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【時すでにおスシ⁉】1話感想!「母」ではない「私」とは?みなとが踏み出す第一歩!

TBS火曜10時ドラマ【時すでにおスシ⁉1話「イクラなんでもな出会い」が4月7日に放送されました。

脚本が兵藤るりさん、子育てを終えて「鮨アカデミー」に入学する主人公に永作博美さん、そして「鮨アカデミー」の講師を松山ケンイチさん。最高ね!絶対面白いドラマになるわ。

全ての世代がどこかに共感できる作品なんじゃないかな。毎週火曜の夜に元気が出るドラマがあって嬉しいよ。

1話の「イクラなんでもな出会い」というタイトルからすると、毎話お寿司に絡めたタイトルになるのかな。そこも楽しみね!

【時すでにおスシ!?】1話の感想

兵藤るりの世界

2023年10月度ギャラクシー賞月間賞を受賞した『わたしの一番最悪なともだち』や、第43回向田邦子賞を受賞した『マイダイアリー』(2024年)など、兵藤るりさんの脚本作品は人物描写のリアリティとロマンのバランスが絶妙です。
特に瑞々しいセリフ選びには卓越したセンスが光ります。
本作でも、主人公の待山みなと永作博美)が“冷蔵庫を開けたものの何を取ろうとしていたのか忘れてしまう姿”や、“寿司の“練習玉”のラップを剥がし中のキッチンペーパーで鼻をかんでしまう場面”など、日常の“あるある”が描かれ、思わず笑みがこぼれるような可笑しみと愛しさが詰まっています。
また、みなとと息子・中沢元紀)のエピソードにもリアルな親子間のやり取りの後で最後に救いがありました。
子離れできないみなとが寮生活を始めた渚を心配して何度もメッセージを送ったところ、渚から「もうお母さんしなくていいんだよ。俺のこと心配する以外にもやることあるでしょ?暇なの?」とクールな返信が届きます。
この渚の言葉がみなとを憤慨させ「鮨アカデミー」に飛び込む決心をさせるわけですが、夫亡きあとひとりで懸命に子育てをしてきた彼女にとって渚の言葉は突き放されたようでやりきれない想いがあったことでしょう。
しかし終盤、渚から「この前はちょっと言い過ぎたかも」「気にしてたらごめん」というメッセージが届きました。
やはりみなとが愛情込めて育ててきた息子だけのことはありますね。
また、みなとを「鮨アカデミー」に誘った親友の磯田泉美有働由美子)が入学式当日にドタキャンしたのも、彼女の怪我という不測の事態が理由で、二人の友情を揺るがすものではありませんでした。

泉美が裏切ったり騙したりしたわけではなくて良かったわ!いや怪我はよくないんだけれど。

“ストーリー展開のための悪者”を安易に作ることをしないんだよね。
登場人物それぞれの事情や心の揺らぎを丁寧に描いてくれるんだ。

兵藤さんの紡ぐ物語は、登場人物たちを甘やかすことはしませんが、常に温かな視線が注がれているので私たちは安心して世界観に浸ることができるのでしょう。

喪失感を超え第一歩を踏み出すみなと

みなとは、夫・後藤淳平)が14年前不慮の事故で亡くなった後、ひとりで息子・渚を育ててきました。
その渚がこの春、幼い頃からの夢である新幹線の運転士を目指して大手鉄道会社に就職が決まり新社会人としての生活を始めることに。
寮のある静岡県三島市へ渚が出発する朝、みなとはちらし寿司を作ってお祝いします。
玄関を出て渚が背中を差し出すと、その背中をそっと押すみなと。
これまでずっとこの儀式でみなとは渚を送り出してきたのでしょうか。
息子が立派に巣立っていく喜びの一方で、みなとは大きな喪失感に見舞われます。
親友の泉美からの誘いをきっかけに「鮨アカデミー」に入学しますが、他のクラスメイトと違って目標も志も情熱もない自分に引け目を感じてしまいました。
これまで母親であることが生きがいだったのに、急に自分のために生きろと言われてもどうしたらよいかわからない、そんな焦燥感から逃げるために入学したことが情けなくなり、退学を決意します。
でも、そんなみなとを講師の大江戸海弥松山ケンイチ)が引き止めました。
大江戸は授業でみなとの手をずっと見ていたのです。
「包丁を研ぐ時、シャリを切る時、握る時、魚をさばく時、何千回何万回と相手を心から思って料理を作ってきた、そんな手に見えました」
家庭では心を込めて料理を作り、職場のスーパーでは誠実にお客に対応し、「鮨アカデミー」では一生懸命学んで家でも練習するみなと。
自転車で通り過ぎた少年がシューズを落としたら懸命に追いかけて渡そうとするみなと。
そういうみなとの生き方がきっと手に表れているのでしょう。
「その手で続けていればいつか自分のために始めたことが誰かのためにつながることがあるかもしれません」
大江戸の言葉がみなとの胸に響いて、退学は取りやめることに。
永作博美さんの繊細な演技も相まって「みなとは私みたい」と共感する多くの声が上がりました。
母親の役割を卒業したみなとが、鮨アカデミーでの出会いや学びを通して自分の人生をいかに見つけていくのか、見守っていきたいと思います。

