は初めてお客さんの前で寿司を握ることが決まったときや、自分の店を出すことが決まったとき、講師にならないかと言われたときに、一人で水族館に来たと言います。
「普段、魚を扱う者として、ここで改めて命のたくましさに触れるたび、そのとき抱えていた歯がゆさみたいなものが少しだけ軽くなって、がんばろうという力をもらえる」と。
大江戸は「エビに例えるなら、脱皮の準備期間にここに来ているんです。新しい自分に成長するための脱皮です」と続け「なぜか今日は、一人ではなく、待山さんと来たかった」と伝えます。
さらにその理由を言いかけますが、みなとは「ありがとうございます。先生にとってそんな大事な場所に誘ってもらってうれしいです」と感謝します。
ボウリングをしたり、立石の正体に驚いたり、大江戸がチョウチンアンコウを好きな理由を知ったり、今週はずっとワクワクしていたみなと。
「こういうワクワクが思いもよらないほうに連れて行ってくれるんだなあ」と嬉しそうに言うみなとは、鮨アカデミーに行くことにしたのも心のどこかでワクワクする気持ち、遊び心と冒険心があったのかもと話します。
大江戸は「私にとっての遊び心と冒険心は」と言いかけますが、その時クレープができたことを知らせる呼び出しベルが振動しました。
可愛らしいあざらしクレープに容赦なくかぶりつくみなとに「待山さんって慎重なのか大胆なのかよくわからない人ですね」と大江戸は言います。
慎重さと大胆さを持ち合わせるのは職人にとって大事なことだと。
帰宅後、大江戸は二人で撮った顔はめパネル写真を部屋に飾ります。
「私にとっての遊び心と冒険心は」と心の中で呟きながら大江戸は西川という人物からの手紙と写真を取り出しました。
大江戸にとって特別な存在のようですが、詳しい事情は次回のお楽しみですね。

9話「思いを込めて握りマグロう!」

放送日:6月2日(火)22:00~22:57

9話のあらすじ

鮨アカデミーの授業は最終段階に突入し、集大成となる“カウンター試験”の日が近づく。
試験では実際にお客様を相手に寿司を振る舞うので、みなと(永作博美)たちは客役と握る役に分かれて実習に励んでいた。
大江戸(松山ケンイチ)から、鮨職人は人に真正面から向き合う仕事でもあると教えられた胡桃(ファーストサマーウイカ)は、「先生にとって印象に残っているお客さんはいましたか?」と尋ねる。
大江戸は“ある人物”のことを思い浮かべたのだが、多くを語らなかった。

9話のネタバレ

鮨アカデミーの授業が最終段階に入り、実際の客を相手に鮨を提供する“カウンター試験”に向けて待山みなと永作博美)たちは準備を進める。
一同の念願だったマグロの握りの授業の中、森蒼斗山時聡真)はお腹の調子が優れないにも関わらず実習を続けようとする。
大江戸海弥松山ケンイチ)は何よりも衛生が大事だと一喝して、と話し、帰ってよく休むようにと告げた。
試験を前に、大江戸は生徒たちに技術だけでなく、「人に真正面から向き合う仕事でもある」と鮨職人としての心構えも伝える。
その言葉を受けた柿木胡桃ファーストサマーウイカ)が印象に残る客について尋ねると、大江戸はある人物を思い浮かべながらも多くを語らなかった。

お腹を冷やして体調を壊してしまった森に対し、「衛生を大事にするということはお客さんに向き合うための最低条件かつ絶対条件だ」、「体も心も万全に健康であって初めて板場に立てるということを忘れないように」と大江戸は厳しく告げます
叱責された森に対し、みなとや胡桃や立石船男佐野史郎)、セザールJua)は後片付けを手伝ったり「私たちも勉強になったからさ」とフォローしていてクラスの絆が感じられました。
厳しさを見せた大江戸でしたが、授業が終わった後、みなとが勤めるスーパーで森のために飲み物や食べ物を購入します。
優しいですね。
みなとはみなとで体に良いものを森のためにいろいろと用意していてそれを大江戸に託しました。
さて、いよいよ授業はカウンターでお客さんを前にして握る実習に入ります。
「自分たちにとっては1日に何百貫と握るうちのたった一貫がお客さんにとってはかけがえのない一貫になることもある。自分にとっては何気ないひと言がお客さんにとっては忘れられないひと言になることもある。そこにきちんと責任を感じてください」
大江戸の言葉は、全ての仕事に通じますね。
ただ、それを聞いた胡桃が、「先生にとって印象に残っているお客さんとか、お客さんにかけられた言葉ってあるんですか?」と質問しますが、大江戸は「“おいしいとは未来”です」とだけ答えて「この話は長くなるので、また今度」と濁してしまいます。

