2023年6月15日に、4年ぶりに新シーズンがNetflixで配信されたオムニバスドラマ『ブラック・ミラー』のシーズン6。
今回も、濃厚な物語が5話分追加になっており、『ブラック・ミラー』らしさがあふれる魅力的なエピソードが目白押しである。
そんな『ブラック・ミラー』シーズン6の、全話あらすじをネタバレしていく！
さらには、各エピソードのメインキャストらも掲載する！
『ブラック・ミラー』とは？
『ブラック・ミラー』は、Netflixで配信されている1話完結型となる短編映画のオムニバス作品。
言うなれば『世にも奇妙な物語』の様な作品で、1話あたり1時間前後のエピソードが1シーズン３〜6話ほどで構成される。
2023年6月にシーズン6が配信され、当初は若手俳優の登竜門的作品だったが今ではハリウッドスターが当然の様に出演を果たす、Netflixの中でもその人気を確立させた名シリーズ。
番外編として、ストーリーが幾重も分岐するインタラクティブ機能を使った『ブラック・ミラー バンダースナッチ』も人気を博した。
『ブラック・ミラー』シリーズは、最初イギリスのテレビ番組として製作された作品で、独占配信権をNetflixが取得。
シーズン3は、Netflixオリジナルとして製作されるが、製作会社はそのままイギリスの会社が行う。
シーズン4以降は、制作もNetflixが行い出演者や製作陣もより大規模になっていった。
現在では、ハリウッドスターも出演するNetflixを代表するオムニバスシリーズに成長した。
シーズン6が遅れた理由
『ブラック・ミラー』シリーズは、Netflixに製作が移って以降、2016年から毎年新作を配信している。
2016年にシーズン3、2017年にシーズン4、2018年に「バンダースナッチ」、2019年にシーズン5が公開されていた。
ブラックミラーは、イギリスの会社が配給権を持っており、Netflixは独占の配信権を、その会社から権利を買っているという状況に過ぎない。
その特異な契約体系になっているため、その後の展開に問題が生じた為、制作が遅れてしまった。
『ブラック・ミラー』シリーズは、チャーリー・ブルッカーとアナベル・ジョーンズの2人が元となって製作している。
しかしこの2人が独立し、それまで所属していたイギリスの製作会社を離れてしまった事にも起因している。
要するに、『ブラック・ミラー』を継続するには、あまりにも複雑な状況になってしまったこと、さらにはその全ての原案となっているチャーリー・ブルッカーが基本的にはコメディ路線を専攻していることも先が進まない状況の原因だった。
その後、詳しい経緯は明らかにされていないが、チャーリー・ブルッカーとアナベル・ジョーンズが新たに設立した会社と無事に契約が進み、心機一転といった形で2022年に『ブラック・ミラー』の新シーズンの発表がされている。
シーズン6の予告編に新章と謳ってあるのは、それが理由にある為だ。
制作会社が、シリーズの原案であるチャーリー・ブルッカーを中心としたチームに切り替わったことで、より濃密な物語が可能となったのである。
シーズン6エピソード一覧
- ジョーンはひどい人
- ヘンリー湖
- ビヨンド・ザ・シー
- メイジー・デイ
- デーモン79
『ブラック・ミラー』シーズン6ネタバレ！
『ブラック・ミラー』シーズン6の大きな特徴は、より名の知れたハリウッド俳優が多数出演する。
リニューアルというだけあって、物語のテイストもこれまでとは異なり、ストーリーがより明確化された。
これまでは、近未来のテクノロジーというSF的な側面が濃く出ているが、今回はより物語が重視された印象だ。
そしていつになく、ホラー要素が多いのも特徴的である。
そんな『ブラック・ミラー』シーズン6を、紐解いていく。
『ジョーンはひどい人』
サルマ・ハエックが出演する注目のエピソード『ジョーンはひどい人』。
この物語の特徴は、最近のテック界で注目を集めるAIがテクノロジーとして用いられている点だ。
流行をいち早く取り入れる点は、とても共感性の高い内容となっている。
絵や文章がAI化した後、今度は映像もAI化する。
AIに人間の仕事が取られるのではないか…
本エピソードは、そんなAIに対しての、社会風刺的側面もある物語である。
- 監督: アリー・パンキウ
- 脚本: チャーリー・ブルッカー
『ジョーンはひどい人』のキャスト
キャストの最も注目はサルマ・ハエックである。
もう1人の主演は、アニー・マーフィー。
カメオ出演として、ケイト・ブランシェットも登場するが、画像のみなので、ここでの詳細は割愛する。
ジョーン/アニー・マーフィー
主人公のジョーン。
ベンチャー企業の中間管理職。
ストリームベリーという、Netflixを模したストリーミングサービスで、勝手にドラマの主人公にされる。
演じるのは、アニー・マーフィー。
カナダ出身で、主にドラマを主戦場にする。
エミー賞の受賞も経験する実力派。
同じNetflix作品のドラマ『『ロシアン・ドール：謎のタイムループ』』にもシーズン2よりメインキャスト入りをする。
