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韓国ドラマ【梨泰院クラス】の魅力を原作漫画と比較しながら徹底解明!ヒットした10の理由とは?

梨泰院クラスアイキャッチ
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超人気韓国ドラマ『梨泰院クラス』を原作と徹底比較し、ヒットの理由を紐解いていく!
韓国のケーブルテレビで放送されていたドラマ『梨泰院クラス』は、NETFLIXで配信されると、世界で一気に火がつき、日本でも大ヒットを記録します。
そんな人気ドラマを、原作と比較して、そのヒットの理由を導き出してしまいます!

韓国ドラマ『梨泰院クラス』について

韓国では2020年の1月から、ケーブルテレビで放送され、高視聴率を獲得していた連続ドラマ『梨泰院クラス』。
日本では、NETFLIXで独占配信されており、瞬く間に人気となった作品です。
主演は、パク・ソジュンとキム・ダミ。
原作は、韓国の同名ネット漫画隣、日本でもピッコマなどで「六本木クラス」と日本仕様にローカライズされて配信されています。
漫画があまり盛んなイメージがない韓国で、遂にこういった流れで作品が生み出されている事は、世界的に見ても新しい波が動き出した予感となり、今後のエンタメ業界において、日本の漫画だけではなく様々な作品の創出に期待を膨らます展開に。
本作『梨泰院クラス』の主演であるパク・ソジュンは、2019年度のアカデミー賞を席巻した映画『パラサイト 半地下の家族』で、ミニョク役で出演。
それまでは、いわゆる王子様的な役柄のイメージがついていた俳優でしたが本作にて一皮向けた新たな魅力を披露し、韓国では話題に上がっていました。
その相手役となる、キム・ダミは、映画『The Witch/魔女』で主演の座を射止め、大ブレイクを果たした新鋭の女優。
しかしそれ以降、出演作を選びに選んで迎えたのが、この『梨泰院クラス』でした。
なんとその間、2年も間が空いています。
ブレイクを果たし、引く手数多の状態で2年もの間、吟味に重ねて選んだ出演作だったキム・ダミ。
膨らみ続けて萎んだ周囲の期待を大きく上回る結果に、今では時の人とも言うべく女優に上り詰めています。
そんなふたりが出演するドラマ『梨泰院クラス』は、ラブストーリーを主体にそれぞれの登場人物ひとりひとりを丁寧に描き、復讐をベースにしたサクセスストーリーが展開される、いろいろな要素が詰まった作品です。

韓国ドラマ『梨泰院クラス』の作品情報

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原題:이태원 클라쓰(イテウォンクラス)
演出:キム・ソンユン
出演:パク・ソジュン、キム・ダミ、ユ・ジェミョン、クォン・ナラ
話数:全16話
時間:1話あたり約1時間
製作:韓国
配信:NETFLIX

韓国ドラマ『梨泰院クラス』のあらすじ(1話、若干ネタバレあり)

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主人公は、パク・セロイ。
父親と2人暮らし。
理不尽なことが許せない正義感の強い少年の夢は、警察官になること。
入試試験も、合格し将来に向けて順風満帆だったはず。
父親の関係で、転校した学校でそれは起きてしまう。
そこの学校には、韓国の外食産業トップのチャンガグループの御曹司チャン・グンウォンが帝王として君臨していた。
教師たち大人らも、生徒であるはずのチャン・グンウォンには何も言えず、彼の理不尽な振る舞いが当然のものとなっていたのだ。
いじめも当たり前だったのだ。
そんな光景に見て見ぬ振りができなかったパク・セロイは、チャン・グンウォンを殴ってしまうのだった。
そして、校長室に呼び出され、お互いの父親がやってくる。
パク・セロイの父親は、韓国の外食産業のトップであるチャンガグループでも地位のあるポストにいる部長。
チャン・グンウォンの父親は、そのチャンガグループの会長、チャン・デヒ。
チャン・デヒは、パク・セロイに対して土下座をしろという。
しかしパク・セロイは、自分は間違ったことをしていないとそれを拒否。
父親のクビを掛ける事態に発展。
その結果、父親は息子のプライドを尊重し、チャンガグループを自主退職する。
パク・セロイは父親のそんな背中を見て、申し訳なくなり涙するしかなった。