翌朝、大江戸は生徒たちを卸売市場へ案内する。
トラブルで店を畳んで以来久しぶりに市場へ来て緊張していた大江戸だったが、かつて自分の店を営んでいた時に世話になっていた松木小手伸也)に挨拶すると、松木は再会を喜び励ましてくれた。
その夜みなとがテレビを見ていると、偶然新幹線運転士の研修の特集番組が放送されていて、中沢元紀)がインタビューに応じていた。
驚いたみなとは渚に電話し、お互いにエールを送り合う。
翌日はいよいよ“カウンター試験”、一般公開の生徒実演営業。
立石は孫たち(佐藤遙灯)(佐藤大空)に、セザールは恋人に寿司を握り、胡桃や森もそれぞれ客の前で生き生きと腕を振るう。
みなとは、崎田愛華杏花)と沼田大平井まさあき)を招いていた。
愛華と沼田はみなとの凛とした所作と握った寿司のおいしさに感激して、改めて自分の志を思い胸を熱くする。

大江戸にとって卸売市場は敷居が高い場所になっていましたが、再会した松木から今も業界で頑張っていることを喜んでもらいました。
かつての傷が癒え、大きな力をもらえる機会になったのではないでしょうか。
さて、大江戸の生徒たちは実際に一般客に寿司を握る“カウンター試験”で、自信に満ちた姿を見せてくれました。
愛華と沼田は、みなとが握った寿司のおいしさに大感激。
二人は、3カ月でここまで大きな成長を遂げたみなとに刺激され、自分も頑張ろうとそれぞれ志を新たにします。
愛華はせっかくの機会なのでみなとと大江戸の仲を確かめたいという思いをすっかり忘れて寿司を堪能してしまったのでした。
大江戸は生徒たちを自信を持ってお客さんの前に送り出しました。
彼らの握った寿司が褒められると誇らしげな顔をしていましたね。

最後の客は、大江戸にとって大切な人、西川太陽丸山隆平)だった。
西川は、偶然立ち寄ったスナック「べてらん子」で胡桃たちから鮨アカデミーの話を聞き、大江戸が講師をしていることを知ったのだった。
大江戸が独立したばかりのころ、前に勤めていた店の常連や知り合い以外で初めて来てくれた客が西川。
薬の開発の仕事をしている西川は新人時代から携わっていたものが10年越しに承認され、自分へのご褒美として大好きなマグロを食べに来たのだ。
大江戸が握った赤身が美味しくて思わず涙ぐむ西川。
大江戸にとっても西川は開店して以来新規で来てくれた初めての客で、この日はお互い忘れられない出会いになった。
それから節目節目に店に通うようになった西川は、大江戸と絆を深めていく中で、「おいしいって未来ですね」と語る。
「おいしいって感じると、また食べたいと思う。大切な人にこのおいしいを教えたいと思う。いつか一緒に行って、このおいしいを共有したいと思う。おいしいって、未来を考えることなんだなと、大江戸さんの店に来て知りました」と。
次は妻と子供と3人で来ますという約束は、大江戸の店がなくなったことで果たせないままになった。
みなとは、西川からそういう一貫との出会いはないかと聞かれ、鮨アカデミーに入学した日に食べたコハダの握りが今までで一番美味しくて、今思えばあれが人生迷子だった自分の“未来”だったと答える。
みなとが最後にコハダを握る中、大江戸はこみ上げる涙を隠すために別室へ行くのだった。
西川を送るために出て来た大江戸に、彼は「いつか家族で大江戸さんの寿司、食べに行きたいと思っています。今でも」と告げて帰って行く。
その夜、自分が食べたものをおいしいと食べてもらえる幸せをかみしめるみなと。
翌日、スーパーの新店舗の資料を見ていたみなとは不意に家を出て走り出す。
全力疾走してたどり着いた公園に、偶然大江戸がいた。
「自分の手をどう見たらいいのかわからなくなってしまって」と言う大江戸。
鮨アカデミーの講師として昨日初めて達成感があった、初めて受け持った生徒たちとここまでやってくることができたという実感この手にあった、それなのに、「もう一度真正面からお客さんに向き合いたい、もう一度店に立って寿司を握りたい」というもう一つの気持ちがどうしてもあふれ出てしまう。
大江戸はそんな自分を中途半端で情けないと言うが、みなとはかつてこの公園で大江戸から言われた「その手で続けていればいつか自分のために始めたことが誰かのためにつながることがあるかもしれない」という言葉を告げる。
この言葉は大江戸自身への言葉でもあったのかな、とみなと。
誰かに心からかけた言葉はその人自身が心から思っていないと出てこないから、と言うのだった。
自分の手を見ていた大江戸は、もう少しここに一緒にいてくれませんかとみなとに頼む。