本人役/サルマ・ハエック
本人役で登場。
「ジョーンはひどい人」というストリームベリーのドラマで、ジョーン役を演じる。
メキシコ出身の女優で、20代半ばでハリウッド入り。
50代とは思えない美貌で、ここ数年再びハリウッドでも人気が再燃している。
英語は第2言語で、ラテン混じりのなまりが聞こえやすいという事もあり、今世界でも人気のベテラン女優となっている。
マーベル映画『エターナルズ』、『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』など人気作品に出演する。
代表作は『フリーダ』。
クリシュ/アビ・ナッシュ
ジョーンの彼氏。
ジョーンに裏切られる形で、彼女の元を去ってしまう。
演じるアビ・ナッシュは、今徐々に露出が増えてきた俳優。
AppleTV+の話題作『サイロ』で、レベッカ・ファーガソンらと共演する。
クリシュ/ヒメーシュ・パテル
「ジョーンはひどい人」のサルマ・ハエック演じるジョーンの恋人役クリシュ。
演じるヒメーシュ・パテルは、2019年に映画初主演となった『イエスタデイ』が代表作。
マック/ロブ・ディレイニー
ジョーンの元カレ。
しつこくジョーンの事を誘っている。
演じるロブ・ディレイニーは、ライアン・レイノルズ主演の『デッドプール2』で、Xフォースの募集の際に何も能力を持たない一般男性ながら採用されたピーターという役でインパクトを残している。
マック/ベン・バーンズ
サルマ・ハエック演じる「ジョーンはひどい人」の元カレマック。
演じるベン・バーンズは、『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』のアスラン王子を演じた事で有名。
オペレーター/マイケル・セラ
クライマックスで登場する、AI管理を行う男性。
マイケル・セラがサプライズ的に出演。
『ジョーンはひどい人』のあらすじ
ジョーン、彼女はベンチャー企業の中間管理職で、彼氏のクリシュと同棲中。
仕事にプライベートに充実していた。
しかし、そんなジョーンにも悩みがある。
中間管理職が故、結果を残せない社員に解雇通達をして嫌われ者になったり…
元カレのマックがしつこく連絡してきたり…
そんな折、ちょっとした気の迷いからマックの誘いを受けてしまうジョーン。
2人で食事に行き…真っ直ぐに伝えてくるマックについキスをしてしまう。
しかしそんなマックの想いには応えず、気の迷いを公開しその場を立ち去ったジョーン。
そんな1日の終わり、帰宅後、クリシュといつものように、ストリーミングサービス、ストリームベリーでドラマか映画を見ようとする2人。
すると、その画面に…
「ジョーンはひどい人」というドラマを発見。
主演は、人気俳優のサルマ・ハエックだったが…
モチーフは、明らかに自分だったのだ。
イヤイヤながら、クリシュが見ようと言い出し観てみると…
その日1日のジョーンの行動がそのままドラマになっていたのだ。
解雇通知や元カレマックと会っていた事、これもエンタメに着色されており、本人の本当の想いは関係なく、かなり誇張された内容になっており、その結果…
クリシュも家から出ていってしまう…
『ジョーンはひどい人』のネタバレ！
翌朝、動揺しながらも会社に出社すると…
ドラマの影響で、ジョーンが解雇されてしまう。
ドラマ「ジョーンはひどい人」が配信されて以降、ジョーンは踏んだり蹴ったりであり、何もうまくいかなくなってしまうのだった。
その一方で、このドラマ「ジョーンはひどい人」は革新的だと高い評価を獲得する。
AIによって作られたこのドラマの発案者は、新聞などにも取り上げられていた。
当然ながら、ジョーンは配信元であるストリームベリー社を訴えようと弁護士の元に行くが…
何も法に触れることはしていないと言われてしまう。
ジョーンの名前や会社など、個人の情報を勝手に使ったのだからそう思うのは当然である。
しかしそれは…ストリームベリーを理由する際の規約に書いており、利用登録をした時点で承諾したものとなっていたのだ。
その規約同意した以上、弁護士としては何も撃つ手がないと言われてしまう。
それなら、サルマ・ハエックを訴えるというジョーン。
しかしそれも不可能だった。
サルマ・ハエックも自身の肖像権に関する利用に承諾しただけで、作品に出演するのはデジタルで作られたものだという。
ジョーンの思惑とは異なる、悪意あるキャラクターを演じてはいたが、それはデジタルによるものであり、サルマ・ハエック本人が演じた訳ではない為、訴えることが不可能なのだ。
結局泣き寝入りしかなく、この悲しみを元カレのマックの元に行き、晴らそうとする…が…
肝心なところで、マックが世間に晒されるのは嫌だと言い、結果としてマックとの関係は終わってしまう。
八方塞がりとなったジョーンは、遂に奇行に走る。
ハンバーガーを大量に食べ、下剤を飲み、誰のかも分からない結婚式に出向き、まさかの行動に出たのだ。
ジョーンは捕まるも、弁護士から保釈金が支払われ、一旦釈放となる。
当然ながら、この一連の流れもドラマ化された。
