見上愛さん・上坂樹里さんダブル主演の朝ドラ「風、薫る」最終週「道標(みちしるべ)」第129話(9月24日放送)のあらすじネタバレと感想を紹介します。
りん(見上愛)は、直美(上坂樹里)に看護の実用書を書かないかと相談する。りんの話を聞いた直美は、柳生(中村倫也)の元を訪ねることにして…。
【風、薫る】129話あらすじネタバレ
分からないところは分からないままで
シマケン(佐野晶哉)と話したりん(見上愛)は、直美(上坂樹里)に看護の実用書を書かないかと相談する。後に続く看護婦たちのためになるような本にしたいというりんの姿を見て、賛同した直美は内務省衛生局の柳生(中村倫也)の元を訪ねることにする。
直美は、柳生に「謝罪・お礼・お願い」を目的に会った。先日は言い過ぎたことを謝罪する直美。柳生も謝った。お礼とは平蔵さんのことだ。柳生が見学に来た時以来、平蔵は子供たちに碁を教えて、酒の量が減っていた。そしてお願いとは…。
「今後とも恵風看護婦会とご厚意にお願いします」と、直美。今でも柳生の考えはわからない。けれど、「分からないところは分からないままで。大事にしていきたいんです、このご縁」と思うようになった直美。そもそも、分かりあえないのも当然だった。直美は患者一人一人のために奔走する看護婦であり、柳生は国全体をみる役人だから…。
柳生も「確かに、多少の犠牲は仕方ないという看護婦に看てもらいたくはないな。」と理解を示す。しかし柳生は「人は共感したがる。できないと嫌悪しはじめる」から共感できない相手とうまく出来るのかは疑問だった。直美は、「柳生さん、ひどいことを言う思っていたけれど公衆衛生向上のため 富国強兵のために奉仕活動をしている」と解釈を述べた。
さらに、直美は、「新潟のリターン」(新潟で柳生を看護したことのお礼のこと)を理由に、りんが執筆する看護の本を関係各所に推薦するよう依頼する。
柳生は「リターンを得て奉仕をするのか。 君は矛盾しているな。」と苦笑しつつ、「無償での看護は今とある政治家が勧めている社会保険という制度に近くて」ともらす。でも今すぐ実現は不可能なので、引き続き直美たちの頑張りが必要だという。
看護とは?
一方、りんは患者の佳枝の歌を聞かせてもらっていた。「一掛け二掛け三掛けて~」とわらべ歌を歌う佳枝の様子を見たりんは、看護とは何かという答えを導きだす。
その後、直美とりんは、書籍の内容について議論を深める。看護とは何か。看護とは今そこにあるもの。 患者が 困っていて看護婦が必要だと思えば、食事、話を聞くこと、時には歌でもいい。全て答えは今、目の前にいる患者と看護婦の中にしかない。
直美は「でもそれって 今そこにいないとわからない。看護とは分からないと言っているのと同じじゃない?」 と問う。
りんは、 分からないものは分からないままにすることが誠実だと答える。
2人はその後も、議論を重ねていく。(つづく)
【風、薫る】129話 感想
「分からない」ことに向き合うということ
129話のりんと直美は2人とも「分からない」ということに言及していて、なんだか、シンクロしてましたね。
直美は、多少の犠牲は仕方ないという柳生の考えが分からない。
りんは、看護婦とは何か分からない。
その分からないことに誠実に向き合った2人は、彼女たちなりに答えを導きました。
直美は、柳生の考えが分からないけれど(共感できないけれど)、なぜ柳生がそういう考えなのか理解はしていました。お役人だからそういう考えになるのだ、と…。
りんは、分からないことをそのままにして、患者との関係の中にしか看護はないと、結論づけました。
分からないことがあると面倒になって、さらに考えることを放棄してしまいがち。
そこで思考停止しないで、さらに考えを深めた2人はスゴイなあと感心してしまいます。
共感至上主義へのアンチテーゼ
個人的に気になったのは、柳生の「人は共感を求める」「共感できないと嫌悪する」という趣旨の言葉。
ドラマの感想コメントの中には、登場人物の言動に共感できない(感情移入できない)という批判があります。でも、共感できないからって、そのドラマが嫌い(つまらない)はイコール?いや、違いますよね。
本作は明治時代ですが、現代の世の中の共感至上主義へのアンチテーゼ(対立する考えや意見)のような感じを受けました。
共感できる・できない(分かる・分からない)だけで、人を(柳生さんを)、そして作品を嫌うのはもったいないです。
自分と同じ気持ちや価値観じゃないから理解できない!と考えるのをやめてしまってはいけないと思います。
要するに、共感できなくても理解しようとすること。わからなくても、相手をわかろうとすること。これって大事!
直美さんは、柳生さんが分からない!だから嫌い!!ってならずに、理解しようと努めて、歩み寄りました。この姿勢をみんな持ったら平和な世界になるんじゃないか?と、大げさながら思います。
さて、「今そこにあるもの」に気づくために、看護婦は何をすればいいのか。最終話で、りんと直美が出すだろう「看護」への考えには注目です!最後まで見届けましょう!

