【私はいったい、何と闘っているのか】原作ネタバレ!タイトルの意味とは?

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出典:映画【私はいったい、何と闘っているのか】公式HP

映画【私はいったい、何と闘っているのか】が2021年12月17日(金)に公開されます。
主演は、映画やドラマに引っ張りだこな個性派俳優の安田顕さんです。
その妻役に小池栄子さん、娘役に岡田結実さん、職場の後輩にファーストサマーウイカさんなど、個性的なキャストが脇を固めています。

安田さんと小池さんの夫婦役再びで楽しみ!!

本記事では、【私はいったい、何と闘っているのか】の原作ネタバレ、タイトルの意味について書いていきます。

映画【私はいったい、何と闘っているのか】の概要

原作とスタッフ

原作 つぶやきシロー
監督 李 闘士男
脚本 坪田 文

原作は芸人でもある、つぶやきシローさんの同名小説で、ファンから熱烈な支持を得ています。
監督は、たくさんのバラエティ番組を手掛け、多くのコメディ映画のメガホンを取ってきた李闘士男さん。脚本は、幅広いジャンルの作品を手掛け、先日公開した【ずっと独身でいるつもり?】の脚本も担当した坪田文さんです。

キャスト

私はいったい原作キャスト

出典:映画【私はいったい、何と闘っているのか】公式HP

  • スーパーうめやで働く主人公・伊澤春男:安田顕
  • 春男の妻・伊澤律子:小池栄子
  • 春男の娘(長女)・伊澤小梅:岡田結実
  • 春男の職場の後輩・高井聡:ファーストサマーウイカ
  • 小梅の彼氏・梅垣:SWAY(劇団EXILE)
  • 春男の職場の後輩・金子:金子大地
  • 春男の娘(次女)・伊澤香菜子:菊池日菜子
  • 春男の息子・伊澤亮太:小山春朋
  • スーパーうめやの新店長・西口新店長:田村健太郎
  • 佐藤真弓
  • 鯉沼トキ
  • 竹井亮介
  • 久ヶ沢徹
  • 金城正志:伊藤ふみお(KEMURI)
  • スーパーうめやの店長・上田店長:伊集院光
  • 食堂のおばあちゃん:白川和子
映画【私はいったい、何と闘っているのか】キャストと相関図!安田顕が金子大地を絶賛!
出典:映画【私はいったい、何と闘っているのか】公式HP 2021年12月17日(金)に映画【私はいったい、何と闘っているのか】が公開されます。 主演は、「TEAM NACS」のメンバーで、映画やドラマに引っ張りだこな個性派俳優の安田顕さんで...

【私はいったい、何と闘っているのか】の原作ネタバレ!

店長への道 ネタバレ

スーパーうめやで働く、伊澤春男(安田顕)は、妻・律子(小池栄子)、長女の小梅(岡田結実)、次女の香菜子(菊池日菜子)、長男の亮太(小山春朋)と家族5人で暮らしている。
春男は、スーパーうめやの大原店で勤続25年、現在は主任だ。
上田店長(伊集院光)からの信頼も厚い。主任はいろいろな業務をこなすオールマイティプレイヤー。28歳の金子君(金子大地)からカップラーメンの在庫がたくさんある相談を受けた店長は、春男を呼び、対応を任される。パートたちとも上手く関係を築いていた。
店では以前から万引きで損失が出ていた。
そのため万引きGメンが1週間店を張るも、犯人は見つからなかった。その週は損失もなかったため内引き(従業員の万引き)が疑われた。しかし店長は管理能力を問われるのを恐れ犯人捜しを辞めた。春男も同じ気持ちで従業員の間に波風立てたくなかった。
そんなある日、店長が心臓の病気で急に亡くなる。彼が、「春男は店の司令塔だもんな」と言ってくれたことを思いだす。次の店長が決まるまで、春男が店長代理として仕事をした。店の改革としてカップ麺の積み放題や野菜の詰め放題、お弁当売り場に無料で味噌汁を置いた。
従業員も家族も誰もが次の店長は春男だと言う。春男自身は謙遜して「店長になりたくてこの仕事してるわけじゃない」と言いながらも自分が店長になるつもりでいた。そして髪を切って気合を入れて仕事に向かう。
しかし、自分ではなく、西口(田村健太郎)という自分より年下の男性が新店長になり、春男は副店長となった。髪まで切ってきた自分が恥ずかしくて真っ赤になる春男。
その日の従業員たちは副店長就任のお祝いとして飲みに誘ってくれた。
みんな春男が店長になって欲しかったと言う。食事はのどを通らず、その帰りに12時までやっている定食屋「おかわり」でカツカレーを食べた。そこのおばあちゃん(白川和子)は「それだけ食えれば大丈夫だ」と言った。