そんな状況下、サルマ・ハエックも肖像権を貸しただけで、人前でひどい行為をする姿を勝手に使われたことで怒り、弁護士の元で訴える準備を進めるが…
ジョーン同様に、ストリームベリー社を訴える手立ては無かった。
サルマ・ハエックは、その怒りの矛先をジョーンにぶつけるために、彼女の家を訪れる。
ジョーンは突然の訪問に驚く。
ジョーンは、とにかく配信を止めるために、汚いやり方ではあったが奇行に走ればサルマ・ハエック
がなんとかして止めれくれるかもという算段だったが…
結果として、それも不可能だったことが分かる。
そして最終的に、ストリームベリー社のシステムそのものを破壊してしまおうという結論に至った。
ジョーンとサルマ・ハエック、2人の逆襲が始まる！
2人は、陽動作戦を行い、ストリームベリー社のAIがある部屋へと到達する。
フロアに到着すると、製作者が取材を受けていた。
この物語は”ひどい人”はネガティブである、”いい人”ではできなかったのか…
それは人々が求めるものでは無かった。
もちろん”いい人”という作品も既に作られていたが、いい部分は人それぞれあるため共感性が低い。
一方ネガティブな感情は多くの部分で共感性があるため、反響が多いのだという。
2人は、ひばずソリと移動し、遂にAIの管理室へと到着した。
そこで衝撃の事実が発覚する。
自分達も、ジョーンを元にしたドラマだというオペレーター。
これはオリジナルではなく、まだ下の階層があり、ジョーンだと思っていた自分は、アニー・マーフィーという女優だったのだ。
ジョーンが要するに、オリジナルのジョーンが見てるドラマの世界が、今まで描かれている第一階層の世界である。
そんな講釈を垂れている、マイケル・セラが演じるオペレーターを堪忍袋の緒が切れた、アニー・マーフィー演じるジョーンは、彼を殴って気絶させた。
そしてカードキーを奪い、システムを破壊しようとする。
そして当然、破壊すればこの世界はなくなるのだ。
そう諭されるジョーンだったが、今自分の行動は自分が決めているのではない。
オリジナルのジョーンがここにいるから、自分もいる。
そう確信して、遂に元凶のシステムを破壊した。
破壊すると、ジョーンは、アニー・マーフィーではなく、オリジナルのジョーンになっている。
それまでサルマ・ハエックだったポジションにアニー・マーフィーが居た。
2人は連行されるが、シーンは後日に切り替わる。
ジョーンは、今は自分が人生の主人公でありちゃんと血に足をつけて歩めていると、満足いく顔を見せる。
仕事はコーヒーショップ。
そこには、アニー・マーフィーも足を運んでおり、あの一件以来、2人はいい関係を築けていることが伺える。
物語は無事、グッドエンディングを迎える…
が、本エピソードには、エンドクレジットシーンが存在する。
Netflixは、字幕が出たら次のエピソードにいくというシステムを利用した、制作陣の遊び心が施されているのだ。
オリジナル階層の教会シーンだ。
特に意味のある内容ではないので、最後まで見るかは自己責任で。
『ヘンリー湖』
内容は、サイコサスペンス。
主人公は映像クリエイターで、とある殺人事件と密接な関係があった。
付き合っている彼女と共に、その殺人事件のドキュメンタリーを作ろうとする。
本作は、イギリスをベースにした作品で、ジョン・ハナーが出演する。
特に、主人公の故郷で田舎が舞台となるが…
訛りが強くて、英語なのかどうか…はっきりと聞き取りづらい
設定ではスコットランドの片田舎であり、イギリス国内が舞台となっている。
ちなみに、トリビアというほどではないが…
最後のシーンに授賞式の映像が出てきており、そこで『安楽死：ジュニペロ計画』という作品が読み上げられる。
これは、『ブラック・ミラー』史上傑作の呼び声が高い、ググ・バサ＝ローとマッケンジー・デイビスのエピソード『サン・ジュニペロ』である。
シーズン3の4話目に当たる。
- 監督: サム・ミラー
- 脚本: チャーリー・ブルッカー
『ヘンリー湖』のキャスト
『ヘンリー湖』のメインキャストは、現時点でほとんど日本では知られていない新鋭の俳優たちがメインを務めている。
まだ、それぞれに様々な作品で端役からキャリアを積んでおり、これからの活躍が期待される。
デイビス/サミュエル・ブレンキン
主人公デイビス。
映画製作者で、ガールフレンドのピアと共に、ドキュメンタリーを撮ろうと実家に帰る。
演じるサミュエル・ブレンキンは、まだ世界的にも無名に近い存在で、端役などでその姿を見ることができる。
同じくNetflixドラマのドナルド・グローヴァーが主演する『アトランタ』のシーズン3の5話目に登場する。
ピア/マイハーラ・ヘロルド
主人公デイビスのガールフレンド、ピア。
好奇心旺盛で、積極的に殺人事件の真相に迫る。
演じるマイハーラ・ヘロルドも、まだまだ無名に近い存在。
日本未公開作品A24配給の映画『BODIES BODIES BODIES／ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ』に出演する。
スチュアート/ダニエル・ポートマン
パブの店主。