大江戸が大事に手紙をとっておいた相手、西川がやって来ました。
本当は大江戸の寿司を食べたくて来たのですが、生徒の実技試験の公開なのでそれは叶いません。
みなとが「何にいたしましょう」と聞くとマグロをと西川。
赤身、中トロ、大トロを見せると「三つともください」と西川が言います。
それを聞きながら微笑む大江戸。
大江戸にとってかつて自分の店を始めた時の最初の新規の客が西川で、その時の注文の流れが今と一緒だったのです。
開店した当初は以前勤めていた店の常連や知り合いが様子を見に来てくれたけれど新たな客に来てもらうのは難しく、そんな中、西川が自分へのご褒美で来てくれたこの日は、二人にとって大切な出会いになりました。
「ここまで頑張りましたね、僕ら」と西川。
人生の節目ごとに大江戸の店を訪れて絆を深めていった西川でしたが、「次は妻と子供と3人で来ますね」という約束は大江戸の店がなくなってしまって果たせませんでした。
再会の日、別れ際に「いつか家族で大江戸さんの寿司を食べに行きたい」と告げた西川の言葉が大江戸の胸に残ります。
翌日、偶然みなとと出会った公園で大江戸は、講師としての達成感がありながらもう一度店に立って寿司を握りたいという気持ちで揺れていることを打ち明けます。
みなとはかつて自分が大江戸から言われた「その手で続けていればいつか自分のために始めたことが誰かのためにつながることがあるかもしれない」という言葉を告げました。
新店舗の店長を引き受けるかどうか迷っているみなと。
このまま講師として邁進していくのか、再び職人として寿司を握る夢を追うのかで悩む大江戸。
1話と同じ場所で二人は同じように並んで夕日を見つめます。
みなと、大江戸はそれぞれどんな道を選ぶのでしょうか。
二人の遊び心と冒険心とは?
ついに、次回最終回です。

10話(最終回)「時すでに遅し(ではなく)時すでにおスシ!?」

放送日:6月9日(火)22:00~22:57

10話(最終回)のあらすじ

鮨アカデミーで講師としてのやりがいを見つけた大江戸(松山ケンイチ)だったが、一方で、再びお客さんに鮨を握りたい、自分の店を持ちたいという思いを抑えきれず、その素直な思いをみなと(永作博美)に話す。
スーパーの新店舗の店長に抜擢されたみなとも、その話を受けるべきかどうか、これからの人生について思案していた。
鮨アカデミーはいよいよ最終日を迎える。
卒業課題は“渾身の一貫”。
各々がここでの日々を振り返りながら、これから進む未来を見つめて思い思いの一貫を握ることに。
皆は果たして皆無事に卒業できるのか。
みなとと大江戸、それぞれの選択は?

10話(最終回)のネタバレ

公園で偶然出会った待山みなと永作博美)と大江戸海弥松山ケンイチ)。
大江戸は鮨アカデミーの講師としてやりがいを実感しながら一方で自分の店を再び持ちたいという思いを抑えきれないことをみなとに素直に話した。
みなともまたスーパーの新店舗の店長を引き受けるべきかどうか試案していたが、その話はせず、大江戸を励ます。
鮨アカデミーの授業はついに残すところあと一日に。
卒業課題は“渾身の一貫”。
生徒たちは、ここで学んだこと得たこと、それをいかに未来につなげていくか、その想いを込めた一貫をそれぞれ握ることに。
「また明日」と挨拶しながら帰って行く柿木胡桃ファーストサマーウイカ)、森蒼斗山時聡真)、セザールJua)。
みなとは「また明日って言えるのもあと一日なんですね」と立石船男佐野史郎)に話しかける。
万感の想いで「また明日」と言い合うみなとと立石。
大江戸は、学長の横田宗満関根勤)に改めて「夏入学のクラスもよろしくお願いします」と挨拶し、新たに前向きな“おすしの約束”を交わす。
お:「お互いを尊重する思いと」
す:「寿司を愛する気持ちを糧に」
し:「しっかり教え未来につなぐ」
そして、大江戸はもう一つ、横田学長にあることを相談した。

