見上愛さん・上坂樹里さんダブル主演の朝ドラ「風、薫る」第119話のあらすじと感想を紹介します。
シマケン(佐野晶哉)の家を訪ねるという置き手紙を残して環(瀧七海)がいなくなった。慌てるりん(見上愛)だが、そこへ亀吉(三浦貴大)がやってくる。
【風、薫る】119話あらすじ
うちん孫は日本一の看護婦の娘
環が「シマケンの家を訪ねる」という置き手紙を残して姿を消し。慌てて直美たちのもとへやってきた、りん。そこへ元夫・亀吉(三浦貴大)がやってきて「育ちがよい」と皮肉を言う。
外で話すことになった、りんと亀吉。
亀吉は「女学校がなんだ。結局環を悩ませただけだべ、だから女は嫁ぐのが一番なんだ」と言い放つ。
浮かない顔のりん。
亀吉は「親子そろってなんだその顔。ああやって、ぜいたくに悩ませるのがおめえの望みだったんじゃないのけ。ばあさん言ってたわ。環のこれからが楽しみだって。うちん孫は日本一の看護婦の娘だって」という。
りんは「お義母さまが?」と驚いた。
亀吉は「じゃあ。いろいろ悪かったな」と言って、立ち去ろうとする。
りんは、「お体お気をつけて」と声を掛ける。
亀吉は「酒は辞めた」という。
りんは「見ればわかります」と返す。
亀吉は「看護婦け…。なら、患者と同じくれぇ環のこと見てやれ」と言って、立ち去る。
りんは亀吉の後ろ姿に頭を下げた。
環の進路
りんは直美から、環が田之上屋で一人で絵を描いていたことを知らされる。
環は迎えに行くことに決めた。
その頃、環はシマケンの家を訪れていた。
「来たか」郵便配達夫の制服姿で現れたシマケンは、環を家に入れた。
シマケンは環の絵を見て「創作は恐ろしい。一度でも生み出す喜びを覚えると、もうその欲望から逃れられなくなる。知らない方がよかったな、僕も環ちゃんも」と言う。
環が「小説を頑張ったこと後悔してるの?」と尋ねると、シマケンは「後悔はない」と断言。
シマケンは「後悔はない。あの時間がなかったら僕はいつまでもどこにも行けなかった。やりきらないと前には進めない」と語る。
環は「仕事として絵を描きたい」と明かしつつ、「笑っちゃうよね」と言う。
シマケンは「笑うわけない。寂しい時、つまらない時、それが環ちゃんの居場所だった。心の拠り所がいつしか夢になってしまうのは痛いほどわかる」と答える。
また、シマケンは「誰かに背中を押してもらおうって甘い考えには身に覚えがある」という。
自由なことが苦しかった
りんがシマケンの家を訪れる。しかし環とは入れ違いだった。
シマケンは「環ちゃんがどうか分からないけど、僕はずっと何者でもない自分でいるのが苦しかった。書けば書くほど空虚な自分。」という。
りんは「やっぱり 苦しかったんですね。 あの頃」という。
シマケンは「うん。自由でいるのが苦しかった。誰のせいにもできないから。だから家族に助けを求められて自由を奪われて救われた。幼い文史郎のために働くのは思いのほか満たされて、あれだけ多くの人に認められたいって思っていたのに、あいつが腹いっぱい食べてるのが嬉しくて」と、語る。
りんが自宅へ戻り、環と話すことに…。(つづく)
【風、薫る】119話 感想
自由と責任、シマケンの言葉が深い
シマケンは「自由を奪われて救われた」と語りました。
自由とは良いものというイメージなので意外な言葉であり、深いです。
でも、自由には責任がともないます。
シマケンは「誰のせいにもできないから」とも語っていました。
誰かに命令されて書いているのなら、命令されたからという言い訳ができます。
シマケンは自分が書きたくて書いているので、責任を負わないといけません。
だから、シマケンの自由には苦しさがあったのでしょう。
シマケンは「一度でも生み出す喜びを覚えると、もうその欲望から逃れられなくなる」と語っているので、創作する喜びは知っているようです。
つまり小説を書くことは好き。でも仕事にするのは、好きだけでは難しいもの。
これって絵描きも同じだと思う。
でも、シマケンは「やりきらないと前に進めない」と語っていました。
小説家志望として没頭した時間は無駄ではなかったんですね。
挑戦したからこそ見えた世界がある。幸せがある。
でも、筆者は思うのですが、幼い文史郎のために働くことの喜びを知った今のシマケンの書く作品はまた違ったものになると思います。
職業作家になるかはともかく、また書いてみてもいいんじゃない?とも思いました。

