※5/31更新!本当に評価が高い映画って何?
海外のありとあらゆる媒体の評価を基準に算出されている、辛口エンタメレビューサイトMetacritic(メタクリティック)をベースに、評価の高い作品を集めた映画ランキングを作成!
果たして、海外で最も評価の高い映画とは?
- 海外で最も評価の高い歴代映画ランキング
- No.70:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
- No.69:ミッドサマー
- No.68:M3GAN ミーガン
- No.67:透明人間
- No.66:プロミシング・ヤング・ウーマン
- No.65:AIR/エア
- No.64:ハラ
- No.63:コーダ あいのうた
- No.62:スタンド・バイ・ミー
- No.61:シカゴ7裁判
- No.60:NOPE/ノープ
- No.59:1917 命をかけた伝令
- No.58:君の名は。
- No.57:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
- No.56:メッセージ
- No.55:ショーシャンクの空に
- No.54:クワイエット・プレイス
- No.53:サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-
- No.52:私ときどきレッサーパンダ
- No.51:ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ
海外で最も評価の高い歴代映画ランキング
海外で最も評価の高い映画って、果たしてどの作品なのか!
本記事で参照にしているのは、世界のあらゆるエンタメ作品を指標しているMetacritic(メタクリティック)を参照しています。
Metacriticは、世界のあらゆるレビューサイトから平均値を割り出しているサイトです。
例えば有名なレビューサイト、ロッテントマトは選ばれた批評家たちのレビューを基準に算出され、一時期では組織票なども問題になるなど、一部偏りがあることでも知られています。
なので、ここでは伏せますが、とあるジャンルの映画だけ、異様に評価が高く大きく偏りがあるのが事実。
一方、本サイトで採用しているのは、世界中の有名なメディアなどをベースに参照しているメタクリティックなので、基本は辛口にポイントが加算されているのが特徴で、より幅広いデータが反映されています。
そんなメタクリティックの指標である、メタスコアを基準にランキングを作成しています。
メタスコアが同ポイントの場合は、ユーザースコアの値が高い方を優先。
メタスコアは太文字表記、ユーザースコアは星評価で表記してあります。
あくまで批評の基準は太文字表記のメタスコアになります。
それでは、世界で最も評価の高い映画ランキングをご覧ください!
カッコ内は、ユーザースコア。同じポイントの場合のみ表示。
合わせて興行収入も掲載しているので、評価イコール売れた映画か、というのも参照してみると面白いかも!
No.70:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
歴史を変えた!スパイダーマン史上最高の作品!
MCU版スパイダーマンの単独作品3作目となる『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。
レギュラーメンバーが続投し、2002年から2007年の『スパイダーマン』、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのヴィランたちが総集結する。
これまでの映画の歴史を完全に打ち破った作品として、2022年2月に入っても大ヒット公開中となる話題作。
MCUを知らない人でも、過去のスパイダーマンの映画を観たことがある人ならば、絶対に見るべき作品です。
過去の想いを継承する、全てにおいてスパイダーマンの原点回帰となる、歴史に残るヒーロー映画となるべき1作!
No.69:ミッドサマー
暗闇が基本となるホラー映画の常識を覆した革命的1作!
フローレンス・ピュー、アリ・アスター監督の出世作となる、2020年公開のホラー映画『ミッドサマー』。
これまでの常識であった、暗闇で怖がらせるホラー映画の常識を覆し、フェスティバル・ホラーという新たなジャンルを生み出し、人の狂気を見事に落とし込んだ快作。
不遇ばかり起きる不憫な主人公に、更なる悲劇が訪れる、救いのない展開も話題となり、絶対に観ちゃいけない映画として話題になり、そのトレンドは世界中に火がつき日本でもヒットの要因となりました。
今も多くのファンを獲得するカルト的人気の1作。
No.68:M3GAN ミーガン
チャッキーを超えた、次世代のホラーアイコン!