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パク・セロイの父親は、これを機に夢だった自分の店を持つことにする。
父親と2人で開店準備に取り組む日常は、とても幸せな日々だった。
しかしその父親が、事故で死んでしまう。
パク・セロイのガールフレンド、オ・スアは、事故の写真を見て、チャン・グンウォンが乗っていた車が事故の原因であることに気がついた。
しかし、事故の相手は見知らぬおじさん。
チャンガグループ会長、チャン・デヒによって、揉み消されていたのだ。
そんな状況に、我慢の限界に達したパク・セロイは、チャン・グンウォンを探し出し半殺しにしてしまう。
殺してしまう手前で、オ・スアの存在で踏みとどまれたのだ。
結果、パク・セロイは起訴され刑務所送りとなってしまう。
面会にて、チャン・デヒが現れる。
事故を起こしたのは、チャン・グンウォン。
なのに、デヒは、セロイに対して…
この期に及んで、土下座を強要する。
パク・セロ位は事故の原因は、チャン・グンウォン。
土下座をするのはそっちだろ!
と憤る。
パク・セロイは、人生を賭けて、チャンガグループ、またはその会長であるチャン・デヒに復讐することを使うのだった…

韓国ドラマ『梨泰院クラス』がヒットした理由とは?

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韓国ドラマ『梨泰院クラス』が何故こんなにヒットしているのか…?
それはいくつもの要因が交差しているということ。
その最大の要素となる、漫画の原作と比較して、このドラマがなぜこんなにヒットしているのか…
その要因を探っていきます!

原作を完全網羅していること

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日本で漫画が原作の実写作品というと、原作のストーリーをいかにカットして、メディア寄りに構築するのか…
というのが大きな議論の一つになります。
その結果、TV用のストーリーに構築すると漫画では丁寧な物語が、大雑把な作品になってしまい批判を受ける、というのがほとんどです。
いわゆる改悪となってしまうのが、セオリー。
それが日本の漫画原作による実写作品において、避けては通れない道と言えるでしょう。
しかし、この『梨泰院クラス』は、全くの逆のパターンになっています。
これは原作の漫画の、日本と韓国の漫画文化の違いとも言えるかもしれませんが、『梨泰院クラス』の原作漫画は、あくまでストーリーを中心に物語が展開されていきます。
しかし日本の漫画は、ストーリーに合わせて画力も非常に重要視されていて、世界観がより重要視されているのです。
その結果、『梨泰院クラス』は原作で登場する主要エピソードからサブストーリーに至るまで、その全てをきっちり実写ドラマで描くことができています。
原作を知っている人も、熱狂的ファンであっても、このドラマは、手放しで讃えられているのです。

原作を踏襲することで生じたこと

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原作のストーリーをきっちり描くことで、当然起きることは比較です。
漫画とドラマ、比べられてしまいます。
しかし、この『梨泰院クラス』は、その比較すらも想定したかの様な細かい部分のこだわりも魅せていました。
要するに、漫画原作のその先をしっかり映像として表現していたのです。
例えば、第1話の時点でも、物語全編通してもオ・スアの存在はとても重要な鍵を握ります。
オ・スアとのエピソードも主要な部分は、原作通りではありますが、ドラマではよりキャラクターを引き立たせており、より詳しく彼女のエピソードを丁寧に描いています。
出会いから、知り合い仲良くなる過程まで、ドラマでは原作以上に丁寧に描いていました。
それによって、ラストの展開に大きな意味を持ったシーンが形成されていくのです。
ドラマ版『梨泰院クラス』は、そういった細部に至るまでのエピソードをしっかり原作以上に丁寧に描くことで、漫画では知ることができなかった、原作を超える作品となっていきました。

六本木クラス

この韓国ドラマ『梨泰院クラス』の原作漫画に関して、日本ではWEB「ピッコマ」で、「六本木クラス」とタイトルを変え、登場人物なども日本の名前に変え、ローカライズされて配信されています。
ドラマを見た後に読むと、エピソードの乏しさを覚えるかもしれませんが、この原作を実写化し、見事な脚色を加えているドラマ製作陣の優秀さが際立つことでしょう。
それだけ、ドラマ版が素晴らしいということに気がつけるので、ぜひ一読してみることをお勧めします。

韓国ドラマ『梨泰院クラス』と原作を徹底比較!

