見上愛×上坂樹里ダブル主演の朝ドラ「風、薫る」第15週「差し出せぬ手」(7月6日〜10日)のあらすじと感想を紹介します。
71話、72話、73話、74話、75話の回です。
【風、薫る】第15週あらすじ・感想
71話:山本の優しい嘘
花火の日、りん(見上愛)は山本(本田大輔)の願いをかなえるため、山本を連れて彼の家に向かう。妻のテイ(伊勢佳世)と再会した山本は、あるウソをつく。
山本は牛鍋を食たべてきたという嘘をついた。りんにも同意を求め、りんも嘘をついた。山本は「手術してよかった。お前のおかげだ。」と、テイに感謝した。
ほっとした表情で眠りについた山本。廊下にて、テイはりんに、「口なんかきけなくてもいいんです。寝てるだけでもいい。ただ一日でも長く生きててくれりゃこっちは…」と本音を漏らす。
その言葉を寝床で聞いていた山本。
その後、目覚めた山本は「病院に戻りたい」とりんに言う。山本は、りんに抱えられながらなんとか病院へ戻ったが……。廊下で倒れた山本は、「一ノ瀬さん。助けて。助け…」と言葉を残し、息絶えた。
病院に駆け付けたテイは、と涙を流す。医師・今井(古川雄大)は、いつ急変してもおかしくない状態だったと告げる。 テイは夫を抱きしめながら「バカだよ。あんた大バカ者の大ぼら吹きだよ」と大きな声で告げる。
山本さん、妻を救う嘘をつけて、良かったと思ったら・・・。無理な外出で悪化したのか、死亡してしまいました。テイさんの涙を見ると、りんの行動は良かったのか、分かりません。看護婦として許される行動ではないのは確かですが…。
72話:君は看護婦だ
山本(本田大輔)の一件でりん(見上愛)は深く落ち込み、直美(上坂樹里)、美津(水野美紀)らも心配する。そんな中、院長の多田(筒井道隆)は今井(古川雄大)のいつ急変してもおかしくなかったという診断を病院としての見解とする。そして、りんに対して「あなたが謝るのはおかしい」から通常どおり勤務をするよう命じる。
その後、今井はりんに「医療に携わる者として失格だ。命を助けることを何よりも優先せねばならない」と叱責。その上で、「もし私が患者なら命より重んじるものがあるという考えは否定しない。あるいは君が患者の友人ならわからなくない。だが君は看護婦だ」と告げるのだった。
病院が非を認めないため、通常通り業務することになったりん。しかし、りんはどこか様子がおかしい。手が震えて脈すら測ることができない。
中庭にて。りんは直美に「山本さん、最期に『助けて』って…山本さんの顔、声、手が…。助けるって何?」と吐露する。
その夜、一ノ瀬家にて。丸山(若林時英)が慌てて助けを求めてやってくる。(つづく)
たしかに、患者の友人なら理解できる行動です。しかし、「看護婦」としてはダメです。人間としてOKなこととと、看護婦としてはダメなこと。難しいですね。でも、今回は問題になってませんが、患者を無断で外出させたことで死亡した場合、りんの責任問題になっていたと思います。業務上過失致死です。手術するときも同意書を書いてもらうように、外出するリスクを理解してもらって同意書を書いてもらうのが良いのですが…。まあ。実際問題、そんな同意を取るとかの感じじゃなかったですけどね。
73話:看護婦としての正しい、人としての正しい
ある夜、りん(見上愛)と直美(上坂樹里)が寝ていると、丸山(若林時英)が助けを求めてやって来る。二人は長屋へ向かい、トヨ(松金よね子)は直美が来てくれたことを喜ぶ。
りんはその場を離れて外に出る。りんはトヨの姿を、亡くなった山本の姿と重ねて、過呼吸になってしまったのだ。それでもトヨのそばに戻ったりん。
トヨは涙を流すりんの姿を見て、「いい人に出会ったねえ…」と直美に伝える。
トヨは長屋の住人たちに見守られながら、静かに息を引き取った。直美は「何もできなかった…入院して薬をもらえたら…医者に診てもらえたらもっと生きられたかもしれない」と後悔する。嘉平(春海四方)は大往生だと言った。
その後。詰所にて。直美は、りんの包帯を巻く練習台として腕を差し出す。りんは手が震えてしまう。
りんは「看護婦としての正しいと、人としての正しい、私間違えてばかりだから…考え出すとわかんなくなってきて…」という。
直美は「りんだけじゃない。私もわからない。私はトヨさんを入院させてあげたかったけど、山本さんは家にいたかったのか」という。
その後、団子屋を訪れた直美は、丸山に会う。嘉平はトヨの死を悲しんでいるものの、「いい最期だ、弔いだ」と酒を飲んでいるという。その時、シマケン(佐野晶哉)が団子屋を訪れて…。(つづく)
今週は人が亡くなる週ですね。山本三に続き、トヨさんまで・・・。トヨさんを医者に診せたかった直美。家に戻りたがった山本さん。家で亡くなることが幸せ…というのも分かりますが、延命の可能性があるなら病院で看たい、というのも分かります。でも、貧困問題も絡んできて、難しい問題ですね。劇中は明治時代ですが、国民皆保険が実現したのは昭和であり、戦後のことです。国民皆保険が実現する前は、医療を受けられずに亡くなる人も大勢いたということで、日本全体の課題でもあったのですね。
74話:りん、看護婦やめな!