アメリカでは、公開したばかりの『アバター:ウェイ・オブ・ザ・ウォーター』を抑えて1位に躍り出て、驚きと共に高い評価を獲得したホラー映画『M3GAN ミーガン』。
次世代ホラーは、90年代や00年代に流行したただ恐怖を煽るものではなく、背筋がじわじわと来る異様な不気味さのある作品がトレンド。
まさしく、そんな異様さがある異様な不気味さを持つミーガンは、AI人形で根源はおもちゃとして制作されています。
子供にとっては友達のような、一方親にとってみれば、子供を守ってくれる育児サポート人形…だったはずが…まさか…脅威の存在に一転する!?
No.67:透明人間
古典作品を現代的解釈で蘇らせた!
2020年の夏に公開した映画『透明人間』。
本作は、当初ダーク・ユニバースというユニバーサル・ピクチャーズが権利を持つ、ミイラやフランケンシュタインなどのホラー映画を同じ世界観で描こうというプロジェクトのもと、映画化が始まった企画でした。
しかしながら、ダーク・ユニバースの第一弾となるトム・クルーズ主演の『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』がコケたことにより、ユニバース構想が事実上消滅。
映画化の企画だけが宙に浮く状態に。
ちなみに、本作が仮にユニバース構想の中で製作されていた場合、透明人間を演じていたのはジョニー・デップでした。
しかし、浮いた映画化権をリー・ワネル監督によって、ユニバース関係なく単独作品として現代的解釈を構築し、古典作品『透明人間』をリメイク。
それが本作になります。
ケイト・モスが主演し、ブラムハウス・プロダクションズ(近年のホラー映画のヒット仕掛け人とも言えるスタジオ)が制作に手を挙げたことで世界中でヒットが実現。
ホラーの要素も踏襲しつつ、サスペンス映画として大きな脚光を集める結果に。
2020年代のコロナ禍の中、ヒットした数少ない映画のひとつです。
No.66:プロミシング・ヤング・ウーマン
夜毎、酔ったフリで男を襲う女
主演のキャリー・マリガンの演技が、高い評価を獲得し話題になったスリラー映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』。
30歳を迎える若い女性が、夜毎酔ったふりをして男性を襲う謎すぎる行動をする主人公、キャシーことカサンドラ・トーマス。
徐々に明らかになってくるその理由は、多くの共感を呼び、衝撃のラストからはひと時も目が離せない作品です。
近年より強く広がる様になった女性の声が、これによりもっと当たり前にNOと言える世界が訪れる予感をさせる、時代の変革を感じさせてくれる1作です。
No.65:AIR/エア
エア・ジョーダンができるまで…
ベン・アフレックが監督を務め、マット・デイモンが主演した映画『AIR/エア』。
この2人は、1997年に共同で執筆した脚本『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』をきっかけにハリウッドで地位を確立した2人。
そんな2人が制作にも名を連ねる本作『AIR/エア』は、今もバスケットボール界に神様として大きな影響力を持つ、マイケル・ジョーダンのジョーダンブランド設立のきっかけとなる、シグネチャーモデルのスニーカー、エア・ジョーダンの誕生秘話を描いた作品。
NIKEの創設者であるフィル・ナイトをベン・アフレックが演じ、マイケル・ジョーダンを口説いたソニー・ヴァッカロをマット・デイモンが演じています。
ちなみに余談ですがフィル・ナイトは、オニツカタイガーの靴に感銘を受け、アメリカでの販売権を獲得し、そこからNIKE設立に至ります。
そんな歴史を変えた1足は、今も世界で売られ続けています。
No.64:ハラ
人種の悩みを抱える思春期のストーリー
2019年にAppleTV+で配信がスタートした青春映画『ハラ』。
パキスタン出身の両親を持つ高校生のハラが主人公となる。
両親がアメリカにやってきて生まれたハラは、両親の言う通りにしてきた女の子。
敬虔なイスラム教徒として、母に言われるまま、そのスタイルを貫く。
しかし、ハラにとってはそれが違和感でしかありません。
ハラは、アメリカで生まれてアメリカで育ってきています。
しかし両親がパキスタン人で、イスラム教徒であるというだけで、周りの人たちとは違う事を強要されていたのです。
そんなハラの思春期を、繊細に鮮明に描く青春映画です。
Apple TV+という配信プラットフォームなので、ユーザースコアはあまり高くないですが、メディアや 専門家などからは非常に高い評価を得ています。
両親の血だけではなく、両親から何かを強制されている人には、どこか刺さる部分があるのではないでしょうか?
