第10位:DEATHE NOTE デスノート
数少ない漫画実写化作品の成功例のひとつ
藤原竜也と松山ケンイチがガップリ対決し、Lとキラを演じたカルト的人気を誇る名作漫画、『デス・ノート』の実写映画化作品。
デス・ノートはハリウッドでも実写化されるも酷評に終わっています。
今、再び映像化に取り組んでいますが、果たして…と言ったところ。
その中でも、一際評価が高いのがこの日本映画での実写化。
事大きな評価となっているのは、松山ケンイチ演じるLの見事なまでの再現っぷり。
今の松山ケンイチからは全く想像もできない、見事すぎる役作りはファンが抱く思いを見事なまでに再現できています。
その甲斐もあり、松山ケンイチ演じるLの単独作品が製作されるなど、この映画をきっかけに松山ケンイチはブレイクを果たしている、注目作品のひとつ。
第9位:嫌われ松子の一生
鬱映画なのに…!?
全くもって救いのない物語を、底抜けに明るく描いたことで、高い評価を獲得した作品『嫌われ松子の一生』。
誰からも好かれず、嫌われ続けた女性、松子。
彼女のそんな生涯を、中谷美紀が見事に演じ切ります。
この松子は、中谷美紀にどハマりした役柄ですが、監督の中島哲也のやり方は、現代ではとても珍しい鬼のスパルタ。
これで、撮影に現れないという事態も招いたことでも知られており、その厳しさは業界でも随一を誇る人物。
そんなやり方でも、しっかりとこれだけの作品を生み出し、見事な演出は必見です!
本来ならば暗くダークな作品において、中島哲也監督はこの映画を明るくハッピーなミュージカルに仕立て上げます。
その結果、国内の映画賞の数々を受賞するなど、今でも名作に上がるほどの評価を受けている名作のひとつです。
第8位:告白
イヤミスの代表作!
イヤミスの女王、湊かなえのデビュー小説の実写映画化作品。
まさしく、戦列のデビュー作とも言える衝撃的な展開をする作品で、その衝撃はキャスティングにも込められていました。
これまで、クリーンなイメージの木村佳乃をまさか出来事を起こす母親役に据えるなど、衝撃的な展開を迎える作品です。
この映画は、賛否両論にとなっていることでも知られており、ワースト映画に選出されたりなどしていますが、公開当時台湾では、その年の興行収入No.1に輝くなど、世界的にも話題になっていました。
その証拠に、2010年度のアカデミー賞ノミネート候補を選出する1次選考作品に選ばれています。
結果として、ノミネートは逃していますがそれだけ国内外で大きな評価を集めている作品です。
第7位:万引き家族
家族って何?
カンヌでグランプリを獲得するなど、世界でも大きな評価を獲得した作品『万引き家族』。
日本の貧困をリアルに描き、その現実をまざまざと見せつけた衝撃のストーリー。
樹木希林、松岡茉優、安藤サクラ、リリー・フランキー、中でもりんを演じた子役の佐々木みゆは絶賛を集めていました。
アカデミー賞獲得にも期待が集められていた作品ですが、惜しくも翌年同じ題材でよりエンターテイメントに特化した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』に話題を持っていかれますが、今年の初め頃にはこのふたつの作品の比較がされるなど再び脚光を集めていたりも。
物語は、貧困を抱えるひとつの大家族。
おばあちゃん、母親と父親。
小学生の息子に、高校生の長女の5人家族。
しかしこの家族には、秘密があったのだ!
第6位:おおかみこどもの雨と雪
オオカミと子供とオカン
今やスタジオジブリと同様に、日本を代表するアニメーションスタジオとなっている細田守監督擁するスタジオ地図のアニメーション映画『おおかみこどもの雨と雪』。
スタジオ地図作品としては、この『おおかみこどもの雨と雪』が劇場公開作品第1作目となり、細田作品として有名な『時をかける少女』と『サマー・ウォーズ 』はマッドハウス製作。
その2つを含めても、海外で1番評価の高い細田守作品は、この『おおかみこどもの雨と雪』となる。
狼男と人間のハーフである雨と雪を中心とした物語で、人間として生きるか、狼として生きるか、その選択に迫られる姉弟の物語。
第5位:空白
古田新太の好演が光る傑作のひとつ!
娘を交通事故で失った父親の狂気の姿を描く、ヒューマンドラマ『空白』。
主演は古田新太が務め、松坂桃李、寺島しのぶら演技は俳優が集う。
漁師で粗暴な性格の、昔ながらの昭和人間な父親。
離婚し中学生の娘と二人暮らし。
しかしある日、娘が交通事故で亡くなってしまう。
事故の原因はどこにあるのか…
その是非を問うため暴走する父親の姿を描く、心を抉るヒューマンドラマです。
古田新太の圧巻のパフォーマンスは必見!
