No.10:美女と野獣
エマ・ワトソンがディズニープリンスの新たな魅力を引き出す!
名作ディズニーアニメの筆頭に数えられる、『美女と野獣』。
アニメ版は、1992年に公開。
名作たる所以は、アニメ映画で初のアカデミー賞ノミネートを果たすなど、高評価に至っています。
現在のディズニーの根幹ともいうべく、ディズニー作品のイメージを形成する作品のひとつ。
しかし本作における、1番のフォーカスはディズニープリンセスではなく野獣。
彼が、これまでの概念を覆しベルと出会うことで成長を遂げていく様。
90年代における、傑作の一つとして今も揺るがない人気を誇る作品です。
No.9:WALL・E/ウォーリー
出典元:IMDb
原題:WALL-E
監督:アンドリュー・スタントン
公開:2008年12月5日
時間:97分
興行収入:$521,311,860
ピクサーが描く、本格SF映画!
ロボットの愛をテーマに描かれた、SFアニメ映画『WALL・E/ウォーリー』。
吹き替え版では、艦長に草刈正雄が起用され、特徴的な声がコミカルさを増していました。
主人公のふたりというかロボットの、ウォーリーとイヴは、当然言葉を喋るキャラクターではないので、吹き替えキャストはいるものの、声だけで感情表現が必要となる為、声優が起用されています。
アニメだからこその表現に加え、宇宙を巡るロボットなど、実写映画にはできない描写など、高い評価を獲得しています。
SF映画などのランキングでは必ず上位にいる名作。
ピクサーの中でも随一に人気のある作品のひとつ。
No.8:トイ・ストーリー
子供が見たら楽しく、大人が観たら懐かしい!
アメリカの大手サイトRottenntomatoでは、脅威の100%を現在でも維持し続けているディズニー・ピクサー第1弾作品『トイ・ストーリー』。
ピクサーの代名詞的作品で、この当時、ピクサーは配給券こそディズニーでしたがまだ、別グループとして活動していました。
本来は、アップル社の子会社として始動していた経歴があり、その後映画産業に本格参入し、アニメーション・スタジオとして本格的に長編映画の制作を始めた中での1作目。
この後、いくつかの作品を発表し2000年代以降にディズニーに買い取られる形で傘下になりました。
会社は別ではあったものの、キャラクターの権利はもとよりディズニーが有していたこともあり、『トイ・ストーリー』といえばディズニーというイメージも定着しています。
そんな本作は、様々なスピンオフや短編もある中で、おもちゃたちが主人公ということで大ヒットを記録。
大人が観ても忘れかけていたノスタルジーを思い出させるストーリーに、多くの共感と感動を呼ぶ、ディズニー・アニメの普及の名作として数えられています。
No.7 Rocks
人は皆、同じ世界で生きている、という事を忘れてはいけない
2019年にトロント映画祭で初公開され、2020年の劇場公開を予定していたイギリス映画の『Rocks』。
イギリスで2020年9月に劇場公開されると、各方面で高い評価を獲得。
まだ未開催ながらも、イギリスのアカデミー賞を席巻するのでは?とも言われている作品。
現在の情勢の影響で、世界配給はNETFLIXが行うことが決定しており、日本でもいずれ配信されるであろう作品です。
内容は、いわゆる人種差別。
イギリスでも人種差別はあるものの、黒人差別ではなく、他民族が集まる国での民族差別が根強くある。
その差別を題材に、黒人女性を主人公に自身のアイデンティティを揺るがす出会いが描かれていきます。
近年では、ウーマン・エンパワメントの映画はある意味で定番になってきつつもありますが、そこに人種差別などを絡め、青春映画として高い評価を獲得する、素晴らしいドラマ作品です。
日本でも配信になったら、絶対にチェックしておきたい作品です。
No.6:ゼロ・グラビティ
出典元:IMDb
原題:Gravity
監督:アルフォンソ・キュアロン
公開:2013年12月13日
時間:91分
興行収入:$723,192,705
専門家からもお墨付きを貰う、リアルさが高評価のSF作品!
