Tシャツが乾くまでのあらすじ・ネタバレ・考察
1話「秘密に気付くまで」
「第3金曜日、私たちの幸せが行方不明になりました」ある夏の日、二組の夫婦がとある事故に巻き込まれてしまう。それがきっかけで幸せだった日常が、突如として崩れ去る…。さらに、その事故が暴いたのは、愛する人の“第3金曜日の秘密”だった——。
■「二組の夫婦」とは?
- 瀬尾家:咲子(蒼井優)・充(松山ケンイチ)夫婦。
- 園田家:樹生(中島歩)・あずさ(夏帆)夫婦。5歳の息子もいる。
咲子は充と長く一緒に暮らしていますが、ずっと幸せな日々です。ただ、休みが合わないことだけが不満だという咲子。
■それぞれの職業
- 咲子は結婚情報誌の編集者。第3金曜は校了日なので忙しい。
- 充は喫茶店「ひこうき」のオーナー。妻を「さっちゃん」と呼び、妻が好きなフィナンシェを多めに作って家に持って帰っている。カフェは金曜が定休日だ。
- 樹生は製菓メーカー社員。妻はフィナンシェが嫌いだからと、会社で余ったものも持って帰らない樹生。
- あずさは古書店のアルバイト。仕事中に本を読んだりしている。フィナンシェは嫌いでないらしい。
あずさのフィナンシェの好き嫌いの矛盾が描かれています。その真意は?
■咲子と樹生の出会い
咲子と樹生がコインランドリーで知り合います。咲子が乾燥機の仕方を知らなかったり、小銭がなかったこともあり、樹生が話しかけましたが…。
それぞれの自宅に戻った樹生と咲子のスマホに長野県の警察から電話が来ます。充が、あずさが、長野でバス事故に巻き込まれてしまいました。
■バス事故の概要
- 高速バスが橋から転落。
- 当時、乗客乗員13名。
- 死者12名(運転手を含む)。
- 行方不明者1名。
- あずさは死亡。
- 充は行方不明。
長野県のコインランドリーで、樹生と咲子が再会。二人は情報共有します。
- 充は「ちょっと出かけてくる」と言って家を出て、長野県で事故に遭いました。
- あずさは樹生の知らない友達と出かけてくる、と言って家を出ていきました。
樹生は警察に、妻は誰と一緒だったんですか?と尋ねて…。
自宅に戻った咲子は夫の洗濯物をたたみます。そして夫のTシャツを着て、すすり泣き…。
咲子は充がオーナーの喫茶店「ひこうき」に顔を出します。従業員の矢野直人(高橋文哉)はオーナー不在中も店を開きたいと希望しました。
咲子はバス会社による事故説明会に出席。樹生もいました。
■バス会社の説明↓
- 50代男性の運転手の心臓発作が事故の原因。
- 運転手の勤務形態や定期健診に問題がない。
- つまりバス会社は責任を取らない。
■咲子と樹生が協力関係に
遺族から怒号が飛びかう中、「行方不明者の遺体が見つかってない」「行方不明でごまかすな」という言葉も飛びます。会場を飛び出した咲子は川に行き、「みつる!みつる!」と叫びました。そこへ樹生が来て、パニック状態の咲子を落ち着かせます。
その後、樹生は似た状況で近所なこともあり、咲子に協力を求めました。こうして2人はLINEで連絡をとりあう関係になります。
■好きな人フィルター
咲子は樹生のマンションに行き、息子で5才の翔くんに誘われて、遊ぶことに…。翔くんは母の死を理解してないようです。
樹生は、明るく気丈にふるまう咲子に、遺族と比較して我慢してるのを察し、「つらいの態度に出しても構わない」と寄り添います。
咲子は話の流れで、夫には好きな人フィルターかかっている、結婚してもフィルターかかったまま、さっちゃんと結婚するために生まれてきたと言われた、などと話しました。
■衝撃ラスト
バス事故から18日が経過。まだ充は行方不明のまま。
Tシャツが乾いていないため、咲子はコインランドリーに行きます。樹生もいました。
咲子の家の乾燥機が調子悪いのですが、以前は自然と直ったそう。夫に相談すると、翌日には直っていたのですが…。咲子は排水フィルターだけ掃除していました。樹生は、夫の充が乾燥フィルターを掃除してくれてたのだろうと指摘。
樹生は「ホントに素敵な旦那さんですね。でも僕の妻と不倫してましたよね」と、ボソッと、爆弾発言!!
動揺する咲子。
黙って様子を見ていた樹生でしたが、我慢の限界の様子。好きな人フィルターも掃除するように、と皮肉を言います。
(回想)コインランドリーで、充とあずさが笑顔で挨拶し、Tシャツが乾くまで談笑していて…。
(つづく)
最後、ぶっきらぼうな中島歩さんの言い方もあって、「不倫してましたよね?」が物凄くドキッとしました。効いてました。まさか松山ケンイチさんと夏帆さんの役が不倫関係だったとは!爽やかな俳優さん2人がまさかこんな役を!いやあ、驚きました。でも、まだ不倫していたかどうかは確定ではないと思います。真相が気になりますね。
1.5話「ひこうきが飛べるまで」
6月の第三金曜日の数日前。直人(高橋文哉)がワンオペで忙しく働いている喫茶店「ひこうき」に、ちょっと面倒な常連客・金田(伊武雅刀)が訪れる。お喋り好きな金田に付き合ううちに、直人は自分の生き辛さを吐露したくなり…とストーリーが展開。
オーナーの瀬尾充(松山ケンイチ)は土日どちらかお休みを取って、妻・咲子(蒼井優)と過ごしています。
金田は充と咲子が「似ている」と指摘。2人とも人をどこか警戒して何か隠してるように見えるというのです。直人は「似てない」と反論。咲子は天真爛漫だというのが直人の見立てです。
金田は「ちょっと似てるくらいがいい」と言います。そしてこの喫茶店もちょっと似てるところがあるそう。かつてここは理髪店で、金田は常連客でした。店主が倒れて店を閉めたのですが、気が付いたら喫茶店になっていました。店に入ると金田がお気に入りだった席が残っていて、金田は喫茶店の常連になりました。
直人は、この喫茶店で働き始めて4年。直人が同じ場所に4年もいるなんて奇跡的です。新卒で入った会社を辞めて、フラフラしてたら「ひこうき」の名前に惹かれて店に入りました。そして、店長と自分が「似てる」と思ったといいます。自分と充は同じ属性な気がしたのです。
直人は、たまごサンドを作って提供。金田は店長と作ったのと「似てるよ」といいます。
直人はモテそうにみえてモテません。仕事だけでなく人間関係も長続きしなくて、小さいころから人が苦手で、人と関わりたくなくて、集団行動が苦手だった直人。
この世の中、人と関わらない仕事なんてないため、社会不適合者な直人にとって、人生は地獄でした。
金田は直人が接客業を4年もしてるから大人になって治ったんじゃないか?と尋ねます。直人は治ってないものの、金田とのおしゃべりは沈黙が苦にならなくて心地いいのだと答えます。
店長の充が「ひこうき」と名付けました。遠くに連れていってくれるモノが好きだから。
理髪店の店主は以前、電車の運転手でした。乗り物つながりです。自分を超越して速く遠くに行けるところが快感だと理髪店の店主は言っていました。その名残りが店にあります。
金田は理髪店の店主が退院したらこの店に来るだろうといいます。
帰り際。金田は、直人が作ったたまごサンドのからしマヨネーズが多いと指摘。クレームではありません。金田は、いつもより好みだったと評価しました。
直人は笑顔で、接客をしています…。(1.5話おわり)
<感想>
直人は社会不適合者なんかじゃないよね。1日ワンオペでカフェを任されてるんだから。立派に社会で働けています。「ひこうきが飛べるまで」という副題でしたが、遠くに連れていってくれる「ひこうき」に乗って直人は飛べてると思う。店長のより好みと評価される、たまごサンドを作れるんだし!