「その手で続けていればいつか自分のために始めたことが誰かのためにつながることがあるかもしれない」
以前大江戸に言われた言葉を告げて、みなとは「先生自身への言葉でもあったのかな」とみなとは話します。
自分が進む道を迷っていた大江戸は、みなとと話すことで心の整理がついたようです。
去っていく大江戸を見送り、みなとは公園にひとり残って夕焼けを見ながら自分自身の未来について思いを巡らせました。
さて、鮨アカデミーの授業もいよいよ最終日を迎えます。
その前日みなとは立石に、「また明日」と言える相手と場所があるのは当たり前ではないと思うと泣きそうだと話しました。
立石も「愛のある言葉ですね」と共感して、心を込めて「また明日」と告げるのでした。
大江戸は夏入学のクラスも引き続き受け持つことにしたんですね。
改めて横田学長と交わした“おすしの約束”は、講師としての矜持と生徒への愛にあふれていて素晴らしいです。
ところで、大江戸がもう一つ相談したこととは何でしょうか。

最終日。
それぞれの“渾身の一貫”は、セザールが「サクラマスの漬け」。
立石は「エビの握り」。
胡桃は「アジの握り」。
森は「鉄火巻き」。
そしてみなとは「卵焼き」を作った。
大江戸は全てを試食して「皆さんの渾身の一貫、全員合格。あがりです」と告げ、職人になる人もならない人も、ここで学んだ心構えを胸に刻んで一日一日に向き合ってほしいとはなむけの言葉を贈る。
その晩、品川の研修の帰りに突然帰って来た中沢元紀)と一緒にみなとはアジのなめろうを作って夕餉を囲む。
鮨アカデミーでの思い出話をするみなとを渚は楽しそうに見ながら「卒業おめでとう」と告げた。
明日卒業式であることを渚は知っていたのだった。

各々の“渾身の一貫”。
セザールは江戸前寿司のおいしさと伝統をフランスに広げいつかミシュランの星をとるという願いを胸に、「サクラマスの漬け」を握ります。
立石は、腰が曲がるまで長生きするという意味でエビは長寿の象徴だけれど、自分は色鮮やかでまっすぐ伸びている寿司のエビを目指したい、遊び心と冒険心を持ち続け鮮やかにまっすぐ長生きしたいと、エビの握りは決意表明であることを説明しました。
胡桃はかつて騒動のきっかけになった「アジ」をあえて選び「私と言えばアジ、アジと言えば私じゃないですか」と皆を和ませます。
今の時代なるべく察し合ってバトルを避けるみたいなところがあるけれどお互いに意見をぶつけ合ってフュージョンしていくことの尊さを忘れたくない、そう思えた経験がここで得られた一番の宝物だと話しました。
森は自分が未熟者であることを自覚しながらも祖父と大江戸という二人の師匠を追いかけて頑張るのみだと言い、祖父の店を継ぐときは二人の大きな背中を超えてやろうと思うと決意を語ります。
みなとは、息子が独り立ちし母親という肩書を失った自分がここで過ごすことで母親をしてきたことも自分の強みの一つだと知ることができ、自分の知らない自分を知ることができた、まだまだ人生これからだと知ることができたと話しました。
それを表したくて今まで何万回も作ってきた母としての卵焼きを進化させてすり身入りの卵焼きを作ったのだと言います。
卒業課題は見事、全員合格!
大江戸は、全員が職人になるわけではないけれど職人としての心は日常に根付くものだと思うと話しました。
大きな声で挨拶すること、心を込めて作ること、相手に真摯に向き合うこと、その相手の幸せを願うこと。
そこから生まれるものは、どんなにささいなものであってもきっと誰かの人生の大切な一部になるはず、そのことを胸に刻んで、こなすのではなく丁寧に一日一日に向き合っていってください、と講師としての最後の言葉を告げます。
晴れて卒業が決まった5人は、お互いの“渾身の一貫”をじっくり味わいました。
その晩、突然帰って来た渚に文句を言いながらもみなとは嬉しそうですね。
「今の母さんは母さんとしてだけじゃなくて待山みなととして生き生きしてる感じがして嬉しい」という渚の言葉は、最高の贈り物なのでは。
次の日卒業式であることをちゃんと知っていた渚。
もしかしたら直接「卒業おめでとう」と告げたくて帰って来たのかもしれませんね。