ガッキー ネタバレ

ある日、小梅が紹介したい人がいてその人を明日連れてくると言う。翌日、小梅は朝早く彼を迎えに行き、律子と香菜子はウキウキしていた。それに少しムッとする春男。
リビングの棚にヘネシーを出し、その前に赤べこを置いた。
それから妄想する。18万したソファに彼が座り、ヘネシーに興味を持ち一緒に飲む。お父さんみたいな大人になりたいです。と言われるのだ。
そこへ小梅が彼を連れて帰ってくる。律子と香菜子が玄関まで迎えに行ったが自分は行くタイミングを逃し困る春男。リビングに入ってくると「はじめまして。梅垣聡です」と彼(SWAY)が挨拶する。春男も笑顔で答える。小梅が彼をガッキーと呼ぶのでみんなもそう呼んだ。
梅垣が持ってきたお土産の人気店のプリンをみんなで食べるが、自分だけリビングのソファに座って疎外された気分の春男。しかもガッキーはダンサーで年間で春男の10倍も稼ぎがある。「娘さんを僕にください」と言われさらっと「はいどうぞー」と言ってしまった。結局、春男は父親の威厳を見せられず、妄想通りにはならなかった。
梅垣が帰った後、また春男は1人「おかわり」にカツカレーを食べに行った。

二刀流 ネタバレ

6年生の長男・亮太(小山春朋)は体格が大きく、野球ではキャッチャー、サッカーではキーパーをやっている。しかし両方とも補欠だ。春男は野球とサッカーの二刀流で亮太にプロになってほしいと本気で考えている。野球の練習ではナックルをひたすら打ち込み、サッカーもPK専門ゴールキーパーにさせようと、春男は努力した。将来マスコミからの対応まで妄想していたのだ。
野球の練習時には、レギュラーの子は両親が応援に来て、休憩時の食事も張り切って用意する。
しかし揚げ物や漬物など、運動中の子どもの喉を通るわけないと考えた春男は、流しそうめんを準備することにした。みんなからユーモアあると言われ監督からも高評価を得て亮太がレギュラーになれるかもしれないと妄想する。朝から70人分のそうめんを茹で、竹などを車から降ろし、グラウンド脇で流しそうめんの準備を完成させた。しかし直後にボールが飛んできてそれを取ろうとした少年が春男が作った流しそうめんの台を壊してしまう。さらに雨が降ってきてみんな帰ることに。とてもみじめな気持ちになる春男だが、亮太には「車に乗ってろ!」と言う。しかし亮太は「片づけて帰ろうよ」と言いに来てくれた。春男はこの言葉を待っていた。気にかけてほしかったのだ。それから数日春男の家ではそうめん料理が続いた。
懲りない春男は、今度はサッカーの監督に近づこうとする。
しかし今回の一件で躊躇し、まずは正ゴールキーパーの岡島弘樹くんのお父さんに接近する。彼は「弘樹だけでなく他のキーパーの子にもチャンスをあげるべきだ」と言い、春男と何回か練習で会い仲良くなっていった。PK専門のゴールキーパーをさせたいことも共感してくれた。ある日、家で練習している話になり、練習の帰りに弘樹くんと岡島を自宅に招待した。家のゴールで親子でPK対決をすることに。しかし岡島はボールをけるのがとても下手で、全然ゴールに入らない。春男は気分よく帰って欲しいと思いわざと外すも全く岡島のゴールは入らない。どんどん時間がたち、200球は蹴っていた。岡島が足が痛いとうずくまる。見かねた弘樹が「お父さん、僕サッカーも頑張るし中学受験も頑張るから心配かけてごめん。」と言った。それに岡島は納得し、2人はスーパー銭湯によると言って帰っていった。
片づけをしていると、岡島が手袋を忘れていることに気付く春男。
それを届けるも、2人は銭湯に行っているので岡島は電話に出ない。マンションのポストで名前を確認し、そこに手袋を入れて車に戻った。すると岡島の部屋からなんとサッカーの監督が出てきたのだ。岡島の妻と監督は不倫している。だから弘樹くんが正ゴールキーパーになれたのか…と納得し、先ほどの岡島の雄姿を見た春男は悲しくもなった。
亮太は野球でもサッカーでも試合に出るが力を発揮できずに終わった。
律子から、「亮太の二刀流のことなんだけど…もうゆるしてあげたら?」と言われる。春男はびっくりする。亮太は中学受験をしたいと言ってきたのだ。自分では野球もサッカーもプロになれるなんて思っていなかったけど春男があまりに真剣なので、気を使って辞めたいことを言えなかったらしい。
春男は恥ずかしくて散歩に出かけ、走り出す。またいつもの定食屋「おかわり」に行き、カツカレーを食べた。