2話「第三金曜日の香り」
■樹生が目撃した第3金曜日
樹生は確信めいた様子で、以前自身が目撃した、あずさと充の“第三金曜日”の姿を語ります…。しかしコインランドリーで毎月第3金曜日に2人で会っていただけでした。ラブホテルに行ったり、互いの家に行ってる形跡はありません。咲子は「それのどこが不倫なんですか!」と一笑に付します。
自転車に乗っていた直人は、咲子と樹生が歩きながら帰っているところを目撃。
■咲子の母は毒親?!
自宅にて。咲子は母・中林順子からの留守番電話を聞きます。娘を心配して励ましているものの、充のことは忘れて帰ってくるように、という言葉がありました。咲子は「ワーーーー」と叫びます。
咲子の母は毒親なのかもしれません。まだ充は行方不明のはず。なのに、充を亡くなっていると決めつけて、娘を追い詰めていますから。
■樹生・あずさの馴れ初め
翌日。樹生は急に残業に。しかし実樹は名古屋にいます。そこで、咲子に翔を預かってもらうことにしました。
夜。樹生が咲子の家に翔を迎えにいくと、咲子は樹生を嗅いで「充」と言いました。とっさにごまかす咲子。
樹生の実家は茨城で、あずさは施設育ちなので頼れる親はいません。咲子は夫も同じだと言います。施設育ちではないけれど、親も親戚とも疎遠だったということです。(咲子も夫の親や親戚に会っていない!)。
あずさが施設育ち。充が親・親戚と疎遠。この2人の家庭環境は伏線になりそうです。たしかに、あずさ・充どちらも親が長野に駆けつけてなかったのですが、いないということなんですね。充の方はいるかもしれないですが…。
■樹生が不倫を疑いたい理由
樹生は遺族から最後の姿だからと動画を入手。その動画を咲子に見せます。バスの車内で、あずさと充が隣同士の席に座り、談笑していました。
樹生は月1で会う話し相手の友達ならパートナーに誰とどこに行くか言えたはず、と主張します。「言わないとは言えないということ。言えないようないけないことをしていたということ」と、樹生。
咲子は「口調がずっと不倫しててほしいみたいです」と指摘。樹生は「いっそ嫌いたいからかもしれません。嫌いになれたらきっとこんなにつらくない」と嘆きます。
樹生も妻の不倫は信じられず…。樹生曰く、あずさは感情表現豊かで真っ直ぐな人でした。結婚前、お年寄りに席を譲らない高校生に説教を始めたあずさに対し、恥ずかしいけど誇らしかった樹生。この時、結婚したいと思ったそうです。咲子は、いい人は倫理に反しないから不倫しないと言い、いっしょに情報を集めていくことにしました。
■公認不倫
その後、咲子は千鶴(臼田あさ美)と話します。話の流れで、千鶴は自身の不倫を明かしました。けれど恋人・荒木拓真(庄司浩平)の妻から公認されている不倫関係です。子供もいないし、誰にも迷惑をかけてないという千鶴。理解不能な様子の咲子。
千鶴は不倫というより、ポリアモリーと呼ばれる恋愛のスタイルです。ポリアモリーは関与する全てのパートナーの合意のもとで、複数の人と親密な恋愛関係を築く恋愛スタイルです。
夜。樹生はシャンプーの替えがないことに気づきます。一方、咲子は夫のタバコを吸って、むせるのでした。
■咲子と樹生が聞き込みへ(1):直人
咲子に翔を預けたことが茨城の実家にいる母親にバレて、翔は茨城に連れて行かれました。東京の知らない人に孫を預けたことで心配されたのです。実家にいる父は具合が悪く、母親の上京はムリ。樹生は週末には実家に顔を出すことにしました。
咲子は樹生と共に、直人のもとを訪問。昨年12月頃、直人が充を誘った第3金曜日、すでに先約があって断られたといいます。充とあずさは少なくとも半年以上の関係か? 直人は、充が妻の愚痴を言っていたと話します。ショックを受ける咲子。
回想:充は人を嫌いにならないコツとして「嫌いになる前に自分から先に離れる」と、直人に話していた。
■咲子と樹生が聞き込みへ(2):宮内
次に、咲子と樹生は宮内(リリー・フランキー)の元を訪れます。2人は、あずさがバスでどこに行ったのか?尋ねます。死者のプライバシー保護の観点から、「知らないけど知ってても教えない」と語る宮内。
回想:あずさは夫に言えないことはないが、聞かれないので言ってないことはいっぱいある、と宮内に明かしていた。夫は夫婦の考えは同じだと思っている。「ちょっとズレちゃったり、余っちゃったり……そういうのも楽しみたいんですけどね。樹生はそうじゃないものが好きだから」という、あずさ。
帰り。咲子は「夫婦だからって全て知る権利ない」と言います。樹生は知らない何かがあっても生きて帰って来てほしかったと涙ぐみ…。そこで、咲子のスマホが鳴りました。警察からと思ったのか急いでスマホを手に取ったのですが、残念。母からの電話でした。
樹生は、妻の知り合いにも聞いてみることに…。保育園のママ友は、行き先を聞いてないが突発的な一人旅だろうと言い、夫の愚痴でなくのろけ話をよく聞かされていたといいます。
■直人の嘘&樹生との口論
夜。樹生は、ひとりで直人の元を訪問。咲子の前では言いにくいことがあると思って。直人は、充から咲子への愚痴なんて聞いたことないと明かします。さっちゃん、さっちゃん、と、のろけ話ばかり聞かされていました。つまり咲子に嘘をついたのです。
直人は、充がコインランドリーで毎月第3金曜日にキレイな人と会っている、と知っていました。咲子のような妻がいるのに不倫している充に対して直人は…。
直人:「羨ましいし、憎たらしいし」
樹生:「羨ましいと憎たらしいが同居した感情に名前ありますよ。嫉妬です」
直人は充に嫉妬していました。ここから喧嘩へ・・・。直人が「咲子さんのこと好きなんですか?」と逆質問。さらに、妻に不倫されていたなら乗り換えても罪悪感はないのでは?と嫌味をぶつける直人。
樹生:「既婚者に片思いこじらてるからって八つ当たりするなよ」
直人:「不倫されたからって八つ当たりするなよ」
売り言葉に買い言葉になって、喧嘩別れへ。
回想:あずさが樹生と性行為をしようとした夜。避妊具がなかったので、樹生が買ってくると言い出す。なくても構わないというあずさだが…。子供が3歳差だと大変で、作るなら4歳差がいい、という樹生。あずさは「樹生は本当にちょうどいいものが好きだね」と、どこかさみしそうに言い、夫に服を着せる。
■匂いからパートナーの存在を感じる
帰り道。樹生が歩いていると、咲子が自宅から奇声をあげて飛び出してきました。樹生が虫を捕まえて逃がします。
咲子は樹生の服についたタバコの匂いに気づきました。
咲子は樹生の服を嗅いで、「やっぱり。充のと多分、同じ銘柄。やっと見つけました、この匂い」と言います。
吸った人の時間が少し経った匂いがちょうど、充の匂いでした。
咲子は、樹生の胸におでこをつけて、「ごめんなさい。背もちょうど同じ高さなんです」と謝ります。
樹生も咲子のシャンプーの匂いが(妻と)同じだと話します。咲子は買い置きを樹生にあげることにしました。
樹生が咲子の肩に手をまわそうとした時、スマホの着信音が鳴って…。
長野警察からでした。(つづく)
<感想>
匂いが2話のキーワードだと、2話試写会の出演者インタビューであったと思うけど…。こういうことですか! 予告で咲子と樹生がキッチンで寄り添うのはイケナイ関係になるの?と、ひやひやしてたけど、こういうことですか!! お互いのパートナーを匂いで思い出す場面ってことですか!!! 喪失の切なさや苦しさを匂いで表現した脚本も演出も演技もパーフェクトで、心を奪われて目が離せませんでした。
3話「苦手なもの」
■充は失踪!?