卒業式。
大江戸がクラスの生徒の名を呼び、横田学長が卒業証書を渡す。
森はよこた鮨グループ銀座本店に就職が決まった。
胡桃はよこた鮨グループの広報兼ビジネス戦略部にキャリア採用された。
よこた鮨アカデミーを海外進出させることを使命とし、まずはLAに開校してみないかと横田にプレゼンすると言う。
セザールはパートナーと一緒にパリへ行き、パリで一番有名な店で修行すると話した。
「寂しくなるね」と言うみなとに、立石がみんなで気軽に寿司を握れる場所があったら楽しいから今自宅に寿司カウンターを作ろうとDIYを学んでいることを話す。
「待山さんはどうなさるんですか」と聞かれたみなとは、新店舗の店長を打診されたけれど断ったと打ち明けた。
今まで通り今の店舗で働き続けることを選んだというみなとの話を、大江戸は物陰から聞いていいたが、最後に皆で記念写真を撮影。
小宮山蘭子猫背椿)と磯田泉美有働由美子)はスナック「べてらん子」を貸し切りにしてみなとの卒業を祝ってくれる。
蘭子はみなとから勇気をもらったと言い、泉美も自分たちにまだ伸びしろがあるんだと教えてもらったと話した。
みなとはこれから自分のための自由時間をとると宣言。

生徒たちの進路が明かされましたね。
それぞれとても自分らしく進んでいく未来です。
大江戸、みなと、胡桃、森、立石、セザール。
6人の記念撮影、本当に良い写真でした。
3カ月とはいえ、充実した“学生時代”でしたね。
泉美と蘭子という素敵な友達もみなとの卒業を祝ってくれます。
もともと泉美から誘われた鮨アカデミーでしたが、泉美の怪我のためにみなとはひとりで通い切りました。
ただ、みなとはわかっていたんですね。
泉美は、みなとのために鮨アカデミーに誘ってくれたのだと。
高校最後の陸上大会で納得できない結果に終わったみなとのために、花束と同じくらい大きなクレープを作ってくれた泉美。
夫が亡くなった時には家に転がり込んで一緒にいてくれた泉美。
鮨アカデミーに誘ってくれたのも、渚が独り立ちして寂しがっているのではと心配したからなのだと。
泣き出しそうな泉美とみなとのために、蘭子はカラオケを準備します。
3人で歌うキャンディーズの「微笑みがえし」、卒業の日にふさわしい歌でした。
センターで歌う永作博美さんにアイドルグループ「ribbon」時代を思い出した人も多かったのでは。

みなとは大江戸に呼び出され、通りのベンチで会う。
みなとは今の職場で頑張って行こうと決心したことを話した。
大江戸は生徒たちからも多くのことを教えてもらい豊かな3カ月を過ごせたことを感謝する。
そして、講師を続けながら近い将来店を出す準備をすることを学長に許してもらったと話す。
講師として得た経験を新しい「鮨海弥」の味にしたい、自分が握った一貫でお客さんに幸せになってもらいたい、と。
みなとと大江戸は、お互いに「前向きな未定」から「未定」が取れて前向きになったことをかみしめ、感謝し合う。
鮨アカデミーでは7月期の授業が開講し、大江戸は生徒たちに丁寧に指導する。
一方、みなとが断った新店舗の店長には、みなとの推挙により沼田大平井まさあき)が決まった。
崎田愛華杏花)は“スーパーアーティスト”として生きていくと宣言。
みなとは、自分のやりたいことリストを一つ一つ実現させていく。

大江戸は公園で自分だけ話を聞いてもらったことを気にしていたのですね。
あの時新店舗の店長を引き受けるかどうか悩んでいて夕日を見に来たのではとみなとを気遣います。
みなとはスーパー自体を辞めることまで考えていたのですが、今の自分だからできることもあるのではと考え直しました。
大江戸は、みなとたちが生徒で幸せだったと感謝しながら、講師を続けながら近い将来自分の店を出したいと告げます。
この環境で学び吸収して成長しながら、その経験を得た自分だからこそ出せる新しい味もあるのではないかと言うのでした。
二人とも「前向きな」再出発ですね。
7月期の生徒たちに教える大江戸の授業は、落ち着いて穏やかでわかりやすく、みなとたちの時よりかなり進化しています。
新店舗の店長には沼田が決まりました。
そして愛華は「スーパーふくとく」の新しいテーマソングを作ったり店前でライブしたり音楽の力で店を盛り上げると高らかに宣言します。
音楽への想いもスーパーへの想いもどちらも諦めない選択です。
みなとは、自分を労うための人生の自由時間を満喫します。
ホワイトボードの真ん中に書かれた「まだまだ走り続けるぞ」という文字を囲む12個のやりたいことリスト。
「ちょっとだけ高いものを食べる」、「フラワーアレンジメントをする」、「一人で旅行に行く」、「美容院(ヘッドスパ付)に行く」、「お取り寄せグルメ」、「京都に行く」、「英語を習いたい」、「箱根・温泉に行く 黒たまご‼」、「オーロラを見る」、「新しい夏服を買う」、「推しをつくってライブに行く」、「オペラを聞きに行く」