主人公デイビスの幼馴染み。
ダニエル・ポートマンが演じる。
『ゲーム・オブ・スローンズ』で、計35エピソードに出演するなど、レギュラーキャストだった。
ジャネット/モニカ・ドラン
主人公デイビスの母親。
刑事ドラマをVHSでコレクションしている。
モニカ・ドランは、イギリスの女優。
前作となる『ブラック・ミラー』シーズン5にも出演している。
「待つ男」というエピソードで、女性警官役を演じていた。
リチャード/ジョン・ハナー
パブの店主、スチュアートの父親。
現在は呑んだくれている。
ジョン・ハナーは、『ハムナプトラ』シリーズで調子のいいヒロインの兄役で世界的に知られている俳優。
その他のキャスト
- ケネス/グレガー・ファース
- イアン/トム・クロウハースト
『ヘンリー湖』のあらすじ
デイビスは、彼女のピアと共に生まれ育った故郷、スコットランドの田舎の街にやってくる。
デイビスは映画製作者の卵で、ドキュメンタリーをピアと共に撮るためだ。
最初は自然を基にした物を撮る予定だったが、地元のパブで旧友のスチュアートらと話すうちに、ピアが過去にこの街で起きた、とある殺人事件に興味を持ち、それのドキュメンタリーにすべきだと提案する。
渋々ではあるが、ピアのキラキラした表情を見て、デイビスは了承し、本格的にその殺人事件を深堀りすることになる…
『ヘンリー湖』のネタバレ！
イアン・アデア。
彼は、丘の上野農場で暮らす普通の青年だった。
少し暗い印象があるが。
彼は、人を拷問して殺すという快楽殺人者だったのだ。
この街は、昔は観光客で溢れていた。
綺麗な大自然の中、綺麗な風景と共に人気スポットだった。
そんな中、ある新婚夫婦が別荘を借りて1週間この街に滞在する。
帰ったと思われた週明け、清掃係がその別荘に行くと…
まだ夫婦の車が止まっていたのだ。
清掃係が中に入ると…
荷物もそのまま残ったまま、忽然と姿を消していた。
デイビッドの父親は、警官で捜査に呼ばれた。
行方不明者として、大々的に捜査が始まり、マスコミも忽然と消えた新婚夫婦の失踪を大きく取り上げた。
しかし世間の関心は1週間ほどで薄れていく。
ダイアナ妃が亡くなった。
マスコミは皆、そっちに行きスコットランドの小さな失踪事件は忘れ去られると思われたが…
ある晩、イアンがスチュアートのパブで騒ぎを起こす。
新婚夫婦の失踪の貼り紙を見て、様子がおかしくなったのだと…
それを見た、当時のパブの店主だったスチュアートの父親は、デイビッドの父にイアンが怪しいと進言し、彼の家に向かう。
そこで、肩を撃たれデイビッドの父親。
すると、その後にまた銃声が響く。
イアンは一家を銃殺し、無理心中を図ったのだ。
その後警察が地下室を調べると…拷問部屋があったのだ。
被害は新婚夫婦だけかと思われたが…実はまだいたのである。
デイビットの故郷の街は、大自然に溢れた小さな街。
その大自然では、森の中に消えたり、カヤックなどをして川に流されたり…
人が自然の中に消え、行方不明者が出る。
誰にも気付かれずに人が消える…
イアンの被害者は、8人。
人が消える、この街ではそれが当たり前の様にあり、誰にも気が付かれなかったのだ。
そんな衝撃的な殺人事件が起きた街。
その事実は、口コミでも広がり、観光客で溢れていたこの街は、すっかりゴーストタウンの様に廃れていったのだ。
デイビッドの父親は、撃たれた際に入院し、入院中に起きた合併症によって亡くなっていた。
ピアは、この話を気に入り、イアンの家に行き、これを撮るべきだと好奇心旺盛に語る。
デイビッドは、最後まで反対していたが、ピアの熱意に負ける形で渋々、イアンの殺人事件に関するドキュメンタリーを撮ることに決めた。
協力者としてスチュアートを加えて、3人で製作を進めていく。
当時を知る街の人たちにインタビューを進め、古い新聞や映像を集めていく。
その中で、デイビッドの母親にもインタビューを行う。
デイビッドの母親は、イアンに怒りを込める。
夫を殺されたと思っており、ひどく憎んでいるようだ。
一通り撮り終わると、今回の企画を制作会社であるヒストリック社に持ち込む。
しかし、テッド・バンディなどの世間を賑わした殺人鬼に比べるとインパクトが弱いと指摘されてしまう。
デイビッドの父親が、イアンに撃たれた被害者であり、この事件と深く関わりがある事を示すと、制作会社もGOサインを出した。
古い資料だけではなく、目新しい素材が必要だと言われ、デイビッドとピア、スチュアートはイアン宅の地下室の映像を撮ることに。
カメラは、古いVHS用のテレビカメラを使う。
雰囲気を出すためだと、気合いを入れる一向。
しかしVHSのソフトなんて今は簡単に手に入らない。
デイビッドの母親がコレクションにしていた、刑事ドラマのVHSテープに上書きする形で撮影を続行した。
そしてそこには…想像を絶する光景が映し出された。
体液の痕は、ブラックライトで光るというスチュアートは、それを偽造工作しようと代用の液体をかける…
が、その必要は無かったほどに、ブラックライトに反応した光が床一面に広がったのだ。
収穫を得た帰り道、対向車線の車に気が付かず、交通事故を起こしてしまう。
