映画【渇水】あらすじ・ネタバレ!姉妹のリアルな演技を引き出す監督のこだわりとは?

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出典:映画【渇水】公式HP

2023年6月2日(金)に公開された、映画【渇水】。
生田斗真さん演じる、孤独な水道局員と、親に取り残された幼い姉妹の絆の物語です。
30年前に芥川賞の候補ともなった幻の名作がついに映画化されたと話題になっています。

話が重そうだけど、最後少しでも明るい気持ちで映画館から帰れるといいな。

子どもたちのリアルな演技には監督のこだわりがあったみたい。

本記事では、映画【渇水】のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。

映画【渇水】の概要は?

原作・スタッフ・主題歌

原作 河村満
監督 髙橋正弥
主題歌 向井秀徳「渇水」
  • 原作は、生の哀しみを鮮烈に描いた河村満さんの同名小説です。
  • 監督は、【トーキョーグール】など多数の作品に携わってきた髙橋正弥さんです。
  • 主題歌は、この作品のために書き下ろされた、向井秀徳さんの「渇水」です。
    元ナンバーガールのボーカルギターでもある向井さん。オルタナティブロックをけん引したバンドのメンバーだけあって、楽曲は悲しみだけではなくカッコよさもあります。

登場人物

岩切俊作(生田斗真)
孤独な水道局員
小出有希(門脇麦)
水道代の支払いも子供たちも放棄してしまう母親
木田拓次(磯村勇斗)
岩切の同僚
岩切和美(尾野真千子)
夫との溝に悩む岩切の妻
小出恵子山﨑七海)
家に取り残された姉妹のしっかり者の姉
小出久美子柚穂)
天真爛漫な妹
伏見宮藤官九郎)
水道料金滞納者
佐々木課長池田成志)
水道局料金課課長で岩切の上司
今西(宮世琉弥)
水道料金滞納者
坂上(吉澤健)
水道料金滞納者
大林(篠原篤)
有希の今度の人
竹内(柴田理恵)
小出家の近隣住民
石川(森下能幸)
熱帯魚屋の店長
細川(田中要次)
スーパーマーケット店長
加東刑事(大鶴義丹)
岩切の担当刑事

映画【渇水】キャストと相関図!生田斗真が磯村勇斗を心配になった理由とは?
出典:映画【渇水】公式HP 2023年6月2日(金)に映画【渇水】が公開されます。 主演は生田斗真さんで、孤独を抱えた水道局員を演じます。 また、門脇麦さん、磯村勇斗さん、尾野真千子さんら、個性的な演技を見せてくれる俳優陣が脇を固めます。 ...

映画【渇水】のあらすじ・ネタバレ!

渇水あらすじネタバレ

ここからは、映画【渇水】のあらすじを整理していきます!
(※ネタバレ注意!)

孤独な水道局員

日照り続きの夏、小出恵子(山崎七海)小出久美子(柚穂)の幼い姉妹が給水制限のため、水のないプールに来た。
2人で渇いたプールに入り、シンクロのまねをして遊ぶ。

市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)は、同僚の木田(磯村勇斗)とともに、来る日も来る日も水道料金が滞納する家庭を訪ね、水道を停めて回っていた。
妻・和美(尾野真千子)や息子との関係もうまくいかず渇いた日々。

幼い姉妹との出会い

県内全域で給水制限が発令される中、岩切たちは小出有希(門脇麦)の家を訪ねる。
4か月料金を滞納していて、悪いという態度もない有希。
停水を執行しようとした瞬間、恵子と久美子が帰ってきた。
子どもたちを見た岩切は、1週間猶予を与えることに。

電気も止められ、夜はろうそくをともす姉妹。
久美子は地図で父がスエズ運河にいると聞いていたので、場所を探しながら父が帰るのを待っていた。
しかし、恵子は父が帰ってこないことに気付いていた。
さらに、母も1週間分のお金だけを残し、帰ってこなくなった。

停水の執行

1週間後、訪れた岩切に、全財産の2000円と小銭を出して水道を停めないでくれるよう頼む恵子。
しかし、岩切はそれを返し、規則だからと停水を執行する。
子どもたちを心配し、その直前に木田と一緒にたくさんの水をいろんな容器に入れて残した。
木田がアイスを買ってきてみんなで食べる。
当たりを出した木田はそれを久美子にあげると、お母さんが帰ったら渡すと喜んだ。

その後も岩切と木田は姉妹がどうしているか気になるも、行ってもどうしようもないと行かずにいた。

家を出た母親

ある日、姉妹の家を通った時に母が荷物を持って出てくるところを見つけ、声をかける。
今度の男は、夫とは違って今度はちゃんと働いてくれる人で、いずれは子供たちのことも話そうと思っていると言い訳する有希。
それでも母親か?と問いただす岩切だったが、反対にあなたの家族は本当に幸せなの?と聞かれ何も言えなくなる。