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原作を超えたドラマ『梨泰院クラス』が、その要因ともなる原作以上に魅せているいくつかのシーンを比較していきましょう。
その全てを網羅すると、終わりが見えないので、今回は代表的な10の場面を解説していきます。
10のシーンの選出は、筆者の独断と偏見によるものなので、ご了承ください。

1.モノローグ

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この作品の始まりは、ドラマと漫画共通して、キム・ダミ演じるチョ・イソから始まります。
このドラマが韓国でヒットした最大の要因が、ヒロイン演じるキム・ダミの存在です。
キム・ダミは、韓国で2018年に彗星の如く現れた新鋭の女優。
彼女は、映画『The Witch/魔女』の主演のオーディションを、高い倍率を勝ち抜いて射止めており、その注目度は韓国でも一気に指折りの存在まで自身の価値を高めていました。
それが、たった1作の主演での出来事。
キム・ダミの次の出演作が、大きな関心事として注目されていたのです。
その結果、出演することなく2年もの時が経過します。
その間出演したものは、ひとつのコマーシャルのみ。
その注目度は、ドラマ『梨泰院クラス』の視聴率にダイレクトに反映されるのです。
1話目は冒頭のモノローグなど、数シーンの登場に終わります。
しかし、2話目以降、メインキャラクター、ヒロインとしての地位をしっかり披露し始めると、韓国では地上波では無いケーブルテレビの番組にも関わらず、高い視聴率を記録。
キム・ダミの存在感をまざまざと見せつける結果に。
そして、このドラマのモノローグである、キム・ダミ演じるチョ・イソのカウンセラー風景。
物語の冒頭として、漫画原作を完璧なまでに踏襲して魅せたシーンは、圧巻のワンシーンとなっているのです。
注目度ナンバーワン女優、キム・ダミがその魅力を十二分に発揮しているシーンなのです。

2.パク・セロイ

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まず、パク・セロイの登場シーンも原作とドラマでは大きく違います。
原作では、いきなり引越しのシーンから描かれます。
一方ドラマでは、15年前、パク・セロイの転校前から物語が始まるのです。
バケツを持たされて、教室の後ろで罰を受けているパク・セロイ。
しかしその理由は、とても理不尽なものでした。
担当教師が、自分お受け持つクラスの成績が悪いというだけで、成績下位のものを吊し上げているだけ。
それに、パク・セロイ流で反抗心を魅せるのです。
そんな学生時代のエピソードから、パク・セロイがどういう人間かを、説明していきます。
これは、漫画では描かれていないシーンで、ドラマでより詳しく、人物形成を紹介しているのです。

3.パク・セロイとオ・スア

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この『梨泰院クラス』でもうひとつ欠かせないのは、オ・スアとの関係。
これも、ドラマ版では大きく異なる部分です。
原作では、オ・スアは引越し先の隣人で、すぐに出逢っています。
しかしドラマでは、駅のホームでホームレスをあしらうオ・スア、一方パク・セロイは分け隔てなく接するという、対比を描いて2人をで合わせています。
そして、改めて2人がお互いに認識をする出会いが、これも原作には登場しない孤児院として設定を採用していました。
施設への関与の仕方、オ・スアとパク・セロイの父親との関係性などは、ドラマ版でしか描かれていないもの。
それが後々の展開へと続く、大きな伏線となるものだったのです。
そして、原作ではオ・スアとパク・セロイの関係性において、恋愛関係を強く描くには始まりが希薄でしたが、原作では大学入試ののシーンなど2人の繋がりをより強く描いているのも大きな出来事の一つです。