その相手は、スチュアートの父だった。
入院するのは、2人。
スチュアートの父親と、デイビッド。
ピアは、デイビッドの母親と共に帰宅した。
その晩、ピアはイアンの家で撮影した素材を編集しようと、VHSからPCへとデータに変換し映像を取り込む…
撮影した素材の再生が終わると…古い刑事ドラマのエンディングが流れる…
VHSテープは、母親のコレクションの刑事ドラマを上書きしたものだ。
すると、突然映像が切り替わる。
そこには、衝撃的な映像が残っていた。
地下室での映像、新婚夫婦が拘束されている。
そして…イアンの他にも人が居た。
それは…他でもないデイビッドの父親、そして母親のジャネットもおり、楽しそうに新婚夫婦を痛めつける動画だったのだ…
それを見たピアは、家から抜け出し逃げようとするが…
真っ暗の川の中にいき、足を滑らした拍子に頭を石にぶつけ流されてしまう…
そして、デイビッドの母親は、当時の証拠を全て机の上に置き、息子に置き手紙をして、自ら首をつった。
一連の事件が終幕すると、今回の一連のドキュメンタリーが賞を獲った。
ヒストリック社/ストリームベリーが製作した作品で授賞式には、デイビッドも参加する。
しかしデイビッドは、今回の一件で全てを失った。
母親も、恋人も…
残されたのは…殺人鬼だった両親の息子であるデイビッド…
彼の表情は晴れないまま…物語は幕を閉じる。
『ビヨンド・ザ・シー』
シーズン6のエピソード3となる『ビヨンド・ザ・シー』は、『ブラック・ミラー』らしさ全開のテクノロジーが交差するストーリーが白眉となる。
さらにはアラフォー世代のハリウッドファンにとっては、懐かしい、ジョシュ・ハートネットの出演も注目ポイントである。
テクノロジーが、ストーリーの肝となるが、物語の舞台は1969年となるのが特徴だ。
- 監督: ジョン・クローリー
- 脚本: チャーリー・ブルッカー
『ビヨンド・ザ・シー』のキャスト
『ビヨンド・ザ・シー』は、登場人物が少なく、複雑な背景が肝となる。
ジョシュ・ハートネットやアーロン・ポールなど、実力派が揃う。
クリフ/アーロン・ポール
宇宙飛行士。
寡黙な男。
アーロン・ポールは、大人気ドラマ『ブレイキング・バッド』で知られる。
ちなみに、シーズン4第1話の「宇宙船カリスター号」では声の出演を果たしており、実質2回目の登場となる。
デヴィッド/ジョシュ・ハートネット
絵が得意な宇宙飛行士。
女性に関して軽薄である。
演じるのは、ジョシュ・ハートネット。
90年代後半から00年代に人気が絶頂だった。
代表作は『パラサイト』など。
ラナ/ケイト・マーラ
クリフの妻。
家族は、息子が1人。
心に、何かを抱えている。
ケイト・マーラは、リブート版『ファンタスティック・フォー』でスー・ストームを演じる。
その他、『オデッセイ』などにも出演。
ジェシカ/オーデン・ソーントン
デヴィッドの妻。
悲惨な最期を遂げる。
演じる、オーデン・ソーントンは、子役からキャリアをスタートしている若手実力派。
2017年に出演したインディー映画『Beauty Mark』で主演を演じ、注目の若手として、キャリアを積み上げている。
人気ドラマ『This is US』のシーズン4ではレギュラー出演を果たすなど、その存在感はじわじわと高まりつつある。
『ビヨンド・ザ・シー』のあらすじ
1969年。デヴィッドは2人の娘と息子、妻と幸せな日々を過ごす。
一方、クリフも田舎に越してきて、妻と息子と穏やかな日々を過ごしていた…
が、実はデヴィッドとクリフの実体は宇宙にあり、レプリカという技術を用いて、意識だけを地球に転送させ、体は精巧に出来た偽物だった。
数年に渡る宇宙での任務に、実生活に支障が出ない様に配慮された世界である。
起きている時間は、宇宙船での任務。
任務が終了すると、身体は睡眠状態に入り、意識だけ地球にあるレプリカに飛び、家族と共に過ごす。
宇宙飛行士の2人は、そんなサイクルで日々生活していた。
『ビヨンド・ザ・シー』のネタバレ！
しかし、この施策に反対を示す過激派もいたのだ。
要は機械と共に過ごす家族を、歪な人間の行為だと捉えていた。
過激派は、デヴィッドの家に攻撃を仕掛ける。
そして…
デヴィッドの家は過激派によって、一家惨殺となり、1人宇宙に残された状態となる。
もちろん、デヴィッドは抵抗したが、レプリカの身体では生身の人間に敵う訳もなく…
なす術なく、家族が死にゆく様を目の当たりにするしか無かった。
その事件以降、デヴィッドは完全な抜け殻となった。
この宇宙の任務は、デヴィッドとクリフの2人きりで行う。
宇宙船には、この2人しかいない。
デヴィッドは悲しみに暮れた。
クリフは、そんなデヴィッドに何かしてやれないかと考えるが、できる事はそっとしておくことだけ。
そんな悩みを妻のラナに打ち明けると、クリフのレプリカを貸してあげたら？
と提案する。
幸い、クリフたち夫婦が住む場所は大自然に溢れており、気分転換にはちょうどいい環境でもあったのだ。
その提案をデヴィッドにし、早速クリフのレプリカを借りて、地球へとやってきたデヴィッド。