SF映画において、ここまで精巧に宇宙を作られた作品は未だかつて存在しない、とまで言わしめた映画『ゼロ・グラビティ』。
監督のアルフォンソ・キュアロンは、この後にNETFLIXで初めてアカデミー賞を獲る『ROMA/ローマ』を生み出しているメキシコ出身の名匠。
映画『ゼロ・グラビティ』は、この当時落ち目と言われていたサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーを起用し他にも関わらず大ヒットを記録し、圧倒的な映像美と、緊張感溢れる脚本とストーリー展開で魅せている作品。
ちなみに、本来スケジュールなどが合えば、この映画はロバート・ダウニー・Jr.とアンジェリーナ・ジョリーが主演でした。
その結果女優側は二転三転とし、アンジーから、マリオン・コティヤール、スカーレット・ヨハンソン、ブレイク・ライヴリー、ナタリー・ポートマン、とキャスティングの噂が出ては消えを繰り返しサンドラ・ブロックへと変わっています。
それぞれに名が挙がっていたのが売れっ子俳優だった為、スケジュールの問題で降板し、ジョージ・クルーニーとサンドラ・ブロックになっていました。
しかしそんな事はどうでも良くなるくらいに、サンドラ・ブロックは素晴らしい演技を披露し、宇宙空間での遭難を見事に乗り切る等身大ながらも強い女性を、魅力的に演じていました。
SF映画の中でも、今でもNo.1に近い評価を獲得し続けている映画です。
No.5:レミーのおいしいレストラン
出典元:©Disney
原題:Ratatouille
監督:ブラッド・バード
公開:2007年7月28日
時間:112分
興行収入:$623,722,818
フランスが舞台のピクサー・アニメ!
2007年に公開した、ディズニーピクサー・アニメーション・スタジオ作品『レミーのおいしいレストラン』。
面白いのは、数あるピクサー作品の中で、メタクリティックだと本作が1番の高評価を得ている作品になっているという事。
ちなみにロッテントマトだと『トイ・ストーリー』がNo.1。
アニメーションであっても、身近なレストランでの出来事で主人公が怒られてばっかりというのも共感を得ているのかもしれません。
やはりアニメーションだと、あり得ないようなワクワクする夢見る冒険などが題材になりやすい事もあり、より身近な舞台が多くの人に受けた要因と言えるでしょう。
物語は、天才シェフ、グストーに憧れているレミー。冴えないシェフ見習い…ではなくなんとネズミ。
そんなレミーの料理の才能はピカイチ!
グストーは今は他界していて、この世にはいない。
レミーは家族と離れ離れになってしまい、パリへと辿り着く。
すると、グストーの幽霊に導かれ、とあるレストランへとやってくる。
そこにはレミーにとって、人生を大きく変える出会いが待っていた…?!
No.4:パラサイト 半地下の家族
原題:기생충 / 英題:Parasite
監督:ポン・ジュノ
公開:2020年1月10日
時間:132分
興行収入:$253,510,523
韓国映画が世界で認められたきっかけとなった1作!
アジアを飛びこし世界でも初めてとなる、英語圏以外の作品でアカデミー賞作品賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』。
アジア映画の歴史を塗り替え、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞のアカデミー賞を4部門受賞し韓国映画がハリウッドでも通用することを証明した作品となりました。
とはいえ、ポン・ジュノ監督はすでにハリウッドでの監督経験も豊富であり、世界でも有数の映画監督のひとりとして、実力を示している人物です。
しかしそれ以上に物語の意外性、普遍的テーマを見事に料理したその手腕は世界から大絶賛されています。
物語は、貧困層の地域の半地下で暮らすキム一家が、富裕層のパク一家に寄生していく様を面白おかしくコメディ色豊かに描いていく。
と、思ったら後半でガラリとそのテイストは変わる、予想もつかないスペクタクル作品。
No.3:千と千尋の神隠し
出典元:IMDb
英題:Spirited Away
監督:宮崎駿
公開:2001年7月20日
時間:124分
興行収入:$355,467,056(リバイバル含む)
ジブリが世界に誇る1作!