お昼泥棒 ネタバレ

スーパーうめやでは、西口新店長は仕事が忙しく、従業員とコミュニケーションもなく明らかに浮いていた。分からない事は何でも春男に聞く。従業員たちは西口を避けるようになり溝ができた。
春男はこれではだめだと思い、西口と従業員たちの仲を良くするための作戦を思いつく。名付けて西口新店長好感度アップ大作戦。各持ち場の仕事を春男が知らぬ間に手伝い、お礼を言われるとすべてそれは西口店長がやったんだよ。だけどお礼は嫌がるからしなくていいから。と伝えた。だんだんみんなが西口店長を慕うようになり、従業員と仲良くなっていった。しかし、パンの試食のお願いや、誕生日パーティーなど、春男を飛び越えて自分にはしてくれないことまで西口にするようになり、妬みを持ち始める。
そんな中、テレビの「お昼泥棒」という番組に春男の店が出ることになる。お昼の生放送の番組で、スーパーの代表者同士がカラオケで対決し、勝者はお店の宣伝ができるというものだ。
西口は最初は断ろうとしていたが、春男が「カラオケの練習付き合います!」と言って上手く説得し、出演することに。それから毎日春男は西口とカラオケに行った。だんだん歌がうまくなってきたところで、西口が従業員にテレビに出ることをバラした。自分は必死に黙ってきたのに…歌が上手くなってきたから調子に乗っていると春男は思った。そしてみんなでカラオケに行く。曲について聞かれると西口は「まだ決まっていないんだけど…」と言いつつ毎日練習している曲を歌いみんなに褒められる。それも春男にとっていい気分はしなかった。
生放送当日。
前日に今まで練習してきた曲を番組側から変更させられ、西口はテンパっている。春男も客の対応などに追われていた。金子や高井(ファーストサマーウイカ)がしっかりしているからトラブルはなかった。打ち合わせでは、宣伝ができなかった場合は、高井を主任に抜擢するという発表がされることになった。本部が女性も活躍できる職場であることをアピールしたいためのものだ。バタバタする中対戦相手のスーパー「フードストア」の沼田さんから挨拶の電話があり、より緊張する春男。
コーナーがついに始まり、西口は突然曲を変えられたせいもあり、対戦に負ける。そして高井が主任になると発表された。すると高井は突然の事で狼狽しながらもコメントを求められ、「成長戦略か何か知りませんけど、女性のキャリアアップを後押ししておいて、たくさん子供は産んで欲しいんですよね?子育ても介護も女性がやって当然という顔をされながら男性には女らしさを求められる。女性が女性としてというより1人の人間として普通に生きたいだけなんですけどだめですか?」と言った。
家に帰り、今日の放送を見返しながら、家族に西口店長好感度アップ作戦と自分がモヤモヤしていることを話すと「パパはそこまでやる必要なかったのよ」と律子は言う。小梅は「パパ頑張ったね!」と言ってくれて涙が出そうになる。自分は誰かに褒めてほしかったのだ。