咲子に長野県警から一本の電話が……。その内容は充がバスに乗っていなかったため、捜索中止になったという知らせだった。
ドライブレコーダーによると、サービスエリアでバスを自ら降りたまま戻らなかった。荷物はそのままなので事情はあったのかもしれない。サービスエリアの店舗で買い物してる姿は確認されている。事件性がない失踪であり、捜索は打ち切りとなった。
■充の苦手なカボチャ入りのカレーパン
咲子と樹生は、レンタカーでサービスエリアに向かうことに。車に乗る前、咲子は直人に連絡して充がバスに乗ってない件を伝えた。
樹生の声が聞こえたので「ドライブですか」と、直人。電話を切った後、直人は「気をつけろよマジで」とつぶやいた。
車内で、2人はスマホから調べる話になる。人の証言は信用できないから。咲子は直人の証言を疑っていた。充は他人のことばっかり考える人で、相手が不快になるようなパワハラにも気をつけていて、 相手の立場をすごく気にする人。だから「バイトの直人君に私の愚痴は言わないはず」と、咲子。
サービスエリアに到着。2人はカレーパンを購入した。店員は充を覚えていなかった。カボチャ入りだ。充と2人で食べた。咲子はカボチャを好きだが、充が苦手だった。あずさの分で買ったのか。いや、充は2つ買っていた。咲子と食べたときのことを忘れていたのかもしれない。
■悪いことじゃないけど隠したいこと
谷村町駅で、咲子は降りて、樹生はレンタカーで実家に向かうことに。駅のホームにて。充の幻影と話す咲子。男の人が運転する車の助手席に乗ったことを謝る咲子。充は咲子が、うしろに乗ると遠慮してる感じが出てしまうと考えた優しさを知っていた。充はカボチャが好きでない。咲子は余ったカレーにこっそりカボチャを入れて食べた。2人で作って2人で食べたカレーの残りに、カボチャを加えた。悪いことじゃないけど、隠そうと思った。…「あずささんと会っていた時もそんな気持ちだった?」咲子が問うと、充の幻影は消えていた。
樹生は実家に行き、久しぶりに翔と会った。樹生と母(長野里美)は仲があまり良くない。母は、あすざのことを普通に育ってないと失礼なことをいう。さらに、母はカレーパンを買った女の人を(脂っこいものを子供に買ったから)子供いないでしょ?と決めつけ、だったら再婚考えもいいんじゃない?と無神経なことをいう。
後日。樹生は出勤。同僚の佐竹から子供をキッザニアや水族館に連れていくことを勧める。樹生はキッザニアの方に関心があるようだ。
■暗証番号とアピール
咲子は充のスマホを修理に出して、治った。しかしロックがかかっている。誕生日と結婚記念日を試したがダメだった。
コインランドリーにて。咲子と樹生が話す。樹生のスマホの暗証番号は翔の出生体重、3075(グラム)。妻が推測できる数字。しまも子供に関わる数字。やましいことないアピールでもある。ということは、充はやましいことあった?
咲子は弱気になっていた。自分が信じるのは勝手だが、樹生の側からしたら身勝手だ。咲子は樹生に謝る。樹生は本人が謝るべきだという考えだ。咲子は「家族です。妻です。責任あります」という。樹生は充を見つけたら咲子より先に殴らせてもらえることになった。
咲子の暗証番号は0317、充の誕生日だった。
■白T&あずさの幻影
自宅にて。樹生は、あずさがくれた白のTシャツを気にいっていたが、カレーをこぼしてしまった。あずさの幻影が出て来て、「あーあ」と嘆く。そのシャツは、あずさが直営店のオンラインショップで買った。注文してしばらくかかるからまとめ買いしておく、という。
チャイムが鳴った。あずさ宛ての品物だ。樹生が箱を開けると、白のTシャツが大量に入っていた。涙する樹生。
■夫婦は元他人で家族
一方、充の服から来月の花火大会のカップルシートを発見する。翌日、会社の後輩に渡そうとするがその日は予定があったようだ。
夜。あずさは喫茶「ひこうき」の清掃を手伝っていた。
直人「夫婦って大変なんですね」、あずさ 「しょうがないよ、家族だもん」、直人 「家族っていうか、夫婦ですよね」、あずさ 「え。夫婦は家族でしょ?」、 直人「元は他人じゃないですか」、あずさ 「で。今は夫婦。もう他人じゃないよ」
喫茶「ひこうき」にかかってきた電話を取った咲子は、「切れちゃった」と直人にいう。直人はイタズラ電話が来ることがあると話す。
■あずさの口癖
宮内が樹生の家を訪問。樹生は、店にあったあずさの荷物を受け取る。しながわ水族館のペアチケットがあった。宮内曰く、あすざは水族館が好きで、休憩中も色々な水族館のことを調べていたという。
宮内はあずさから小型扇風機をもらったという。樹生は妻が誰かにあげたのは聞いていたが、それが宮内とは知らなかった。宮内は、なぜ妻に聞かなかったのかと問う。樹生は妻が言いたければ言うし、夫婦の距離感があるという。
樹生は「ねえ樹生、聞いて」が家庭内でのあずさの口癖だったと話す。あの日もきっと長野から帰って来て、瀬尾充とのことも教えてくれたのだろう。何もないと。事後報告で。
宮内は、故人の過去を捻じ曲げるのも良くないからと、「店長。夫に言えない話 聞いて」が、あすざの口癖だったという。
宮内が帰った。
樹生は自分はあずさとのことを美化していたのかもしれないと思う。樹生は水族館が嫌いで、あずさもそのことを知っていた。
■充はもう帰って来ない
実は、咲子が花火大会が嫌いで、そのことを充も知っていた。
友人の結婚の知らせを受けた咲子はひらめいた。結婚式の日、0628を入力すると、充のスマホのロックが解除された。
夫のスマホを勝手に見るのは夫が帰ってきた時に申し訳なさがある。でも、もう大丈夫。「充はもう帰って来ない」
喫茶「ひこうき」にかかってきた充からの電話を取ってしまった咲子は、充の「ごめんね」というひと言を聞いてしまった。だから、もう自分のもとへ帰ってくるつもりがないことを悟ったのだった。
そのころ、直人は充と電話をしていた。直人は咲子がサービスエリアに行ったこと、会社には行けていることなど近況を話す。直人は「そんなに心配なら帰ってきてよ」と頼む。
公衆電話で、生きている充が映る。(つづく)
<感想>
第3話で充の生存が確定しました。もう少し引っ張るのかと思いましたが、まさか3話で判明するとは!早い!(笑) 行方不明の謎で引っ張る気はなかったということですね。ここからは、なぜ充は帰って来ないのかという点が描かれていくのでしょう。咲子が苦手な「花火大会」のカップルシートのチケットがあった…という状況的に、本当に不倫してたっぽいですが…。ここまで序盤で怪しいと逆に違うのかなあ。
3.5話「それがアイツとわかるまで」
バス事故から数週間後。喫茶店「ひこうき」に実樹(齋藤飛鳥)と翔(久保田薫)がやって来る。初対面の直人(高橋文哉)と実樹は、お互いにそれが「樹生」だとは知らないまま、樹生の話題で盛り上がっていく。後半には樹生の同僚も来店して…。
実樹は義姉がいなくなって兄がシングルファーザーになったという。兄から子供が出来た時はお年玉とかあげなきゃかあ、と冷めていた。なのに甥っ子を溺愛する叔母バカになって、自分でもびっくりな実樹。