しかしその善意の行いは、あらぬ方向へと転がっていく。
デヴィッドの趣味は絵を描くことでもあり、クリフの家に飾れる絵を描こうと、定期的にデヴィッドはクリフのレプリカを借りる事になる。
その過程で、デヴィッドは、クリフの妻のラナの事が気になっていく…
2人の距離もだんだんと近くなっていくが…
一瞬気の緩みもあったが、ラナにはそんな気は無く…
デヴィッドの想いは空振りに終わる…
いつしかデヴィッドのその想いは…
嫉妬心から憎しみへと変わっていく。
事態は最悪な状況で幕を閉じる。
クリフを船外活動に意図的に誘い出し、その隙にデヴィッドは、クリフの家族を惨殺したのだ…
クリフも自分と同じ境遇へと、強制的にさせたデイヴィッド。
宇宙船には、全てを失った男が2人…
憎しみと喪失感、なんとも言えない表情で見つめ合う2人を映し、幕を閉じる。
なんとも言えない、イヤミス的ストーリーが特徴なエピソードである。
『メイジー・デイ』
ジャンルは、完全なパニック・ホラー。
ザシー・ビーツ主演。
前半はサスペンス的にストーリーが進行していき、後半にかけて畳みかける様に展開する。
ここまで振り切った内容の作品は、いままでの『ブラック・ミラー』シリーズには無かった作品で、ある意味で新鮮ではあるが、物語の種類としては古典的でもある。
テクノロジーを使わない超常現象が題材となっている。
- 監督: ユタ・ブリースウィッツ
- 脚本: チャーリー・ブルッカー
『メイジー・デイ』のキャスト
シーズン6のエピソード4に当たる、『メイジー・デイ』。
主人公は、ザシー・ビーツが演じるが、キャラクターはメイジーではない。
ザジー・ビーツは、メイジーを追うパパラッチ役となり、サスペンス要素が強い作品となる。
メイジー/クララ・ルガード
女優。
とある晩に事故を起こした事がきっかけで、とんでもない事態を引き起こすことに…
演じるクララ・ルガードは、デンマーク出身の女優。
歌手活動も行う。
歌唱力を活かした、ミュージカル作品などにも出演が多い。
2019年のNetflix作品『アイ・アム・マザー』に出演し、一定の評価を獲得。
2022年には、『Press Play』という映画でハリウッド進出も果たしている。
ボー/ザジー・ビーツ
パパラッチ。
スキャンダルを掴むが、その相手が事故を起こした事が影響し、引退を決意する。
演じるザジー・ビーツは、『デッドプール2』のドミノ役で一気にブレイクを掴む。
2022年の『ブレット・トレイン』などに出演する。
ヘクター/ダニー・ラミレズ
ボーの相棒的、仕事仲間のパパラッチ。
個人で動く仕事で本来はライバル関係ながら、ボーのことは色々と気にかけている。
ダニー・ラミレズは、今ハリウッドでもイチオシの俳優の1人である。
MCUで新たなヒーローを演じ、2代目ファルコンを担うとされている。
『ファルコン&ウィンターソルジャー』で登場し、映画『キャプテン・アメリカ/ブレイブ・ニュー・ワールド』でもメインキャストに名を連ねる。
『メイジー・デイ』のあらすじ
ボーは、パパラッチとして生計を立てるが、とある俳優のスキャンダル写真を撮った影響かどうかははっきりとは分からないが、その俳優が事故で亡くなってしまう。
生活もギリギリである為、この生活に嫌気がさしたボーは、パパラッチを辞めることに…
一方、女優として活躍するメイジーは、撮影終わり、自宅でくつろいでいた。
幻覚キノコを口にし、タバコが切れていたことで、ラリった状態で運転をして買い物に出る…
が、そこで何かを轢いてしまう…
翌朝、その事故が男性を引いてしまっていた事が発覚し、メイジーは結果的にひき逃げをする。
『メイジー・デイ』のネタバレ！
メイジーは、ずっと憔悴している。
ひき逃げを起こした罪悪感なのか…
事故以降、メイジーは世間から断絶した状態となる。
すると、パパラッチ界隈では、メイジーを撮ったら大金が得られるという仕事が舞い込む。
ボーも、ヘクターよりその話を聞き、背に腹は変えられず彼女を撮るためにパパラッチ活動を再開させる。
メイジーがいる場所を突き止め、張っていると車が出てきて、追いかけるボー。
街を出てダイナーに寄る…が、メイジーのスタッフに車のタイヤをパンクさせられてしまう…
出し抜いていたボーだったが、仕方なくヘクターを呼んで、メイジーの居所を掴む。
何やら、施設に入ったと思われるメイジー、夜まで待って忍びこむボーはそこで、衝撃の光景を目にする！
なんとメイジーが、狼に変身したのだ…
冒頭でメイジーが轢いたのは、普通の男性では無かった。
狼男らしきモンスターで、彼女は噛まれたのか…
メイジーもモンスターに変貌を遂げた。
そして、ボーの仲間のパパラッチを襲う。
ボーとヘクターもなんとかその場から逃げて、ダイナーにやって来る。
入り口を塞ごうとするが…
モンスターが中へと侵入する。
客に保安官がいたが、結果としてやられてしまう。
しかしギリギリの所で保安官が持っていた銃でモンスターを撃ち、なんとか助かったボーだが…
ヘクターは瀕死の状態。
そして…モンスターは、メイジーの姿に戻っていく…