No.63:コーダ あいのうた
感動を呼ぶ、主人公の想い
2022年1月21日に劇場公開され、主人公の歌声に多くの感動と共感を覚える名作『コーダ あいのうた』。
アメリカなどでは、Apple TV+で配信されていましたが、日本ではギャガが配給権を買い取っているので、配信はされていません。
2021年のサンダンス映画祭で公開されるやいなや、賞賛を集め、軒並みの高評価を獲得している作品です。
『コーダ あいのうた』は、2015年のフランス映画『エール!』のハリウッドリメイクとなり、耳の聞こえない聾者の両親と兄の中に1人だけ健聴者となる女の子が主人公。
耳が聞こえない家族なので人前で歌ったことがない女の子が、好きな男の子がいるという動機で、選択の授業を合唱にする。
そこで知られざる才能が開花するというストーリー。
先生に本格的に音楽を学びなさいと言われるも、家族のことを考えると離れる事もできない…
思春期ゆえの悩みと葛藤を、ハリウッドらしく原作の踏襲もしながら描く作品。
No.62:スタンド・バイ・ミー
歴史的名作の筆頭株となる、青春ロードムービー!
青春映画の代名詞と言っても過言ではない、子供が主人公ながらに大人のノスタルジーな心をくすぐる名作映画『スタンド・バイ・ミー』。
誰しもが経験あるであろう、子供の頃のひと夏の冒険を描いた作品で、子供たちだけで遠くに出かける、ちょっと背伸びしたいお年頃のお話。
惜しくも亡くなってしまったリバー・フェニックスの魅力が最大限に発揮されており、その名を世界へと轟かした作品。
若かりし頃のジョン・キューザックも出演。
No.61:シカゴ7裁判
アメリカの横暴な政治に異議を唱えた人物たちの物語
『ファンタスティック・ビースト』シリーズのエディ・レッドメインが主演する国相手の裁判が壮絶な茶番劇へと成り果て、大きな話題となった実在の裁判を描いた作品『シカゴ7裁判』。
日本でも2020年10月9日に劇場公開されていますが、その後はNetflixでの配信となっています。
アカデミー賞にもノミネートを果たしている作品。
戦争中のアメリカで、国が無慈悲に徴兵を繰り返す最中に、抗議デモを行う反体制勢力。
それが暴動に発展し、デモを仕切っていた7人を相手どって裁判に発展。
しかしこの裁判が、あまりにも酷い内容となる。
その光景を描いた、法廷ミステリー作品。
実際に暴動を起こしていた人物をヒーローとして扱うことに、アメリカ批判も噴出している、大きな反響となっている作品です。
No.60:NOPE/ノープ
ジョーダン・ピールの3作目!
日本では、2022年8月26日に公開を控える、『ゲット・アウト』で衝撃を与えたジョーダン・ピール監督の最新作となる映画『NOPE/ノープ』。
記事執筆時点ではアメリカ公開の前日で各メディアでレビューが掲載されています。
それを参考にいち早くランキングイン!
映画の枠として形あるものを好む人には、とてつもなくイライラする映画になりえるが、ジョーダン・ピールの天才的な作品として心に響くとレビューされており、この映画の側面的にさまざまな捉え方ができる模様。
賞賛しているレビューもあれば、評価し難いとも言われており、すでに賛否両論が巻き起こっている衝撃作品。
謎の未確認飛行物体を巡って、右往左往する人々を描いたSFスリラー。
ジョーダン・ピールの手腕は、過去2作がマグレではないことを見事に証明しているとのレビューが多くのメディアで見られています。
日本公開は、8月、是非ともチェックしておきたい作品です。
(※記事執筆時点では、未公開)
No.59:1917 命をかけた伝令
臨場感あふれるワンカット戦争映画!