二人との出会い ネタバレ

私は電車に乗るときは必ず立つと決めている。お年寄りに譲るか譲らないかを悩まないためだ。
ある日電車に乗って立っていると、近くの乳母車に乗った赤ん坊が泣き止まない。母親はあやしているが、周りに悪いという表情は見せない。私は飴の小梅を持っていたので泣き止ませてあげようと口の中で小さくしてから赤ん坊にあげようとした。すると母親から痴漢扱いされて警察に捕まりそうになる。私が「違うんだ。小梅…」と言うと「なんで娘の名前を知っているの!?」と怖がった。近くにいたおばあちゃんが飴をあげようとしただけだと証言してくれて助かった。しかし自分が舐めていた飴をあげようとしたことが周りに分かり、みんな「気持ち悪い…」と言い出し気まずくなった。その駅は自分が降りたい場所ではなかったが改札から出ることにした。すると母親が追いかけてきて、痴漢扱いしたことを謝った。2人はお店に入ってカツカレーを注文し、お互いに自己紹介する。母親は「北浦律子です」と言った。「伊澤春男です。」と私は名乗る。
これが律子と春男の出会いだ。
それから毎週火曜に小梅と3人でランチデートするようになる。
しかしある日、「会うのをやめよう。これ以上彼を裏切れないから」と言われる。律子の旦那は優しいらしい。それから「会いたい」と言われたりドタキャンされたり振り回される春男。ついに律子は「彼と別れたい」と言い出す。くちゃくちゃ音を立てて食べたり、マザコンなのが嫌だと言うのだ。それから律子に自分の部屋の合い鍵を渡し仕事から帰ると律子と小梅がいることが増えた。そこへ旦那が押しかけてくるようになり、律子に金を渡し実家の沖縄へ逃がし、旦那と2人で話す春男。途中からこの彼は律子の旦那ではないことに気付く。結婚はしていなかったのだ。春男はショックだった。しかし自分から電話をした。律子は泣きながら謝った。そして3人で住める家を見つけ、3か月後に迎えに行く約束をする。
3か月後、律子に電話すると「気持ちの整理が…」などと言ってなかなか首を縦に振らない。
沖縄に行き、ご両親に挨拶し、その場でプロポーズすると律子は受け入れてくれた。しかし夜の宴会の後、律子の父に散歩に誘われ海まで歩いた。そこで、土下座される。「あんなバカな男に2回もだまされやがって。殴ってやりました。」という父。合い鍵につけた鈴がさびていたが、それはこの砂浜で落としたからで父が何日もかけて探したのだった。家に帰ると律子は泣いてなんども謝った。春男は律子を抱きしめ、「結婚しよう。お互い初婚じゃん」と言った。春男は律子が好きだったから、彼女と2人の子どもを受け入れた。

内引き ネタバレ

スーパーうめやでは、棚卸の際マイナスの誤差が大きくなっている。内引きを疑わざるを得なかった。西口、金子、高井と春男が注意することになる。
「お昼泥棒」の対戦相手、フードストアの沼田さんと連絡を取るようになっていた。沼田さんはうめやより規模の大きいスーパーの営業部長をしている。番組の後挨拶のつもりで電話をしたら意気投合し、時々電話をしては愚痴を聞いてもらっていた。
そんな中、内引きの犯人が見つかる。
11時から14時まで働いている清水さんというパートの女性だ。いくつかの商品をレジを通していない現場を偶然春男が見てしまう。動揺した春男は沼田さんに電話をかける。同情されるもいつものように、立花さんという部下の愚痴を聞かされる。立花さんは50代でミスばかりする冴えない50代の社員で、みんなからも嫌われているらしい。
家に帰るといつもと変わらない明るい家族に癒される春男、しかし翌日の朝は足取りが重かった。どうすればいいのか悩んだ。清水さんと2人で話すも、別の話をして終わってしまう。だが、彼女は何か感じ取ったようでレジにいる彼女を春男がずっとチェックしていたため、その日から内引きはなくなった。本来なら西口に報告すべきだが、もうなくなったんんだし、彼の責任が問われ傷をつけて本部に返すのもよくないという正義感から春男は黙っていることにした。
ある日エリアマネージャーの岩崎から新店舗の店長にならないかと誘われる。春男の一番弟子金子くんも一緒に行くことになりそうだ。今の店から遠くはなるがその話を受けることにした春男。嬉しさのあまり、「おかわり」でカツカレーを食べて帰る。こんな気持ちで食べたのは久しぶりだ。
家に帰るとみんな寝ていた。茶箪笥の引き出しが少し開いていたので閉めようとすると、封筒に沖縄行きのチケットが3枚入っているのを見つける。小梅も結婚し香菜子も20歳になるから、実の父親に会うため3人で行くのだろうと思った。