日本映画における歴代興行収入は、新海誠監督の『君の名は。』に抜かれてしまいましたが、映画の評価としては、日本映画で1番の高評価に君臨しているジャパニメーションの代名詞、スタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』。
臆病な少女、千尋が突然神々の世界に迷い込んでしまいだんだんとたくましく成長を遂げていくファンタジー作品。
2016年には、イギリスのBBCで行われた世界の177人の批評家が選出する「21世紀の偉大な映画ベスト100」の第4位に輝くなど、今でも高い評価を獲得する映画です。
2020年には、再びリバイバル上映されるなどスタジオジブリの代名詞とも言える代表作のひとつ。
No.2:ムーンライト
出典元:http://moonlight.movie/
原題:Moonlight
監督:バリー・ジェンキンス
公開:2017年3月31日
時間:111分
興行収入:$65,336,603
純愛…近くて遠い、遠くて近いそんな幼馴染との恋の話
映画『ムーンライト』は、単純にストーリーだけをみたら単なる恋愛映画です。
特に男女の恋愛映画として捉えたら、何とももどかしい純愛映画に過ぎません。
ただ、それでも言うなれば、ひと昔のガス・ヴァン・サントや、ヴィンセント・ギャロの様なゆっくりとした映画かもしれません。
しかしそんな、物語を同性愛をテーマに描いた恋愛映画なのです。
この作品の肝となるのは、同性愛の純愛。
従来の同性愛というと、泥臭く、暴力的に描き、プラスアルファの要素を載せて描くものばかりでした。
しかしこの『ムーンライト』は、とても綺麗に、映像面でもストーリー面でもとても純粋な思いを綺麗に描いているのです。
こんな映画、今まで観た事ありません。
そんな映画を世に贈り出した、”A24”が注目されるきっかけとなった作品『ムーンライト』。
新たな時代の恋愛映画の傑作と言える作品です!
No.1:6才のボクが、大人になるまで。
出典元:IMDb
原題:Boyhood
監督:リチャード・リンクレイター
公開:2014年11月14日
時間:166分
興行収入:$37,754,278
本当の意味の成長を映像に残す映画史に残る青春映画!
驚異の満点となる100という数字を叩き出したのは、リチャード・リンクレイター監督の作品、『6才のボクが、大人になるまで。』。
2022年1月現在でも満点の数値となっている…
この映画の何がすごいのか、それはタイトル通り、6歳の少年が大人になるまでを描いた作品だという事。
これだけでは何のこっちゃか分からないかもしれませんが、撮影期間は実に12年間を有している作品なのです。
これで察しはつきましたでしょうか?
そうなんです。6年の子が大人になるまで、これをキャストを一切変えずに、長い期間通して撮影をしてきた作品なんです。
この労力、凄まじい映画です。
リアルに俳優たちが成長を遂げて、その様を映像に残して行っているのです。
これぞ、リチャード・リンクレイターにしかできない技と言えるでしょう!
もはや、この労力を考えれば、高評価に至るのも納得です。
だって、この俳優たちが遂げていく成長は嘘ではなく、本物なのですから。
物語は、ヒューストンに引っ越すことになるエヴァンス一家。
両親は離婚しています。
離婚していても、子供達メイソンとオリヴィアの父親は変わらない。
だけど、母親の2番目の夫ができる。
そんな中で12年間もの長い間の親子関係、家族との距離感の変化を克明に描き出していく…
評価の高い歴代映画ランキング・まとめ
🏆 第14回アジア・フィルム・アワード作品賞ほか最多4部門受賞‼️🏆
アジア・フィルム・アワードで『 #パラサイト半地下の家族 』が、最優秀作品賞・脚本賞など最多4部門に輝きました🥳
歴史に名を刻む傑作。引き続きお楽しみ下さい🎞https://t.co/wabYvCrn9w pic.twitter.com/SzLCGzx3Pp
— 映画『パラサイト 半地下の家族』 (@Parasite_JP) October 29, 2020
以上、メタクリティックのメタスコアをベースにした最も高い評価を獲得している映画ランキングでした。
いかがでしたでしょうか?
まだまだ今回は氷山の一角!
今後定期的に作品数は増やしていくので、ぜひ月に一度でもチェックしていただければ幸いです!
今回は、新たに5作品を追加し、TOP70に!
最新作品を重点的に、これから日本公開を迎える作品もあるので、是非チェックしてみてください!
日本映画に、SFにアニメと様々なジャンルが集いましたが、やはり評価される映画って、ドラマベースだというのも面白い傾向かもしれません。
映画だから作れる派手なアクション系って、やっぱり評価は低くなりがち。
今後はその様な作品もランク入りするのか、乞うご期待!