みなとのレジに大江戸がやって来て何か話したいような素振りを見せるが、結局何も言えず会計を終えて店を出て行く。
みなとも何か想いを残しているような表情。
その夜、みなとのスマホに渚から初めて車掌として新幹線に乗務する日時の知らせが届いた。
みなとはその新幹線に乗車し、スピーカーから流れてくる車掌の渚の声を亡き夫・後藤淳平)の写真に聞かせる。
やがてみなとの車両に制服姿の渚がやって来た。
乗客に対応している渚に気づいて感動するみなと。
対応を終えた渚はみなとと目が合うとふっと笑みを浮かべるのだった。
涙ぐみながら駅弁を食べるみなと。
京都への一人旅から帰って来たみなとは、胡桃と立石にホテルのラウンジで会いお土産を渡す。
胡桃は森に、立石はセザールに渡すと言ってお土産を預かってくれた。
みなとは旅先でチョウチンアンコウのグッズを見つけて大江戸が目を輝かせる姿が思い浮かび買ってしまった話をするが、立石は「旅先でお土産を見て真っ先に顔が思い浮かぶ人っていいですよね」としみじみ言う。
「自分はこの人のことを本当に大切に想っているんだなってわかりますから」
その夜、大江戸のことを思い返すみなと。
みなとと大江戸は海が見える高台のベンチで会う。
お土産を渡すと大江戸は「かわいい」と喜んだ。
大江戸は、順調にいけば来年の春に自分の店を開店する予定だと話す。
「待山さんさえよければ新しい店に来てくれませんか?」
真剣な顔でみなとを見る大江戸。
みなとは無邪気に「嬉しいです。勿論行くに決まってるじゃないですか」と答えた。
「感…無量です」と大江戸。
時は流れ、ついに、「鮨海弥」が開店する。
店内から出て来た調理白衣姿のみなとは空に向かって叫ぶ。
「なんなの~これはーーーー!」
「店に来てくれませんか」という言葉を、みなとは客として誘われたと勘違いしたのだった。
大江戸はまずはこの店で仕込み担当から、次に一品料理、そしてゆくゆくは職人として一緒に握ってもらおうと思っていると告げる。
さらに、毎月第三土曜に開く「鮨教室」の手伝いもしてほしいと言うのだった。
言葉足らずの大江戸に戸惑いながらも、みなとは「頑張ります!なんだかワクワクのほうが大きいです、今」と答える。
「それって、先生と一緒だからですか…ね」

車掌として初めて乗務した渚、立派でした。
子どもが社会人として働く姿を見届けられる親は限られていると思います。
みなとは幸せですね。
胸いっぱいで涙があふれてしまう気持ち、よくわかります。
京都一人旅から帰って来たみなとは、胡桃と立石にお土産を渡し森やセザールへの分を託しますが、胡桃も立石も大江戸の分を預かるとは言わないところが流石ですね。
みなとが自分で渡したいと思っていることをよくわかっています。
しかも深くは詮索しないまま、みなとの心をくすぐる言葉は伝えるところが成熟した大人なんですよね、二人とも。
それにしても「パリまでちょっと散歩しに」行くついでにセザールにお土産を渡してくれる立石の軽やかさ!
立石と胡桃の言葉で、自分の想いに向き合ったみなとは、思い切って大江戸に連絡します。
大江戸にお土産を渡し、二人で共有できたいろいろな思い出は大切な時間だったと告げることができて、みなとは何かスッキリしたように見えました。
しかし、その後大江戸は自分の店ができたら、みなとに来て欲しいと伝えます。
一世一代の告白で真剣な顔でしたが、みなとはそれに気づかず、単に新しい店に客として来て欲しいと言われただけだと受け取ったのでした。
やがて月日は流れ、「鮨海弥」の前に開店祝いの花が並びます。
祝い花には、土方洋司、横田宗満、よこた鮨グループ一同、ホタテ、西川太陽、立石船男の立て札。
澪(土居志央梨)はホタテの名前で贈ったのですね。
「誰かのために始めたことが自分のためになることもあるし自分のために始めたことが誰かのためになることもある、それを信じて私はまたここから走り出します」
みなとの力強い言葉に「かけましょう一緒に」と大江戸。
“走る=駆ける”ということかと思ったら、「鮨海弥」の暖簾を一緒に“掛ける”ということでした。
二人で掛けた暖簾の裏側には「時すでに遅し…」の文字、そして二人が暖簾をくぐった後、文字は「時すでにおスシ!?」に変わります。
そして茶柱が立っている“あがり”のイラストがスタンプのように押されました。
寿司用語の“あがり”とは、食後に出されるお茶のことで、「食事を締めくくる」という意味があります。
ドラマを見事に締めくくる、粋なラストでした。