司令塔 ネタバレ

ある日金子くんがパソコンの防犯カメラの映像を見せてきた。
清水さんがレジで内引きしているところだ。幸いそれを見ている自分は写っていない。清水さんは今は内引きやっていないので、金子くんに、「店長には言わず様子を見よう。」と伝え、彼も春男に従った。清水さん自然治癒大作戦は成功したと春男は思った。嬉しくて沼田さんに電話をする。「すごいですね!伊澤さんはまるでお店の司令塔みたいだ」と言われ、さらに嬉しくなる。
後日、清水さんが店を辞めると本部に直接連絡した。
原因は春男が自分のことをヤラシイ目で見ていると言うのだ。春男は納得がいかず内引きを言わなかったんだから感謝してほしいくらいだと思った。彼女が辞めて1か月後に、店に副社長と岩崎さんが来た。清水さんが内引きしていたことが発覚し、春男は知っていたのか問われつい「はい…」と答えてしまう。防犯カメラの映像は警察に預けられ、犯罪を見逃した春男は、別の店舗でイチから出なおすことになった。岩崎は「春男を店長にしたかったのに…」と残念そうだった。
25年務めた大原店を人知れず去り、「おかわり」に来て、悔しい思いを抱き泣きながら、またカツカレーを食べた。
翌日、小梅と香菜子が沖縄に行くと言いだす。
おばあちゃんに結婚の報告に行くというのだ。2人に会いたいと言ってきたのは実の父親でチケットを送ってきたらしい。娘たちは律子に、「父親には会いたくない。パパが本当のパパだから。」と言ったそうだ。それが嬉しかった。チケットが1枚残っているので春男も一緒に行くことにした。
沖縄に着き、小梅と香菜子が海に行っている間に、春男は父親を捜した。
名前はチケットの封筒に書いてあったので知っていた。あちこち探すが見つからず、沼田さんに今の状況を電話で話した。するとまた立花さんの話でみんなから嫌われていると言う。そして、「伊澤さんは店長になる器の人です。よかったらうちに来ませんか?」と言われ喜ぶ春男。だが少し考えさせてくださいと答えた。
香菜子たちと合流し、タクシーに乗る。
運転手が小梅と言う春男の言葉を聞いて、バックミラーで後ろを見た。運転手の名前を見ると金城(伊藤ふみお)と書いてある。反応から、小梅と香菜子の実の父親だと春男は分かったが娘たちは気づいていない。こんな時に出てきて、俺が本当の父親だぞ。という悔しい思いを抱きながら、小梅に近況を聞き、「運転手さん、この子結婚するんですよ」と言った。彼はびっくりした表情で「おめでとうございます」と言った。そしてタクシーを降りる時、「お代はいいです」と金城が言ったが、春男は5千円を渡して「明日1時の便で帰るんだよ」と言ってその場を離れた。しかし金城は空港には現れなかった。
東京に戻り、春男だけ沼田さんに会いに、千葉のフードストアに行く。
サービスカウンターで営業部の沼田を呼んでもらうよう頼むと受付の女性は慌てていた。すぐ近くに生卵のパックが落ちて割れていて、その周りをおじさんがウロウロしながら拭いている。だれも他の従業員は手伝おうとしない。名札を見ると「橘」と書いてあった。この人があの立花さんか。自分がここに来たらまずは橘さん改造計画をしようと思った。彼のペンが落ちたのでそれを拾って渡すと「あ、どうもすみません」と言ったその声が沼田さんの声だった。いたたまれなくなった春男は店を出る。
ショックを受けた春男は、すぐに帰らずまた「おかわり」に行ってカツカレーを食べる。
家に帰るとみんなで琉球かるたをやっていた。小梅が「自分が犠牲になってでも家族をまとめてくれる司令塔がいないとね。うちはパパがしっかりしていて司令塔だから家族なんだよね。みんな司令塔の方しか見てないからね。パパ」そう言った。春男は目の奥が熱くなった。
数日後、新店舗の若い社員と一緒に働く春男。
考えてみると、清水さんの内引きを目撃した時金子くんはいた。だから彼が本社にリークしたのかもしれない。しかし新店舗には金子のどうしてもという願いで春男が配属された。彼には感謝しよう。上田店長も、小梅も、橘さんも自分を司令塔と言ってくれた。それだけで十分だ。
「伊澤さんちょっといいですか?」
「はい、金子店長!」

タイトルの意味とは?

【私はいったい、何と闘っているのか?】というタイトルの意味を考えてみました。
春男は何と闘っているのか?
筆者は「春男自身」ではないかな?と思いました。
家庭でも、仕事でもよかれと思ってやったことが、すべて裏目に出て上手くいかず悔しい思いをする春男。自分がやったことにより人に褒めてもらうことで自分自身に勝つ、もしくは自信を持てるのではないかと思いました。

ただ、筆者個人としては、褒めてほしいとかちょっと女々しいところありすぎ!と思い、共感というより読んでいて春男にイライラする部分も多かったです(笑)
最終的にはみんなから「司令塔」と認められたのが、報われてよかったと思いました。
映画館で安田顕さんが演じる春男を見るのが楽しみです!

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