真面目で一生懸命で素直なみなとは応援したくなる女性ね。
今はいつでもどこでも「すいません」と謝ってばかりだけれど、彼女がこれからどんな進化を遂げていくのか楽しみだわ。

ホワイトボードの変化

みなとが渚との連絡用に使っていたホワイトボード、渚の独立後はみなと自身の予定を書く場所に、そして目標を書く場所になったことが彼女の変化を表していて胸に響きました。

キュートなお寿司のイラストも永作博美さんが実際に描いているんだね。
ここにこれからどんな夢や目標が書かれていくのか楽しみだ。

パティシエでも裁判官でも医師でもない松山ケンイチ

『リブート』ではパティシエ、『テミスの不確かな法廷』では裁判官、『お別れホスピタル』では医師。
松山ケンイチさんはこれまでも様々な職業の人物を演じてきましたが、近年の作品はスペシャリストの役柄が多いですね。
そして本作では鮨職人であり「鮨アカデミー」の講師・大江戸海弥を演じます。
大江戸はみなとが勤務するスーパーのアルバイト・崎田愛華杏花)から「さかな組長」と呼ばれるくらい、鮮魚売り場にいる時に殺気を見せている客です。
鮨職人としての矜持で、魚を選ぶことに真剣だからなのでしょう。
そんな大江戸ですが講師としては1年生。
初めて受け持った生徒たちへの指導は厳しく、融通が利かない頑固さがあります。
20年修行してもゴールとは言えない鮨職人を3カ月で目指すのは無謀だと思いながらも、生徒たちに覚悟と技術を教えたいと真剣に考えているのでしょうね。
厳しさだけではなく、みなとが退学を希望していると知ると心配して話を聞きに来る優しさも持っています。
授業中に見ていたみなとの“手”から、彼女がこれまでどんな生き方をしてきたかを読み取る大江戸は、優れた指導者の素質があるのでは。
生徒たちとのふれあいの中で大江戸自身がどう成長していくのかも楽しみですね。
学長の横田宗満関根勤)が大江戸を採用した時の約束、“お・す・し”とは何なのかも気になります。

大江戸はかつてみなとを見かけていた?

「自分の人生迷子になってしまっている」と吐露するみなとに、大江戸はスーパーで買った30円の小さなチョコを渡して、心のこもった励ましの言葉を伝えます。
そして「あなたには素質が」と言いかけた大江戸の目に、涙を流しているみなとが映りました。
大江戸の言葉がみなとの心に沁みたのでしょう。
ただ、大江戸はその時ハッとします。
みなとの泣き顔に見覚えがあったのです。
いつの時なのか、かつて病院の坂を駆け上り柵につかまって泣いている女性を大江戸は離れた場所から見ていました。
その女性が今隣で涙を流しているみなとであることに、たった今気づいたのです。

大江戸先生が思い出した場面はいつごろのことなんだろう。
みなとの夫が亡くなったのは14年前だよね。
みなとは、そして大江戸先生はどうして病院にいたのかな。

夫に関することなのかもしれないし、そうじゃないかもしれないね。
ひとりで息子を必死で育ててきたみなとには、辛いこと苦しいことがたくさんあったんでしょう。「すいません」という言葉は、そうした中で口癖になっていったのかもしれないな。

大江戸がハンカチを出そうとしていたことにも気づかず、自分でさっさと寿司の“練習玉”をほどいて中のキッチンペーパーで涙を拭いてしまうみなと。
これまでずっと、彼女が自分で涙を拭いて生きてきたことが伝わってくる場面です。

個性豊かなクラスメイトたち

大手コンサルティング企業から鮨職人へのキャリアチェンジを目指すパワフルな柿木胡桃ファーストサマーウイカ)。
ゆくゆくはこれまでのコネクションを使って日本の鮨カルチャーを世界に広げたいという壮大な夢を持っています。
自分の経歴と知識に絶対的な自信を持っていて、ちょくちょくドヤ顔になっていますね。
クラスの親睦会を提案し、迷っているみなとを半ば強引に誘ったのも彼女です。

大江戸先生は、胡桃の根拠のない自信を危ういと思っているんだろうね。彼女の言動を結構強めに否定するよね。

親睦会を提案してみなとも引きずり込んだのはグッジョブだったわ。胡桃みたいにコミュ力が高い人がいるとグループがまとまって助かる。このドラマに、視聴者と作品を繋いでくれるファーストサマーウイカさんがいてくれることも嬉しいわ。

クラスの最年少、森蒼斗山時聡真)は寡黙ですが、大江戸の言葉を随時メモし人一倍熱心に学ぶ姿が印象的です。
親睦会での自己紹介、「鮨が好きで」「自分変えたくて」「少しでも早く手に職つけたくて」という言葉に強い意志を感じます。
早く自立したい事情が彼にはあるのでしょうか。