4.パク・セロイとチャン・デヒ

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この『梨泰院クラス』という物語において、メインのストーリーの題材ともされるのが、パク・セロイとチャン・デヒの敵対です。
チャン・デヒがいつしか、パク・セロイに土下座をさせること。
パク・セロイは、チャン・デヒ率いる韓国ナンバーワン外食企業、チャンガグループを出し抜き、1番になることを目標にもち、お互いに意識し合う様が描かれていきます。
この関係性の中、原作ではパク・セロイと同様にチャン・デヒも大きくフューチャーされて展開していきます。
この2人のライバル関係は、原作以上に執拗にねっとりと描かれていきます。
これはまさしく、ドラマだからこそ為せるものであり、カメラワークなど、細かい演出が光る2人の相入れぬ関係性が際立っているものです。

5.パク・セロイとチョ・イソ

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このドラマ、最大の見どころがパク・セロイとヒロイン、チョ・イソの関係性でしょう。
ひたむきなまでに、チョ・イソが真っ直ぐ好きな人にアタックしていく様は、当然応援したくなることでしょう。
このふたりの関係性における、突出したエピソードの数々。
パク・セロイとオ・スアのキスを止める。
パク・セロイの過去を知り、チョ・イソが膝枕で泣くシーン。
酔っぱらったパク・セロイにチョ・イソがキスをするシーン。
居酒屋『タンバム』の面々の集まりの中、チョ・イソの気持ちが暴かれ、思いがけぬ告白となった場面。
あげればキリがありませんが、これら全ては原作通りです。
それら全てをしっかり網羅していること。
これがこのドラマの肝でもあり、胸キュン、胸熱的展開であるパク・セロイとチョ・イソのもどかしさを描いていました。

6.パク・セロイと三角関係

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ドラマ版では、より強く描かれていたのが、パク・セロイとオ・スア、チョ・イソとの三角関係です。
もちろん、恋愛的要素も多く含まれている作品なので、原作でもこの要素はしっかり描かれています。
しかし原作以上にドラマでは、”風景”いわゆるロケーションもより映える環境で、漫画には無い綺麗なシーンに仕立てていたことも、実写ならではの光景でした。
漫画ではたった一コマのシーンであっても、ドラマ版では手を抜くことはせずに、細かくロケーションを設定して印象的なシーンに仕立てていたのは、見事に漫画を超えたシーンになっている場面がいくつも存在していことも特徴的な部分です。
その象徴的なのが、この三角関係の最大の盛り上がりともいえる、チョ・イソの気持ちが思わず漏れてしまい、告白してしまった場面です。
11話のクライマックスにあたる部分。
原作では、ふたりを中心に展開されている重要な部分。
しかしこの場面、ドラマではさらに印象的なシーンへと昇華しています。
それがロケーション。
綺麗な場所で、イルミネーション輝く公園、降り始め舞い散る雪、チョ・イソにとっては無常となる、パク・セロイの言葉、「俺を好きになるな」。
胸が締め付けられるせないシーン…
これは、原作でももちろん重要なシーンではあるものの、ドラマ版ではそれに加えて見事すぎる気持ちの上乗せが演出として光っていた代表的な場面です。
見事に、原作を超えたものとなっていました。

7.パク・セロイとトニー

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ドラマ内では、国籍の問題を取り上げており、その象徴となるキャラクターだったのがトニーの存在。
しかしこのトニーは、原作では登場しません。
いわゆるドラマ版のオリジナルキャクター。
しかし、このトニーの存在で、パク・セロイの仲間想いの面。
そして、チョ・イソがそんな彼に影響を受けて、変わっていく様を見事に反映したエピソードにもなっています。
原作では登場しないからといって、重要では無い、ということは全くなくしっかりと重要な場面を作っているのも、ドラマ版の素晴らしい部分といえるでしょう。
むしろ、移転先の突出したエピソードとして、謎の投資家おばあちゃんの下などは、ドラマオリジナルの展開で、その部分とトニーをうまく絡めるなど、より大きな幅を持したストーリーとなっているのも、原作には無いドラマだからこその魅力と言えるものになっています。