直美(上坂樹里)が団子屋を訪ねると、シマケン(佐野晶哉)がやってくる。りん(見上愛)のことを心配するシマケンに、「人としてと看護婦としての『正しい』が違う時があって……」と近況を伝える。
一方のりんは環(英茉)のために頑張ろうとするのだが仕事がうまくいかず、悩んでいた。その姿を見ていた直美は、ある行動に出る。直美は一人で捨松(多部未華子)の元を訪れ、あることを依頼していた。
自宅にいるりんの元へ、シマケンがやって来た。シマケンは「今日だけじゃなく、もっと長く休めない?」と心配する。そして書評になぞらえながら、りんが顔に笑い顔の面をつけていることを分析し、「そんな面は取ってほしい」と伝えるシマケン。
環は2人が喧嘩してるいるのかと思い、心配した。りんがおなかが痛いとごまかすと、環はりんのお腹を触った。そして環はシマケンの手も取って、りんのお腹に当てる。
りんは泣き笑いしながら、シマケンに「大黒柱も悪くないです。お面だって好きでつけています」と話した。
ある日、骨折で入院している患者が苦しみだした。直美の指示で脈を取ろうとするりんだが、手が震えて出来なかった。結果的に、患者は手術を受けて助かった。
詰所にて。りんは多江(生田絵梨花)とトメ(原嶋凛)に励まされていた。
そんな中、直美がやってきて、「りん。看護婦辞めな。りんの事情は患者さんには関係ない。外科看護婦取締として、今のりんには看護婦として働いてもらうわけにはいきません」と言うのだった。(つづく)
なんと直美がりんにクビを宣告。直美は、りんの心が限界なのを悟っていて、悪役になったのかなあ。経営者は(患者の死亡が病院の非にならないように)りんを休ませないので、ある意味、残酷。もしかしたら、直美はりんが退職した後の仕事先を捨松に頼んでいたのかもしれませんね。
75話:捨松の提案
詰所にて。直美(上坂樹里)は、多江(生田絵梨花)とトメ(原嶋凛)の前で、りん(見上愛)に看護婦を辞めるよう伝える。
トメがフォローしようとするが…。直美は「りんの事情は患者さんには関係ない。外科看護婦取締として今のりんには看護婦として働いてもらうわけにはいきません」と、きっぱり伝える。
途方に暮れたりんが看護婦の服装のまま町を歩いて行く。卯三郎(坂東彌十郎)に働かせてほしいと頼むが断られてしまう。そもそも卯三郎の元では、環を女学校に入れるほどの給金はもらえないらしい。
一方のシマケン(佐野晶哉)は、りんの助けになりたい一心で書評で稼ごうとしていた…。しかし槇村は「大体お前、りんさんに細い大黒柱になってくれと頼まれたのか? りんさんのために、小説本当に諦められるのか?」と詰め寄る。
りんが家に戻ると、捨松(多部未華子)が待っていた。りんは、命と向き合うことが怖くなってしまったと明かす。捨松は、「ならば場所を変えてみてはどうです?」と提案する。
直美から相談されていた捨松は、新潟の上越にある女学校の舎監のポジションを見つけ、打診しに来てくれたのだった。
しかし家族と離れて単身赴任しなければならない。母・美津は家族で相談させてほしいと捨松に頼んだ。
こうして保留となり、捨松はりんの家を後にする。すると、ちょうど直美が帰って来た。捨松は新潟しか見つけられなかったことを謝り、直美のつらい心境もねぎらう。
りんが外に出ていたので、直美と目が合って…。(来週につづく)
本作は新潟も舞台になると事前に明かされていましたが・・・。トラウマで看護婦を続けられなくなって新潟二育ことになるとは・・・。なかなか心苦しい展開です。心機一転、新潟で頑張れるといいのですが・・・。
【風、薫る】第15週 出演者・スタッフ
<第71話>【出演】見上愛,上坂樹里,古川雄大,平埜生成,本田大輔,伊勢佳世
<第72話>【出演】見上愛,上坂樹里,古川雄大,猫背椿,筒井道隆,水野美紀
<第73話>【出演】見上愛,上坂樹里,佐野晶哉,平埜生成,飯尾和樹,水野美紀
<第74話>【出演】見上愛,上坂樹里,佐野晶哉,生田絵梨花,古川雄大,多部未華子,水野美紀
<第75話>【出演】見上愛,上坂樹里,佐野晶哉,生田絵梨花,多部未華子,髙嶋政宏,水野美紀,坂東彌十郎
【脚本】吉澤智子,【原案】田中ひかる 【音楽】野見祐二