彼は何か秘めた情熱が感じられるよね。どうして早く手に職をつけたいって考えているんだろう。

立石船男佐野史郎)は元々学ぶことが大好きで退職後もそれを生きがいにしている、知的で上品で多才な紳士です。
直近でマジックの学校に通っていたのも、今回鮨を学ぶのも、孫や家族を喜ばせたいという想いから。
ただその想いは真剣で、寿司検定を受けるために皆で勉強会をしようと提案するほど熱心です。

品があって穏やかな立石さん、とても素敵なんだけど、なんだけどね、なにしろ演じているのが佐野史郎さんだから裏に何かあるんじゃないかってつい疑ってしまうのよ。

親睦会の乾杯の飲み物は、みなとが生ビール、胡桃はハイボール、立石は白ワイン、森はソフトドリンクで、いかにもその人らしい感じがします。
これからそれぞれのエピソードが明かされていくにつれて、どういう人物なのかより深くわかっていくのでしょう。
また佐野史郎さんの言葉通り、俳優陣の鮨の技術がリアルに進化していく様子が見られるのも楽しみですね。

スーパーの同僚、愛華と沼田も魅力的!

みなとの同僚、崎田愛華は、スーパーでアルバイトをしながらバンド活動をしている個性派女子。
なかなかデビューできない悩みを抱えています。
店長から「正社員にならないか」と言われても、バンドの夢をあきらめていない愛華は断るのです。

芯が強い女性なのね!
そういえば、前クールの火曜ドラマ『未来のムスコ』の主人公・未来もバイト先で「正社員になってほしい」と誘われていたけど、役者の夢をあきらめられないからって断っていたわ。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の南川役で視聴者を魅了した杏花さんがまた火曜ドラマに出演してくれて嬉しいよ。

鮮魚担当社員の沼田大平井まさあき)は、みなとのおしゃべり仲間。
渚が巣立つ日を把握していてその日みなとを気にかけてくれます。

「うちはまだちっちゃい怪獣3匹状態」という沼田さんと「一番楽しい時じゃんそれ」と言うみなとの会話、良かったなあ。

愛華も沼田も魅力的な人物。
兵藤さんの言う「それぞれの思い」が描かれていくのが楽しみです。
職場に気の置けない仲間がいるのは良いですね。
みなととの会話にこれからも注目したいです。

有働由美子の自然な演技がすごい!

磯田泉美を演じる有働由美子さんの自然な演技には驚きました。
“永作博美さんの親友役ができるチャンスを逃したくない”と初めての連ドラ出演に挑戦した有働さん。
本格的演技の経験がないとは思えない表現力と佇まいでした。

セリフがよどみないのはトップアナウンサーだから納得だけど、カラオケで熱唱する姿も道で転ぶ様子も軽やかなのにリアリティあってすごい!有働さんの出番を増やしてほしいな。

「べてらん子」の蘭子

小宮山蘭子猫背椿)は、泉美の行きつけのスナック「べてらん子」のママ。
どんな話も包み込むような笑顔で聞いてくれそうで、ママに会いに通いたくなります。

「べてらん子」ってセンスある店名だなあと思ったら、ママの名前とかけているのか。これまでの役柄とはひと味違う猫背椿さんを堪能できそうだね。

学長の素敵なカレンダー

入学式、横田宗満学長が自ら生徒たちに日めくりカレンダーを手渡してくれました。
毎日横田学長のさわやかな笑顔と彼の名言を受け取ることができます。
◆4月7日(火曜)「きみは最高にイカしてるね~ 足が10本あっても拍手が足りないよ!」
◆4月8日(水曜)「ひらめいたら、すぐにゴー!」
◆4月9日(木曜)「思い立ったが吉日!一念発起してチャレンジだ!」

7日のカレンダーは学長が「イカ」のお寿司を差し出す写真、8日は「ヒラメ」をバックに走るポーズの学長、9日は「ホッキ貝」のお皿を持って笑っている学長なのね!お寿司にちなんだダジャレと学長のポップさが素敵!

関根勤さんのキャラにぴったりだね!「学長の日めくりカレンダーが欲しい!」という声がたくさん上がっていたよ。

【時すでにおスシ!?】1話のまとめ

時すでにおスシ!?1話は、子育てを卒業し自分と向き合うことになったみなとの葛藤と新たな第一歩が描かれました。
世代や背景の違う登場人物たち、それぞれの魅力を追いながら応援しているうちに自分自身も励まされる、そんなドラマになりそうです。
みなとたちは美味しい鮨を握れるようになるでしょうか?

登場人物たちが「海」「水」「植物」にちなんだ名前なのも、1話のタイトルに「イクラ」が入っているのも楽しいわ。

スーパーの店名が「ふくとく」なのは、みなとの夫役であるジャルジャルの後藤淳平さんの相方、福徳秀介さんからもらったのかな。こういう仕掛け楽しいよね。

次回、みなとたちのクラスで何か事件が起こってしまうようですよ。
2話の放送は、4月14日(火曜)22:00からです。
どうぞお楽しみに!

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