実樹は翔という共通の話題が出来たことで義姉とも自然と仲良くなった。それなのに急にいなくなって、ショックを受けている実樹。翔の前では変わらずにいようと努めている。
そんな実樹に対し、直人は「いつも余るので」と理由をつけてフィナンシェをサービスする。実樹はありがたくもらいつつ、翔を預かってくれるご近所さん(咲子のこと?)へのお礼にいくつかフィナンシェを買うことにした。
直人は、兄のこと気にかけてるんですね?という。実樹は兄を見直したのは結婚後で、それまではたいして仲良しではなかったという。
どうして見直したのか? 実樹は、義姉に厳しい母がいるが、兄が母をガツンと叱ったという。「翔のことは俺ら夫婦で決めることだから、母さんは黙ってろよ!」と。感動した。
もともと兄は母に言い返せるタイプでなかった。夫になり、父になり、変わったのだろう。
直人は実樹がアイツのことを語っていると知らず「素敵ですね」と褒めた。
直人はその兄と違い、知り合いのシングルファーザーはダメだとバッサリ斬る。妻がいなくなって、境遇の近い女性とすぐ親しくなるってどうなんだ?と批判する直人。何より息子のことが心配だ。
翔はお店の椅子などを回したりして楽しんだ。
直人は知人もお兄さんを見習ってほしいという。そして翔に「いいパパなんだね」と伝える直人。
次のお客様は、樹生の会社の同期・佐竹和明(ラバーガール・飛永翼)だ。今はとなりの部署だが、アイツのことをずっと気にかけている。アイツはちょっとダメだが放っておけない、憎めない人だ。直人は店長も同じタイプだという。
アイツ(樹生)は見た目シュッとしてて高身長で仕事もできてモテる。なのに他者の好意に鈍感。結婚するときも俺なんかと、と感動していた。妻を好きな感じがかわいいが、逆に悪い女に騙されそうで心配になる。
直人はアイツをイメージできない。いろんな客いるでしょ?と問われ、直人は嫌な客を思い出す。店長の妻の知人。見た目は高身長で良いが、モテないだろう。5才の子を育てるシングルファーザーだが、隙がある。
直人はアイツを「モテない」と言い切る。
直人は先ほどの客の兄を本当に素晴らしいと褒める。佐竹は身内が語るなら確実だという。しかし直人は夫婦も身内なら、身内の発言は信ぴょう性ないという。店長の妻は店長のことを好きすぎて見えてないという。
佐竹は「それは幸せだ」という。知らなくていいことも、知らないふりをしたほうがいいこともあるから。好きな人フィルターをつけたままが一番幸せだから。
佐竹は、結婚生活が続くのは離婚の理由を隠せてるからで、見なきゃいいということは沢山あると話す。
佐竹は直人に、その人に嫌いな人フィルターをかけてるのでは?と問う。直人は否定する。
そこにアイツが来店した。佐竹と直人が同時に「こいつです」と指さす。(3.5話おわり)
<感想>
TVerで配信された3.5話は、2人が同じアイツ(=園田樹生)のことを話しているのにズレているのが奇妙で面白いストーリー展開になっています。直人が樹生のことをどう思っているのかが分かるので、貴重なスピンオフです。また、本編でも樹生が母を注意してましたが、あずさが生きてる時もちゃんと叱っていたようですね。妹も感動していたそうで、回想シーンで見たかったかも。
そして、好きな人フィルターの問題、身内の語ることは信頼できるか否かなど考えさせられる会話もあって相変わらず楽しめる脚本です。気になったのは(フィルターがかかっているから)店長の妻は店長の本質が見えてないというセリフ。3話終盤で直人は店長と電話していたので、店長が妻のことで何か抱えているのを直人は知っている?
今回、佐竹の考えは危険だとも思いました。離婚の理由がバレなければ離婚しないという主張ですが…。他に「アイドルは恋愛するから叩かれるんじゃないよ、熱愛報道されるから叩かれるんだよ」「犯罪者は罪を犯すから逮捕されるんじゃないよ、罪がバレたから逮捕されるんだよ」とも言ってました。このバレなければいいという考えは怖いです。神様が見ている、日本的には「お天道様が見ている」という考えの方が筆者個人的には好きです。そもそも、バレてまずいことをしなければいいと思います。恋愛禁止のアイドルは恋愛しなければいいし、罪を犯さなければ逮捕されないし、離婚の理由となることをしなければ離婚しない、ということです。
4話「可哀想なひと」
■パスワード&チケット
パスワードは他人の結婚式の日付だった。咲子が充と出会った日でもあった。あずさの連絡先やメッセージのやり取りはなかった。なんとかペイやメールの下書き機能を使ったやり取りもなかった。想像以上にゲームへの課金をしていた。
樹生は水族館のチケットという決定的なものが出たという。すると咲子は花火大会のチケットを見せる。パートナーが嫌いな場所のペアチケットというのはLINEのやり取りとまた違った生々しさがある。咲子と樹生は、お互いのパートナーが持っていたチケットを交換する。
■かわいそうな咲子
千鶴は彼氏と土日まるまる過ごせるからと、うれしそうだ。休日は樹生とばかりいるという咲子。千鶴は充と別れて樹生とくっついてもいい、それくらい気楽でいいと励ます。
後輩の梨乃は咲子に、無理し過ぎないでください、みんな「かわいそうだね」と心配してるから甘えてくださいと声をかけられた。
夜。自宅にて。咲子は充の携帯のメモ機能から手がかりになりそうな長野県の住所(長野県南信州市南千須344)をメモする。
■水族館のお土産
咲子は樹生からもらったチケットで、しながわ水族館に行く。充と来た場所でもある。今度は3人で来たいね、と話していた。水族館が嫌いな理由を知らない咲子。花火大会を嫌いな理由を聞かれなかった。幽霊の充は「優しい人だね」と言った。
樹生の母は翔と水族館に行っていた。俺と実樹の好きなものは知ってるのに嫌いなもの知らないよね?と嫌味をいう樹生。
お土産売り場で樹生に電話して、翔くんへのお土産が何がいいか聞いた。先日の揚げ物が子供に相応しくないと樹生の母に不評だった。なので、今回は尋ねることにしたのだ。樹生はサメのぬいぐるみ以外で、とお願いした。今日すでに買ったからだ。
■水族館嫌いの理由
コインランドリーにて。咲子と樹生は水族館みやげのお菓子を食べながら話す。樹生が水族館が苦手な理由は薄暗いエリアで迷子になったこと。一番怖かったのは母に見つけてもらった時、鼻で笑って「あなたが来たいって言ったんでしょう。なんで来たかたところで泣くの」とグチグチ言われたことだった。
咲子は「親にはなんで代わりがいないんでしょうね。」と愚痴る。咲子もそう思うような家庭だった。それで充(松山ケンイチ)と意気投合した。(充も親と不仲?)
樹生は、あづさ(夏帆)が苦手なのはフィナンシェだと話す。でもマドレーヌは食べれるという。(これは樹生の主観。本当かどうか怪しい!)
充はカボチャが嫌い。樹生は、きゅうりが苦手。咲子は生のトマトが苦手。
樹生は翔と花火大会に行けそうで、翌週また一緒に暮らせると嬉しそうに話す。
そこへ清掃スタッフの白髪の男性がくる。よく来ていた男女2人組がしばらく来ないと話す。カップルではなかったと思うが、家族みたいな感じで親しそうだったという。(「家族みたい」は、きょうだい説の伏線か?)