世界でも高い評価を獲得したのは頷ける1作。
第4位:映画 聲の形
過去の自分と、今の自分
京都アニメーション所属・山田尚子の劇場公開作品3作目の映画となる『映画 聲の形』。
原作は、週刊少年マガジンで連載されていた漫画です。
生まれついて耳が聞こえない少女、西宮硝子とガキ大将だった石田将也の出会いと再開を描いた青春映画。
聴覚障害を描いた作品として、障害をメインではなく、それを用いた青春映画として大きく評価を獲得。
これは日本だけではなく世界にも飛び火し、2018年まで世界各国で上映されています。
キャストは、ほとんどは声優を本職とする俳優たちですが、主人公の少年期を演じる松岡茉優が唯一女優として参戦。
しかも、松岡茉優の声と気がつかない人が多数おり、表現力の高さを発揮しています。
日本や世界で大絶賛されている本作は、この作品で世界に向けて京都アニメーションの存在を提示させている代表作となっています。
事実イギリスでは、スタジオジブリ、新海誠、細田守に次いでチェックすべきクリエイターとして注目の存在として監督の山田尚子が挙げられていました。
それだけ、世界で高い評価を獲得している青春映画です。
第3位:進撃の巨人〜クロニクル〜
日本のアニメは、世界をも揺るがす!
「その日、人類は思い出した…奴らに支配されていた恐怖を…鳥籠の中に囚われていた屈辱を…」
という、とても耳に残る衝撃の言葉でスタートするアニメ『進撃の巨人』。
最初から目の離せない衝撃的なストーリーが展開し、巨人対人類という構図がいつしか壮大な物語に発展し、細かすぎる伏線に皆発狂するほどの驚きが持たされ、世界的人気を誇るモンスター作品。
Production I.Gから独立心の強い面々で、子会社として新たなスタートを切ったWIT STUDIOというアニメーション制作会社の最初の仕事となった、『進撃の巨人』。
このWIT STUDIOが手がけたシーズン1からシーズン3、全59話をまとめたものが『進撃の巨人〜クロニクル〜』。
WIT STUDIOはこのシーズン3で一区切りと考え、その後の製作は手がけていません。
しかしアニメ『進撃の巨人』を最後まで描くべきということから、FinalシーズンはMAPPAへと引き継がれました。
これまで、アニメ『進撃の巨人』は、シーズンごとにまとめられた総集編ともいうべき作品を劇場版として公開されるのが通例です。
その中でも、世界で最も評価の高い作品が、これまでのシーズン1から3をまとめたこの『進撃の巨人〜クロニクル〜』なのです。
いよいよ完結へと向かう、アニメ版。
更には、原作もこの4月で最終回を迎えるというだけあって、大きな話題となっている『進撃の巨人』。
日本だけではなく、世界でも注目を集める大人気作品です。
いよいよ壁の外へとでたエレンたち。
彼らの結末に向かうまでの冒険を描いています。
第2位:君の名は。
運命を変えるラブストーリー!
長野県南佐久出身の映画監督、新海誠監督の大ヒット映画『君の名は。』。
今や、宮崎駿、細田守、大友克洋に継ぐ日本が世界に誇るアニメーター監督として指折りの存在となるきっかけとなった作品。
主人公2人の声優を上白石萌音と神木隆之介が務め、ファンタジーSFとしても高い評価を誇る作品。
新海誠監督の特色として、それまでのアニメ作品には見られなかった、綺麗な情景や景色がとても綺麗に写る様な作風が特徴で、本作にもその傾向は多く見られています。
それ以上に、特別な力でお互いが入れ替わる設定など、その2人の繋がり、地域の密着性、ストーリーとしても非常に重厚で全てが繋がる親和性がとても心地いい作品。
日本だけではなく、世界でも高い評価になっていることが、頷ける名作にひとつです。
第1位:千と千尋の神隠し
出典元:https://www.disney.co.jp/studio/ghibli/0252.html
ジャパニメーションの代名詞!
世界で最も評価を受けている日本映画、やはり映えある第1位はスタジオジブリ作品。
その中でも1番評価の高い作品は、2001年公開の『千と千尋の神隠し』。
『もののけ姫』が最もヒットした映画ではあるものの、評価はこちらが上でした。
こどもである千尋が、突如迷い込んだ世界で成長を遂げていくという分かりやすいストーリーなども大きな評価の要因に。
ジブリ作品では、英語の吹き替え版の声優も、ハリウッド俳優が務めることが多い。
しかし『千と千尋の神隠し』は、年代的にもまだ声優メインのキャスティングがされています。
スタジオジブリは今やアメリカだけではなく世界中で注目を集めるコンテンツで、近年ではアメリカの「HBO MAX」で配信がされているなど大きな話題に。
日本では、いまだ日本テレビでしか観ることができないため、今最も配信が望まれているビッグコンテンツとして常に注目を集めています。
日本映画ランキング・まとめ
以上、IMDbのユーザースコアで見た日本映画ランキングでした。
いろんな作品を、ラインナップしましたが、国内で高評価になっている作品では思いの外世界でも高評価に…
というわけではなく、映画としての完成度を加味している様なものが多く反映されていたのも特徴的でした。
日本映画の良さを引き出す作品群に、興味観る映画の参考にしていただければ幸いです。
また来月の更新をお楽しみに!
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