No.10:アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜
愛する人との時間にズルは無し!?
涙活度:
ドーナル・グリーソンとレイチェル・マクアダムスの恋愛映画となる『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』。
この映画は、外見的な意味合いで行けば恋愛映画ですが、本質は家族をテーマにしている作品です。
主人公は、ドーナル・グリーソン演じるティム・レイク。
レイク家の男性には、代々伝わるとある事があった。
それは、タイムスリップができるということ。
過去に戻って、自分がおかした過ちを正すことに使っていたティムは、運命とも言える女性と出会い、彼女と過ごすためにその力を使い始める。
2人は幸せになるも…
この映画は、そんな愛おしい時間が本当に愛おしくなる様な、そんな作品で、1度見たら強く心に残る映画です。
出演陣も、主演の二人以外にマーゴット・ロビー、ヴァネッサ・カーヴィーなども端役で出演。
各方面から高い評価を獲得する、これぞ名作的1本です。
No.9:コーダ あいのうた
フランス映画『エール!』のハリウッドリメイク!
涙活度:
2022年1月21日に公開した映画『コーダ あいのうた』は、聾者の家族の中、たった1人健聴者となる女の子が主人公の映画です。
思春期の女の子の当たり前の行動が、聾者の家族の影響で制限されてしまう。
自分のアイデンティティはどこにあるのか…
その葛藤を描いた作品です。
自分のやりたい事が家族によって出来ない。
だけど、何よりも大切な家族だからこそ、自分よりもみんなを支えなきゃいけない…
こんなテーマではあるものの、この映画は基本的にはコメディがベースです。
原作のフランス映画の『エール!』が、コメディがベースになっているので、このハリウッド版もそのテイストは残されています。
だけど、思春期の女の子の心情は、とても繊細かつ丁寧に描かれているので、彼女の想いに共感し思わず涙が溢れてしまう、そんな温かいストーリーが秀逸な作品です。
No.8:しあわせの隠れ場所
実在のアメフト選手、マイケル・オアーの物語
涙活度:
サンドラ・ブロックが本作にて、アカデミー賞主演女優賞を獲得し、演技を絶賛された作品『しあわせの隠れ場所』。
本作は事実を少し着色して、サンドラ・ブロックを映えるように作られている作品なので、この結果は当然ともいうべきなのですが…
それでも、とても気持ちのいい、サンドラ・ブロックの演技が素晴らしい1作。
2009年にボルチモア・レイヴンズにドラフトで入団し、その後スーパーボウルに出場し見事ナンバーワンのチームの一員になっている選手、マイケル・オアー。
そんな彼の高校から大学入学までの期間を描いた作品で、ラストには実際にドラフトの様子も差し込まれています。
そんな彼の境遇を見兼ねて、自身の家で世話をするようになった女性リー・アン・テューイ。
家族も最初は、戸惑いを見せるも次第に、本当の家族になっていく様は、とても心が温まる光景です。
差別や偏見に負けず、マイケル・オアーを家族として迎え入れ、後見人として、本当の意味での家族になるまでを描く、感動の作品です。
温かい涙が頬を伝うのは間違いない1作。
No.7:映画 聲の形
自己肯定力の低い全ての人に贈る、咆哮の青春映画!
涙活度:
2016年に公開した、京都アニメーション製作の『映画 聲の形』。
小学校に転校してきた、喋ることができない少女、西宮硝子といじめてしまった少年石田将也が高校生になって再開してからを描く青春映画。
障害者である西宮をいじめたことで、彼女が再び転校。
その後、石田がいじめの対象になってしまう。
それがきっかけとなり、自殺を決意し、全ての終活を終え、死を決意。
しかし結果として自殺は断念し、石田はかつての過ちからくるトラウマと向かい合うことになっていく。
高校生の青春を描きつつ、いじめてしまいいじめられてしまった石田を通して、自己肯定感、自己のアイデンティティなど、深いテーマがある、高い評価を得ている作品です。
誰しもが持つ闇の部分を描き、クライマックスではなくとも共感し得る部分がある人などは、思わず泣いてしまう名作です。
No.6:ソラニン
浅野いにお原作の青春漫画を実写映画化!
涙活度:
宮崎あおい主演の青春映画『ソラニン』。
原作は、浅野いにお原作のストーリー漫画。
社会人2年目の井上芽衣子。
大学の軽音部の面々とは現在でも集まってはダラダラと過ごす掛け替えのない友達。
彼氏の彼氏とは、同棲中。
バイトをしながら今もバンド練習で月1程度、スタジオに入る仲。
そんな芽衣子と種田は、喧嘩をしながらも人生の鬱憤を晴らそうとする…
種田に音楽で本気を出してほしかったのだ。
そんなある時…
衝撃の展開が訪れる!?
芽衣子のその後の人生を、繊細にその心情を描いていく作品で、困難を乗り越える姿は、号泣必須です!
何度観ても何度も泣ける、音楽好き、大好きな人がいる人には涙なくしては観られない作品。
No.5:P.S. アイラヴユー
夫婦の絆は、涙なくしては観られない!