■直人の心配
喫茶店「ひこうき」にて。咲子が久しぶりに清掃を手伝いに来ている。直人(高橋文哉)は料理や発注の引き継ぎノートがあると語る。体調不良の時のためのものだ。
直人は「咲子さんちゃんとご飯食べてますか?」と問う。咲子が理由を問うと、直人は「瀬尾さんが心配するからです。瀬尾さんが帰ってきたとき、咲子さんが元気なかったら心配すると思うんで。」と言う。少し間をおいて「いっぱい食べてるよ」笑う咲子。
■樹生は平気にみえる
樹生は後輩の川崎明奈から「園田さん、普通に仕事できてすごいですね」と言われる。ペットのハムスターが死亡したときは半年くらいひきずってミスしまくりだった、その実体験と比較してのことだった。
佐竹は明奈が新しいハムスターを飼って名前も同じにしていると話す。佐竹は樹生が平気にみえるから逆に心配だという。
樹生は咲子からもらったチケットで翔と一緒に花火大会に行く気だった。しかし母の嫌がらせで翔が旅行にいくことに。もう花火大会の前日だが、咲子に誰かに譲れないか?と相談すると、咲子は自分が一緒に行くと返信した。
■咲子と樹生が花火大会に行く
花火大会の当日。群衆の中、咲子は息が上がって、しゃがみこむ。そこに樹生が来て、介抱する。ベンチに座って、お水を飲んで落ち着く咲子。
咲子は「ずっと来たかったけど来れなかったんです。だからちょうど良かったんです。行きましょう。」と意を決する。しかし樹生は「やめましょう。」と言った。
樹生と咲子はビルの駐車場に忍び込む。この位置は花火が見える。樹生は咲子が人混み苦手かなと思って調べていたらしい。
咲子は飲み物を持ってきた。二人とも毎日晩酌していたが事故が起きて以来、楽しむことに抵抗があり飲んでいなかった。乾杯する2人。
咲子は酒を飲み夜風にあたって笑顔になったが、「よくないですよね…。私たちみたいなのがこういう…」ともらす。
樹生は「花火大会きて、酒飲んで笑ってることですか。【喪に服す】ってずっとメソメソ泣いてろってことなんですか。ミスなく仕事するのは妻が死んでも平気なやつってことですか…。」
咲子は体験を話す。入社して3年目の時 当時50代の上司が妻を病気で亡くした。しかし半年くらいして明るくなった。新しい恋人ができたみたいで幸せそうで良かったと咲子は思った。しかし幻滅している同僚も多かった。奥さんのことそんなものだったのか、と。
咲子は「あれなんなんでしょうね。不幸になった人がずっと不幸でいてくれないと困ることあるんでしょうか。」と疑問だ。
樹生は「元気になったのが恋愛だからですよ。他人のそれに厳しい人が多いから。」という。
咲子は「じゃあ 私は 私たちはいつまで可哀想でいたら 幸せになっていいんですかね。」と問う。
樹生は「それは…」と言いかけるが、花火が打ち上がる。
咲子は「わ~!久しぶりにみた!」と無邪気に騒ぐ。
<<こんなにキレイなものを見せたいと思う相手はよほど大切な人なんだと思った。そう思ってしまったから、横に人がいてくれて良かった。同じくらい可哀想な人がいっしょにいてくれて良かった。>>と思う咲子
■花火大会が怖い理由
帰り道。咲子は花火大会が怖い理由を話す。高校生の時、彼氏と花火大会に行った。会場に向かうまでの道が混んでいて、痴漢にあった。怖くて言えなかった。彼氏は気づいてなかった。開けた場所にたどり着いた時、おじさんがいなくなってから彼氏に言ったら怒られた。彼も17才だったけど、咲子は泣いて一人で帰ろうとして転んで、警備の人に親を呼んでもらった。
樹生は「怖かったですね。」と、ひと言。咲子は「はい。そう言って欲しかっただけです。母親は異常に過保護で。彼が無理に連れ出したと思って家に押しかけて…。」という。
結婚する前、内緒にして、咲子は充と花火大会に行った。やっぱり人混みがダメだった。充は「怖かったね」と言ってくれた。苦手なことは伝え合おうねって言って結婚した。
樹生は「すごいですね。すべての話を惚気話にする才能が。」と笑う。
咲子が帰宅すると、封筒が来ていた。送り主の名前も住所もないが、郵便局名「南千須」の消印(日付と時刻は25.9.26 12-18)があった。
■ママが死んだこと分かってる?
休日。樹生は翔にあずさの死を誤魔化すことなく、ちゃんと伝えた。なんとなく理解したようだ。幽霊のあずさは「樹生は分かってる?わたしは死んじゃって、もう会えないんだよ」という。
翔を連れて朝食のパンを買った樹生は、咲子の家の前を通りかかると、咲子が出てきた。翔は「ママ死んじゃったんだって。一人足りないから…さっちゃん来て。」と頼む。咲子は、ママの代わりはできないけど「さっちゃんと一緒にご飯食べてあげようかなって思う時は呼んで。」という。さっそく朝食に呼ぶ翔だが、咲子は断って夕食のときにする。
■充の手紙
樹生の自宅にて。夕食を終えて…。翔が寝た。樹生はチケットのことで敗北感があって、積極的に充を探して殴ろうという気にはなっていなかった。咲子は喫茶店に充が電話してきたこと、直人とは連絡取り合っているみたい、と話す。
そして昨日ポストに入ってあった封筒を見せる。中には、<<乾きが悪くなったらフィルターの掃除してね>>という言葉とともに洗濯機の乾燥フィルターの場所を示す絵があった。
咲子は「この手紙は、自分は元気だよって意味と、もう帰らないって意味です。洗濯物 、さっちゃん一人でなんとかしてねってことだから。」という。
咲子は探偵ごっこみたいで楽しくて、気が楽になったことを感謝。そして「短い時間でしたが ありがとうございました。」と咲子。樹生は「最後の別れみたいな…。」という。咲子は笑って「変わらずにご近所づきあいしてくれたら嬉しいです」という。
樹生は「じゃあ これで 可哀想なの終わりにして 幸せになれますよね?」と問う。咲子は「どうですかね?」とはぐらかす。
■かわいそうな人が幸せになっていいのか
(回想)花火があがった時。樹生は「それは、かわいそうな人同士ならいいんじゃないですか」と言った。しかし花火にかき消された。
樹生は、あずさ(夏帆)の遺影を見て「ごめん あずさ」と声をかける。
帰宅した咲子は地図アプリに充のスマホにあった長野県の住所を打ち込む
■咲子が向かった先は…
咲子は事故現場の川岸に花を手向ける。そして、赤い屋根の家まで行き、チャイムを鳴らす
咲子は「はじめまして。瀬尾咲子と申します。充さんはご在宅でしょうか。」と言ったところで第4話の幕が閉じた。
(つづく)
4話は、やや中だるみ、かなあ。連ドラ序盤、事故や謎のストーリーでグイグイ惹きつけてきたものの、前回で充が生きてることが分かったので、次は充はなぜ帰って来ないのか?というのが視聴者の関心事。その点では進展はなかったと思います。
でも、「かわいそうな人」に関して様々な描写があって興味深かったです。仕事を頑張っていて平気に見える人は悲しんでいないのか?そんなことないですよね。かわいそうな人に見られるのも何か嫌ですよね。腫れ物みたいに扱われて…。でも周囲の人も何て声をかければいいのか難しいですけどね。