ワンカット風に見せた、臨場感のある映像が高い評価を獲得した戦争映画『1917 命をかけた伝令』。戦争映画を普段毛嫌いしてあまり観ない方にも、この映画だけは観てほしいとも思える、圧倒的な映像は、圧巻の一言。
もちろん、この映画は全てワンカットで撮っているのではなくしっかりカットしてワンカット風に見せているだけ。
でも、それでも繋ぎ目は一切わからず、場面のつながりも相当に拘って製作に当たっている脅威の作品です。
映画への没入感を高めるためにも、主人公の俳優たちは無名の若手を起用するこだわり。
この映画の着想は、サム・メンデス監督の祖父の話を元にしているため、伝記映画とまでは行かないまでも、実在の出来事から作られています。
そんな、今の時代にあえて、戦争映画という方法で描いたこの『1917 命をかけた伝令』は、他に類をみない唯一無二とも言える1作です。
No.58:君の名は。
時空を越えた冒険ラブストーリー!
日本に空前の大ブームを巻き起こした、映画『君の名は。』。
じわじわと日本のアニメーション映画界で活動し、じわじわと存在感を高めていた新海誠監督が、一躍日本を代表するアニメーターの1人に躍り出たきっかけと言ってもいい作品です。
日本の高校生の男女が入れ替わるという、摩訶不思議な青春ストーリーかと思えば、その裏には、まさかの展開が待っているというSFファンタジー。
新海誠作品の代名詞とも言える、圧倒的美麗な風景は本作も健在!
世界でも大ヒットを記録し、その名を広めた日本を代表するアニメ映画の一つです。
No.57:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
マルチバースの私は、ソーセージ?
ミシェル・ヨー主演のA24制作のアクションSF作品『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。
この通称『エブエブ』は、マーベル映画で新たな概念として描かれているマルチバースを題材に、独自の解釈で展開する新しいジャンルのSF映画。
ミシェル・ヨーが主演で、子役時代に『グーニーズ』や『インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説』などで活躍していたキー・ホイ・クァンも出演。
もはや、言い換えてしまえばこの映画は、ミシェル・ヨーのコスプレ映画と言っても過言ではありません。
そのミシェル・ヨー演じるエヴリンが、自分の殻を破り解き放たれる様をエキセントリックに描く。
見事なアイデアが炸裂した、まさしく新感覚なSF映画に仕上がっています。
No.56:メッセージ
SF映画の雄、ドゥニ・ヴィルヌーヴの真骨頂的1作!
SF映画として非常に評価が高い、エイミー・アダムス主演の映画『メッセージ』。
宇宙人が襲来し、なぜ地球にやってきたのかを探るミステリー作品。
しかもその理由を、宇宙人との交流し、彼らと意思疎通を取るための方法を描いていくというかつてない斬新なストーリーが絶賛された作品。
この映画の見事すぎるカラクリは、今も人の記憶に残る名作SFミステリーです。
SF映画を描かせたらこの人の右に出るものは居ないともされる現代の名匠、カナダ人映画監督のドゥニ・ヴィルヌーヴの見事な演出は必見です!
ジェレミー・レナーや、フォレスト・ウィテカーなど、実力派俳優も共演。
No.55:ショーシャンクの空に
刑務所の中で出会った運命の友情物語
1995年に公開した、ヒューマンドラマ作品『ショーシャンクの空に』。
誰もがマイベストの中の一つに挙げられるであろう、友情を描いた映画です。
しかし今でこそ名作に数えられている作品ですが、この映画、実は公開当時は失敗作に数えられていた作品です。
この1994年から1995年という時代、『ジェラシックパーク』が公開した事で、映画界ではスペクタクルな展開が予期される派手なアクションなどがある映画がヒットに至る傾向にありました。
しかし『ショーシャンクの空に』は、真逆となる作品であり、刑務所の中で起きる友情物語は公開当時ではとても地味な印象となってしまいます。
その結果、劇場公開時には、工業的失敗をしてしまっていたのです。
後に、アカデミー賞に7部門ノミネートを果たした事で再上映に至り、興行的には成功を収めています。
真面目な男が冤罪で刑務所に入ってしまい、そこで出会った男性と友情と絆を結ぶ物語となる『ショーシャンクの空に』は、ティム・ロビンスとモーガン・フリーマンの代表作として、今も多くのファンを抱える、90年代の名作映画の筆頭ともいうべき1作。
No.54:クワイエット・プレイス
圧倒的緊張感を生み出す、サイレント・ホラー!