涙活度:
初見でこの映画を観た時、筆者は号泣しました。
涙を流した量で言えば、過去にも先にもこの作品が1番止めどなく泣いてしまった作品です。
しかし2度目以降この映画を観たときに泣かなかったので、7点以上には及ばず…といったところ。
アカデミー賞を2度も受賞している実力派女優、ヒラリー・スワンクとマッチョ俳優ジェラルド・バトラーのラブコメ作品。
冒頭で、壮絶な夫婦喧嘩を繰り広げるも、この2人は本当に愛あっていて仲がいい事が分かる展開。
しかし次のシーンで、まさかの夫のジェリーが亡くなってしまう。
妻のホリーは落ち込み、立ち直る事ができなくなってしまうも、その状況から立ち直らせてくれたのは、亡き夫だった。
そんな夫、ジェリーの妻ホリーへの愛は、感動の嵐です。
こんな愛をいつまでも持てる相手と、結婚したいものですね。
そして、今付き合っている相手、もしくは結婚相手を、心の底から大切にしようと思える、そんな愛おしい映画です。
No.4:君の膵臓をたべたい
感動のベストセラー小説の映画化!
涙活度:
この作品に関しての情報を知らない初見の人だと、よくあるラブコメ的作品に感じるかもしれいない、刺激的なタイトル『君の膵臓をたべたい』。
浜辺美波、北村匠海の出世作で、小栗旬や北川景子なども出演。
教師である男性は、母校で教員になっていました。
在校生の時代、図書室の本を整理していて、それ以来手付かずでした。
教師として、再びこの図書室の本の整理をお願いされます。
現在の生徒と主に、その当時を振り返っていく…
というストーリー。
この図書室の本の整理には、彼だけではなく、もう1人女子生徒が関わっていました。
その女子生徒は、山内桜良。
彼女の秘密を知ったことで、2人の関係性とともに、現在と過去を紡いでいく。
この『君の膵臓をたべたい』、この言葉の本当の意味を知った時、涙なくしては見られない、感動の青春映画です。
No.3:ぼくは明日、昨日のきみとデートする
観れば観るほど、彼らの想いを知ると、その涙は止まらなくなる!
涙活度:
この映画を初見で観たときは、涙は流しませんでした。
どちらかといえば、1回目ではこの物語の複雑なカラクリを理解しようと頭はフル回転のため、感情を追うほどの理解度は起きませんでした。
しかし2回目の鑑賞で、涙は止まりませんでした。
このストーリーの肝となるカラクリを理解すると、今度は登場人物たちの心情がより深く伝わってきます。
すると、もう…
冒頭の時点で、涙が溢れてきます。
そして、その確認作業となる後半部分。
畳みかけるように涙は止まらなくなる…
切なく、好きだからこそ溢れ出る涙。
このやるせない行き場のない感情は、画面の中の2人を通して最大限に引き出されていきます。
もし今現在、大切な人がいるなら…
1分1秒…0コンマ何秒たりとも無駄にしたくない、この一瞬一瞬を大切にしたい、そんな想いが涙と共に溢れる、そんな作品です。
No.2:ムーンライト
自身のアイデンティティと葛藤、想いを伝える怖さを綺麗に描く!
涙活度:
おそらく、男女の恋愛を描いた作品だと、ここまで綺麗に描くことはできないでしょう。
この映画が素晴らしいのは、マイノリティである同性同士の恋愛を描いていること、そして同性愛をテーマに若年層の葛藤をベースに描いていること、この2つが見事に相まったことで、純粋で綺麗な作品に仕上がっています。
ここまでの純粋な恋愛は、きっと男女の仲を描いたのでは絶対に描けないし、同性愛がベースだからこそ可能にしたもの。
そして、同性が好きということに気がついても、若年層の年代ではカミングアウトもままならない現実。
このアイデンティティの葛藤も、同性愛だからこそ描ける、非常にギラギラの10代の青春といったところ。
これを、これまでのセオリーの様にティーンズ・ムーっビーっぽく作るのではなく、シリアスに、丁寧に、そして綺麗に描くことで、とてもセンセーショナルな作品になっており、世界中で高い評価を獲得しています。
この主人公、シャロンの心情、ラストに相手に想いを伝える心の中を想像すると、これまでのストーリーが浮かんできて、自然と涙が溢れてくる。
相手に告白することの怖さ、誰もが共感できる想いを、マイノリティを描き、みんなと何も変わらないことを伝える、すばらしいカラクリが隠されている作品です。
No.1:マイ・フレンド・フォーエバー
この友情は、一生忘れない!純粋無垢な物語
涙活度:
初見でも何度目でも、観るたびに泣けてしまうのは、この2人の友情を描いた作品『マイ・フレンド・フォーエバー』。
今は亡き、天才子役として名を馳せた俳優ブラッド・レンフロの出世作でもある本作は、HIVに感染しエイズが発症してしまった少年が、隣に越してきて、彼の病気を治そうとたった2人で冒険に出るというもの。
子供ながらの純粋さを、丁寧に切り取った作品で、2人の友情がとても美しいストーリーです。
病気だから、人と違うからと迫害を受ける少年。
いじめっ子に立ち向かっていく様、だからといって綺麗事では終われない、病気の事情。
その情景をしっかりと描いていき、ラストのシーンでは号泣必須。
涙なくしては、絶対に最後まで見ることは出来ない、90年代の名作映画のひとつです。