パートナーを亡くして、新しい恋人ができて元気になるのはダメなのか。これって難しいテーマです。結局、本人の生き方の問題なので他人の目は気にしない方がいいと思います。てか、他人の幸せにあーだこーだ言うのって無駄というか、なんか、嫉妬とか妬み、ですよね。他人の不幸は蜜の味。恋愛がらみだからだと劇中では言ってましたが、人が幸せになるのは何か言いたくなる心理があるのかもしれません。
5話「誰にも迷惑かけないなら」
咲子(蒼井優)は充(松山ケンイチ)のスマホに残されていた長野県の住所を訪れた。しかし住んでる人は充もあずさも知らなかった。手がかりがなくなってしまった咲子。
同じ頃、あずさ(夏帆)が育った児童養護施設の職員・光江(宮地雅子)が、事故のことを知り、樹生(中島歩)を訪ねてきた。
光江は樹生に挨拶した後、古書店に行く。そして宮内(リリー・フランキー)と懐かしい再会。あの子が結婚して子供いるなんて、と懐かしむ2人。光江はともかく宮内もあずさを小さい頃から知ってるようだ。
時は流れ、バス事故からもうすぐ1年。咲子と樹生は、たまにお互いの家で食事をし、毎週コインランドリーで一緒に洗濯をする、心を許しあえる関係になっていた。そんなある日、事故現場に花を手向けに行った樹生は、ある人物と出くわす──。喫茶店の店員・直人(高橋文哉)だ。葬式に来たついでに、あずさに花を手向けたという。ちなみに葬儀は充のではないとのこと。(では誰の葬式?)直人は、あずさと1回だけ喫茶店の店員と客として会っていた。それだけの関係らしい。
拓真が千鶴に、妻と別れると言い出す。すると、千鶴は人様に迷惑かけたくないという理由で拓真とのお別れを決めた。
後日。バーで、千鶴が咲子に別れた件を話す。出産を諦めた千鶴は誰にも迷惑かけない恋愛をしたい。楽しく、人様に迷惑をかけないことに尽きる。咲子は千鶴の気持ちがわかる。樹生のことは気になるし、毎週いっしょに過ごす時間は楽しい。だが咲子の心の中には充がいるから、どかない限り 他の人にはならない。
木曜日。翔くんが保育園にお泊りの日の夜。樹生は咲子を自宅に招待して、ナポリタンをふるまう。自宅の更新を控えた樹生は引く質問であることを前置きして、(咲子の戸建て住宅に樹生と翔が引っ越して)「一緒に住むのはありですか?」と質問。咲子は動揺して粉チーズをテーブルにぶちまけてしまうが、「なしです」と断った。
樹生は「さみしいからです。誰でも良いわけではないです。」と理由を語る。樹生は断られても諦めず、あずさの一周忌が過ぎたら答えがほしい、それまで考えてほしいとお願いした。
ある日、咲子は直人に呼ばれて喫茶店の手伝いをしていた。閉店後、咲子は再び充からの電話を取った。咲子は充と最近の話をする。充は「聞かないの?」という。
【嘘はダメ。でも 言いたくないことは 言わなくていい】咲子は樹生と結婚する時そう決めた。だから充から言わないなら、言いたくないならいい。だけど1つだけ聞きたかった。 なぜ園田あずさを連れていったのか? 理由がわからず苦しんている樹生のことを思い、咲子は「子供いるんだよ。充のせいで死んじゃったんだよ」と詰問してしまう。しかし、充は何も答えなかった。
どうしたら夫婦に戻れるのか冷静に話すつもりただったのに、なぜか樹生のことを思っていた咲子。帰宅すると、ひとりで泣いた。
あずさは教会の児童擁護施設で育った。この教会でなら安心して眠れる(この教会が納骨された場所?)。宮内は1年たっても苦しいし、他の男と出かけなければ…と思ってしまう。樹生はあずさが「連れていってー」とか「ついて行きたいかも」と言ったのかもしなれいという。あずさ側の僕らはそういう事にしておいた方がいい。恨みたくないから…。
咲子は樹生とホームセンターに行き、脚立とゴミ袋を買う。いつも高い場所のものは充がとってくれていた。
咲子は樹生を自宅に招いて、樹生が大切になっていると気持ちを打ち明け、このままハッキリしない関係を継続することに決める。そして、充のものを処分すしながら気持ちの整理をしようとする。ピザを頼んでいたが、インターホンが鳴る。しかし、そこにいたのは充だった。 「ただいま」と充。咲子は驚きながら「おかえり」と返すのだった。
まさかの充が帰宅!? どうして1年も戻って来なかったのか。長野の住所の家は一体なんだったのか。そして気になるのは直人が長野まで葬式に行ったこと。もしかしたら長野の住所の家は、もともと実家だったのかも。 充の家族が危篤で失踪中は看病してたとか? それで亡くなったから葬式? 充とあずさが兄妹なら親に会いに長野に行くのも理屈が通るけど…。でも充だけ降りたんだよね。そして、なんで咲子に教えてくれないのか分からない! 咲子に迷惑をかけたくない、巻き込みたくないからなのか。充の病気説もありますが…。とにかく真相が気になりますね。
6話「証拠は?」
充(松山ケンイチ)が突然、咲子(蒼井優)のもとへ帰ってきた。そして咲子と樹生(中島歩)と充は、初めて3人で顔を合わせる。樹生は殴ってしまいそうだからと早々に帰った。
充と咲子二人きりとなった。充の口から少しずつ語られていく、この一年間の真実。充は両親とこの1年暮らしていたという。咲子が訪ねた家は両親が住んでいて、咲子が会ったのは母親だった。親に咲子のことを知らないふりをしてもらった。最近、父が亡くなったという。直人が葬儀の手伝いに来たそうだ。続きは樹生といっしょに聞くことにした咲子。
咲子は買い物に行き、充と初めて出会った日の出来事や、結婚して夫婦として過ごしてきたこれまでの日々を思い返していく…。
高校時代の友人の結婚式で2人は出会った。結婚披露宴にて、親への感謝の手紙が読まれる場面で席を外した咲子。同じようにその場から逃げていたのが充だった。2人は嫌なことで共感し合った。2次会の後、二人でお酒を飲んだ。
充とは特別気が合うわけではないが、不思議と話題に困らなくて、時々ある沈黙も心地いい。嫉妬とは違う。仲のいい家族を見ると自分が欠陥品に思えてしまう感覚を共感しあう2人。充は両親と疎遠。一方、咲子の親は過干渉だった。
咲子は今までに足りなかった感覚を覚えて、この人となら家族になれるかもしれない、と思った。
3回目のデートの時、充は周囲の人が呼ばないあだ名「さっちゃん」と咲子を呼ぶことに決めた。いい感じに進んでいたが、充から連絡が途絶えた。不安になる咲子。海外出張だと分かり、安心した。ひとつの連絡で一喜一憂する時点で、もう恋をしていた。
付き合い始めて瀬尾さんから充さんに、結婚して充呼びになった。結婚式はしなかった。2人だけで家族を始めたかった。共同生活のいざこざは話し合いで解決できた。決まりごとは「ウソはダメ。言いたくないことは言わなくていい」という一つだけ。簡単だった。難しかったのは2人じゃなくなること。2人より3人家族、4人家族…。2人も楽しいのに欲張り過ぎた。
ある日、充は「俺は2人も楽しいよ」と言った。2人だけの家を買った。幸せだった。ずっとこの家で、ずっと2人で生きていけると思った。何を間違った?私の何が違った?それとも他に正解を見つけた?