メイジーは殺してと懇願するが…
ボーは、彼女の姿にレンズを向ける…
夜の帷が落ちるダイナー…
そんな風景を映して、幕を閉じる。
『デーモン79』
古典的な雰囲気を持つ、ホラー・コメディ。
製作が、超常現象を題材としたレッド・ミラーフィルムの最初の作品となる。
『ブラック・ミラー』シーズン6の最終話となり、他エピソードとは一線を画す作品。
この『デーモン79』の評価次第では、更なる構想が練られるとの事。
レッド・ミラー製作の古典ホラーシリーズがスタートするか…
そのきっかけになる作品。
- 監督: トビー・ヘインズ
- 脚本: チャーリー・ブルッカー、ビシャ・K・アリ
『デーモン79』のキャスト
『デーモン79』に出演する俳優陣も、この時点では有名なキャストは見当たらない。
主演のアンジャナ・ヴァサンは、『ブラック・ミラー』に2度目の出演を果たしているが、前回の出演は端役となる小さな役を務めていた。
ニダ/アンジャナ・ヴァサン
主人公、ニダ。
靴屋で販売スタッフとして働く平凡な女性。
演じるアンジャナ・ヴァサンは、シンガポール出身でイギリスの舞台やテレビで活躍する女優。
シンガーソングライターとして、歌手活動も行う。
イギリスではすでに、高い評価を得ており、国外作品での活躍も期待がかかる。
ガープ/パーパ・エッシードゥ
悪魔のガープ。
最初はイメージ通りの見た目だったが、ニダがあまりにも怖がるので、テレビに映っていた男性の見た目になる。
演じるパーパ・エッシードゥは、イギリスで活躍する俳優。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属していた。
舞台など幅広く活動する。
その他のキャスト
- マイケル・スマート/デイヴィッド・シールズ
- ビッキー/キャサリン・ローズ・モーリー
- フィッシャー/ショーン・ドゥーリー
- キース・ホリガン/ニコラス・バーンズ
『デーモン79』のあらすじ
1979年。イングランド北部。
靴屋で販売を行うニダは、平凡な日常を送る。
しかし靴屋では、嫌な同僚や上司がおり、想像の中で彼らを殺すなどを考えるが…
穏やかな1日を過ごす。
翌朝、いつも通りバックヤードでご飯を食べようとしたが、同僚の嫌がらせで、匂いが在庫商品に移るから地下の倉庫で食べてほしいと上司に言われる。
地下室で、昼食を食べながら、そこにあった古い新聞記事に注目する。
すると、何やら怪しい記事の切り抜きがされていた。
昼食を食べ終ったが…
何やら、机の引き出しが妙に気になる…
手を伸ばすと…
引き出しの取っ手で指を切ってしまうニダ。
今度は慎重に引き出しを開けると、そこにあったのはドミノくらいの大きさの木片。
何かのマークらしきものが刻印されているが、よく分からない。
切った傷から着いたであろう血で、少し汚れてしまった。
何やら変な雰囲気を感じとるが…何も無い。
いつも通りニダは、帰宅し自宅でくつろぐ…
しかし気になる木片。
すると、ニダの身に…まさかの事態が起きる！
『デーモン79』のネタバレ！
ニダの自宅、気になる木片に触ると…
突然、男の声が聞こえ、思わず放り出してしまう…
その木片は、悪魔の契約。
この木片に、ニダは血を付けたことで、契約が成立してしまったのだ！
契約内容は…
3日で3人殺して、生贄として捧げなければ、この世界は業火に焼かれてしまう…
というものだった。
平凡な女性、ニダの身に訪れたまさかの出来事である。
悪魔の姿で現れたガープは、ニダがあまりにも怯えるため、彼女が心に秘める芸能人の姿に変える。
ガープは言う、「3日で3人殺さないと、世界は終末を迎える。俺もそれは望んでない。阻止しよう。たった3人だ」と。
しかしニダは、ガープから逃げる様に外に飛び出した。
ガープは、しつこい。
逃げても逃げても、誘ってくる。
すると…そこに声をかけて来る男性がいた…
ニダは、ずっとガープの誘いを断るが…その男の行為を見せてきた。
幼い子供に、ひどい事をしていたのだ。
そしてニダは、思わず彼を手に持っていたレンガで殴りころしてしまう。
罪悪感に見舞われるニダだったが、悪魔の契約の木片にあった3本の模様が、2本になっていた。
こうしてニダは、あと2人殺すことになる。
嫌がらせをして来る会社の人達にしようかと、気の迷いが起きるが、ニダはその晩、飲みに出ることにした。
そこでガープの人を見る能力を使って、なるべく悪人を選ぶようにするニダ。
見つけたのは、かつて人を殺した事がある男性だった。
彼の家に着いて行き、なんとか殺すことに成功し、家を後にしようとするが同居人がおり、彼に見つかってしまう。
仕方なく、口封じも兼ねて殺してしまったニダ。
罪もない人を殺してしまった…
罪悪感に駆られるニダを、ガープは慰める。
これで、無事に世界は救われたのだと。
木片を見るが…
まだ、1本線が残っている。
3人殺したはずなのに…
ガープが電話でどこかに確認をする。
すると、2人目に殺したキースは、過去に人を殺した事がある。
他人の死に直接関わった事がある人間は、生贄としては不適格だという…
しかしそれはある意味で仕方がないとも言える状況だ。