製作費に対して、興行収入が10倍以上の額を稼ぎ出し、ハリウッド映画に鮮烈を響かせた低予算ホラー、『クワイエット・プレイス』。
監督のジョン・クラシンスキーが、学生時代の仲間とそのプロットを作り上げたと言われる本作。
その草案から、本格的に映画制作へと進んだ『クワイエット・プレイス』は、監督の妻でもある、エミリー・ブラントが脚本を気に入ったこともあり、夫婦共演を果たしています。
それと同時に、エミリーの勧めで、ジョン・クラシンスキーがメガホンを取り、低予算で製作に当たりました。
その結果、興行収入的な面も含め、2018年を代表するハリウッド映画になっています。
数々のサイレント映画を見たという、共同脚本に名を連ねるスコット・ベックとブライアン・ウッズは、学生時代に数々のサイレント映画を観て、そこからの着想も伺える、圧倒的緊張感を感じさせるパニック・ホラーの名作とも言える作品です。
No.53:サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-
障害を抱えて生きていくということ
2020年の12月にAmazonプライムビデオで配信がスタートした作品『サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ〜』は、アカデミー賞にもノミネートを果たすなど、非常に高い評価を獲得している作品です。
その影響で2021年には、劇場公開もされています。
音楽を生業とする、ヘヴィメタルのドラマーが突如難聴になるというストーリーで、難聴者の葛藤を繊細に描いたことで賞賛を獲得。
単純な、障害を受けて乗り越えようと努力する様な従来のお涙頂戴系ではなく、健常者と障害者の間にある確執、気持ちの変化などを見事に再現。
従来の映画では、大抵障害者の問題を描くものでしたが、本作では障害者になる過程を、心情と共に、映像で表したことで、賞賛を集めています。
主演は、『ヴェノム』でヴィラン、ライオットを演じたリズ・アーメッド。
役作りのために、アメリカ手話やドラムを半年間で会得した渾身の一作!
No.52:私ときどきレッサーパンダ
思春期の女の子がメタファーにされる成長物語!
ディズニー・ピクサーの1995年の『トイ・ストーリー』から数えて、25作品目となる『私ときどきレッサーパンダ』。
コロナが開けて、念願の劇場公開を迎えると思いきや、オミクロン株の流行に再び配信へと回されてしまった作品です。
メインとなる製作スタッフの殆どが女性で作られた本作は、女性の成長が描かれた作品です。
思春期の年頃に起きる特有の現象を、レッサーパンダになる事で表現するメタファーとして用いられているのが特徴です。
特殊な家系で育ち、母親からは過保護に育てられた思春期の女の子、メイ。
母親の前ではいい子にしているが、本当は年頃の女の子として生きたい、そんな抑圧からの解放を描く青春映画を、ディズニーらしくコミカルに、最後はまさかの展開を迎えるサプライズが必見となる1作です。
No.51:ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ
実体験を映画に…
監督のジョー・タルボットと主演を務めたジミー・フェイルズの実体験をもとに制作された本作『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』。
渦中のジョナサン・メジャースの、ブレイクのきっかけとなる作品です。
地方都市出身者ならば、共感できる自分が育った地元が時代と共に変化を遂げていく様…
そんな景色の移り変わりを情景たっぷりに描いた、ノスタルジーに浸れるストーリーがアメリカでは賞賛を集めている1作。