買い物から帰った咲子。充と掃除機の調子の話や冬物の服の話をする。すると、咲子は泣き崩れた。こういので良かった。2人でここで、ずっとこういうつまらない話をしてるだけで良かった。ご飯や家電についての話をしてるだけで良かった。ずっと続くと思っていた。
咲子は「わたしの何が嫌だった?子供?」と尋ねる。充は首を横に振る。
咲子は「さっちゃんが悪いわけではないというのが一番きついよ。直しようがない。私じゃない他の人を見つけたってことじゃん」という。
咲子は充の沈黙に、それが答えだと理解する。充は指輪があるけど今はしてないという。
夜。咲子は気持ちが爆発して散歩に出て、コインランドリーで時間を潰している。そこへ偶然、樹生がやってきた。翔くんは妹がみてる。
咲子は樹生といると心が落ち着く。深い意味はない。咲子は充が自分でなくあずさを好きになったのだと理解していた。
帰り道。咲子と樹生は談笑しながら帰っている。それを充が(遠くから)見てしまう。
咲子が帰宅すると、咲子の食事だけ用意してあった。充はソファでひとりで寝る。
翌日。咲子は上司に定時上りを要望する。一方、充は直人に会う。失踪は咲子と出会ってすぐのころ以来、10年ぶり(海外出張は嘘?!)。こんなに長く同じ場所にいられたのだから、咲子がスゴイ。
夜。咲子の家にて。咲子、充、樹生で話し合い。どうしてあずさは一緒に長野に行ったのか? 充はあずさと1年くらい第三金曜日にコインランドリーで話す仲だった。前日、充が長野へ両親に会いに行くとあずさに話し、心細いと思って「ついてきて」と充か誘った。
充は「不倫なんてないです」と明言。事故の日、初めて外で会った。咲子と樹生は証拠を求めた。しかし不倫でない証拠というのは難しい。樹生はあずさが亡くなってるから言い逃れしていると思い、充を問い詰める。
充は「(園田あずささんを)不倫するような人だと思ってるんですか。園田さん可哀そう」と樹生を責める。事故の遺族は事実を無視して価値観を押し付けていいのか?と、理屈で樹生を追い詰める充。咲子が充をビンタして「あんたは言葉を選んで!」と注意した。充は謝った。
充は道中のサービスエリアで「逃げるなら今だ」と思って降りたという。
充は「お二人はどういう関係なんですか」と問う。証拠は?恋愛関係になかったってどう証明するんですか?樹生を部屋にあげて2人でいたのに…。
充とあずさを不倫と決めつけたのに、咲子と樹生が不倫じゃないと言い切れるのか?…充は樹生に迫る。(つづく)
- この1年、充は長野にいる両親と暮らしていた。
- 咲子が訪ねた家に充の両親がいた。両親は充を知らないと嘘をついた。
- 充の父は死亡。母が悲しむのを見て、咲子を思い出して自宅に戻ってきた。
- 充とあずさは1年前から第3金曜日に会う仲。
- 充からあずさを長野に誘った。このとき2人で初めてコインランドリー以外で会った。
- あずさを誘った理由は、疎遠になっていた両親に一人で会いに行くのが「心細い」から。
- サービスエリアで降りた理由は逃げたかったから。
- 充は不倫を完全否定。
蒼井優さんの演技に泣かされ、胸打たれます。そして充役の松山ケンイチさんの演技にはイライラさせられます。失踪してたくせに、何を樹生のことを詰問してるんだ!って、モヤモヤします(笑)。 咲子が充を叩いてくれて少しスッキリしましたが…。でも、たしかに、充とあずさの不倫を疑うならば、咲子と樹生の不倫も疑われておかしくないです。例えホテルに行かなくても密室に2人きりでいたら世間から怪しまれます(どこかの市長はラブホテルで男女2人でいても関係を否定してましたが…)
気になるのはサービスエリアで「逃げる」行動をした充。失踪が10年ぶりという言葉からして、よく失踪してたのかなあ?もしかしたら充は充でない(何言ってるんだ 笑)という展開も予想されますが…。疎遠の両親に咲子を会わせないのも気持ちがよく理解できないなあ。よほど毒親なのかな?お金を無心してくる毒親とか?
充はまだ何かを隠しているとも思います。SNSで【兄妹説】があります。しかし充とあずさがシンプルな兄妹なら隠す必要がないです。一緒に(自分たちを捨てた)親に会いに行ったという納得できる理由にはなります。ではこの説が本当ならなぜ隠す必要があるのか。推理すると、親が犯罪者で子供を戸籍から抜いたとか? 咲子の母は過干渉、樹生の母もうるさい姑さん。なので本人たちというより義母たちにバレたくないのかも…。
時系列
- 2016/6/28?咲子と充が出会う
- 友人の結婚式で2人が出会う。
- 互いの感覚が合い、デートを重ねて付き合う。
- この頃、充は海外出張で音信不通となる(失踪グセ?)
- 4年前(2021)直人と充の出会い
- 矢野直人は新卒で入った会社を辞めて、路頭に迷っていた。
- 矢野直人が喫茶店「ひこうき」の名前に惹かれて、店に入り、充と出会う。
- 矢野直人が喫茶店「ひこうき」の従業員になる。
- 2024/6/21(金)充とあずさが出会う
- 近所のコインランドリーで、充とあずさが出会う。
- あずさから積極的に充に話しかけた。
- 充は過去や失踪癖を話す。
- あずさも夫に言えないことを充に話す。
- 他人だからこそ話せる関係だった。
- 以降、毎月第三金曜日に会うことに。
- 2024年12月第3金曜日に先約あり
- 充は、直人の誘いを先約があるからと断る。
- その断った日は第3金曜日。あずさと会っていた?
- 2025/5/165月の第3金曜日 ※1
- 樹生が忘れ物を取りに自宅に戻り、近所のコインランドリーで、あずさと充の密会を目撃!
- 2025/6/20(金)6月の第3金曜日
- 咲子は校了日で忙しい。
- 樹生が有給休暇を取得して、あずさと充の昼間の密会を目撃!
- この日の夜は、瀬尾家、園田家とも一緒に過ごす。
- 2025/6/21(土)バス事故
- 朝、コインランドリーで咲子と樹生が出会う。
- 咲子は、充が「ちょっと出かける」前にコインランドリーのことを教わった。喫茶店の仕事は休みで、夜には帰ると言っていたが…。
- あずさは樹生に、樹生の知らない「友達と出かけてくる」と言っていた。ふかふかのタオルはコインランドリーで乾燥をかけたとも教えていた。
- 午前10時過ぎ、瀬尾充がバス転落事故に巻き込まれ、行方不明となる。川に流された?
- 園田あずさがバス事故に巻き込まれ、死亡。
- 充とあずさが隣同士で座っているバス車内の動画が残っていた。2人は一緒に旅していた!
- 朝、コインランドリーで咲子と樹生が出会う。
- 2025/7/8咲子が夫の不倫疑惑を知る
- 事故から18日経過。まだ充は行方不明。※2
- 咲子は、あずさの夫・樹生から、充とあずさの不倫疑惑を教えてもらう。
- しかし家やホテルに入った形跡はなし。
- 咲子の母から電話が来る。※3
- 同年7月咲子と樹生が聞き込み
- 直人は、咲子に「充が妻の愚痴を言っていた」と嘘をつく。
- 宮内は、死者のプライバシー保護のため、教えない。
- 同年8月?充がバスに乗ってないことが判明
- ドライブレコーダーから充がバスを降りたことが分かる。
- 充は事故で行方不明でなく、自らの意思で失踪?!
- 花火大会のチケット、水族館のチケットが見つかる。
- 2025/9/27(土)第48回むさしの納涼花火大会
- 充のジャケットにカップルシートのチケットがあった。
- 咲良と樹生がビルの駐車場で花火を観覧する。
- 同年9月?咲子は長野県へ
- 咲子は充が在宅している家を訪問。
- しかし何の手がかりもなかった。
- 2026年6月もうすぐ1年
- もうすぐ1年が経過しようとしている。
- 樹生は咲子に一緒に住もうと提案して…。
- 2026/6/28充が帰ってくる
- 咲子は充の荷物を捨て、樹生と名前のない曖昧な関係を続けることを決心。
- そんな中、充が帰って来た。
- 6月28日は充と咲子が出会った日でもある。
- この1年、充は長野で両親と暮らしていた。最近、父は死亡。
- 同年6月?充の失踪グセ、充とあずさの第三金曜日の真実
- 充は、あずさを長野に誘ったと明かす。実はウソ!
- 充は、あずさとの不倫を完全否定!
- 充が失踪した理由は、失踪グセがあるから。
- 充とあずさの第三金曜日は、会話してガス抜きする日だった。
- ※1:第2話にて。樹生が「その日は5月の第三金曜日でした」と語る。樹生の会社の回想シーンで日めくりカレンダーが5月16日(金)となっている。
- ※2:第2話にて。テレビのニュースで事故後18日と示された。
- ※3:第2話にて。咲子の母からの留守番電話に日付の表示あり。
- バス事故の日付が確定:第3話のドライブレコーダーに日付の表示あり。
- バスに乗ってないと分かった日は、8月か? 理由:9月の花火大会のことを来月と表現しているから。
Tシャツが乾くまで】のあらすじ・ネタバレ・考察・最終回予想まとめ
「Tシャツが乾くまで」最終回(10話)まで考察・解説していきます。
脚本・生方美久氏は「共感や感動を目指した物語ではないので、人間観察の感覚でお楽しみください」とコメント。
千葉行利プロデューサーは「きれいごとは一切なしの毒入りのヒューマンドラマ」とコメント。
人間のダークな部分を描くドラマのようです。
登場人物に共感できなくても人間観察のつもりで視聴するのが楽しめるポイントかもしれません。
物語の縦軸としては
- 事故が暴いた、愛する人の“第3金曜日の秘密”とは?