有希はたくさんのお菓子と置手紙を置いて出て行った。
いつもごめんね。(前日に髪を切る約束をしていたので)今度髪を切ってあげるから待っててね。と手紙には書いてあった。
恵子は怒ってお菓子を外に投げた。
久美子がそれを拾って食べようと声をかけた。

別居の原因

岩切の別居の原因は、自身の過去にあった。
自分は親から虐げられてきたた。
息子がだんだん自分に似てきて、そんな思いをさせたくないがどう接したらいいか分からなくなり、夜も1人だけ別で寝ていた。
和美はそんな岩切に寄り添って、3人で一緒に新しい家族を作って行こうと言ったが、岩切は避け続けた。
だから2人は出て行ってしまったのだ。

妻子との再会

岩切は思い立って妻と息子に会うため、花束を持って食堂をやっている妻の実家へ出かけ、息子に会うが避けられてしまう。

妻とひまわり畑に行って話す。
やっぱり1人は寂しいと言う岩切に、私は何度も3人でやっていこうと言ったけど受け入れてくれなかったと訴える。
今から3人で海に行きたいと岩切が言うが妻から断られる。

その帰り道の途中、煙草を吸っていると、滝から大量に水が流れているのを見つける岩切。
その時、自分の中で何かが変わった。

奇跡

ある日の仕事中、木田は彼女が妊娠したので、その相談を岩切にしようとする。

岩切が昼ご飯を買おうとスーパーに入ると、恵子が万引きし店員に問い詰められるのを見つけ、助ける。
岩切は、会社の車で恵子を彼女たちの家に連れていく。
そして停水を解除し、水をためて金魚の水もかえてあげた。
滝から流れるたくさんの水を見て、太陽も、空気も、水もタダなはずだと思ったからだ。

さらに久美子と3人で一緒に公園に行き、水の栓を開けホースで大量の水を出して久美子と楽しそうに浴びた。
最初は静かに見ていた恵子も、一緒になって笑顔で水を浴びた。
虹だ!と喜ぶ久美子。

そこへ、木田と水道局員たちが現れ、岩切は止められ、押さえつけられる。
顔を地面につけられてもこのままじゃだめなんだよ!と叫ぶ岩切。
恵子と久美子は岩切を守ろうと暴れるも木田に保護される。

その瞬間、なんと日照り続きだった町に雨が降った。
奇跡が起きたのだ。
恵子は岩切を見て、雨に濡れながら笑顔で涙を流した。

岩切と姉妹の未来

岩切は警察に拘留されるが、会社を退職することで釈放される。
最後に会社に行き、最後に木田とアイスを食べ、結婚祝いだと当たりの棒をあげた。

デスクには、恵子たちの家の金魚が置いてあった。
同僚から、2人の女の子が来て、町を離れるから岩切さんに育てて欲しいと言っていたと聞く。
そこには岩切あての手紙があった。

恵子と久美子は施設に行くことになり、手続きを待っている。
恵子が久美子に両親のことを話そうとすると、久美子は私にはお姉ちゃんがいるから大丈夫と笑顔で答えた。

ふと外を見ると、プールに水が張ってあるのを見つけ、2人でプールに行く。
恵子は久美子に2人なら大丈夫!と笑顔で言った。
2人は水がなかった時と同じようにシンクロのマネをして、水があるプールに笑顔で飛び込んだ。

岩切は息子の描いた絵の横に恵子と久美子からもらった絵を貼りつける。
そこのには、公園で水をまいたときの虹と、笑顔の3人がいた。
縁側でいつものように煙草を吸う岩切に電話がある。
電話に出ると息子の声で、海に行きたい!と岩切に告げた。

姉妹のリアルな演技を引き出す監督のこだわりとは?

映画館で観てきました。
重い話と構えていましたが、子供たちのやり取りに癒され、涙もしました。
特に、恵子を演じた山崎七海さんの、奇跡の雨が降った時の涙には泣かされました。
最後の妹に向けた満面の笑顔にも泣きました。

日テレの『ZIP!』でこの映画が紹介されたとき、監督が工夫されたことを話していました。

より姉妹らしくするため撮影期間中、2人には一緒に泊ってもらう。
台本は前もってではなく当日渡す。
生田斗真と門脇麦には仲良くしないようお願い。(大人は得体の知れないものと思わせたい)
監督のこだわりにより、ただ重いだけじゃなく子供たちの本質を引き出した、素晴らしい作品になったと思いました。
みなさんもぜひ映画館に観に行きましょう!
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