2023年5月5日（祝・金）に公開された映画【銀河鉄道の父】。
公開前から、日本中が涙する感動作と話題になっています！
役所広司さん演じる宮沢政次郎が、菅田将暉さん演じる宮沢賢治を愛する父と息子の物語です。
絶対泣けるよね…ハンカチ多めに持って行こう！
宮沢賢治の親族も絶賛してたらしいよ！
本記事では、映画【銀河鉄道の父】のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
映画【銀河鉄道の父】の概要
原作・スタッフ・主題歌
| 原作 | 門井慶喜 |
| 監督 | 成島出 |
| 主題歌 | いきものがかり「STAR」 |
- 原作は、門井慶喜さんが、宮沢賢治は「ダメ息子だった！」という大胆な視点から、親族へリサーチをし、書き上げた小説で、第158回直木賞を受賞しています。
- 監督は、【いのちの停車場】や【ファミリア】など、家族や命を題材とした作品に定評のある、成島出さんです。
- 主題歌は、いきものがかりの「STAR」で、この映画のために書き下ろされました。穏やかなメロディと吉岡さんの透き通るボーカルが、ぶつかり合いながらも支え合う宮沢家の大きな愛を感じさせる楽曲となりました。
登場人物
- 賢治の父・宮沢政次郎（役所広司）
- 宮沢賢治 （菅田将暉）
- 賢治の妹・宮沢トシ（森七菜）
- 賢治の母・宮沢イチ（坂井真紀）
- 賢治の弟・宮沢清六（豊田裕大）
- 賢治の祖父・宮沢喜助（田中泯）
映画【銀河鉄道の父】あらすじ・ネタバレ！
ここからは、映画【銀河鉄道の父】のあらすじを整理していきます！
（※ネタバレ注意！）
質屋の長男
宮沢政次郎（役所広司）は、長男の宮沢賢治が産まれたと知らせを受け、急いで自宅へ帰る。
そこには玉のようなカワイイ赤ちゃんがいた。
政次郎は質屋の当主で、賢治をたいそうかわいがった。
賢治が幼い時、赤痢になる。
政次郎は父・宮沢喜助（田中泯）からとがめられても、父に店を任せ、自分が病院に行って看病するほどだ。
さらに今度は自分が腸カタルで入院しこの病と一生付き合うことに。
ダメ息子
賢治（菅田将暉）が大きくなり中学を卒業し帰ってきた時、店を継いでもらうつもりでいた政次郎だったが、彼はそれを「弱い者いじめ」だと嫌がった。
賢治は農業高校に入ったり、人造宝石に夢中になって、政次郎と母・イチ（坂井真紀）を振り回す。
さらに、祖父が亡くなった後、浄土真宗に不信感を持ち日蓮宗に身を捧げると東京へ家出してしまう。
トシの病
そんな中、賢治の一番の理解者である妹のトシ（森七菜）が、当時は不治の病だった結核に倒れる。賢治はトシを励ますために、一心不乱に物語を書き続け読み聞かせる。
トシは兄の物語で元気になった。
賢治がニコチンが結核にいいと言うので煙草を吸ってみたりもした。
だが、願いは叶わず、みぞれの降る日にトシは旅立ってしまう。
政次郎の励まし
トシの葬式で、浄土真宗のお経が読まれる中、賢治は日蓮宗のお経を読み上げ、しゃがみこんで号泣する。
「トシがいなければ何も書けない」と泣く賢治に、「私が宮沢賢治の一番の読者になる！」と、再び筆を執らせたのは政次郎だった。
賢治は、結核が家族にうつるといけないと言って、トシが暮らしていた別荘の桜の家で暮らすことにした。
農業を勉強し講師をやりつつ、物語も書き続けた。
講師をしている賢治をみて安心する政次郎。
「物語は自分の子供だ」と打ち明ける賢治に、「それなら、お父さんの孫だ。大好きで当たり前だ」と励ます政次郎。
ある日、賢治が本を政次郎に持ってくる。
東京で発売されるというので、正次郎も見に行くが、本屋にたくさん並んではいたものの半額で売られていた。店主は出版社からタダ同然で譲り受けたと言う。
政次郎は思わず、その本全部を買って帰った。
出版社の人には認められたがなかなかうまくはいかないようだ。
病の発覚
それでも農業と執筆というやりたいことを見つけた賢治は、桜の家でいきいきと過ごした。
今は家業を継いでいる、弟・宮沢清六（豊田裕大）が家を訪ねた後、政次郎から様子を聞かれ、元気で煙草を吸っていたと答える。
政次郎がトシのことを思い出し、急いで賢治のもとへ行くと、物語を書いた原稿に血が飛び散っていた。
2人は病院に行くと、トシと同じ結核と診断される。
賢治は実家に戻り、また政次郎が看病をする。
最後の力
ある夜中に、農業の生徒が賢治を訪ねてくる。
政次郎は追い返そうとするが、賢治はこんな時間に来るとは何かあったんだろうと、母に着替えを頼む。
清六によりかかりながら出ていくと、米が上手くできず、一家もろとも路頭に迷いそうという相談だった。
親身になって相談に答える賢治。
客が帰った後、その場に倒れこんだ。
そこから寝床へ行き、息絶えそうになる賢治だったが、政次郎が「雨ニモマケズ」の冒頭の部分を聞かせ、賢治を褒める。
賢治は、初めて褒められたと喜びながら、息を引き取った。
父の愛
賢治が亡くなった数年後、宮沢賢治全集という本が出版されることになる。
届いた本を開き、「銀河鉄道の夜」を読む政次郎。
銀河の中を汽車が走る。
政次郎は汽車に乗り、本を読んでいる賢治とトシと会い、どこへ行くのかと聞くと、賢治はどこまでもと答えた。
菅田将暉を宮沢賢治の親族が絶賛！その理由とは？
宮沢賢治の実弟・清六の孫 #宮澤和樹 さん
原作者 #門井慶喜 先生
❯❯コメントが到着!!これまで錚々たる俳優たちが演じてきた作家・宮沢賢治。#菅田将暉 版“宮沢賢治”を絶賛する
お二人のコメントをぜひご覧くださいhttps://t.co/m4aH8v9nzfついに明日/『#銀河鉄道の父』公開です❤️ pic.twitter.com/gxlGRLQbGa
— 映画『銀河鉄道の父』公式 (@Ginga_Movie2023) May 4, 2023
早速朝イチで観てきました。
ダメ息子でもひたすら愛する父・政次郎の愛に涙しました。
やはり、賢治が亡くなるシーンは父の愛を感じる分余計に辛かったです。
劇中に出てきた、家業を継いだ弟・清六の孫、宮澤和樹さんがこの映画についてコメントされました。
祖父・清六から賢治の人柄や作品世界について話を聴いてきた宮澤氏は「賢治さんの一途さ、弱さ、強さを見事に表現していたと感じました。菅田将暉さんの賢治さんへの観察力、想像力には深さを感じました」と菅田将暉版宮沢賢治に驚嘆。
菅田さんの演技はいつも素晴らしいですが、見ているのが辛くなるほどで、それほど宮沢賢治に菅田さんが成りきっていたと感じました。
トシが死んだときや自分が死ぬときの気迫がすごかったです。
みなさんもぜひ映画館で堪能しましょう！