【時すでにおスシ!?】の原作は?

【時すでにおスシ!?】の原作はありません。
『わたしの一番最悪なともだち』、『マイダイアリー』など、繊細な人物描写と瑞々しいセリフが評判の脚本家、兵藤るりさんの完全オリジナルストーリーです。

原作がないから、展開が読めないし結末がわからないのも楽しいよね。

【時すでにおスシ!?】最終回の予想(最終回後追記)

最終回後に追記しました

みなとと大江戸に恋は芽生えるのか

4月4日の制作発表会見で、松山ケンイチさんは、「鮨アカデミー」の講師である大江戸と生徒のみなととの間に「恋が芽生えたらいいなと思っています」と発言していましたが、今のところ台本にはそういう描写はないそうです。(現在何話を撮影中かわかりませんが)
今後、もしかしたらそういう展開があるのでしょうか。
以前二人が共演した2008年公開の映画『人のセックスを笑うな』では、永作さんが先生で松山さんが生徒役、年の離れた二人の切ない恋物語でした。

永作さんは「松山君も私も、あまりラブ的な話に呼ばれるタイプじゃないのに」と言っていたみたいだけど、みなとと大江戸先生のロマンス、期待したいな。

最終回後追記
「待山さんといると(ストレス解消のための)チョコの摂取量は減るのに口数は増える一方で」
大江戸が言ったこの言葉がみなとへの想いをよく表しています。
悩んだり落ち込んだりするたびに大江戸はみなとに会いに来て、相談していました。
大江戸にとってみなとは、特別に心許せる存在、信頼できる人なんですね。
みなとにとっても、大江戸は大きな存在です。
鮨アカデミーに通った3カ月の間大江戸とのいろいろな思い出が大切な時間だったとみなとは振り返っていました。
最後の場面で、大江戸にゆくゆくは一緒に職人として寿司を握って欲しいと言われたみなと。
みなとにとって大きな挑戦になりますが、「頑張ります!なんだかワクワクのほうが大きいです、今。それって、先生と一緒だからですか…ね」と答えました。
「先生と一緒だから」新しい挑戦もワクワクする、これはある意味告白のように感じます。
何にせよ、お互いに大切な存在であることは確かですが、恋愛関係に進むのかどうかは最後までわからないままでした。
職人としての師弟であり、仕事のパートナーである二人。
もしかしたらこの先、人生のパートナーになっていく可能性もあるかもしれません。
でも、今の絶妙な距離の関係性のまま幕を閉じるのも味わい深い気がします。
そして、その上でやはりこの物語は、待山みなとと大江戸海弥の素敵なロマンスだったと思うのです。

世代も個性も違うクラスメイトたちの行く末は

子育てが終わって第二の人生を歩み始めた待山みなと。
リタイア後の趣味として鮨を習いに来た立石船男。
大手コンサルから鮨職人へのキャリアチェンジを図る柿木胡桃。
最年少の寡黙な青年・森蒼斗。
世代も、取り巻く環境も、これまでの人生も今後の目標もバラバラな4人。
共通するのは「鮨を学びたい」という気持ちだけですが、そもそも学ぶ動機が皆それぞれ違います。
3か月後、4人の生徒たちは何を学んで何を見つけてどんな道を進もうとしているのでしょうか。
楽しみに見守っていきたいと思います。