8.パク・セロイとファッション

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もちろん、これは原作でもある程度は反映されており、登場人物は皆おしゃれな格好をしていました。
が、ドラマ版で実写となると、それは如実に現れています。
筆者は男性なので、メンズのブランドを主に挙げますが、主人公のパク・セロイは、YEEZYなどストリートブランドを身に纏い、見事なまでのスタイルを構築。
こういった旬のブランドなどを巧みに取り入れるという手法は、ファッション先進国である韓国ならでは。
日本でもそれなりですが、衣装として積極的にインポートファッションを取り入れているのは、日本のドラマではなかなか見ない光景です。
むしろ日本のドラマでは、視聴者層にトレンドに敏感なものよりも老若男女見てもらうことを前提にしているので、シンプルなものがベースなので、そもそものターゲット層が異なります。
それゆえ、韓国ならではともいえる若者への訴求が可能になっていました。
このファッションという部分でも、もちろん原作を超えたものと言っても間違い無いでしょう!

9.パク・セロイとお父さん

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パク・セロイのお父さんに関して、このイメージ像、キャラクター想像に関しても、ドラマ版は軍を抜いて秀逸な部分でした。
原作でもお父さんとのエピソードはとても重要に描かれていますが、役者の演技によるものがとても多くを占めてはいますが、すごく人の良さそうな圧倒的クリーンなイメージが形成されていたのです。
それは、1話目でしっかりパク・セロイのお父さんを中心とした幾つものエピソードがあったこと。
施設に料理を下ろしていることだったり、原作ではつながりが薄いチャンガグループのカン・ミョンジョン。
パク・セロイの父親の後輩として描いており、この繋がりが後に引く見事な背景となっています。
クライマックス、息子セロイと父親との再会のシーン。
これが、丁寧に父親のキャラクターを描いていたことで、最高潮とも言える感動の場面となっています。
この場面も、しっかり原作を踏襲したものになっていますが、ドラマ版『梨泰院クラス』の白眉とも言えるラストの盛り上がりのなかのひとつと言えるものです。

10.パク・セロイとお酒

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このドラマ『梨泰院クラス』では、とにかくお酒が頻繁に登場します。
もちろんそれは物語において鍵となる、料理や居酒屋が題材になっていることも起因するもの。
しかし、お酒が登場する大きな要因のひとつとして挙げられるのが、父親との愛をお酒の味に変えていることでした。
パク・セロイが高校生の時、初めてのお酒の味は、父親から教わります。
そしてその味を”甘い”として表現しています。
しかし、父親を亡くした後のお酒の味は”苦い”ものとして表現されていました。
そしてパク・セロイが再び、お酒を”甘い”と感じる日がやってくるのか…
その”甘い”お酒を飲めるその日までの、苦悩と困難の日々を描いたものが、この作品『梨泰院クラス』。
幸せ、パク・セロイにとって、それを心の底から実感できるのものはお酒の味だったのです。
それゆえ、原作にもある程度は出てきますが、この実写ドラマ版にはより頻繁にお酒が登場するのでした。

韓国ドラマ『梨泰院クラス』徹底解明・まとめ

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以上、韓国ドラマ『梨泰院クラス』について、より詳しく解説&考察してきました。
原作は本当に面白いですが、ドラマを見てしまうとその内容は圧倒的でした。
映像的な利点を全てにおいて、ドラマ版は上回っており素晴らしい作品です。
これは、単純に俳優達だけの功績とかでは無いな、というのがよく理解できました。
近年、韓国ではこう言った漫画が原作のドラマがよりスタンダードになってきています。
きっとこの流れは、映画にも登場し、もっと大きな波となっていくことでしょう。
筆者も割と韓国ドラマは初心者ですので、もっといろんな作品を見てみたいと感じました。
この『梨泰院クラス』をきっかけに、ぜひ韓国ドラマに一緒にハマってみませんか?
韓国ドラマ『梨泰院クラス』は、NETFLIXにて独占配信中!

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