2021年4月9日に、日本でも劇場公開を迎える映画『パーム・スプリングス』。
2010年ごろまで、描き切ったとも言われていたタイムループものは、ここ最近、再びブームの兆しを魅せています。
そんな本作もタイム・ループを用いて展開する痛快な恋愛コメディとして、非常に高い評価を獲得。
映画『パーム・スプリングス』の魅力を公開前にたんまりとお届け！
映画『パーム・スプリングス』について
2021年4月9日に公開が決定しているラブコメ映画『パーム・スプリングス』。
監督は無名ながらも、本作にて高い評価を獲得し、ゴールデン・グローブ賞のコメディ部門にノミネートを果たしたマックス・バーバコウ。
主演の2人は、アンディ・サムバーグとクリスティン・ミリオティが担当。
アンディ・サムバーグは、テレビに映画と幅広く活躍するコメディ俳優で、最も有名なのは、『ブルックリン・ナイン-ナイン』の主人公ジェイク・ペラルタ役。
一方女性の主人公を演じるクリスティン・ミリオティは女優として、舞台演劇から映画tVなど多方面で活躍。
映画などではそこまで出演作は少ないものの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などに出演し、爪痕を残しています。
広く知られるのはAmazonプライムビデオのオリジナルドラマ『モダン・ラブ 〜今日もNYの街角で〜』など、ヒットドラマにも多数出演しています。
アメリカでの配給権はHuluが獲得しており、2020年7月には配信されていた作品。
日本ではプレシディオが買い付けているため、劇場公開することが決定されています。
事実、本作はサンダンス映画祭で初公開され、多くの賞賛を集めている作品です。
アメリカでは劇場公開されなかったので、この作品をスクリーンで観れる数少ないチャンスとして、大きな期待と共にスマッシュヒットが見込まれています。
映画『パーム・スプリングス』の作品情報
原題：Palm Springs
監督：マックス・バーバコウ
脚本：アンディ・シアラ
出演：アンディ・サムバーグ、クリスティン・ミリオティ、J・K・シモンズ、カミラ・メンデス
公開：2021年4月9日
時間：90分
映画『パーム・スプリングス』のあらすじ
舞台は砂漠のリゾート地、パーム・スプリングス。妹の結婚式で幸せムードに馴染めずにいたサラは、一見お調子者だが全てを見通したようなナイルズに興味を抱く。
https://palm-springs-movie.com/
いい雰囲気になる２人だが、謎の老人が突如ナイルズを襲撃に！
負傷したナイルズは近くの奇妙な洞窟へ逃げ込んでいく。
ナイルズの制止を聞かずサラも洞窟に入ってしまい、一度眠りに落ちると結婚式の日の朝にリセットされる“タイムループ”に閉じ込められてしまった！
しかもナイルズはすでにループにハマっていて、数え切れないほど同じ日を繰り返しているという。2人で過ごす無限の今日は最高に楽しいものに思えたが、明日がこない日々は本当に大切なものを気づかせていく。
果たして２人は、永遠に続く時間の迷宮から抜け出し、未来を掴むことができるのか！？
映画『パーム・スプリングス』の魅力とは？
ここからは、色々な視点でこの『パーム・スプリングス』の魅力について語ります。
ストーリーはもちろんのこと、映画界におけるタイオムループものの経緯など、様々な観点からこの映画を紐解きます。
今、ハリウッドではタイムループが熱い!?
ブームが起きている…
とまで言ってしまうと若干大袈裟かもしれませんが、事実ハリウッドではここ最近頻繁に扱われているテーマでもあります。
これまでタイムループもので大きなヒットや有名な作品といえば…
この作品の系譜でもある『恋はデジャ・ブ』など数えるほどしかありませんでした。
タイムトラベルものでは、名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』があり、これらを超える作品を同じ題材で作ることが難しく、大作映画などで非常に採用しづらい内容でもあったのです。
しかしこの系譜に待ったをかけたのがトム・クルーズ主演で日本のライトノベルが原作の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』。
ガッツリ、タイムループを題材にし、大ヒットを記録。
そして2017年には『ハッピー・デス・デイ』が話題に。
これ以降、ハリウッドでは度々タイムループを題材にした映画が頻繁に観られるようになて行ったのです。
これまでにもいくつかは存在していましたが、どれもヒットには結びついていません。
そもそもタイムループやタイムトラベルを扱う映画には、非常に難しい問題があるのです。
それは、理論的矛盾を作らないこと。
この複雑な構想を脚本段階で寝る必要があり、描くことは容易ではないのです。
そのため、言うなれば減価償却がなかなか上手くいかないジャンルとして、難しいとされるジャンルでもあります。
なので、この時間を扱う作品は、駄作が多いというのもトレンドにはなりづらいジャンルでもあったのです。
しかし近年、タイムループ者で良作を多く生み出していることから、より果敢にチャレンジする傾向にあるもの、またここ最近のトレンドになりつつあるのでした。
映画『パーム・スプリングス』のタイムループ
本作『パーム・スプリングス』でのタイムループは、単純なもの。
謎の光が原因となる。
もちろん、この正体を解き明かすのが本作の主題ではあるものの…
このタイムループに囚われた2人は、まさかの行動に出ます。
それは、どうせループを繰り返すなら、楽しんでしまおう！
というもの。
本来、タイムループもののセオリーとしては、この状況を楽しむよりも、元に戻るために四苦八苦する姿を描くというのが本来の流れ。
もちろんその工程は踏むものの、本作の痛快な部分は、そういったキャクターの人間らしさが肝となっています。
映画『パーム・スプリングス』気になる恋の行方
本作における最大のストーリーの鍵は、実はタイムループではありません。
主人公2人の恋の行方です。
あくまでこの映画は、恋愛がベースとなっているラブ・コメディ作品。
ほんわかとした恋愛模様、タイムループへの謎に迫る展開、想い描くようなファンタジー、さらには主人公2人が秘める想い、それらの要素が全て巧みにミックスされてストーリーに、いつしか自然とのめり込んでいくのです。
こんな複雑な要素が絡み合う作品が、ポップな演出でとてもリズム感良く鑑賞出来ることで、多くの高評価に至っています！
是非とも、この名作を劇場で見ることを強くお勧めします！
公開は4月9日。
劇場などはこちらから！