ニダは、当然ではあるが、人を殺すことなんて出来ない。
それでも、ガープの話を信じて、できる限り悪人を選んでいる。
結果としてあと1人、ニダは人を殺さなければならなくなったのだ。
翌朝、ついに運命の日を迎える…
後1人、世界を救うか、終末を迎えてしまうのか…
残りの1人は…職場の同僚？
いつも通り出勤すると、1人目に殺した男性の家族がお客さんとしてやって来る。
彼らにニダが接客していると…
ガープが、彼女の人生について教えてくれる。
ニダが殺さなければ、その子は父親からの虐待に耐えかね、28歳で自殺する人生だったが、ニダが父親を殺した事で、結婚しちゃんと孫にも恵まれる人生を歩むのだと…
それで、3人目を殺す覚悟をしたニダ。
3人目は、マイケル・スマートという政治家にターゲットを決めた。
彼は将来、独裁政権を元に世界を混沌へと陥れる人物だったのだ。
夜、仕事を終えたスマートを車で追って、彼を殺そうと企むニダ。
しかしガープは消極的だった。
むしろ他の生贄にしようと、ニダを止める。
ニダはそんな煮え切らないガープに、「邪魔するなら、消えて」と言い放つ。
ガープはそれ以降、ニダの前に現れなくなる。
ニダはギリギリまでマイケル・スマートを追い詰めるが…
殺人事件の捜査を進めていた警察に、後少しのところで捕まってしまう…
取調室、全ての事情を警察に話すニダ。
しかし契約の証である木の木片を見ると…
ただのドミノに変わっていた。
これまでのガープとの時間は何だったのか…
一面火の海になる、ガープが見せてくれたその絵は…
核戦争が起きる予言。
0時を迎えようとしている…
3人目を殺せなかったニダ。
果たして…
時計の針が、0時を回る…
何も起きない…
2人いた警察は一旦部屋を出て、彼女に同情する。
その話も束の間…
何やら署内が騒がしい…
どうやら、外で何かが起きている…
ニダがいる取調室にも、外からの光が差し込む。
窓が高いため、外で何が起きているかは分からない…
振り向くと、ガープが居た。
それで全てを察するニダ。
ついに始まった。
ガープも、永遠の忘却に追放となる。
ニダは、後1人殺せなかった事をガープに謝る。
すると、ガープは一緒に来ないか？とニダを永遠の忘却に一緒に行こうと誘う。
ニダは返す「忘却に？」
「もっとひどいぞ」とガープは答える。
「俺の隣だ」、ニダは「ものは試しね」と言い…
2人は手を繋いで、終末を迎える世界を後にした。
まとめ
『ブラック・ミラー』シーズン6は、従来のテクノロジーを使ったエピソードもありつつ、「テクノロジー＝近未来」というイメージに囚われず新たな境地を迎えた。
まさにそれがシーズン6の特徴だったと言える。
それが『ブラック・ミラー』の新章。
そんな作品になっていた。
各エピソードごとのキャストも、有名な人から、今後が楽しみな人など多種多様になっており、ここから次なるスターが現れるかもしれない…
その醍醐味もちゃんとある、『ブラック・ミラー』らしいキャスティングであった。
今回は、様々な契約の関係上、シーズン5から4年ぶりとなったが、順調にいけば、また1年後に新シーズンがお目見えとなるか…
シーズン7も、より楽しみになった。
そして改めて、過去シーズンもチェックしたくなる、名ドラマ『ブラック・ミラー』が遂に帰ってきた。
シーズン更新されるのか、新たな情報が届き次第更新する！
注目のエピソードは？
最も驚いたのは、『ジョーンはひどい人』。
今大きな注目を集めるAIの技術をいち早く取り入れ、この先に起きることを予測している点。
絵や文章がAIによって作られている現在、次は映像を作るというのは、ある種自然な流れとも言える。
残りの4エピソードは、『ビヨンド・ザ・シー』こそテクノロジーが用いられてはいるものの…
どれも、従来の『ブラックミラー』っぽくない、いい意味で裏切っている作品。
しかしこれでより、『世にも奇妙な物語』っぽくなったというか…
次回シーズン7では、どの様な変化、いや、進化を遂げるのか…
次がより楽しみになった、充実のシーズン6といえる。
まさに一皮剥けた『ブラック・ミラー』である。
Streamberryがローンチ!?
劇中に登場した配信サービス「STREAMBERRY」が、なんと実際にローンチしたと、ブラック・ミラーのTwitterアカウントが告知を行なった。
「STREAMBERRY」とは、『ブラック・ミラー』シーズン6で登場した架空の配信サービスだ。
シーズン6の「ジョーンはひどい人」が象徴的なエピソードではあるが、「STREAMBERRY」自体は「ヘンリー湖」でも登場している。
そんな「STREAMBERRY」は…
実際に何かを視聴できる…訳ではなく、劇中に登場した「ジョーンはひどい人（Joan Is Awful）」のサムネイルを自分の写真を使って作成できるというものである。
劇中では、サルマ・ハエックが一般人ジョーンになっていたが…？
名前と画像を設定することで、「ジョーンはひどい人」の自分バージョンが作れる。
ぜひ、チャレンジしてみては…？？
◆LINK◆STREAMBERRRY