- ある事故に巻き込まれた2組の夫婦のてん末。
- 愛する夫と幸せな結婚生活を送っていた主人公・咲子は幸せになれるのか?
あたりに注目です。
「第3金曜日」の意味は?【確定】
事前情報でキーワードとされていた、「第3金曜日」「行方不明」「Tシャツ」の意味について考察していきます。
- 咲子(蒼井優)にとっての第3金曜日は、担当する月刊誌の校了日(原稿を最終確定する日)で、忙しい日です。
- 充(松山ケンイチ)にとっての第3金曜日は、充がオーナーを務める喫茶店の定休日。(毎週金曜日が定休日)
第3金曜日の秘密とは?
事前情報であった「事故が暴いたのは、愛する人の“第3金曜日の秘密”」。その意味は…。
- バス事故に遭ったのが充と、あずさ(夏帆)だった。
- 2人が会っていたのが第3金曜日だった!
- つまり愛する人が不倫していたのが第3金曜日だったということ!?
まとめると、充は妻・咲子が校了日で多忙な第3金曜日に自分の仕事を休みにして、不倫相手・あずさと密会していたということ。しかし本当に不倫していたのかは1話時点では不明です。
嫌われてもいい他人と話す日(ガス抜きの日)
第三金曜日は、充とあずさがコインランドリーで会って話すだけの日でした。本当にただ話すだけ。性行為という不貞行為はありません。でも…。
充とあずさは、嫌われてもいい他人だからこそ話せる関係でした。だから第三金曜日はガス抜きの日でもありました。夫婦関係を良くするために必要な日。
でも充とあずさの関係は名付けようのない関係。赤の他人? 友人? 話し友達? 視聴者によっても意見が分かれる関係でしょう。
劇中で咲子は、充とあずさの関係について「不倫より信頼関係がある」「(親に会いに一緒に行くのは)他人じゃない」と言及しています。
筆者としても、妻よりも関係の深いソウルメイト(魂の伴侶)ではないか?と思ってしまいます。不倫・浮気なら体の関係なので分かりやすいです。体が離れたら終わりです。でも心の結び付きは、心の浮気は、根が深いです。咲子はどうしたらいいのでしょうか?視聴しながら咲子と一緒に途方に暮れます。
みなさんは充とあずさの第三金曜日をどう思いますか?
「行方不明」の意味は?【確定】
事前情報にあったワード「行方不明」とは、充がバス事故で行方不明となったことでした。
充はバスが橋から転落した時、川に流された可能性があります。1話時点で事故から18日も経過。生存の可能性は低そうですが…。
充は、どこかで生き延びてる可能性もあると思います。誰かに助けられたけど記憶喪失になってるとか?
記憶喪失の充が咲子のもとに生きて戻ってきた時、あずさ(夏帆)との不倫の記憶すら忘れてしまっている充に対して、咲子がどう向き合うのかが最大の試練となります。
あるいは、妻に申し訳なくて身を隠しているケースも考えられます。その場合は、充も過去の過ちにどう向き合い、妻にどう許してもらうか、妻・咲子は夫を許せるのかが試練として描かれるでしょう。
でも生存のパターンはドラマドラマしすぎてる(ドラマチックにしすぎてる)かなあ(笑)。
第3話で、充がバスを降りていて、生きていることが判明しました。警察は家庭から逃げたくて「失踪」したと見立てています。なぜ充は帰って来ないのか?今後の注目ポイントです。
第4話ラスト、咲子は長野県に行き、充が在宅してる家を訪ねました。その家はいったい? 充は何かの病気で療養していていて、そのための施設とか?と心配になります。
第5話ラスト、事故から1年が経ったころ、充が咲子のもとに戻ってきました。今頃なぜ?
充は失踪癖があった
第7話で、充の失踪癖が明かされました。2~3年ごとに行方不明になる癖があったのですね。なかなか理解しにくい症状ですが、実際に世の中にもあるものだそうです。
「Tシャツ」の意味は?
咲子の家の乾燥機が不調でTシャツが乾かなかった時、充が近くにコインランドリーがあることを教えてくれました。そのコインランドリーで咲子は樹生と出会います。乾燥機でTシャツが乾くまで、咲子と樹生が談笑することに…。
実は、咲子と樹生が出会う以前から、充とあずさがコインランドリーで出会っていて、Tシャツが乾くまで談笑していたことが初回ラストで明かされました。Tシャツはコインランドリーで男女が出会う、きっかけの小道具でした。
また、バス事故の後、咲子が充の大きなTシャツを着て泣く場面があります。身に着けるものであるTシャツはその人を思い出す品でもありました。
まとめると…Tシャツは出会いの小道具。Tシャツはその人の象徴。そんな意味が込められていると思います。
「Tシャツが乾くまで」の意味は?
タイトル「Tシャツが乾くまで」の意味はコインランドリーでのTシャツが乾くまでの時間(洗濯待ち時間)と、喪失・疑念・悲しみが乾く(収まる)までの時間というダブルミーニング(2つ以上の解釈が可能な意味づけ)があると思います。
1話時点の予想ですが、充とあずさは不倫関係でなく、コインランドリーでTシャツが乾くまでの時間だけ会っている関係だったのかもしれない、と予想します。その方がタイトルにかかってきますし。
そして2人がバス事故に遭った日は、初めての旅行とか?それとも何か理由があって長野に行ったのでしょうか。その点は2話以降で明かされていくことでしょう。
最終回ネタバレ予想①不倫はミスリード?
不倫疑惑はミスリードで、充(松山ケンイチ)とあずさ(夏帆)の「第3金曜日の秘密」は過去の共有体験(兄妹説・同じ施設育ち説など)から喪失を埋めるような関係なのだと予想。
最終回ネタバレ予想②日常を取り戻すラストに?
咲子(蒼井優)と樹生(中島歩)の関係も最終的にどうなるか、気になるところ。1話ラストでは、樹生が咲子に復讐したいのかと思いましたが…。
2話での咲子と樹生は喪失の連帯感で寄り添う関係に!
でも、最終回は咲子と樹生が互いの「好きな人フィルター」を外し、喪失を受け止めて日常を取り戻して終わるのかな、と予想。Tシャツが乾くように、濡れた人間関係(不倫疑惑)が乾くまで(癒えるまで)を描いて着地するのかな、と思います。夫婦の愛や日常が回復する感じで!
最終回ネタバレ予想③ 10話の終わりは想像できない?!
充の生死も気になりますが、あえて行方不明にしたからには、生存していて展開をふくらませてきそう。でも筆者の予想なんか裏切ってきそうな感じもします。根拠はキャストコメントで…。
蒼井優さんが1話終了時点のキャスト登壇イベントで、「たぶん、今の段階で絶対10話の終わりは想像できないようなところに向かって飛んでいますので、最後までついてきていただけたらと思います」とコメント。
また、A-Studio+に出演した中島歩さんは「残されている2人が前代未聞の関係になっていく。見る人の倫理観を刺激してくる」とコメント。
もしかしたら咲子と樹生がくっつくという予想外な結末の可能性も捨てきれません。いや、それだと1話終了段階で既に予想の範囲内ですかね(笑)。
本作は、脚本家・生方美久さんらしい「喪失と再生」「人間の奥深さや多面性」を描く作品。「第3金曜日」「行方不明」「Tシャツ」「フィルター」などのモチーフに多層的な意味が込められ、不倫疑惑を軸にしつつ人間ドラマを描いています。だからミステリーではないのに言葉や小道具の意味は何か、考察しがいのある作品。最後まで楽しめそうですね!