最終回後追記
森はよこた鮨グループ銀座本店へ。
素晴らしいですね、ドヤ顔するのもわかります。
一度はあきらめかけた寿司職人の道をまっすぐ進んで行くのですね。
おじいちゃんと大江戸先生の背中を追って。
胡桃は海外で自分の店を持つのではなくよこた鮨グループ自体を海外展開させようというすごい野望ですが、彼女の推進力なら実現しそうな気がします。
セザールは恋人とともにパリへ。
パリで一番人気のある店で修行していずれは自分の店を持ちミシュランの星を目指すと言います。
みなとは店長の話を断って、今の店舗で働き続けることを選びました。
「堂々と選んだのならベストな選択」と言う立石の言葉通りだと思います。
そして、立石はバラバラになってしまうメンバーがいつでも集まって寿司を握れるように自宅に自分でカウンターを作ろうとDIYを学んでいると!
なんて素敵なんでしょうか。
そして、大江戸は、鮨アカデミーの講師を続けながら自分の店を開く準備をすることを決意し、ついに「鮨海弥」を開店させました。
「鮨教室」も開くことになり、自分の手でお客さんに寿司を握ること、生徒に職人の技と心を教えること、大江戸は両方とも手放さずに済んだのです。
その大江戸の隣にはみなとが。
みなとに、寿司職人という新たな目標ができました。
入学、転入生、進路面談、卒業と、まさに学園ドラマでもあったこの作品。
世代も環境もバラバラのメンバーが次第に友情で結ばれていく姿にグッときました。

【時すでにおスシ!?】の見どころ

美味しそうな魚や鮨!

「鮨アカデミー」が舞台のドラマですから、毎週美味しそうな魚や鮨が目を楽しませてくれるにちがいありません。
鮨職人の技術をプロから学び、個人的にも特訓を重ねたという松山ケンイチさんの所作にも注目ですね。

王道の学園もの?

このドラマについて佐野史郎さんが「王道の学園もの、全部入りです」と話していました。

そういえば、学校だし先生と生徒がいるし学園ものなんだわ!

「全部入り」ってことは、同級生同士のいろいろとか先生と生徒のあれこれとか、進路の悩みとか、熱い友情とか、淡い恋とか!

ただ、佐野史郎さんやファーストサマーウイカさんがいるから、きっとただの学園ものにはならない予感!

全ての世代に贈る応援歌

『西園寺さんは家事をしない』、『まどか26歳、研修医やってます!』、『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』、『じゃあ、あんたが作ってみろよ』、『未来のムスコ』など、数々の名作を世に送り出しているTBS火曜ドラマ。
どれもポップで見やすい作風ですが、核にあるのは登場人物たちが葛藤を抱えながら真摯に人生を選び取っていく姿で、胸揺さぶられるドラマばかりでした。
【時すでにおスシ!?】の主人公は、50歳のみなと。
子育てを終えて知らない世界へ飛び込んでいくという新たなヒロイン像は、見る人たちに新鮮に映るのではないかと思います。
みなとを含む4人の生徒たち、そして講師の大江戸が変化、進化していく姿に、きっと全ての世代の人たちが励まされることでしょう。

「鮨アカデミー」の学長を演じる関根勤さんが「悪い人が誰も登場しないので安心して楽しめると思います」と伝えてくれたわ。毎週火曜日の夜が楽しみ!

◆最後に

【時すでにおスシ!?】の最終回と同じ夜に放送された『ミッドナイトタクシー』。
このドラマの中で、「私は夢を持ったほうがかっこいいとも、一生懸命生きているだけで十分とも言わない。生きるってシビアなの」というセリフがあり、夢に向かって進んで行くみなとや大江戸たちの姿との対比に人生の妙味を感じました。
どちらも兵藤るりさんの脚本です。
どちらも真実なのでしょう。
大江戸はこれから「鮨海弥」を営む中で様々な出来事に向き合っていくだろうし、みなとも大江戸の仕事のパートナーとして(あるいは人生のパートナーとして)苦楽を共にしていくはずです。
胡桃、森、立石、セザール、渚も愛華も沼田も、きっと今後の人生に良いこともシビアなことも訪れることでしょう。
でも彼らには何でも話せる仲間がいる、前向きな意欲がある、そのことに救われます。
「時すでに遅し」ということはない、いつでも、いくつになっても新たな挑戦はできるし仲間を作ることもできる、遊び心と冒険心を持って踏み出そう、そんな勇気と希望を届けてくれるドラマでした。
つまずいても何度でもやり直せることも教えてくれました。
みなとたちのこれからの姿を、またSPドラマなどで見せてもらえたら最高です。
ではまた、その時まで。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

【時すでにおスシ!?】キャストと相関図!永作博美、松山ケンイチほか魅力的な俳優陣!
【時すでにおスシ!?】は、子育てを終えた主婦・待山みなとが寿司職人という新たな目標に向かって踏み出す物語。永作博美、松山ケンイチをはじめとするキャストと相関図を紹介します。

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